—いたい、いたい、いたいよ〜。
日当たりが悪い部屋に机とクローゼット、ベットが置かれている五畳半ので小さな空間で男の子が下半身を露出させている。男の子の両手には、細い透明のワイヤーらしきものがしっかりにぎられている。その線は男の子の袋とまだカタツムリほどの大きさしかない小さな棒を根元から切断できるように四重に巻きつけている。
「はぁっ、はっ、はぁっ、はっ」
とても短く激しい息ずかい。男の子の眼球はこれ以上に大きくはならないだろうと思われるほど大きく開かれている。
そして小さなかわいいおて手で少しずつ秘部を傷つけていく。
しゅー—しゅーー
まるでそれは、家庭用の電動糸のこで発泡スチロールを切断するような感覚に思える。しかし切られている本人の痛みは想像を絶する。
—もうすこし、もうすこし
男の子はそういって手に力を何度もこめる。しかし、切断が目的であろうその棒はあまり傷ついていない。
男の子は何度か挑戦しようと思ったがついに怖くなってしまった。そしておお泣きしてしまった。
「ひっく、ひっく、うあああああっ」
—おにぃちゃん、ごめんなさい、ごめんさい、ごめんさい、僕、女の子になれないよ。せっかくおにぃちゃんがお嫁さんにしてくれるっていったのに僕、痛くてできないや。
男の子は泣きながらベットにうつぶせになった。そして数分もたたなないうちに眠ってしまった。
すうーすうーすうー
その顔はまさに天使。CМに器用さている小奇麗な女の子よりもはるかに綺麗で成人漫画に出てくるロリータキャラにも引けをとらない。そして男の子の下半身から見えているお尻はどんな桃よりもやわらかくて瑞々しかった。そして先程、男の子が必死にとろうとしていた棒はとてもきれいで、それが将来、女を釣り上げるための男の一本竿であるという先入観を除けばホワイトチョコレートでコーティングされたクッキーのようだった。
まさに男の二次元にのぞむべき欲望を現実の世界に形にした男の子であった。
男の子の眼に涙が浮かんでくる。それは、己の目的を成し遂げられなったことを悔やんで泣いているのか、悲しい思いでを思い出しているのか、怖い夢を見て泣いているのか、うれし泣きなのかまったく表情はよめなかった。
ただその顔はこの世のものと思えないほど美しかった。
男の子の家庭は、天野整形外科病院の院長である母、天野夢子と某有名女子大学の医学部の2年生である姉、由香里と家から徒歩5分で着く通信制の高校に通う高校一年生の兄、武、そして男に生まれたのが幸か不幸なのか究極の美を神に与えられた末っ子の男の子、夕貴の四人暮らしであった。
父親は、男の子が生まれてから間もなく国境なき医師団(МSF)に参加し派遣された場所で武装勢力間の激しい戦闘に巻き込まれ、流れ弾に当たって死んでしまった。
だから夕貴はうまれてからずっと兄である武が父親代わりなのだ。夕貴は、家での一番の遊び相手であり、いろんなことをおしえてくれる武のことが大好きだった。
その武に対する純粋な甘えが一人の人間を愛する恋心に変わったのはいつからだろう。
武は夕貴が生まれてからすぐに世話係を命じられた。姉は当時中学受験のまっさかさま、母親は実父が急性心不全で死んで、新院長に着任したばかりであり休むわけにはいかなかったのだ。
「なんでおれがガキの面倒をみなくちゃいけねーんだよ」
不貞腐れた顔で答える武に対して由香里は怒鳴った。
「うるさいわね。あんたぐらいしかいないのよ、この暇人が。あんたは、すごく馬鹿で顔もできそこないのキモ童貞でしょ。だからせめてこの子のを立派に育ててこの家の役に立ちなさいよ」
「うるせーよ、やりマン。てめぇの顔に比べたら男であっても俺のほうがまだましだ。身も心も雌豚になり下がった女よりは大抵の童貞男のほうが断然いいにきまっている」
受験ストレスと睡眠不足でキレまくりの由香里と反抗期が真っ盛りの武。この二人が短い間に喧嘩はお互いに一生埋まらないであろう溝を形成してしまった。
母親に何度も頭を下げて頼みこまれた武は、しびしぶ承知することになってしまった。初めは、嫌そうにやっていた武だが、親身に人のために尽くすとその人に自然と愛着を産むのが人間の一般的な性なのだろうか一ヵ月もたたずに夕貴の世話に四六時中、夢中になり、母親や姉が手を空いているときに世話を代わろうとするといやな顔をして必ずしぶった。親をもっとも必要とする時期に近くにいたのが武だけだからこのようの狂喜に走らせたのだろうか?
夕貴は、眠りから覚めた。数十秒間、完全に動きが停止していたが、自分の眼に溜まった雫に痒さを感じて猫のようにしてこすることから行動を始めた。
コンコンコン
「ゆう、いるのか?」
夕貴が最も愛している人の声だ。今日は、休日のバイトの日なのだが夕貴と遊ぶために午前中で繰り上げて帰ってくるのだ。
「あけるぞ」
—やばい、おにいちゃんはぼくがオチンチンを切ろうとしたことをしったら怒っちゃう。
夕貴は急いで床に脱ぎ捨ててあったパンツを穿こうとしようとしたが間に合わなかった。
「なんで裸なんだ。風邪ひくぞ。」
武は優しい笑顔を浮かべながら夕貴に近づいた。
「あのね、おにいちゃん・・・・・・・」
夕貴は、なにか言い訳をしようと思ったが声にならない。それ以前に武に嘘をつくことに罪悪感を感じて心を痛めている。
武はあたりを見回して考え事をしていた。そして、夕貴がちいさな両手でペニスを隠しているのを知ったとき、武は夕貴がなにをしようとしていたか電光石火で理解した。
「ゆう、おちんちんをみせてみろ‼」
武の手が優しく夕貴の秘部に触れる。夕貴は武からの愛情を感じたが同時に途方もない悲しさを感じ、泣き出してしまった。
「ばか、自分の体をもっと大事にするんだ」
そういって武はやさしく夕貴を抱きしめ、夕貴の気が済むまでいつまでもそうしていた。
⇒地震がもたらす革命のほうはまだまだ時間がかかります。昨日失ったデータの部分があんまり思い出せません。こっちのほうを更新しておくので勘弁してください。
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投稿:2008.12.11更新:2008.12.13
弟改造計画(第一章)
著者 エロス侍 様 / アクセス 20068 / ♥ 4