「なんでこうなるんだ…」俺は脱衣所で1人呟いていた。
妹には中1の時から親しくなった友達がいる。
いわゆる親友というやつだ。このみちゃんというらしい。
その子も妹と同じく男子として入学し、中1で“おちんちんいらない宣言”をして女子になった子だ。
同じ境遇の同い年。好きなアニメなど趣味も合い仲良くなったらしい。
「こんどの土日で“このみちゃん”うちにお泊りしに来るよ。憧れのパジャマパーティーだよ。」
部屋の外からいきなりそう言われたので、「おお、そうか」と流してたら、
「お兄ちゃんは出かけちゃだめだよ」
と言われた。
ん?なんでだ?
なぜ妹の親友が来るだけなのに俺が外出を制限されなきゃいかんのだ?
「なんでそうなるんだよ」と聞き返したら、呆れた声で言い返された。
「だってパパとママ1泊2日で温泉デートって言ってたじゃん!聞いてなかったの?女子中学生が二人っきりでお留守番なんて今の時代危ないんだからもう18歳で成人したお兄ちゃんが保護者だよ!」
そういえばそんなことをいつかの晩飯の時に両親が言ってたような…今週のことだったのか。
「ん?飯どうすんだ?何かピザとか頼むのか?」と聞いてみると、
「心配しないで、あたしとこのみちゃんで一緒に美味しいお料理作るから。お兄ちゃんは毒味役ね!」と言ってきた。
「美味しい料理だって分かってんなら毒味は要らないぞ」と突っ込むと、
「ごくごく平凡な成人男性の平凡な舌の感想を聞きたいの。お兄ちゃん、日本人のアベレージみたいな感じだから」
平気で失礼なことを言ってくる。
しかし妹は賢い。的を得ていやがる。くそ。
「じゃあ楽しみにしてるよ」
と言ってやると、
「お兄ちゃんも一緒にゲームとかしたりして3人で遊ぼうね」と妹。
「暇だったらな」と返す。多分暇だから遊ぶことになるだろう。何せ俺は軟禁状態だからな。
土曜日になった。
両親は午前中に出かけていき、俺は妹と玄関で見送った。妹は外までついていって手を振っている。
そんなにいつまでも振らなくても。と思うくらい両親が見えなくなるまで無邪気に手を振っているようだった。両親の仲がいいのが嬉しいんだろう。
まぁ俺にとっても悪いことじゃない。両親は仲良しでいてくれた方がいいに決まっている。
部屋に戻ってスマホゲームか勉強か昼寝でもしようと思っていたら妹に、
「お兄ちゃんも自分の部屋きれいにしといてね」と言われた。
「俺の部屋は関係ないだろ。むしろ入れるつもりもないし」と返すと、
「このみちゃんがトイレと間違えて開けちゃって、汚かったらその第一印象でずっと見られるよ」と嫌なことを言ってきた。
たしかに妹と仲良しならばこれから家にちょくちょく遊びにもくるだろうし、「じゃあそれなりにはしておく」と答えておいた。
15:00頃インターホンが鳴った。
妹がバタバタと出迎える。俺も一応初対面の挨拶をするためにリビングのテレビの前のソファに座った。
妹と一緒に華奢な女の子が入ってきた。
清楚そうな黒髪の女の子。
俺はこの子に見覚えがあった。
そう、妹の望美が手術で入院している時に、何度か部屋の前ですれ違っていたのだ。
女の子が俺を見つけてモジモジしているので、俺から挨拶をした。
「はじめまして、といっても病院ですれ違ったことあるかな?兄の健一です。望美がいつも迷惑をお掛けしてます。」
「お兄ちゃん、なによそれ!」と横からツッコミを入れつつも俺にその女の子を紹介する。
「このみちゃんだよ〜」と。
それだけかよ。
でもすぐに女の子から自己紹介があった。
「はじめまして、でもお兄さんとは病院ですれ違いましたね。私も覚えています。木原このみです。望美ちゃんとは1年生の時からクラスが一緒で仲良くして貰ってます」
