• 闇取引
• 手術

闇市とはいうものの、その対象は食糧や生活必需品ではなく男性器、医療が発達した21世紀末の話です。

インターネット上で男性器の闇取引が行われるようになってから約半世紀が経過し、医療の発展とともに取引件数は増加傾向にある。現在では個人間の闇取引のみならず、仲介業者によるマーケット、通称 “闇市” なるものまで存在している。

販売される対象は、性器すべて、竿のみ、亀頭のみ、睾丸ひとつなどとニーズにより様々であり、売主も性転換費用を節約しようとする人や、借金の返済のために出品させられている人など様々なケースが存在する。

買主の目的は、自身の男性器のアップグレード、若者の男性器を欲する高齢者、健康な睾丸を求める者、特殊なカニバリズムなど、表社会では実現できない欲望を叶えられる闇市となっている。

売買を希望する者は申込書に条件等を記入して購入希望者が現れるのを待つことが多いが、購入を希望する者は申込書の記入をせず出品されている売物件から選ぶ方法が一般的である。それでは、某クリニック (仲介業者) の事例をみていこう。

売却希望者用申込書
年齢、健康状態、男性器の詳細、希望金額、個人情報、顔•全裸写真

購入希望者用申込書
希望する男性器の詳細、自身の男性器と交換の場合で自身の男性器を有償で売却する場合には売却希望者用申込書にも記載が必要

仲介手数料および手術費用
睾丸　片方のみ　80万円
睾丸　両方　100万円
睾丸　摘出のみ　20万円
陰茎　表面で切断　付替前提　200万円
陰茎　摘出のみ　表面で切断　50万円
陰茎　摘出のみ　性転換用　　100万円

※料金は１名分のため、付替の場合には購入希望者が２名分を負担する。

取引事例 1
売却希望者 Aくん
年齢 21、健康状態 優 (喫煙暦あり)
男性器の詳細 : 竿 常10cm 拡16cm 玉 大
精子検査 : 優 (秀優良可、不可の５段階評価)
希望金額 500万円
注記 竿のみ希望、竿は購入者との付け替えのみ可。玉は片方のみ別途300万円。希望金額500万円の使途は彼女との結婚資金。

購入希望者 Bさん
年齢 73、健康状態 可 (喫煙暦あり)
男性器の詳細 : 竿 常8cm 拡不能 (仮性包茎) 玉 並
注記 性器すべてを希望。

Bさんは性器すべてを希望しており、仲介業者を通じてAくんに1500万円で打診した。Aくんは難色を示したが、仲介業者の負担により50年間の精子の凍結保存と、Bさんが80歳を迎える前に両睾丸をAくんに返還する覚書を交わした。また竿は手術後の包茎手術、長茎手術の費用を負担する条件で契約成立した。Bさんが両睾丸を変換しない場合には3000万円が支払われる契約のため、Bさんの支払いはAくんへの報酬1500万円、仲介業者への支払600万円となり、別途3000万円が供託された。

交換手術は私立病院のVIPルームで実施される。先に両睾丸の交換が行われた。両名は3日間入院して日常生活へ復帰した。Aくんには1000万円が支払われた。2ヶ月後に経過観察が実施された。

Aくん、精子検査 : 優→可
Bさん、精子検査 : 未実施→可

幸いにもAくんも精子検査で合格した。どうやら、Bさんは数年前にも別の若者との睾丸交換を実施していたようだ。

経過観察の後、Bさんは愛人のアラサー女性と数日間に渡り性行為をした。愛人が誰か分からぬ男性の睾丸で孕むことを拒否したため、容姿淡麗なAくんが提供者に選ばれたようだ。

約半年後、Bさんの愛人のアラサー女性が無事に孕み安定期にはいったため、Bさんから陰茎の交換を実施したいという連絡があり、前回と同じ病院で竿の交換も実施されることになった。

陰茎の付け替えには技術力と時間を要するため、４名の外科医が召集され、３時間かけて実施された。Aくんには追加で包茎手術と長茎術が施された。長茎術で腹部に埋もれている陰茎を引っ張り出して、皮が不足した部分にBさんの仮性包茎の陰茎で余っている皮膚を被せるといった手術内容だ。術後２週間は病院で過ごし、術後３ヶ月は入浴や激しい運動が制限され、半年間は性行為を禁止された。

睾丸の交換から約1年、陰茎の交換から約半年が経過した。

Aくん
術前　竿 常10cm 拡16cm 玉 大 優
術後　竿 常12cm 拡15cm 玉 並 可

Bさん
術前　竿 常8cm 拡不能 (仮性包茎) 玉 並 未実施
術後　竿 常9cm 拡15cm 玉 並 可

Aくんの彼女は移植後のAくんの陰茎が黒ずんでいることが気に入らなかったため、Aくんは自費で30万円支払い、陰茎の美白手術を受けたようだ。Aくんには結婚願望があるが、結婚は無事に玉が返還されてからになりそうだ。

