ここはとある家屋の一室。窓の無い冷たい地下室のなかで、一人の男子高校生が苦悶の表情を浮かべていた。彼は、立ったまま両手と両足を鎖で拘束され、額にはじっとりと汗を滲ませている。
「はぁ、はあっ、ぅ」
生まれてこの方、特筆するような悪事を何もをしていない善良な彼は、真面目な青年らしく、その学ランのボタンを一番上まで止めている。しかし、彼のピッチリと着こなした制服、そのスラックスの隙間からは、雄の象徴──「ギチギチと脈打つ赤黒いチンポ」だけが恥ずかしげもなく露出しており、言い訳のしようのないほど勃起したそのたった一点は、彼の規範正しい姿とは不似合いな、ひどく卑猥な姿を周囲に晒していた。
「た、たす、けてぇ、え」
彼はまるで子犬のように情けない声で、辺りに助けを求める。しかし、その「助けて」という言葉は、決して全身に着けられた拘束の解放を求めているのではない。彼が現在求めていることはただ一つ、「射精させて」という強烈な渇望のみである。
というのも、彼のギンギンに膨らんだチンポはこの一週間、射精を完全に禁止させられており、その性欲は限界まで溜まっていた。盛りのつく年頃らしく、毎日のようにオナニーをし、溜まった精子を放出していた彼にとって、それだけの期間達することのできないというのは非常に苦痛なのは確かだが、それでも、普通ここまで平常心を失うことはない。
では、どうして彼はこんなにも「イくこと以外何も考えられない淫乱」になるほど発情しきっているのか。それは、彼がこの一週間、男たちによって数え切れないほどチンポを、特にその敏感な亀頭を弄り回され、ローションやオナホールを使われ何度もオーガズム直前まで達しながらも、そのたびに寸止めを繰り返され、一度足りとも射精できていないからである。それこそ、一滴の精液すらも出せていない。その結果、発散することを許されない性欲は増大し続け、こんな風に自我を失うほど肉欲に支配されているのだ。
「んひぃ! ちんぽ、もう、だめぇ!くるひぃ、こわれる、おかしくなるから、おねがいぃい!イかせてぇええ!」
そう必死に泣き叫ぶ彼のチンポの根元には、金属製の極太コックリングが三つも装着されており、彼のあどけない顔立ちとは対照的に、ミチミチと締め付けられた硬い肉棒にはグロテスクな青い血管がいくつも浮き上がっていた。
「タマ、くるしい、熱い、熱いのぉ、出させてぇぇ!」
また、彼のタマは毎日のように精力剤を投与されたことにより、弾ける寸前の水風船のようにパンパンに膨らんでいた。そのたっぷりと精子の詰まった二つの睾丸はずっしりと重く、ナカに詰まった大量の精子を押し出すべく、マグマのような熱い奔流を依然溜め続け、吐き出そうとしている。
「そんなにイきたいか? すっかり脳みそまでチンポ一色になっちまったな。まったく、恥ずかしくないのか?」
痴態を晒す彼に、一人の男がそう吐き捨てる。薄暗い室内には、その男のほかに二人の男がおり、全員が股間を膨らませ、青年の全身を舐め回すように視姦していた。
「そりゃ我慢の限界だよなぁ。こんだけチンポから涎垂らしてたら」
そう言って、男が彼の爆発寸前のチンポを軽く指で小突く。それだけで彼は「ふぅぅん!」と飢えた獣のような声を漏らし、チンポの先、ぱっくりと開いた鈴口から大量の我慢汁をトロトロとはしたなく垂れ流し、床に透明な水溜まりを作っていく。
抜きたくて、出したくて堪らないのに、ほんの一滴の精液すら出させてもらえない。苦しい。イきたい。イかせて。
そんな彼の悲痛な思いとは裏腹に、男たちは「ある準備」に取り掛かろうとしていた。彼らはガチャガチャとなにやら器具を取り出し、「それ」を始めようとする。
常人ならまず考えないであろう、「それ」を。
「こんなもんでいいかな?」
「あぁ、立ったままチンポ震わして悶えてたのも可愛かったが、これもなかなかソソる光景だなぁ」
「はは、今からすること考えたら、なぁ」