ちゃんとした挨拶が出来るしっかりした子だった。
「じゃあこのみちゃん、手を洗って早速晩御飯の準備しよ」「材料はもう用意してあるから」
「ちゃんと可愛いエプロン持った来た?」
と彼女を手洗い場に案内する。
俺は部屋に戻って一通りの勉強を済ませた。
成績も平凡だが、その平凡を維持するのにも平凡な努力が必要なのだ。
「お兄ちゃんご飯できたよー!」と1階から妹の声が届いた。
「いまいく」と返事して俺は1階に向かった。
食卓には4皿くらいの料理が並んでいてどれも良さげな見た目だった。
妹もこのみちゃんも洋食が好きらしく、パンとスープもついている。
味は、普通に美味かったので、このみちゃんもいる手前すこし大きめの声で「うまい」といって食べた。
食事中は妹が会話をつなぎ、このみちゃんも乗っかったり笑ったり、俺が突っ込んだりと和気あいあいと過ごした。
食後に妹が「お兄ちゃんも一緒にゲームしようよ」と誘った来たので3人でゲームをして遊んだ。
ソファにこのみちゃんを挟む形で3人並んで1時間くらいゲームをしていると、妹がスマホを見ながら「パパとママ温泉入ったみたいだよー」と教えて来てくれた。
母と妹は仲が良い。
妹はハマりにハマっているアニメの影響で髪が水色だ。校則違反ではないらしい。いい学校…なのか?
まぁそれはさておき、当然この髪色、維持費がかかる。出来れば2ヶ月に1回はカラーリングに行きたいところを3ヶ月に1回、お年玉を使って行っている。
でも年頃だからそれでは満足できないのだろう。両親に妹から交渉を持ちかけた。
「夕飯を週5で作るから2ヶ月に1回の美容院代をお小遣いとは別に出して欲しい」と。
共働きの両親はこの提案に乗った。
いや、正確には乗ろうとしている。今は研修期間みたいなもので、妹は母親と頻繁に料理をし、技を伝授されている。ちゃんと作れるようになってきたら週3くらいから始めて働きを見て小遣いを増やすそうだ。
だからさっきの晩飯も普通に美味かったのだ。
もちろん、このみちゃんも料理上手な子なのかもしれない。
妹が両親の様子を口にしたあと少ししてこのみちゃんが口を開いた。
「あの、お兄さん、健一お兄さんて呼べば良いですか?」
おれは、どっちでも好きな方でいいよと伝えるとこのみちゃんは続ける。
「望美ちゃんと、その…エッチした…んですよね?」
阿蘇山が噴火したくらいびっくりして飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
そして妹を睨みつけた。
「おい、望美どういうつもりだ」
望美はちょっと申し訳なさそうな顔をして、
「このみちゃんもこの前のあたしみたいに悩んでたの、二人して悩んでたのに、あたしだけなんか吹っ切れたように元気になっちゃったから、このみちゃんに問い詰められちゃって…」と言い訳をして来た。
「それでもこんなこと他人に言う奴があるか!」と怒る。怒って当然だ。妹にとっては大切な処女喪失であるが、俺にとっても大事な童貞喪失だったのだ。その童貞喪失の相手がまさか元弟の妹だなんて妹の事情を知っている親友の隼人にだって言えやしない!
「ごめん。でもこのみちゃんの気持ちも痛いくらい分かってたから嘘つけなくて」と妹。
そう言われてしまうとなんとも怒りにくい。
俺は黙ってしまう。
そこへこのみちゃんが割って入る。
「健一お兄さんすみません。私がしつこく望美ちゃんに聞いたから。“望美ちゃんは私に隠し事するの?!”って」
さすがに親友にそんな問い詰められ方をすればはぐらかすことは難しいだろう。まあ事情は分かった。だがなぜその話を今するんだ?
まさか!!
