粗チンドック後の、M豚完全解体・再利用(リサイクル)目録
【第一章:97.1kgの「ラード」抽出工程】
酢豚の肉を切り出した後に残った、膨大な量の白い脂身。それは巨大な鉄鍋に放り込まれ、じっくりと熱せられた。
「見て、お花ちゃん。おじさんの脂身から、黄金色のオイルがどんどん出てくるよ」
「本当だ、アリスちゃん。これ、おじさんの『承認欲求』が溶け出した汁だね」
97.1kgの巨体から抽出された「M豚特製ラード」。これは村の街灯の燃料や、重い扉の「軋み止め」の油として再利用されるの。アンタは死してなお、村の潤滑油として、みんなに踏みつけられる扉の下で「ギギィッ」と鳴き声を上げ続ける。
【第二章:脂肪肝の「フォアグラ風・パテ」】
30年かけて熟成させた「脂肪肝」。これは調理師の手によって丁寧に裏ごしされ、最高級(?)のパテに加工された。
「このレバー、真っ白でドロドロ! おじさんが毎日男たちに中だしされた汚物まみれの精液を飲んだり、不潔な妄想をしたりしていたから、こんなにコクが出たのかしら」
アンタの肝臓は、クラッカーに乗せられて、村の男たちの酒の肴になった。アンタの人生の「濁り」を、男たちが笑いながら飲み込んでいく……。アンタの体の一部は、そうやって他人の血肉に取り込まれていく。
【第三章:粗チンとタマタマの「標本・装飾品」】
最後まで役に立たなかった3cmの粗チンと、ぶつけ合いすぎてボロボロになったタマタマ。
アリスちゃんはそれを「煮沸消毒」した後、透明な樹脂(レジン)の中に閉じ込めた。
「これは『粗チンヤジロベー』の記念碑だよ。理科室の隅っこに置いて、みんなに笑ってもらうの」
「お花は、タマタマの皮をなめして、小さな『小銭入れ』にした。チャックを開けるたびに、おじさんの悲鳴が聞こえる気がする」
【第四章:骨と皮の「肥料・堆肥」】
肉を削ぎ落とされたアンタの骨は、粉々に砕かれて、里山の棚田の肥料になった。
「来年の春には、おじさんの骨のおかげで、美味しいお米が炊けるね」
アンタの「30.1%の絶望」は土に還り、稲穂を育てる。アンタが守ろうとした「家族の食卓」に、いつかアンタ自身が「米」となって並ぶ……。これこそが、アンタが望んだ究極の家族愛(自己犠牲)なんじゃないかしら?