憧れのお姉さんの誕生日に ID:1486214651

著者:いち

■1
「あら、純君アルバイトはじめたの?」
「あっ!? 陽子……お姉さん」
 僕は寮の隣町にある本屋でアルバイトをしていた。
 そこに偶然現れたのは、近所の高級マンションに住んでいる陽子さん……とても素敵で優しくて、どこか不思議な魅力を感じる、僕の憧れのお姉さんだった。
 そんなお姉さんの突然の登場に僕は思わず動揺し、ドキドキと心が高鳴る。
「どうしたの? そんなに動揺しちゃって……もしかして学校に無断でアルバイトしてるのかな?」
「そ、そういうわけじゃ……」
 憧れのお姉さんの誕生日にプレゼントを贈りたい、僕はその一心でこのアルバイトを始めたのだ。
「どうしたの? 顔を真っ赤にしちゃって……わかった! 彼女にプレゼントか何かを買うためかな? 純君もそういう年頃になっちゃったのね……フフフ」
「ち、違います! 僕はお姉さんのお誕生日にプレゼントを……(しまった!)」
「えっ!? 私の為に?」
 僕は思わず口を滑らせてしまった……お姉さんを驚かせようとしていたプランがすべて台無しになってしまった。
 お姉さんも微妙な表情で困惑しながら、口を開いた。
「ごめんね……色々詮索しちゃって、でもとっても嬉しいわ純君。私、心がジンとしちゃった!」
 お姉さんが僕の思いを嬉しいと言ってくれた。僕は一気に舞い上がった。
 そして思い切ってこう切り出した。
「明後日のお誕生日、お姉さんの家に行ってもいいですか?」
「うーん……どうしようかな」
 お姉さんのつれない返事に、僕は一瞬肩を落とした。
「そうね……純君が絶対に秘密を守るって約束するなら、来てもいいわよ」
「秘密?」
「そう、お姉さんの秘密……守れる?」
「はい、お姉さんの秘密は絶対に守ります!」
 秘密ってなんだろう……その疑問はお姉さんの家に遊びに行けるという喜びにかき消された。

■2
(ピンポン)
 その日、僕は滅多に着ないおしゃれな服を着て、お姉さんのマンションのエントランスに立ち、インターホンを鳴らした。
「いらっしゃい、今開けるわね」
 スーッと開いた自動ドアを潜り、僕はエントランスホールにある大きな鏡で襟を正し、緊張した面持ちのままエレベーターに乗りお姉さんの待つ最上階の部屋へと向かった。
 僕がお姉さんの部屋の前に立つと、すぐに扉が開いた。
「いらっしゃい、純君」
「こ、こんにちは! お、お誕生日おめでとうございます!」
 僕は思いっきり奮発した素敵な花束を、お姉さんへと差し出した。
「まぁ、嬉しいわ……ありがとう、純君。さぁ中へどうぞ」
「お、お邪魔します」
 どこからか漂ってくる素敵な香り、初めて訪れる大人の女性の部屋。
 僕の心臓はドキドキと高鳴ったままだった……。
 僕はそのままリビングに通され、フワフワのソファに座りながら、花束を花瓶に移し替えてるお姉さんの姿を見つめていた。
「なぁに? そんなに見つめちゃって……フフフッ」
「す! すみません!」
「いいわよ別に、そんなに私なんかの事が好きなの?」
「はい! 好きです! ……あっ!?」
 自然ななりゆきで、思わず好きだと叫んでしまった。僕は顔を真っ赤にして俯く。
「そう……私も好きよ、純君のこと」
「えっ! ほ、本当に!?」
「ええ、いつも私の事、おぼろげでカワイイ表情をしながら見てくれてたじゃない……可愛いわよ、フフフ」
 僕は夢でも見ているんじゃないかと思いながら、足元がフワフワする高揚感に襲われながら、ただドキドキしながら小刻みに震えていた。
「でも、本当の私のことを知っても、好きでいられるかしら?」
「本当のお姉さんのこと?」
「ええそうよ、私は純君の思うような純粋なお姉さんじゃないのよ? 年頃の男の子をお部屋に入れちゃうなんて、イケナイお姉さんだと思わない?」
 お姉さんはそう言いながら僕の真横に座り、肩を寄せてきた。
 肩越しに伝わる体温と、柑橘系の香水の素敵な香りが僕の心を揺さぶる。
「おっ!? お姉さん!!」
「こういうのは、初めて? 彼女とか女の子のお友達とかいないの?」
「そ、そんなのいないです! 僕が好きなのはお姉さんだけです」
「そうなんだ……じゃあ、お姉さんともっと素敵なこと……したい?」
「素敵なこと……」
「そう、素敵なこと……ただし、純君が秘密を守れるならだけど」
「まっ、守れます! 僕はお姉さんのこと裏切ったりしません!」
 僕は憧れのお姉さんとの関係を深めたいという一心で、あるいは男としての本能のせいなのか、緊張で声を裏返しながら必死にそう返答した。
「そう、嬉しいわ……じゃあ、あの扉の向こう側へ行きましょう」
「はい……」
 僕は満面の笑みを浮かべたお姉さんにそっと手を取られながら、リビングの奥にある扉へと向かった。