男たちは下卑た表情でその下準備を行う。立ちっぱなしだった彼を膝立ちにさせ、その背と両脚を教壇のようなテーブルに固定する。両手は後ろに拘束し、胸や腹にもテーブル越しに鎖を何重にも巻きつけて、一切の身動きが取れないよう縛る。そうして、彼のチンポがちょうど乗るよう、膝の前に金属製の台を置き、固定した。
「つぅ、あ?」
陰部に金属の冷んやりとした感触を受け、彼はほんの少しだけ正気に戻る。そうしている間にも、彼のパンパンに勃起したチンポはその竿の中間部分に透明なチューブが巻き付けられ、台と平行な位置へと拘束される。上へ上へ向かおうとする彼のチンポは強制的に平らに押さえつけられ、痛みと僅かな快楽をじくじくと彼の脳に送り込む。
「こいつ、まだ自分が何されるかわかってねぇみたいだぞ」
「ははは、こんなんまだ高校生のガキに想像つくわけねぇだろ」
「おいおい、こういうのはギリギリになって理解すんのがウケるんだろうが」
男たちは談笑しながら、これから行う儀式の最後の準備として、「あるもの」を持ってくる。
「ほれ、これで準備万端だな」
男はその器具に開けられた丸い窪みに、彼の淫らなチンポを嵌め込む。コックリングの奥、彼の性器の最も根本の部分に穴を当てがい、しっかりと固定する。彼の膨張しきった肉棒の直径ぴったりに造られたその穴は、一切の挙動すらも許すことなく彼のチンポを押さえつける。
「っ、え?」
一連の挙動をぼぅっと眺めていた彼だが、ふと目の前の異常な光景に我に返る。手も足も、身体も、そして腰さえも引くことのできない今まで以上に堅牢な拘束。そして取り付けられた穴に嵌められ、まるで生贄のように男たちの目の前に差し出された自らの勃起チンポ。この穴に、これ以上チンポを挿れていてはいけないと、彼の本能が警告する。
「へ」
なんと、その穴の上部に取り付けられていたのは、ギラリと鋭い刃の光る──ギロチン、だった。
「え、なに、これっ、え」
目の前の光景が理解できず、彼は戸惑い、冷や汗をかく。しかし、逃げるどころかほんの少し身体を動かすことすら叶わない。
「やっと理解したか?」
一人の男がほくそ笑みながら彼の耳元で囁く。明らかに危険な状況だが、この一週間調教され、既に自分でも気づかないうちにマゾヒズムに目覚めだしていた彼は、自身に訪れた危機的状況を理解すればするほど、皮肉にもそのスリルによって無意識に感じ、さらに男根を太くする。
「へへ、これから何が起こるのか、お前みたいな変態色狂いにもわかるようによ~く説明してやるよ」
男は、学ランの隙間から突き出す彼の膨らんだチンポを揉みしだき、彼を追い詰めながら言う。
「んひぃ、あっ! んんぅ!?」
その硬い男の手の感触に青年は悶え、すぐにでも鈴口から射精しそうになるが、しかし男が見計らったように手を離すことで、彼の脳内は一瞬でチンポ一色に戻る。
「いいか? 今からお前の、その種馬並みに発情しきった勃起チンポを『処刑』する。このギロチンで」
「ぅ、あ、あ?」
恐ろしい宣言。しかし、青年の恐怖とは裏腹に、男の手によってさらに快感を得た彼のチンポは、その発言をまるで喜ぶかのように鈴口から我慢汁をどぷっと垂らす。
「へっ、や、やら、なんで、そんなこ、と」
「男たちがやろうとしていること」を足りない脳でなんとか理解した彼は、その恐ろしさに、呂律も回らずに動揺を示す。だが、彼らはそんな青年に対し一つも動じることなく、まるで当たり前のことを説明するように、そのまま言葉を続ける。
「指を落とすより、首を落とすより、男ならもっと……残酷な処刑があるよねぇ」
恐怖に震える彼の剥き出しのチンポをピンと手で弾きながら、一人の男がにまりと笑う。
「それがこの『去勢ショー』だよ。いいかい? 今から、君の淫乱おチンポはこのギロチンで完全に『斬首』されるんだ。おめでとう。君は今日この日を迎えるために、くっだらない毎日を生きてきて、一週間に渡る寸止め地獄にも耐えたんだよ」
そう微笑みかけられ、彼は全身に冷たい血が流れるようにゾッとし、恥も外聞もなく必死に許しをこう。
「う、うそ、そんな、ひどいこと、お、おねがい、やめ」