恐る恐るこのみちゃんの方を向くと、なにやら覚悟を決めた顔のこのみちゃんが口を開いたのだった。
「健一お兄さん、お願いがあります。私にも望美ちゃんにしたみたいなことしてください」
一応「なんのことかな?」
ととぼけて見せたがキッチリ言われた。
「私の処女を奪ってください!!」
冒頭のセリフに戻る。
俺は脱衣所で「なんでこうなるんだ…」とつぶやいていた。このみちゃんは先に風呂に入って体を洗っている。俺のつぶやきを妹が聞いてこう言った。
「ごめんね。お兄ちゃん。こうなるように色々手を回しちゃった。このみちゃんには優しくしてあげてね。あたしはリビングでアニメでも観てるから」
全ては妹に仕組まれていた。
賢すぎるおそろしすぎる妹である。
もう、なるようにしかならない。
このみちゃんが待っている浴室に入る。
このみちゃんは湯船に浸かっていたが、俺が入るとザバっと立ち上がった。
妹の裸をこの前見たばかりからか、どうしても妹と比べてしまう。
華奢だがやや丸みを帯びた体つき、胸は妹より無い。でもちゃんと股間は割れ目だった。どこからどうみても可愛い女の子だった。
それを意識すると、自然に股間も反応してしまうのはもうどうしょうもない。
このみちゃんはやはりそれに気づいてふふっと微笑する。「こんな気持ちなんですね。自分が男の人から女に見られるって」とつぶやいた。
恥ずかしいやら何やらで早速体を洗おうとしたらこのみちゃんが「背中流します」と言ってきた。断ろうと思えば断れたが、これもこのみちゃんの自己肯定感に繋がるならばとお願いした。弱々しくもキッチリ丁寧な洗い方だった。
ザバっと頭も洗い、さっさと風呂を出た。
このみちゃんも続いて出てきた。妹と同じように髪はロングなので乾かす時間が惜しいらしく頭は濡らしていなかった。
「部屋片付けとけって言ってたのはこのためか…」妹の顔が憎々しく脳内再生される。
部屋に着くや否や、このみちゃんはパジャマを全部脱いですっぽんぽんになった。まぁさっき裸は見たからそこまでの驚きではないが、潔い脱ぎっぷりである。
「それではお兄さんお願いします」
裸の少女が正座して三つ指ついてお願いするってどういう状況??一瞬パニックになった。
もうやるしかないのだ。
俺はこのみちゃんの手を取って、ベッドまで連れていき、横になるように促した。
このみちゃんがベッドに横になったので、俺もパンツだけになった。
ここで何も言わずに始めるのも何か違うと思い、俺は聞いてみた。
「このみちゃんはどんな感じでしてほしいの?」
「へっ?」と変な声を出してこのみちゃんが起き上がった。ハラハラと黒髪が流れる。
「いえ、あの、わからないのでお兄さんのお任せで…」
寿司屋じゃないんだから…
寿司屋の大将なら「あいよ!」とでもいうものだろうがこっちはそうも行かない。
「キスとかしたほうが良いの?」と聞くと、
「お嫌でなければ…したいです」と奥ゆかしい答えが帰ってきた。
ちなみに血の繋がった妹とはキスなどしていない。本気でそんな気になれなかったのだ。興奮はしたが義務的な気分も強かった。
でもこの子は赤の他人。しかも可愛いので、ちょっとその気になってしまった俺がいるのだ。
中学生相手になにしてんだ、と俺の脳内では凄まじいバトルが繰り広げられている。
とそんな時、
「お兄さん!」と突然呼ばれた。
「あの…私を彼女だと思って、お願いします。」
彼女など出来たことがないのだが…と思ったが、彼女が出来たらしてみたいことは日頃から妄想していたので、イメージはつきやすくなった。
俺はこのみちゃんを抱きしめてベッドに転がった。
頭を撫で、キスをした。両手でやさしく肩を撫でた。胸、乳首、お腹、背中と触っていき、このみちゃんの息遣いが聞こえてくるようになった。
