目覚めたら睾丸摘出②
オヤジの指が、再び右の睾丸に伸びる。カメラがさらに近づき、俺の最後の男の証が、巨大なモニターに卑猥に映し出される。白く膨らんだ金玉が、照明に濡れたように光り、表面の細かな皺まで克明に。血管が青く浮き上がり、脈打つたびに微かに震えている。
「さあ、次はこっちだ。震えながら、ちゃんと見てろよ。アキちゃんの可愛いオス玉、最後の一粒だ」
オヤジはメスを手に取り、右の玉袋に刃先を優しく当てる。冷たい金属が皮膚に触れた瞬間、俺の体がビクンと跳ね、拘束ベルトが軋む。ゆっくりと、刃を滑らせて曲線をなぞる。皮膚が薄く裂け、赤い線がゆっくり広がる。焼けるような痛みが遅れて襲い、血がにじみ、滴り落ちる。メスが深く入り、湿った音を立てて玉袋を切り開く。内部の薄い膜が破れ、白くつやつやした睾丸が、むき出しになる。照明の下で、柔らかく膨らんだ金玉が無防備に晒され、精索がピンと張って脈打っている。
「ほら、見ろ。お前の最後のオス玉……こんなに熱くて、柔らかくて、俺の手の中で震えてるぞ」
オヤジはメスを置き、ピンセットを手に取る。細い金属の先が、睾丸にゆっくり近づき、優しく挟み込む。冷たい感触が直接伝わり、俺の体が電撃を受けたように痙攣する。
「んぐぅっ……!」
ギャグの隙間から涎が糸を引き、喉が鳴る。ピンセットが睾丸を締めつけ、オヤジはゆっくりと引っ張り始める。精索が伸び、繋がっているのが否が応でも分かる。引っ張られるたび、金玉が少しずつ引き出され、玉袋の外にさらに露出する。
モニターに映る精索――ピンク色の細い糸が、血管と神経が絡み合って、引っ張られる度に伸び、戻る。脈打つ血管が膨張し、俺の心臓と同期してドクドクと動く様子が、卑猥にアップで映し出される。痛みと圧迫感が混じり、俺の股間が無意識に収縮する。
「繋がってるだろ? この糸みたいなのが、お前の男の象徴を必死に支えてる……でも、もう限界だな」
オヤジはピンセットをさらに強く引き、睾丸を揺らす。金玉がぷるぷると震え、精索が限界まで伸ばされる。俺の体が小刻みに震え、汗が全身を濡らす。屈辱と恐怖が、奇妙な熱を下腹部に溜めていく。
「熱くなってるな冷やしてやろうか……」
オヤジはピンセットを少し緩め、むき出しの睾丸に息を吹きかけた。温かく湿った息が、敏感な表面を直撃する。息の風圧で金玉がぴくぴくと震え、表面が波打つように反応する。麻酔が効いているはずなのに、息の熱と湿気が神経を刺激し、ぞわぞわとした快楽めいた感覚が背筋を駆け上がる。睾丸が震え、精索が微かに揺れる。モニターでその卑猥な動きが拡大され、俺の視界を埋め尽くす。
「震えてる……息だけでこんなに感じてるのか? やはり変態のオス玉だ。俺の息でイキそうになってるじゃないか」
オヤジは楽しげに息を何度も吹きかけ続ける。温かい息が金玉を包み、表面を濡らすように。俺の体が熱くなり、股間が無意味に疼く。涎がギャグから溢れ、首筋を伝う。屈辱と痛みと、訳の分からない快感が渦を巻く。
息が止んだ瞬間、オヤジはピンセットを強く締め直し、睾丸を固定したまま、さらに激しく引っ張り始めた。精索が極限まで伸び、金玉が繋がってる部分がモニターで強調される。血管が膨張し、細い糸が今にも千切れそうに引き伸ばされる様子が、残酷に克明に映る。
「頑張らないと、とれちゃうぞ? ほら、このオス玉、必死に繋がってるけど……もう少しで……」
嘲る声が耳に刺さる。俺は震えることしかできない。体をよじろうとしてもベルトが食い込み、ただ小刻みに震えるだけ。
心の中で叫ぶ。
どうか切れないで
どうかこのまま繋がったままでいてくれ
男の部分を失いたくない
最後の抵抗のように、体が激しく震え、涙が頰を伝う。ギャグからくぐもった嗚咽が漏れる。
だが、オヤジは容赦なかった。ピンセットで睾丸を固定したまま、さらに強く、容赦なく引っ張る。
精索が限界を超え、内部の繊維が引き裂かれるような感覚が下腹部を貫く。モニターの精索が極限まで伸び、血管が破裂寸前に膨張する。
そして――。
ブチッ。
小さな音が部屋に響いた。精索が根元から引きちぎれ、血が勢いよく噴き出し、右の睾丸がぷつりと離れる。ピンセットから落ち、トレイに転がる湿った音が、俺の耳に永遠に刻まれる。激痛が下腹部を焼き尽くし、体が激しく痙攣する。
「んぐぅぅぅっ!!」
という獣のようなうめきが漏れ、涙が止まらない。視界が真っ白になり、意識が一瞬遠のく。
空っぽの玉袋が惨めに縮こまり、モニターに映る股間は血まみれの傷口だけ。左と右、二つの金玉がトレイに並び、俺の男の証は完全に、力ずくで奪われた。
オヤジは満足げに息を吐き、血を拭き取りながら傷を縫合し始めた。
「これでお前は本物の女の娘だアキちゃんだな。変態だったお前女の娘になれたんだ嬉しいだろ?」
オヤジの問いかけは耳に届くことなく俺の震えは止まらない。失われた空虚と、残る熱い疼きが、体を永遠に支配する。