自分のチンポを、生殖器を切断されるなんて、冗談じゃない。そんなことされればもう二度と戻れない。だが、男たちは彼の悲痛な言葉などに耳を貸すことはない。そして、彼らは次々にズボンを下ろし、すでに興奮し硬く立ち上がったペニスを青年に見せびらかす。周囲にむわぁと、濃い雄の臭いが立ち込め、この一週間で筋金入りの淫乱へと調教され、男性器に対する執着が異常なほど高まっている彼は、ソレを見て、思わず涎を呑み込んでしまう。
「さぁて、それじゃあ楽しいオナニーを始めようかな」
男たちは彼を見下ろし、自らの陰茎を扱いてより興奮を高めていく。青年はこの先行われるであろうことへの恐怖にだらだらと汗を垂らすが、しかし肉欲に支配された脳はこの状況を打破する手段など一つも考えることなく、彼は目の前で硬さを増していく男たちの立派なチンポを食い入るように物欲しげに見つめることしかできない。
「一つ、助かる情報を教えてやろう」
そう言うと、男は、この一週間何度も使い込まれたことにより、綺麗なピンク色の童貞チンポから既に黒く変色してしまった彼の厭らしいチンポに、ある処置を行う。
「っ、ふぁ、え?」
青年はされるがまま男にチンポを掴まれ、そして少しして男が手を離す。
「ほれ、今、お前の竿に紐を結んだ。処刑の恐怖から、さっきより少し萎えちまってるから、ちょうどいい」
男は続ける。
「いいか? この紐は、お前に着けられたギロチンと繋がってる。紐が切れれば、お前の全てが終わる。わかるか? この紐は今、お前のチンポを支えにしてあのギロチンの刃先を必死に抑え込んでるってわけだ。このまま五分……たったの五分だぞ? それだけ耐えられれば、お前をこのチンポギロチンからも、堅い拘束からも解放して、元の幸せな日常生活に戻らせてやる」
「ご、ふん」
「あぁ。でも……もしこれ以上、お前が興奮してどんどんチンポを膨らますことになったら……」
「そし、たら」
「こんな細くて脆い糸、ちょっと引っ張られればすぐ切れる。そしたら、おしまい。どうだ? わかったか?」
「はぁ、はぁっ、はっ」
青年は息を切らし、その言葉を何度も反芻していた。絶対に、これ以上、感じてはいけない。ほんの少しでもチンポを大きくしてしまえば、全てが終わる。五分。たったそれだけ。死んでも、我慢しなければいけない。
「っ、うぅ、ぁぁあっ!」
自分を鼓舞するように、青年は叫び、なんとかそれまで溺れていた肉欲の世界から抜け出そうともがく。
「それじゃあ準備いいな? よーい、スタート」
男は律儀にもタイマーを設置し、きっかり五分を計り出す。
「はぁっ、はっ、ふぅぅ、うぅ!」
彼はすぐにでも射精したいという気持ちを抑え、息も絶え絶えだが、なんとか色欲から目を逸らそうと唸る。
「んぅ!?」
突如、一人の男が彼の乳首に手をかけた。学ランの上から蕾を刺激し、弄る。ほとんど開発もされていないソコだが、既に限界まで発情しきり、全身が敏感になり過ぎた彼にとってそれは凄まじい快感を生みだす。
「っあ、あっ、ぁぎぃ、おぉん!」
クリクリと執拗に行われる陵辱。しかし彼はどうにか快感から意識を逸らし、これ以上チンポを膨らませないよう必死に腹に力を込め、耐え忍ぶ。
「おー、さすがに自分のチンポが賭かってるとなると必死だな。えらいえらい」
男は、彼の学ランのボタンを外し、更なる刺激を求めて真っ赤に膨らむ乳首に顔を近づける。
「ほらほら、ガンガン激しくしていくぞ? 次は乳首舐めとっていくからな。覚悟しろ」
男は彼の乳首に舌を当て、ちゅぱちゅぱと下品な音を立てて舐め回す。
「んぎぃ、ぐっ、むぅうん!」
乳首から電撃のように押し寄せる快楽のなか、青年は今まで自分が男たちからされたことへの怒りを、ふつふつと燃やしていた。そうだ、こんな、こんな身勝手な奴らに、負けるわけにはいかない。ここまで散々弄ばれて、汚されて。チンポのことしか考えられなくなるまで寸止めされ続けて。でも、たったの五分、それさえ耐えれば、元の日常に戻れる。どんなに気持ちよくても、射精したくても、こんな一瞬の性欲なんかに、負けて、たまるか。
「はーっ、はーっ、はっ……」
