聖美女学園.ー本編抄 羞恥の授業
「では、これから初めての授業を行います。私は国語を担当する山内美佳です。よろしくね」
聖美女子学園での授業が始まった。クラスは2クラス、圭吾たち男子5名、いや今は女子として扱われているのだが、同じクラスに集められた。残りはすべて女子、圭吾たちは何かと肩身の狭い環境での学習を強いられることになった。しかも、スカートとブラウス、それにリボンという「変態」とみなされても仕方のない恥ずかしい恰好だ。いくら女の子扱いとはいえ、女生徒から見れば軽蔑されるにちがいない。
「このクラスはもう一つのクラスに比べて学力が低いのです。つまり、その分だけお勉強に力を入れる必要があります。みなさんもよく自覚して授業に臨んでください」
美佳という教師はそう強調した。それがどういうことなのか、圭吾には理解できなかった。美佳は怪訝そうな顔をしている生徒たちに向かって言葉を続けた。
「つまり、みなさんには厳しいお躾をするということです」
何食わぬ顔をして美佳は正面に立って、腕組みをしながらそう宣告した。スリムで美しい教師だ。フリルとレースをふんだんにあしらった白いブラウス、モスグリーンのタイトミニのスカート、教師には似合わない黒いストッキング。教師という立場でなかったら、若くて可愛らしい、それに色気たっぷりの女性だ。しかし、切れ長の目元は鋭く輝いていた。マスカラやアイシャドーのせいだけではない。どこか意地悪っぽい表情をちらつかせている。
「何か質問ある?」
「はーい」
一人の女生徒が手を上げた。
「何かしら?」
「あのーお、お仕置き・・・・って」
女生徒は不安げな表情で尋ねた。
「お仕置き? お仕置きはお仕置きよ。あなたたちの学力は隣のクラスとは相当に差があるから、この一年でできるだけ早く追いついてもらわないと困るの。だから、お勉強ができなかった子は罰を受けることになるのよ。言っておくけど、ここでは体罰は許されているし、パワハラもセクハラもまったく問題とはならないの。入園に際して、あなたがたのお母さまに誓約書を書いていただきました。何をされても文句は言わない、とね」
「ええーっ! そんなこと・・・・聞いていません」
やや勝気そうな女の子が美佳に文句を言った。
「あなた、私の言うことに逆らうの? フフフ、それは貴女の勝手だけど、今にわかるでしょう」
美佳は一切相手にはしていないという態度だ。
「つべこべ言わない! ともかくお勉強に集中してもらいましょう。そのためには何だってするからね」
吐き捨てるように美佳は言った。
聖美女子学園では、学年のクラスが2クラスにあらかじめ分けられている。1クラスは成績優秀者の女子のみ、あとの1クラスは成績下位の女子と、五人の男子。男子は成績にかかわらず下位のクラスに編成されていた。
「じゃあ、早速授業を始めます」
美佳が甲高い声でそう宣言する。と同時に、教室の後ろのドアからもう一人の教師が入ってきた。体育教師の京香だった。なぜ、京香がこの教室の後ろに控えているのか。何となく圭吾は不安になった。美佳は黒板に漢字を一字大きく書いた。
「佐和さん、この漢字読んでごらんなさい」
美佳が佐和という女生徒を名指しした。佐和は席から立ってもぞもぞとして困ったような顔をした。
美佳はニヤリと笑って、
「どうしたの? 読めない。この漢字は中学生程度のレベルのものなんだけど・・・・あなた、基礎学力がないようね」
「・・・・」
佐和真美という女の子は下を向いて真っ赤な顔をして動こうとはしなかった。
「わからないの! あなた、勉強する気があるの」
厳しい美佳の叱責に「すみません・・・・」と小さな声で言うのが精一杯だった。
「じゃあ、前に立って反省してもらいましょうか」
美佳は真美を冷ややかな眼で見つめながら、そう宣告した。
「さあ、反省よ。前に出るのよ!」
後ろで監視していた京香が真美の腕をつかんで強引に前へ引きずっていった。京香の力には華奢な真美は抗うことなどできない。
「いやー! やめてください!」
真美の甲高い悲鳴が静まり返った教室いっぱいに響いた。
「つべこべ言わないの! あなたが悪いんじゃない」
嫌がる真美の腕を握り、かかえるようにして京香が教室の前まで引きずっていく。
教室の窓側には、天井から滑車が吊り上げられていた。その下に京香が真美を立たせた。そして、両手首に手錠をした。
「い、イヤーッ!」