睾丸の交換から3年が経過してBさんは新しい竿で更なる子作りに励んでいる頃だが、Bさんから睾丸変換の連絡が入った。愛人との子供が本妻にバレたようで、玉を返還し供託金を受け取り、それを愛人に渡して愛人関係を終結させる考えだ。

今回は竿はそのままで、両方の玉のみ付け替える(返還する)手術が行われる。だが、Bさんの本妻がBに睾丸を
つけると性欲が沸き再び不貞行為をすると危惧したため、Bさんは擬似睾丸をつけることになった。それ故、現在Aくんについている両睾丸の行き場がなくなる。購入(移植)希望者を募ったが、元々誰の睾丸か分からないジャンク品に希望者は現れず、鑑賞•食用としてオークション形式で購入希望者を募ったところ入札があり、50代の女性が150万円、20代の女性YouTuberが100万円で片玉ずつ落札された。

事例1では、売却者 Aくんが1500万円を受け取り、購入者のBさんが、2020万円 (1500万円＋600万円＋120万円+擬似睾丸50万円-売却益250万円) を支払い、各自の欲望を叶えた。

術後の精子検査では問題なくAくんの生殖能力が確認され、Aくんにとっても素晴らしい闇取引になった。Aくんの彼女といえば、政府公認の風俗店 (時給5000円) で3年間働き2500万円稼いだようだ。Aくんも最後の１年は時々風俗的に通っていたようだが (利用者は１時間1万円) 、彼女には秘密にしているらしい。まだ20代半ばのAくん夫妻だが、彼らは既に4000万円を持っている。

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こぼれ話ではあるが「政府公認の風俗店」について紹介させていただく。店舗型、派遣型あわせて全国に200以上ある公認店を利用する者は、あらかじめ政府機関に登録を行う必要がある。利用登録時には、個人情報のほかに、自身の精子サンプルを登録する必要がある。また政府公認の風俗店は18歳から利用することが可能であるが、日本国内に金融資産を1000万円以上所有していることが条件となる。容姿端麗な若者であれば、自身の男性器を担保に闇組織から融資を受けることができるが、彼らが夜の相手探しに困ることはないため、利用者の多くは中年以上である。原則ゴムを着用しない本番行為は禁止されており、違反者には最大で1000万円の罰金が科される。

キャストや運営スタッフは全て女性であり、運営スタッフは国家公務員試験の合格者に限定されるが、キャストは18歳以上の女性で日本国籍を有する者であれば誰でも登録可能である。キャストの勤務時間は自由であるが、性病検査で陽性になった場合や、3ヶ月連続で月の売上が30万円(勤務30時間)未満の場合には、休職や除籍扱いになることがある。勤務地は全国200店舗から自由に選ぶことができ、客からの希望があれば全国出張を行うキャストも多数いる。指名客の場合でも時給は5000円に固定されているが、差額分は老後に年金として受け取れる仕組みとなっている。

政府公認の風俗店の特色として、少子化対策という観点から、利用者が既婚者で配偶者とキャストが同意している場合には、キャストを孕ませることや、配偶者との代理出産の契約といったサービスまで存在する。このサービスは40歳未満かつ健康なキャストのみ許されており、生涯で合計２回までという回数制限がある。なお利用者が日本国籍を有しない場合は、子供に日本国籍を付与できないため、利用者がキャストを孕ませるサービスは利用できず、代理出産のみ契約することができる。

事例1のAくんの彼女は上記の妊娠サービスを行わなかったが、妊娠サービスの報酬はキャストが全額受け取れることもあり、20xx年には年間10000件以上が実施される人気サービスとなっている。キャストを孕ませるタイプでは、比較的若年層で容姿端麗なキャストが好まれる一方で、代理出産サービスでは経産婦を中心に30代の既婚者が好まれる傾向にある。

aちゃん (F県出身、163/42/G) は、18歳でキャストになり、2ヶ月目で妊娠サービスを希望する50代の利用者に出会い、妊娠中は全期間勤務禁止の条件で報酬は5000万円で契約した。24歳で2人目30代の希望者と、妊娠4ヶ月以降は勤務許容の条件で3000万円で契約した。aちゃんは25歳でキャストとしての報酬と妊娠サービスの報酬あわせて1.4億円を稼いだが、すでに妊娠サービスの回数上限に達したため、キャストからも引退することにした。キャスト報酬6000万円のうち半額の3000万円は引退後30年間に渡り分割して支払われる。

bちゃん (A県出身、152/41/B) は、大学卒業後に半年でOLをやめて、24歳でキャストデビューしたが、27歳で結婚を意識して引退。29歳で結婚して、31歳で第一子を出産したが、浪費癖が治らず旦那と離婚になり32歳で再びキャストへ。34歳で妊娠サービスを決意して、30代夫婦の代理出産契約を妊娠期間は勤務しない条件で1400万円で契約した。39歳で二度目の代理出産を行った。キャスト報酬は前半(20代の4年間)で2500万円、後半(32歳からの6年間)で3000万円、妊娠サービスをあわせて合計で8000万円を稼いだ。

