闇に伝わる拳法”チンチン取弄拳”。
その歴史は古くそして謎に包まれている。棒取派と玉取派、宝取派。どちらも教祖オオヅカから派生して男尊女卑の中、影で歴史を動かす女たちの活動手段、快楽宗教の布教活動、精力剤としての素材提供商業などに活用された。
今はもっぱら商売だ。富豪のゲテモノ料理食材収集。復讐業者。精力剤の素材収集など。高値で人間のオチンチンは取り引きされている。でも、継承者不足。
玉取派アイの場合。
「ねぇ、彼女。今、暇?」
空を見上げているアイに声をかける。チャラチャラした20代男だ。
「今日の天気はどうなんでしょうね?」
「えっ。今、流行の天然かぁ?君は何星人?」
アイの手がそっと天を指し、ゆっくりと男の頬に触れる。その優しさとエロさに男がアイにもたれかかるように崩れる。
「何~?」
声が小さくなる。
「あなたの神経は私の思うまま」
可愛らしい笑顔だが、声の雰囲気が不気味だ。
「今日の天気は晴れ曇り、時折、タマタマが落ちるでしょう」
”ハッァー”
と男を突き放つ。男が壁に寄りかかって股間を押さえておいる。男の座り込んだ場所に白い肉玉が2つ落ちている。ゆっくりと2つとも拾い、
「確かにタマタマが落ちてきたぁ。貴男のキンタマゲット!じゃね」
男は立てなかった。血もたれていない。ただ、激痛が彼を襲い、股間にあるはずの2つのモノがなかった。通りがかる人々はただの酔っぱらいか薬でラリっている薬中と思い、声をかけずに先を急いでた、昼下がりの街路樹の下だった。
宝取派摩耶の場合。
「おぅ。いいよ」
「いい。いい。締まりがいい~」
とあるラブホの一室。
男が摩耶の上になって激しく動いている。
疲れたのか男が体位を変えようと言う。
「わかった。じゃ、私が上ね」
摩耶が上になり、ロデオ状態。
「おいおい、いくら欲求不満でも・・・」
「いいわ・・・あなたのオチンチン・・・」
男は違和感を感じた。股間にだ。股間を見ると明らかに向こうが見える。というかオチンチンがないのだ。
「なに~」
全身が動かない。意識が薄れていく。
「チンチン取弄拳・宝取」
摩耶が飛び跳ねてベッドから降りる。血がベッドを染める。
「瞳って子から頼まれたの。復讐をしてくれって。馬鹿ね。出会い系であっさりと引っかかるなんて」
摩耶も股間からポトリと小動物が生まれ落ちる。亀のような頭を持ち上げて白い液をまき散らす。男のオチンチンだ。どこも傷がなく付け根も陰毛に覆われてタマタマが足のように2つある。
「これが貴男への復讐。命までは奪わないから心配しないで。これで我慢する。じゃ、ね」
摩耶は小動物と化したオチンチンに、
「さあ、お風呂に入りましょうね」
亀頭を撫でてシャワールームに入る。
翌日、男は従業員に発見され、病院に運ばれて一命をとりとめた。
取り調べでは、
「オチンチン・・・消える・・・」
これしか証言できなかった。事件性もなく、去勢マニアが去勢されて気を失ったということで片づけられた。
棒取派彩
秋祭り。露店通り。
アヤパソが浴衣で男にぶつかる。
「あら、ごめんなさい」
「いいえ」
彼がトイレに入る。
「ウギャー」
アヤパソの袖には彼の一物が入っている。
「ちょっと、皮が長いかなぁ。まぁいいか。あと一本」
アヤパソは漢方薬として男根を売って生計を立てていた。
さて、数少ない継承者。世界にも日本にもまだいる。また、知られていない派閥もあるらしい。
みなさんの報告を待つ。
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投稿:2005.11.29
チンチン取弄拳(とうろうけん)
著者 短小包茎オス豚 様 / アクセス 14182 / ♥ 5