■3
 扉の向こう側は寝室だった。
 とても大きく、そして豪華なベッドが中央に置かれ、高級そうなアンティークな家具が周囲を飾りたてている。
「こ、ここって……」
「フフフ……緊張してるの? 可愛いわね」
 お姉さんは僕をベッドへと座らせると、先ほどと同じように肩を寄せて隣に座り、耳元に口を近づける。
「純君……お姉さんとセックスしたいよね?」
「セッ!?」
 お姉さんは恥じらう様子も見せずに、いきなりこう切り出して来た。
「したくないとは言わせないわよ、男の子なんだから……フフッ」
「あっ!」
 お姉さんはそう言いながら僕のオチンチンを、ズボンの上からギュウと強く掴みあげた。
「ほら、もうオチンチンを固くしてセックスの準備をしてるじゃない……」
(チュ)
 お姉さんは軽く唇を重ねると、さらにギュウギュウとオチンチンを何度も握りしめた。
「お、お姉さん待って! 出ちゃう!」
 僕がそう言うと、お姉さんはゆっくりと手を離して僕のオチンチンを解放した。
「ねぇ、純君……私のお誕生日のプレゼントは?」
「あっ!」
 僕はお姉さんに言われて急に思い出し、上着のポケットから準備していたプレゼントを取り出した。
「あのっ、これ! お姉さんに似合うかと思って」
「まぁ! カワイイイヤリングね、ありがとう純君……」
 僕の選んだイヤリングを気に入ってくれて、僕はホッと一安心した。
「もっと素敵なものが欲しいな……」
「え? もっと?」
「うん、純君の一生を賭けた素敵なプレゼントをくれないと……セックスはおあずけ」
「えっ そ、そんな! 急に言われても……準備が」
 僕はお姉さんのおねだりと急なおあずけに困惑し、涙目になる。
「そう? 準備は出来てるじゃない……ほら」
 お姉さんはそう言うと、再び僕のオチンチンを握りしめた。
「一生を賭けた素敵なプレゼントって……僕のオチンチンのこと?」
「そうよ……純君にとって命より大切なモノ、これをお姉さんにプレゼントしてくれる?」
「オチンチンをプレゼントって、意味が分からないよ……」
 お姉さんの言っている意味が分からずに、僕は混乱した。
「そう……これを見たら意味がわかるかしら?」
 お姉さんはゆっくりとベッドの棚を隠すカーテンを開いた。