青年は、ほとんど白目を剥きながらも、なんとか男の乳首責めに耐え、勃起の程度も、紐が切れない程度の膨らみのみに抑えた。
「すげぇなぁ、四分も耐えたぞ。あんなにどこもかしくも敏感だったのに、こりゃあ参ったな」
「ふーっ、ふっ、っうぅ……」
大丈夫、あと一分、耐えれば……
「よし、じゃあ終わるか」
そう言うと、男はあっさりと乳首から舌を放し、そしてその分厚い指で、今の今まで必死に堪えてきた彼の膨張した真っ赤な亀頭を、一気に弾いた。
「んびぃ!?」
そうして、次の瞬間、その手のひらで彼の我慢汁に濡れそぼったトロトロの亀頭をじっくりと、強く、徹底的に、こねくり回す。
「んぎぃぃぃいいいいん! お"あ、っは、はっ! や、やらぁあ! やめっ、やめでぇ!チンポはだめぇ!だめだぁ! んぐぅ、やだっ、 あっ、ぉぎぃいいいいいいぃいい! ──っあ」
脳を直接掻き回されるような恐るべき快楽に、彼のチンポはあっという間に限界まで膨らみきる。そして。
「死ね」
細い紐が、ぷちりと切れた。
「あ」
どすん。
ギロチンが真下へと降り。根元から「ソレ」は断ち切られ。
ぶちゅ。
完全に切り落とされた瞬間、彼の尿道からぶびゅうとザーメンが噴射し、ぼとん、と鈍い音を立てて「ソレ」は落ちた。同時に、何時間もの間彼のチンポをギチギチと締め付け続け、肉体と繋いでいた三つの金属製のコックリングが、がしゃんと音を立ててバラバラに飛ぶ落ちる。それが何を意味しているのかなど、考えるまでもない。
「あ、っあ、あっ」
そん、な。
彼は今、目の前で起きたことへの絶望とともに、いつまでも終わらない性的興奮のなかにいた。切り落とされた直後、彼のチンポからは濃厚な白濁が噴き出されたが、無情にも、それは彼が既にチンポを失ってからのことであった。つまり、彼のチンポはオーガズムに達する直前に、無残にも切断され、身体から切り離されてから射精した。その最期に訪れるはずの解放的な快楽をすらも、彼は微塵も味わえなかったのだ。そんなことも知らない彼の脳はいまだ、雄として青年にきっちり射精を完了させるため、彼の思考を快楽で埋め、精液を放出させるべく絶頂を促し続けてているが、どれだけ興奮しようとも、もう彼は、一滴たりともザーメンを噴射することはできない。
「はい射精の快感一ミリも味わうことなくチンポとお別れ~。残念でした! お疲れさん、よく頑張ったなぁ」
「いやぁ、やっぱ若い雄ガキの去勢ショーは最高だな、んっ……」
「未来溢れる男子高校生が雄として終わる姿マジでエロいっ……!っ、もうイク!」
青年の絶望的な状況を見て、男たちはそれぞれ興奮の最高潮に達し、次々にオナニーを終わらせていく。彼が既に失ったモノを、雄の象徴を、見せつけるかのように素早く手で扱き、そして快く絶頂を迎える。
「……あ」
そうして彼の、既に肉体から切り離された哀れなチンポの上に、射精する。ブビュッと吐き出されたザーメンが、彼のチンポに、制服に、髪に、落ちていき、彼を汚す。
「ふぅー。すっきりした」
彼はまるで夢を見ているように、その光景を呆然と眺めていた。彼の目の前には、先程まで確かに、彼の身体の大事な一部であったことを主張し、ビクビクと震えるチンポがあった。そのパンパンに勃起したチンポは、切り落とされた衝撃による反射で、未だ、睾丸のナカにたっぷりと溜め込まれた熱く濃厚な精液をビクビクと断続的に撒き散らす。青年に訪れた、人生最後の射精。しかし、彼はその絶頂を、狂おしいほどに求め続けた快感を、もはや味わうことはできない。彼の切断されたチンポは鈴口をぱくぱくと開き、おぞましいほど精虫の蠢くギトギトのザーメンを床に吐いていく。それは、もし女のナカで吐き出していれば確実に妊娠させられたであろう濃厚な雄の精液だったが、女の膣内ではなく、床へと吐き出されたソレなど、無価値な駄汁に過ぎない。そうして、彼のチンポは徐々に精子を放出する動きを止め、遂に、反射的な射精を終了させる。そして最期にビュッと、ねばつくザーメンを噴き出すと、彼がもう二度と子を為すことのできない身体になったことを嘲笑うかのように、完全に、停止した。
