「おじちゃん、オトシダマ、ちょうだい」
「さっき、上げたでしょ」
「うんん、これだよ」
アイちゃんはおもむろに僕の睾丸をズボンの上から力一杯握りしめた。
「この2つ。落としてちょうだい」
下に握りながら引っ張る。
「や・・・・め・・・」
コリっ。
「あっ、逃げちゃったぁ」
記憶が遠のく。
気がつくと廃墟の柱に縛り付けられている。
「うっ!」
股間に切り傷の痛みが走る。
「おじちゃん、今からオトシダマ、貰うね」
下を見ると見慣れた袋から白い糸状と赤い糸状のものが伸び、その先に白いタマ状のモノがある。血もたれている。そのタマが床についている
そのタマ状のモノを少女が持ち上げる。触れると痛みが走る。僕の睾丸だ。
「オトシダマ」
そう言い、睾丸を落とす。引っ張られるような痛さと床に衝突する痛さ。
「やめ・・て・・・くれ」
アイちゃんは楽しそうだ。やめそうもない。
そのうち、足を睾丸の下に置き、睾丸にぶつからないように引き抜く。
「ぐぁ」
「あっ、ごめん。踏みつぶしちゃった。ごめんね」
足を動かすと、その下で潰れている。
「汚いぃ」
これが最後の言葉だった。記憶をなくした。
僕の肉体はネズミや犬などの餌になるんだろう。
終わり
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投稿:2006.01.08
落とし玉
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