■4
 お姉さんが見せてくれた棚には何かの標本が入った瓶が一つ、ポツンと置かれていた。
 その瓶の中に入っていたのは、まぎれもない人間のオチンチンだった。
 僕は言葉を失った……。
「お姉さんのこと……怖い?」
 お姉さんは僕を後ろから抱きしめると、悲しそうな声でそう囁いた。
「ほ、本物のオチンチンなの?」
「ええ、本物よ……私のことを愛してくれた男の子のオチンチンよ」
「そんな……どうして……酷いよ」
 僕は思わずそう答えてしまった。
「酷いよね……これが私の秘密よ。さぁ純君、おうちに帰りなさい」
 僕は全く想像のつかなかった展開に、ショックを受けながらも、意外に冷静だった……このオチンチンの持ち主への好奇心が勝ったのかもしれない。
僕はお姉さんとこのオチンチンの持ち主との間にあった事を、もっと詳しく知りたくなった。
「お姉さんが無理やり切ったの?」
「違うわ! そうじゃない! そうじゃないの……」
「聞かせて……お姉さんの好きだった男のこと、僕は知りたい」
 すこし間を開けて、お姉さんは語り始めた。
「お姉さんはね……異常性癖者なの」
「お姉さんが異常だなんて……そんなこと」
「いいえ異常よ、好きな男の子のオチンチンを切るなんて、少なくともノーマルではないわ」
「どうして……」
 お姉さんは幼い頃から男根願望という、男の子のオチンチンを奪い取って手に入れたい欲望があることを話してくれた。
 そして、数年前にずっと隠していた欲望を叶えてくれる男の子と運命的な出会いがあったことを……。
「私ね、実は医学部を出ているの……お仕事で医師をしてないから、あるのは簡単な知識だけだけどね。切断して縫合するぐらいは出来るわ」
「それで……でも、切られた男の子は?」
「いなくなっちゃったわ……浮気して」
「そんな、どうして? オチンチンがないのにどうやって?」
 オチンチンがないのに浮気をするなんて、そんな事があるのだろうか? 僕は疑問に思った。
「私が忙しくてセックスしてあげられなかった時、どうしても我慢出来なくてエッチなお店に行ったの……そこで気に入られちゃったみたい。私以外にも物好きな女の子はいるのね、フフフ」
「えっ! オチンチン切ったのにセックスできるの?」
「出来るわよ。だって女同士でもセックスできるでしょ? 切っても断面の尿道からきちんと射精するわよ」
「そんな話、信じられないよ……」
「でも事実なの。毎日オチンチンの相手をさせられるお店の女の子からすれば、オチンチンが付いてない男の子って新鮮だったんでしょうね……今どうしているのかまでは知らないわ」
「……でもまだ好きなんでしょ?」
「えっ!?」
「だからまだ、そのオチンチンを大事に飾ってるんでしょ?」
「……ど、どうかしらね。私の異常な性癖を満たす為のアイテムに過ぎないと思うわ」
 お姉さんが少し動揺している姿を、僕は見逃さなかった。

■5
「さぁ、もういいでしょ? 帰りなさい。このことは秘密にしてね……純君のこと信じてるから」
「……」
「純君?」
 僕はこの信じられない現実を受け入れながら、心の中で葛藤していた……それでも、やっぱり僕はお姉さんの事が好きだ。
 オチンチンを切ってしまう恐ろしいお姉さんだとしても、それを受け入れてあげたいと思った……。
 そしてお姉さんの心を未だに掴んでいる、この一本のオチンチンを心から憎いと感じた。
「お姉さん……」
「純君、どうしたの?」
「お姉さん、お誕生日おめでとう! 僕のオチンチンをあげる!」
 僕はそう言いながらズボンと下着を下ろした。
「キャッ!」
 お姉さんは顔を赤くして軽く悲鳴を上げ、僕のオチンチンから目を背けた。
 その意外な反応に僕は少し焦り、思わず赤面してしまった。
「ダ、ダメよ! もっと若くて素敵な彼女を作って、そのオチンチンで幸せになって!」
「嫌だ! 僕はお姉さんと幸せになりたい!」
「純君……」
 僕はお姉さんが打ち明けてくれた秘密の欲望に応えてあげたかった、僕の事を信頼してくれて打ち明けてくれたのだから……。
「純君のオチンチンが……男の子のシンボルが無くなるのよ? 本当にいいの?」
「いいよ、もちろん僕のオチンチンをそこに置き換えてくれるでしょ?」
 僕は標本瓶を指さしながらそう言った。
 お姉さんの表情は少し曇り、悩んでいるように見えた……少しの間沈黙が流れる。
「わかったわ、純君のオチンチンと置き換える……」
 お姉さんは僕のオチンチンを選んでくれた。