「ぅ、あ、え?、あ?」
狼狽する彼を見て男は、笑いを必死に堪えるようにしながら、青年の頭をペットのように撫でる。
「……残念だったねぇ。乳首責めは耐えられたのに、亀頭責めは耐えられなかったね。仕方ない仕方ない。君、おチンポクソ弱いもんねぇ。少しも我慢できないくらいチンポ、気持ちよかったんだもんね」
「まぁ、その一瞬のチンポの気持ちよさを味わうために、自分で自分を二度と子作りできない雄失格の身体にしちゃったけどな。ご愁傷様」
「ははっ、五分どころか一分も亀頭責めに耐えられない淫乱早漏おチンポだったんだし、別に無くてもいいよな。あーあ、あと三十秒我慢できたらチンポ切り落とさなくても済んだのにね」
「ま、しゃーねぇよ。我慢できなかったお前の責任だ。てか、制服きっちり着てる癖に勃起チンポだけ曝け出しやがって真面目な学生には不釣り合いだったもんな。これですっきりしたろ」
……かえして、かえして。
「ほら、最期によく見せてやるよ。大事な大事なチンポ無くなったんだから、ちゃんと自分の堪え性ゼロの敏感変態おチンポとお別れしとこうな」
男は、彼の目の前に「ソレ」を見せつける。剥き出しの亀頭をパンパンにし、一度も絶頂を味わうことなく、無残にも根本から切断された勃起チンポ。限界まで膨らみ、切り落とされ、ナカから大振りの白い精巣を二つ覗かせるタマ。その全てを。
「さて、知ってるか?人間ってのは結構治癒力のあるイキモノでさぁ。チンポも切り落としてすぐビョーインに駈け込めば、まぁ意外と最低限はなんとかなったりするんだが。それには綺麗なまま残しとかなきゃいけねんだよな」
「っ、え、う?」
「まぁでもいいよな。お前自分で気づいてないみたいだが、もう既に日常生活なんか一生戻れない程度には脳内スカスカの淫乱奴隷になってるし。こんなクズチンポ残しといてもしょうがねぇよな?」
そして男は、置き捨てられた彼のチンポに、ゆっくりと自らの靴を近づける。
「っふ、あ、やめて! おねがい、おねがいしますぅ、う!」
彼の、切断面以外はどこも外傷のないチンポを、軽く踏みつけ、そして。
「も、許して! なんでも、なんでもするからぁぁああ! ちんぽ、潰さないで!おねがぃいいいい!」
「ざーんねん」
ブチ。
グチャグチャ。ギリギリギリ。ずりゅっ。
「ほら、返すぞ。ん? いやぁわりぃな、うっかりタマも竿も原型わかんねぇくらい踏み潰しちまった。ま、こんなとこにチンポ落っことしてる方が悪いよな。うわっ、汚ね」
「あ、あ……」
目の前で潰された「性器だったモノ」を見て、彼は、放心としていた。あまりの理不尽に、もはや言葉もなく。
……なんで? どうして?
おれ、何も悪いこと、してないのに。
ある日いきなり、男たちに誘拐されて、監禁されて、拘束されて。
制服着たままチンポ丸出しの恥ずかしい姿無理やり晒されて。
何度も何度も寸止めされて汚い言葉浴びせられて、身体中どこ触られてもチンポ反応しちゃうくらい開発されて。
気持ちよくて。でもどんなに気持ちよくても射精できなくて、苦しくて。チンポ痛くて。
それでも頑張って頑張って耐えたのに。
イきたくて出したくて精子全部どぷどぷ吐きたくて漏らしたくて垂らしたくて撒き散らしたくて切なくて射精したくて救われたくて解放されたくて。
精力剤まで打たれて頭おかしくなるくらい熱いのに敏感なのにそれでも我慢したのに。
なのに一瞬でチンポ切り落とされて。
せめて、最後に、最後に一度だけ、射精させてほしかった。その快感を味わわせてほしかった。そうでないなら、絶対に、奪わないでほしかった。それなのに。
ほんの少し、一滴でもいいから精子出したかった出させてほしかったのに。タマパンパンになるほどザーメン詰まってても必死に辛抱したのに。
一度も「一度もイかせてもらえず雄として完全終了しちゃったな」
「あひっ、う、うぁああ、ああ!」
彼は男の言葉に発狂し、脇目も振らず泣き喚く。
「おいおーい。もう壊れちゃった? こら、ちゃんとチンポ無くなった現実見よーな」
