その日もホストクラブは、多くの女性客でにぎわっていた。
彼女たちのお目当ては、ナンバーワンのタクミだ。
彼はその日も、上得意たちを侍らせてご機嫌上々だった。
「んじゃ、新ネタ披露ね!!」
タクミが、テーブルの上に何かを置いた。
それは、手首を入れることができる大きさのギロチンだった。
「うわー何それ、本物?」
「あ、小さいけれど本物よ。ずっぱずっぱ切れちゃう。ためしにこれ。」
タクミは、バナナをギロチンにセットした。
そして、上から右手で刃を押し込んだ。
しゅたん!!
小気味のよい音とともに、バナナが真っ二つに切断された。
「この通り、バナナは真っ二つと相成りました!!」
女性客がキャーキャーと騒ぐ中、タクミはバナナをさらに切り刻んで、ギロチンの威力を散々皆に見せつけていった。
「…さ・て・と。本番はここから。おい、俊哉。ちょっと来い。」
タクミは、新入りでまだヘルプの俊哉をそばに呼び寄せた。
身長165センチの俊哉は、一応20歳ということになってはいるが、本当はまだ17歳だった。
華奢で色白、少女のような顔立ちをしていた。
立ち上がって歩み寄った俊哉の両腕を、ナンバーツーの翔が後ろで絡め取る。
「な、何をするんですか!!」
「さー、女の子みたいな俊哉ちゃんには、いったいどんなものがぶら下がっているのかなあ?」
タクミは、俊哉のベルトを緩め始めた。
「や、やめてえ!!」
…暴れようとした俊哉の腕を握る手に、ぐっと力を込めた翔が耳打つ。
「タクミに逆らうと、困るのはおめえなんじゃないのか?」
そう言われると、俊哉は逆らうことなどできなかった。
タクミが、俊哉のズボンをトランクスごと引きずりおろす。
そこには、俊哉の男のシルシ…
太く長いペニスと、大きな二つの睾丸がぶら下がっていた。
女性客が嬌声をあげる。
「…うっほ。俊哉ちゃんずる剥けじゃん。こんなデカチン、お前にゃあもったいないし、似合わねえよ。…と、言う訳ですので皆さん!!本日ただいまをもちまして俊哉ちゃん、見た目の通りの女の子になっちゃいます!!」
タクミはそう言うと、俊哉のペニスと睾丸を掴んで、ギロチン台へとセットした。
「さあ、俊哉ちゃん、男のシンボルであるおちんちんとタマタマちゃんとのお別れカウントダウンです!!」
「やだーっ!!やだやだやだやめてーっ!!」
去勢と、それに伴う痛みへの恐怖から俊哉は派手に金切り声をあげるが、翔にがっちり押さえつけられていて逃げることも叶わなかった。
「さん、にい、いち…」
タクミが、ギロチンの刃に手をかけながらカウントする。
「ゼロっ!!」
タクミは、その声に合わせて、一気に刃を押し込んだ。
「やだぁーっ!!」
俊哉が絶叫し、女性客もそれに合わせるかのように金切り声をあげる。
俊哉のペニスと睾丸は、ぽとり、とテーブルの上に…
落っこちたりなどしなかった。
ちゃんと、元あったところにぶら下がっていた。
「あ、ああっ…。ああっ…!!」
俊哉は、自由になった両手で、自分の股間をまさぐりながら、無事であることを確かめた。
その姿を見て、タクミと翔を含めたホスト達は一斉に大爆笑した。
「冗談だよ俊哉、冗談。ホントにちょん切ったりするわけねえじゃん。手品だよ手品。ほんの余興だって。」
「冗談きつすぎますよお、タクミさん!!」
すすり泣きながらトランクスとズボンを穿き、股間を愛おしげにかばう俊哉に向かって、タクミは、げらげら笑いながら言った。
「んでは皆様、本日のメイン・エベントとまいります!!」
タクミは、立ち上がると声を高々と上げて宣言した。
「勇敢なるこの俺、タクミ様の去勢ショーです!!」
言うなりタクミは、ズボンとパンツを膝まで一気にずり下げた。
そして、自分のペニスと睾丸を、ギロチン台にセットした。
「さあ、誰かこれ大きくして!!触るも舐めるもお好きなように!!」
女性客の一人が、タクミのペニスを口いっぱいに頬張った。
そのまま舐めあげてゆくと、それは脈打ちながら天に向いて力強く屹立した。
その長さ、太さとも申し分ない。
「この太さだと、絶対抜けません!抜こうにもホラ…キンタマが引っ掛かる!!」
おどけるタクミの姿に、店内は爆笑の渦に包まれた。
実際、勃起したペニスを穴から引き抜こうとしても、二つの睾丸が引っ掛かってしまって抜けなかった。
「さあ、今から刃をセットしますよ!!」
タクミは、刃をセットした。
「さん、にい、いち…」
そして、両手を刃にかけて…
「ゼロっ!!」
力任せに一気に押し込んだ。
ざくっ。
妙な手ごたえだった。
さっきの俊哉の時とはあからさまに違っていた。
(…ざくっ?)
タクミが、翔が、俊哉が、他のホスト達が、女性客が…
一瞬、何が起こったのか判らなかった。
ずずっ…。
肉自身の粘着力で刃にへばりついていたため、傍目には瞬時に切断されたとは判らなかったタクミ自慢の屹立したペニスと睾丸が、ぼとっ、という重たげな音を立ててテーブルの上へと落ちた。
自分の身の上に何が起こったか理解したタクミを、激痛が見舞う。
「ぎゃぁあああああーっ!!」
悲鳴を上げた彼の股間からおびただしい血があふれ始めた。
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投稿:2008.10.21更新:2008.10.22
テーブルマジック
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