■6
 さっきまでのリードしていたお姉さんは罪悪感からか雰囲気はがらりと変わってしまい、僕も緊張からオチンチンは萎えたままになってしまった。
 この状況をなんとかしようと思い、今度は僕の方からお姉さんにキスをした。
「お姉さん……僕に最初で最後のセックスを教えて」
「純君……」
(チュ)
「純君ありがとう……いいわ、お姉さんが教えてあげる」
 お姉さんは調子を取り戻すと濃い大人のキスをしてくれた。
 僕のオチンチンは一気に固くなり、痛いぐらいに立ちあがった。
「このオチンチンが硬くならなくなるまでセックスするんだから頑張ってね、フフフッ」
 僕はぎこちない手つきでお姉さんの服を脱がせる。
 お姉さんはリードしつつも、下着姿になると手で胸と大事な部分を覆い、頬を赤く紅潮させて恥ずかしがる。
「憧れのお姉さんの下着姿は、どう?」
「お姉さん、凄く綺麗……上手く言葉に表せないよ」
「フフフッ、いいわ許してあげる。切った後もずっとセックスするんだから、お姉さんを喜ばせる言葉の勉強をしてね」
「うん、わかった」
「……ほら、脱がせて」
 お姉さんはブラのホックを外し、その続きを僕にさせた。
 慣れない手つきでブラを外すと、丸く弾力のある乳房が目の前に現れた。僕は憧れのお姉さんのおっぱいを見て息が詰まりそうになり、変な声が出た。
「嬉しい?」
「う、うん、嬉しい……」
「触って……あ、イイわ……そう」
 僕はそっとその先端に指を這わせながら、ゆっくりと乳房を手のひらで包み、優しく力を加えた。その弾力と感触に僕の鼓動は高鳴る。
「あぁ……いいわ、上手よ……下も……脱がせて」
 僕は左手で乳房を優しく愛してあげながら、右手をお姉さんの大事な部分へと近づける。
 僕の心は緊張と期待で爆発しそうになる……下着の縁に指を掛けた瞬間、お姉さんもビクッと反応して恥ずかしがる。
 そのままゆっくりと指先を下げ、お姉さんの大事なところを露わにした。
 初めてみる女性の大事な部分、憧れのお姉さんの可愛らしい割れ目を目の前にして僕は息を飲む。
「あぁんダメ、そこはジロジロ見ないで……恥ずかしいから……いやぁ」
「ご、ごめんなさい」
「フフフ、もう……純君ってこんなにエッチだったのね」
「そんな、嫌いになった?」
「ううん、好きよ……来て、純君」
 僕は必死に想像力を働かせながら、さっきから痛いほど硬くなったオチンチンをお姉さんのそこへと近づける。
 その先端が、柔らかく暖かい女の子の部分へと当たると、お姉さんは仰け反るように反応した。
「いいわ、いいの! そのままオチンチンを……お姉さんに入れてお願い! あっ……」
(ニュル……)
「は、入った!」
「ん……あぁん」
 お姉さんは艶めかしい声を上げながら、ギュウと僕の背中を抱きしめ、思い切りそこを締め付けてきた。
 僕は我慢できず、そのままお姉さんの胎内へと射精してしまった。
(ドクドクドクドクッ)
「んぁあ……いっぱい出てる……純君の精液が……あぁん」
「あっ……はっ……うっ」
 僕はあまりの気持ちよさに腰が抜けそうになり、情けない声を出すだけだった。
「き、気持ちいい……お姉さんの胎内、すごく気持ちいい」
 僕はお姉さんの胎内に、しかも一瞬で出してしまった事で罪悪感に襲われた。
「お姉さんごめ……」
 そこまで言いかけたとき、お姉さんは僕の口を手で押さえた。
「謝らないの! いいのよ、もっと気持ち良くなりましょう……」
「うん、わかった」
(チュ……)
 僕はお姉さんと再びキスを交わし、夜が更けるまで最初で最後のセックスを楽しんだ。