真美の悲鳴がひときわ大きくなり、体を左右に激しくくねらせ抵抗した。何をされるのか、ようやく佐和にも察しがついた。真美だけではない、教室の生徒たちの表情も恐怖に変わった。真美の運命がいずれ自分たちにもやって来る、体の震えが止まらなかった。それは圭吾たち五人の少年たちも同様だった。この学園の底知れぬ闇、淫嗜の闇、責め地獄・・・・これから味わう羞恥と屈辱、号泣。圭吾は膝がしらの震えを抑えることができないでいた。それでなくても、慣れないスカート姿だ。歩くにしても足元がスース―して何とも頼りないし、かがんだりしたら恥ずかしいパンティにくるまれた尻や股間が見えてしまう。
「おとなしくしてるのよ!」
京香は真美の尻をスカート越しにバシッと打ち据えた。
真美の両手首に手錠がかけられる。カチャッという冷たい金属音。さらに、天井に吊り下がっていた鎖がギリギリと降りてくる。
「イヤーッ、アアーッ・・・・! ヤメテーェ!」
そんな真美の悲鳴もむなしく、京香は真美の手錠を垂れ下がっている鎖のフックにかけた。そして、片方の鎖をギリギリギリと引き上げていく。真美の体が次第に伸びあがり、地面にかろうじて両足の踵がつくところで停止された。宙ぶらりんの不自由な恰好で真美はいっぱいまで吊り上げられた姿勢で体をよじって抵抗した。しかし、ほぼ宙吊りのままではどうあがいたところで抵抗にはならない。
「お馬鹿さんにはここで反省してもらいましょう、フフフ」
京香は鎖とロープを調整しながら、ニヤリと笑った。しかし、このままで終わることはなかった。おもむろに京香は真美の膝スカートの裾をつかんだ。
「これも邪魔ね。もっと恥ずかしい思いをしてもらわないと反省にならないわ」
「キ、キャーッ! イヤーッ!」
けたたましい真美の声がした。
「うるさい子ねえ」
京香は真美のスカートのホックをはずした。ジッパーを引き下げていく。スカートはハラリと床に落下した。真美の下半身はパンティ一枚というあられもない姿になった。刺繍とフリル、それにレースで縁どられたJKらしいパンティだ。真美は恥ずかしさで真っ赤な顔をしてうなだれたまだった。もはや抗おうという気力も失せてしまっていた。
「ウフッ、恥ずかしい恰好ね。でも、それだけじゃ反省にならないわ」
美佳も真美の前に近づいてきた。そして、手にしていたプラスチック製の大型の物差しで真美の尻をパチンと打ち据えた。
「い、痛ーい! ああっ・・・・」
真美は細いウエストを激しく震わせた。美佳も体罰に関しては容赦がない女教師だった。いや、この学園の教師はみんなそうだ。美しく、スタイルもよく、それに若い。しかし、みんなおぞましいサディストの仮面をかぶっているのである。
「さあさあ、これも取りましょうね」
美佳は真美のパンティに指をかけた。
「ああ、イヤーッ!」
「ずいぶんと可愛いパンティを履いてるのねえ。さあ、あなたのオチョチョをみんなに見てもらおうね」
恥ずかしく卑猥な俗語を口にしながら、美佳は真美のパンティをスルスルと一気に足首まで引き下ろした。佐和の淡い叢に覆われた股間が丸見えになる。恥丘にそよぐ可憐な叢だ。真美は両足をきつく閉じた。しかし、晒されてしまった股間は隠すことはできない。
「ううっ、ううっ・・・・ほ、ほどいて・・・・」
嗚咽ぎみに真美は小さな声で言った。
「あらあら、もうオケケもしっかりと生えそろっているじゃないの。とっても可愛いわよ、ウウフッ」
真美はすすり泣き、膝がしらを震わせて羞恥に耐えている。
「さあ、授業に戻るわよ。みんな、答えられなかったらあの子のようになるのよ。わかってる?」
美佳は教室中をぐるりと見まわし、淫欲の瞳を輝かせた。さて、次の見せしめは誰にしようかしら、とでも言わんばかりに。
「そこの君。この言葉の意味は?」
圭吾を指さして美佳が質問した。咄嗟のことだった。圭吾は顔を上げた。
「は、はい。それは・・・・何事にも・・・・なかなか思いあぐねて判断ができない、という意味だと思います」
「ええ、その通りね」
美佳は期待外れという表情を見せた。圭吾は胸を撫でおろした。これで吊るされずに済みそうだ。みんなビクビクしている。そ「れほど優秀な生徒はいない。優秀な生徒はみんなもう一つのクラスに集められている。言うならば、ここは劣等生のクラスだ。だから、逆に厳しく教えられる。いや、躾けられるといったほうが正しい。