「ほらほら、まだ輝かしい未来溢れる男子高校生だったのに、一瞬で生涯子作り不可能な種無し欠陥品の身体になった気分はどうだい?」
男たちの言葉に、彼はギリっと歯を食いしばる。だが、その怒りもすぐさま泡のように消えてしまう。完全に去勢された彼は、もはや自分の男としてのプライドを少しも保つことができず、その代わりに腹の奥に残された前立腺を雌のようにきゅうきゅう締め付け、男たちのギンギンに勃起したチンポ──自分から永遠に失われた立派な雄の象徴に喉を鳴らし、涎を垂らすことしかできなかった。
「悔しいか? 悔しいよなぁ。こんな身勝手な男たちに散っ々身体中弄ばれて、痴態晒してプライド完全に粉々にされた挙句、っぷ、チンポ、切り落とされたんだもんなぁギャハハハハハ!」
「うあ、あ」
目から何かが落ちる。透明な、液体。溢れて、止めることもできない。
「あれ~?泣いてる?泣いちゃったの?かわいいねぇ。おんなのこみたいだねぇ。でもいくら泣いてももう君のおチンポは帰ってこないんだよ? 現実わかってる?」
「そうだよねぇもうタマも竿も無くなっちゃったんだもんねぇ。でもごめんねお兄さんたち君のその絶望に歪んだ顔が見たくてしょうがなかったから君の大事なチンポダメにしちゃったふへへへへ!」
「おいおいあんまり虐めるなよ。いくら、ふへっ、女に種付けどころか、腰振りセックスも、手コキオナニーもロクにできない、雄として完全終了のメスになったからって、ぶふっ」
「お前が一番虐めてんじゃねぇか。ってほら、そろそろ止血してやらんと本当に死ぬぞコイツ」
「まぁ男としての楽しみ全部失ったんだし死んだ方がマシかもしれんけどな」
「ダメダメ。折角捕まえてきたんだからちゃんと限界まで虐めてやらねぇと」
そう言うと男は虚ろな青年に接吻し、舌を絡めて彼に唾液を送り込む。そのまま彼のスラックスを破り、無防備な尻穴に指を挿し込みナカを解していく。
「ふぁ、あ、あっ……ふぅんん」
発情しきり、既にチンポの射精による開放的な快感を永遠に得られない彼は、依然として溜まり続ける肉欲を、新たに与えられたメスとしての快楽で満たしていく。弛緩した尻穴はあっという間に男の指を全て呑み込み、性器へと変わっていく。
「おひぃ……」
乱雑に指を引き抜かれ、青年が喘ぐ。ぱくぱくと収縮を繰り返す彼の雄膣を眺めながら、男が笑う。
「ほら、こいつチンポはもうダメだが、口もケツマンコもまだまだたっぷり楽しめんだから。こんなんで終わると思うなよ?」
そう吐き捨てられ期待にケツ穴をひくひくとさせる青年の頭には、次第に走馬灯のような映像が流れはじめる。
中学生になって、はじめてオナニーをした日。ムズムズする自分のチンポを扱いて、溜まった精液を出し切ったあの快感。毎日のように快楽を求め、ティッシュに吐き出したザーメンの濃い雄の臭い。薄っすらと好きだった子との、妄想のセックス。女に腰を振り、種付けして、子を孕ます、男として求めていた未来。
しかしそれらの映像は目の前の男たちの声で消え失せ、代わりにいつまでも終わらない性的興奮が彼に押し寄せる。
「足りない、ちんぽ、気持ちいいの、ほしいぃ」
もはや完全に性奴隷として目覚めてしまった青年に、男たちは満足げな顔をする。そして、射精しきって白濁に汚れ、独特の濃い臭気を放つチンポを、彼のひくつく鼻先に差し出す。
「欲しいか?」
「っ、ほしいぃ、おねがい、きもちいいのちょうだいぃ!」
「チンポ欲しくてさみしくなっちゃったか。よしよし。ほら、俺らを気持ちよくしたら、何度でもイかせてやるよ。もっとも、もう雄イキは無理だから、ケツイキ限定だけどな」
「ふ、は、ははぁ……へへぇっ、ケツイキっ……」
こうして、チンポを切断され、雄としてのプライドを完膚なきまでにへし折られた彼は、自分には既に失われた男たちの肉棒を求め、狂ったように欲情しながら、雌犬のようにハッハッと涎を垂れ流すのだった
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投稿:2019.10.27
DK去勢ショー
著者 沢照 様 / アクセス 13450 / ♥ 20