■7
(クチュ……)
「どう? オチンチン勃ちそう?」
「ハァハァ……オチンチンもキンタマもジンジン痺れてる……もう、無理」
「そう……」
 お姉さんの胎内だけでなく、その舌や手で弄ばれ、数えきれないほど射精し続けた僕のオチンチンはもう硬さを取り戻すことはなかった……。
「良く頑張ったわね、純君のオチンチン……お疲れ様」
(チュッ)
 お姉さんは僕のオチンチンに最後のキスをしてくれた。
「私はオチンチンを切る準備をするから、準君はトイレでおしっこをしてきて……最後の立ちションね、フフフッ」
「最後の立ちション……」
 僕は夢のような世界から、今から大切なオチンチンを切られてしまうと言う現実へと引き戻された。
「あら? 急に神妙な顔をしちゃって……でも今更もう遅いわよ、縛り付けてでもオチンチン切っちゃうんだから、フフッ」
 僕はトイレでまだ痺れの残ったオチンチンを摘みながら、最後の立ちションをした。
「これが出来なくなるって、一体どういう感じなんだろう?」
 いくら想像してもピンとこない、言い様のない恐怖心が僕を襲う……僕の心の男の部分がパニックを起こしているのだろうか?。
 しかし、いくら考えてももう後戻りはできない。僕は今からこのオチンチンと引き換えにお姉さんの心を満たしてあげるのだ。
「大丈夫?」
「お姉さん……」
 おしっこが出終わったオチンチンを摘まんだままトイレに立つ僕を、お姉さんが優しく抱きしめてくれた。
「男の子って、あそこに入れられなくなるより、立ちション出来なくなる方が辛いの?」
「そういうわけじゃないけど……オチンチンなくなるのがどういう事かピンと来なくて、ちょっと怖いだけ」
「心配しなくても大丈夫よ。キチンとおしっこも精液もいっぱい出せるように切ってあげるから、フフフッ」
 僕はお姉さんに手を取られ、奥にある洋室に入った。
 そこには簡単なベッドがあり、何かの溶液が入った点滴がぶら下がり、いくつかの医療器具が置いてあった。
「凄い……」
「ごめんね、ありあわせの器具しかないけどキチンと切ってあげるからね」
 僕は入院患者が切るようなシャツに袖を通すと、小さなベッドへと横たわった。
 お姉さんは裸のまま作業を進めている。
「お姉さんは服を着ないの?」
「純君にサービスしてあげてるのよ、フフフッ」
 そう言われて僕は今更ながら赤面した……お姉さんの裸を見ていると、先ほどまで痺れてピクリとも動かなかったオチンチンが少し反応したような気がした。
「いくつか注射をするわね、オチンチンを切る時の痛みを少し抑えたり、感染を防ぐ為よ」
「麻酔はないの?」
「ごめんね、でも我慢できる痛さみたいだから大丈夫よ」
 麻酔が無い。
 僕は動揺した……しかし、それこそ男としてここで引き下がるわけにもいかない。
 お姉さんは淡々とオチンチンを切る準備をしながら僕に語りかけた。
「純君……お姉さんは今から取り返しがつかない酷い事をするけど、純君は私の為に頑張れる?」
 お姉さんは真剣な表情で僕にそう問いかけた、僕の心はもう固まっている。
「僕は大好きなお姉さんの為に頑張るよ! 男だから!」
「ありがとう、嬉しい……」
 お姉さんはギュウと僕を抱きしめ、熱いキスを交わした。
 その瞬間、僕はオチンチンの奥から熱く勃ちあがる感覚を感じた。
 しかし今打った注射のせいか、その感覚はシュっと消え失せてしまった……とても辛い心残りとなった。
 お姉さんは僕のオチンチンを掴みあげ、じっと見つめている。
「ねぇ純君……純君の命より大切なオチンチンを今からお姉さんが切っちゃうのよ……ハァハァ」
「お姉さん?」
「あぁん……お姉さん嬉しい、準君のオチンチンを切れるだなんて、夢みたい!」
 お姉さんは少し興奮状態になっているのがわかった……僕は少し不安になった。
「ねぇ見て……お姉さんの裸、女でしょ? 女の私が、純君の……男の子のオチンチンを切っちゃうのよ! あぁん最高!」
 お姉さんが裸のままだったのは、女が男のオチンチンを切る事をアピールするのが目的だったのだと知った。
 そのアピールする大事な部分からは大量の愛液が溢れ出ている……そこにお姉さんの異常な欲望の一面を垣間見た。
「ハァハァ……ごめんね純君、大丈夫よ安心して、キチンと切るから……ハァハァ」
 お姉さんが手にしているのはメスではなく、磨き上げられた小ぶりのキッチンナイフだった。
「ハァハァ……純君……愛してるわ」
 お姉さんはキッチンナイフの刃先を、止血したゴムバンドのすぐ上へと当てがった。僕はオチンチンを失う覚悟を決めてこう答えた。
「僕もお姉さんのこと愛してる……」
「ハァハァ……愛してるわ……ハァハァ……純君のオチンチン切っていい?」
「僕のオチンチン切っていいよ、お姉さんにあげる!」
「あぁん、嬉しい!」
(ザクッ)
 僕のオチンチンはその鋭い刃先によって一瞬で切り離され、お姉さんの手の平に収まった。
「痛ッ!! ガッ痛いッ!! クッ……痛ッ……ハァハァハァハァ……クッ……痛ッ」
 僕はお姉さんの為に、切り取られた部分から電撃の様に走る激痛を必死に堪えた。堪え続けた。
 声には出さないが、僕の瞳には激痛とショックで涙が滲む。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
 お姉さんは紅潮し焦点の定まらない表情で僕から切り取ったオチンチンを手の平に乗せたまま、呆然と立ち尽くしている。