「そこの君、この漢字を読んでごらんなさい」
圭吾の二つ後ろの席に座っていた男の子が当てられた。栗木健介という少年だった。健介は立ち上がって、口ごもりながらぶつぶつつぶやくのみだった。
「さあ、早く!」
美佳の叱責の声だ。健介はなおももぞもぞとしていた。
「どうやら答えられないいたいね。フフフ、仕方ないわね」
美佳がそう言い終わらないうちに背後に控えていた京香が健介の腕をガシッとつかんだ。
「さあ、前に行くのよ」
「えーっ!い、いあやです。嫌だーっ!」
健介は京香の手をはねのけようとした。しかし、力は京香のほうが数段も上だった。
さっきまで吊り下げられていた真美はようやく鎖と手錠から解放された。シクシクと泣きじゃくっている。床に丸まっているパンティを取り上げ素早く履いた。スカートを元に戻して、俯きながら自分の席へと戻っていく。眼が真っ赤に腫れあがっている。よほど恥ずかしかったのだろう。
「ギャーッ! 嫌だーっ、ああ、やめてーっ!」
健介の悲痛な叫び声が響いた。
「今度は君の番よ。おとなしく罰をうけなさい! さあ!」
京香が健介の両手首に金属製の手錠をかける。もがこうが叫ぼうが容赦はしない。
ガチャッ、フックに手錠が繋がれる。繋がれると同時に美佳がチェーンを引き上げていく。不気味に鉄の軋む音。教室が恐怖に襲われた。固唾をのんで圭吾もその様子を見守っていた。一つまちがえれば自分も健介と同じ目に遭っていたのだ。
「ウワーッ、やめてよーおーっ! かんべんして・・・・ヒィーッ!」
「いくらでもわめきなさい。無駄よ、今からさっきの女の子と同じ罰うを受けるのよ」
薄笑みすら浮かべながら、京香は健介の膝スカートのホックをはずした。ジッパーを下ろすとスカートはハラリと床に落下した。「ああっ」と健介は女の子のようにウエストをくねらせた。
「うふっ、君も可愛いパンティを履いてるのね。パンストから透けて見える白いパンティ、とっても色っぽいじゃない」
美佳は健介が履いている薄い肌色のパンストのシームに沿って上下になぞった。尻から股間にかけてなぞり、その手が前の膨らみを探り当てる。しばらく、いやらしい手つきで
膨らみを撫でまわす。
「ああっ、そ、そこは・・・・!」
「そこ・・・・ってどこ?」
「チ、チンポ・・・・が」
「へーえ、君、女の子なのにどうしてチンポがあるの? おかしいわねえ、フフフ」
健介は恥ずかしさで苦悶の表情を露わにする。パンスト越しとはいえ、ペニスを擦られると反応するのが若い牡だ。美佳はなおも、しつこくパンストのシームに沿って健介の股間を摩擦し続ける。
「ああーっ・・・・」
健介の切ない声。女生徒たちもさらし者にされた健介の股間の変化を顔を覆いながらチラ見している。自分たちには存在しない男の器官に関心があって当然のことだ。
「あらあら、どうしちゃったのかなあ。ムクムク大きくなってきたみたい。さあ、みんなに見てもらいましょうね」
美佳の声は異常に弾んでいた。健介に履かされていたパンストを慣れた手つきでクルクルと剥いでいく。そして、最後の一枚の薄布を一気に膝がしらのあたりまで引き下ろした。プルンと勃起した牡肉が弾かれて異様な顔を覗かせた。
「キャーッ!」「イヤーッ!」
女生徒たちの悲鳴とも歓声ともつかぬ声が教室いっぱいに広がった。
健介は顔を真っ赤にしてうなだれた。しかし、股間を隠すすべはない。せめて体をよじって女生徒たちの視線をそらそうともがくのが精一杯の抵抗であった。
「なかなかいい眺めだこと。しばらくスッポンポンで反省してなさい、フフフ」
京香も笑いながら、健介の力のみなぎった突起物をつまんだ。
「もう君は女の子になったんでしょう。これは何? チンポじゃないわよねえ。でも、オチョチョでもないしねえ、ウフッ」
バシッ!
「あうっ!い、痛ーっ!」
美佳が健介のヒップを先ほどの真美と同様に物差しで打ち据えた。
「本当にお勉強に集中できるのかしら。こんなモノを大きくするなんて。君にはもっともっとお躾が必要みたいね」
バシッ! ピシーッ!
「ううっ、ううーん・・・・」
健介はたまらず蹲ろうと前のめりになった。美佳の容赦のない物差しが勃起したペニスにきつく一撃を加えたからである。
「痛かったでしょう。女の私には男の子の痛さがわからないけど、ここは男の急所だもんね、ウフッ」
京香は健介の苦痛に歪んだ表情を、さも楽しんでいるかのように眺めながら冷ややかに笑っていた。