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取引事例2
売却希望者 Cくん / Dくん
Cくん
年齢 20、健康状態 良 (喫煙暦なし)
男性器の詳細 竿 常8cm 拡13cm 玉 並
希望金額 ※

Dくん
年齢 19、健康状態 優 (喫煙暦なし)
男性器の詳細 竿 常13cm 拡16cm 玉 特大
希望金額 ※

注記 ふたり併せて、3000万円。Cは竿のみ希望、Dは片玉のみを希望だが交渉可能。希望金額の使途は示談金。CおよびDは勾留中のため、出品期限は１ヶ月間のみ。

CとDは同じ大学の２年生でテニスサークルに所属していたが、新入生歓迎会の二次会で不同意性行為を犯して逮捕された。この二次会には、男子生徒５人(２年生3人、新入生２人)、女子生徒５人(２年生1人、新入生4人)が参加しており、男子生徒らが共謀して新入生の女子生徒と乱交を企てたというものだ。うち、CとDの体液が新入生の女子生徒 (H) の膣内から、１年生の男子生徒 (F) の体液が別の女子生徒の膣内から検出された。

当事者全員が酒を飲んでおり記憶が曖昧な為、証拠が検出されたCDEのみが逮捕されたが、Fの体液が検出された女子生徒は被害届を提出せず、またFの両親が女子生徒全員へ100万円ずつ示談金を支払ったためFは釈放された。

CD以外の男子生徒は勾留はされていないものの、Hが被害届を取り下げない場合は、CDが犯した強制性行罪の幇助となる可能性があるため、なんとか示談に持ち込みたい考えだ。

希望金額が高すぎるせいか、Hとの示談期限の１週間前になっても購入希望者があらわなかったため、男子生徒EFGは勾留中のCDに面会に訪れた。

勾留されていない２年生の男子生徒Eが、CDに対して売却対象を希望金額に見合う無条件全性器に変更するよう説得を試みたが、CはEFGを含めて全員に責任があるとして、現在は勾留されていないEFGも協力するべきだと言い張った。

弁護士を交えた協議の結果、C 1200万円、D 1200万円、E 400万円 F 150万円 (既に100万円支払っているため) G 250万円が妥当であると結論付けられた。(示談金の他に弁護士報酬や裁判費用を含む)

Fの両親は協議通りに和解が進むなら、150万円を支払うと言っているが、他のCDEGは親族からの助けが得られない状態のため、借金するか自らの性器を売るしか手段がないのが現状だ。

Gくん
年齢 19、健康状態 良 (喫煙暦あり、タトゥーあり)
男性器の詳細 竿 常15cm 拡19cm 玉 大

１年生の Gくん (250万円) は自身の性器を担保に借金する道を選んだ。担保は竿のみで、期間は２年間で毎月15万円返済する (返済総額360万円) 契約だ。現在は停止条件付だが、協議が成立すれば契約は有効となる。完済するまでは外すことのできない貞操帯を取り付けられ、途中リタイアは担保の没収となる。契約が成立すれば大学を休学して住み込みの期間工になる予定だ。

Eくん
年齢 19、健康状態 可 (喫煙暦なし)
男性器の詳細 竿 常6cm 拡10cm 玉 小

２年生の E (400万円) の性器は魅力が乏しく、性器を担保に融資を受けることができず、売却を強いられることになった。

Eの出品が決まったことから、２年生３名(CDE)の性器を売却して2800万円を獲得する必要があるが、犯罪歴のない美男子の竿でも相場が1000-2000万円前後であることを考えると厳しい金額であり、すぐに購入希望者が現れる可能性は低い。

２日後の入札状況
C 竿 800 / 玉 片 200 両方 400
D 竿 2900 / 玉 片 500 両 700
E 竿 200 ※治験目的 / 玉 入札なし

Dの竿だけでも示談金の目標額に達したため売却を行うことにしたが、Dの竿だけの売却では不公平なためCDEの３人で協議の結果

D は竿だけを売却して 2900万円を得る。1200万円を示談金として支払い、残りの1700万円のうち1200万円(付け替え費用の 200万円を含む) で Cの竿を購入する。

C は竿をDに入札より200万円高く買ってもらい、玉は入札者に片方のみを売却して1200万円を得る。

E は治験業者との交渉の結果、両玉もセットで治験を行う条件で 400万円を得た。

無事に示談が決まったため、１年のGくんは貸金契約が成立して貞操帯をはめられた。

CDEは留置所から解放され、民間の施設で軟禁されることになった。E は食事を禁止され、３日後に治験が開始された。Eくんが分娩椅子に固定されると調光ガラスの曇りがなくなり、Eくんの陰部は観客席から丸見えになった。治験とは名ばかりで、これは単なる娯楽である。

麻酔を使うこともなく、Eくんの竿は血管などを残して海綿体のみ根本から切り離される。そして、その隙間からは睾丸が体外へ摘出され展示される見せ物が行われた。

今回は「集団強姦魔への私刑」と宣伝されて、ひと席10万円で販売されたが、数百席ある会場は満員となった。観客の中には、示談金を受け取った被害者女性Hやその両親の姿もあった。