「ハァハァ……僕、痛くても頑張ったよ……僕のオチンチン、お姉さんの一番の宝物にしてくれるよね?」
 僕はお姉さんの為に頑張っていることを必死にアピールした。
「ありがとう純君……このオチンチンは最高の標本にしてずっと大切に飾ってあげる……約束するわ」
「約束だよ……ハァハァ……痛ッ!」

■8
 お姉さんの誕生日に大切なオチンチンを捧げた僕は、そのまま寮を出てお姉さんと一緒に暮らしている。
 切断され縫合された僕のオチンチンの切株は、お姉さんの治療と看病で半年ほどでそれなりの機能を取り戻した。
 オチンチンの切株が勃起して傷が開いたらどうしようと心配したが、傷が癒えるまではピクリともしなかった。人間の体は良くできているなと感じた。
 家にいるときはあまり不便とは思わない物の、外出した先の男子トイレで立っておしっこ出来ないのは辛い……恥ずかしくて温泉やスーパー銭湯にも行けない。
 そして一番心配していたお姉さんとのセックスは……。
「おかえり純君! 夕方からずっと待ってたんだからね……ねぇセックスして」
「お姉さんのエッチ」
「そうよエッチよ、フフッ」
(チュ)
「フフフッ、オチンチンの切株って本当に可愛いわ……」
 お姉さんは僕の切株を舌先で巧みに愛撫すると、そこは硬く勃ちあがり、そこにはかつて男のシンボルがあったのだと必死にアピールする。
「アッ、待って出ちゃうよ」
「出したらダメよ! 私が先にいくんだからね!」
 そう言うとお姉さんが僕の上に馬乗りになり、大事な部分をそこへと押付け、割れ目に沿って上下に擦りつける。
(クチュクチュクチュクチュ……ヌチュ)
「あぁん……気持ちいいわ……純君のオチンチンの切株、最高……あぁ」
 本来なら大きく勃ち上がったオチンチンを迎え入れる為に溢れ出る愛液が、お姉さんの割れ目と僕の切株の間を潤しながら空しく流れ落ちる。
「あぁん……もうダメ……いっちゃう」
 お姉さんの腰の動きが激しくなり、やがて僕の胸の上で果てる。
 僕はお姉さんのそこと密着した切株を勃たせたまま、お姉さんを優しく抱擁して、その髪を撫でてあげる……。
 僕は少しずつそこで快感を感じるようになったが、切株と割れ目を擦り合わせるセックスでは、同時にイクことはまだ出来なかった。
「ありがとう純君、今度は私がイカせてあげる」
 お姉さんはそう言うと、僕の切株とその下にぶら下がるキンタマを、その舌技でゆっくりとしつこく舐め上げる。
「あぁ……気持ちイイ」
 切株から感じる不思議な快感に、体の奥から溢れ出る感覚が湧き上がる。
「あぁっ! 出る……出る!」
「待って……」
 お姉さんは再び僕の上に馬乗りになり、爆発寸前の切株に割れ目を擦りつけると、僕は大量の精液をそこに吐き出した。
(ドクッドクッドクッドクッ……ドクドクッ)
「あん……純君の精液が熱いわ、私の割れ目で感じてくれて嬉しい!」
(チュ)
 そんな僕とお姉さんの少し変わったセックスを、ベッドの棚から僕のオチンチンの標本が無言で見守っている……。
 僕はお姉さんの心とベッドの棚から元彼を追い出し、お姉さんの支えになる事に成功した。
 僕は元彼とは違う、決してお姉さんを裏切ったりはしない、決して……。

(完)

投稿小説一覧に戻る

© 2003 - 2017 去勢の時間です!