このみちゃんの足首、ふくらはぎ、太もも、お尻とやさしく撫でていく。AVの知識を総動員だ。とにかく優しく優しく。
息遣いの荒くなったこのみちゃんから今度はキスをされてつぶらな瞳で見つめられる。
俺はこのみちゃんの割れ目を優しく撫でた。
この子も自分でおちんちんを切り落とし、性転換手術をして女の子になったのだ。普通の女の子として何不自由なく暮らしたいだろう。でもそれが出来ないもどかしさを抱えている。
割れ目の中に指を入れる。
このみちゃんがビクンッと体を震わせるがすぐに微笑む。
ちゃんと濡れている。妹のときはちゃんと意識していなかったが、医療の進歩はめざましいようだ。と同時に“本当に女の子と一緒なんだな”と思い、とても愛しく思えた。
このみちゃんは微笑みながら軽くうなずく。
俺はパンツを脱ぎ、ビンビンに勃っているものをこのみちゃんの中に挿れた。
「あ♡」「い、い…」
「ちょっと痛いけど我慢できます。そのまま、続けて、もっと奥まで挿れてお兄さん♡」
このみちゃんの頭を撫でて、キスをして、体を密着させて奥まで挿れた。
「あん♡」「いやん♡」
「入ってる、入っちゃった」
「すごい、あたし女の子だ♡」
「お兄さんが優しくしてくれるのもすっごく嬉しくて切なくて気持ちいいです…」
そしてこう続けた、
「健一お兄さん無理を言ってホントにすみませんでした。女の子って気持ちいい♡おちんちん切り取って良かった♡あたしこれでホントの女の子♡幸せです♡」
潤んだ瞳でまっすぐ見つめられてそんなこと言われたらこっちも大興奮だ。
なんとかこのみちゃんに気持ちよくなってもらおうと、俺はとてもとても頑張った。
一緒にイケたのではと思うくらいにこのみちゃんは膣で俺の精液を受け止めながらビクンビクンと震えた。
かくして事を終えた我々はいそいそと片付けを協力して終わらせ、1階で待つ妹のもとへやって来た。諸悪の根源である。
「おい。お前ら、わかっているだろうが。このこと、誰にも喋るなよ」とちょっと脅すように言っておく。
このみちゃんは「すみません、すみません」と恐縮し、望美は「わかってるよ。お兄ちゃんごめんなさい」と素直に謝ってきた。
「で、どうだったの?このみちゃん!」と詰め寄る妹。
俺はすかさず「望美と同じことをしただけだ」
と言った。
このみちゃんも首を縦に振り、コクコクうなずく。
「それにしてはなんか長くなかった?怪しい。」と推理が冴え渡る妹だが、シラを切ってやった。
かくして俺の大仕事は終わった。
翌朝、望美は起きてきて
「昨日の晩このみちゃんに色々聞いてみたけど、
“望美ちゃんと一緒”っていうだけだよー、つまんないー」と文句を言ってきた。
黙ってゲンコツを食らわしてやった。
「お前、自分がやったことわかって言ってんのか!?バカ妹が!」と賢すぎる妹をバカ呼ばわり出来る格好のチャンスをものにした俺だった。
このみちゃんはちゃんと妹にも黙っていた。
そのことに安心し、ふと後ろを振り向くとこのみちゃんがクスクス笑っていた。
妹と駅までこのみちゃんを送っていった。
本当に可愛らしい女の子だ。
こういう子が生きやすい社会にするためにあんな変な学校もあるんだな。と染み染みと考え、妹を見ると、またこのみちゃんが見えなくなるまで手を振っていた。
両親が帰宅し、妹が料理を振る舞い、日常がまた戻ってきた。
いやしかし、もうこんなことは懲り懲りだ…
本当にそう思った俺だった。
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投稿:2025.03.24更新:2025.03.24
『私立聖触学園中学』中2の妹とその親友
著者 たべっこ呪物 様 / アクセス 305 / ♥ 4