コピー用紙?
頼んだコピー用紙が届いていないことに気がついて、マンションの郵便受けを開ける。
中に入っていたのは不在票ではなく緊急断水中のお知らせ。
一緒に「コピーペーパー」が入っていた。
スマホを開いて確認するが、紛らわしい名前のオカルトグッズを注文したようだ。
それはポケットティッシュのようだが、ちょうどいい。
部屋のトイレが使えないので、下に降りたついでに公園で済ませることにする。
その便器は古いお風呂場のようなタイルの壁にオシッコをかけるスタイル。
さすがにスルーしようとしたら、気安い感じの声がかかる。
お尻を出してしゃがみこむ酔っ払いがいた。
「よかったあ。”女同士”で。紙を持っていませんか。」
さっき受け取ったものを一枚あげる。
彼女はお尻の下でゴソゴソやると、身支度を整えて去っていく。
自分も済ませようとするが、洋式便座は外されて床に転がっている。
これじゃオシッコできないじゃん。
中腰は難しいし、前向きなんて⋯
ちょっと試してみたくなった。
念のため下を全部脱いで、水たまりの近くに行く。
不本意ではあるが、アタシはもっときれいに使える。
しっかり狙いを確認すると、「おチンチン」を彼女が捨てた紙に向けて発射する。
すると、指の間のものはなくなり、残ったのはさっきの娘とお揃いの黒い壁。
「コピー」とはこういうことだ。
アタシもティッシュを手に取って初めての体験。
悪いことばかりではなかった。