僕:(僕の睾丸は、もうおばさんのものになるんだ)
もう、あきらめかけた、その時だった。
司:「50万でいいですか?もうないですか?」
すると・・・
女「100万!」
会場から、別の女性の声がひびいた。どこかで聞き覚えのある声だ。
いきなり100万にせりあがったため、おばさんは完全に戦意を喪失したようだ。
しばらくして・・・
司:「はい、100万で落札されました。では、落札者の方は舞台の上にどうぞ・・・」
僕:(いったい誰が落札したんだ?それにしても、あの声は・・・)
落札者が舞台に上がってくる。ここで僕は信じられないものを見た。
女:「久しぶりだね」
舞台に上がり、そう声をかけたのは、別れた彼女の美佐だった
僕は、しばらく何が起こったか理解できないでいた。
僕:(美佐は、落札して、僕を助けてくれたんだ。これで、去勢しなくてすむんだ)
さっきまで後悔していた僕の気持ちは、すっと楽になり、安心した。
美佐は、僕の目を見つめて言った。
美:「私ね。あなたのおちんちんを、他の女に取られるなんて耐えられなかったの・・・。だから、落札したんだ。」
僕:(やきもち焼きの美佐らしい・・・やっぱり、僕を助けに来てくれたんだ・・・)
僕は、美佐の言葉を聞き、そう確信した。
美:「でもね。実際落札してみるとね。タマタマなんて、もらっても仕方ないというか・・・。困っちゃうよね。どうしようかな?」
僕:(え?)
美:「まあ、せっかく落札したんだし、これから面白い余興をしてあげるよ。楽しみにね!」
そういって美佐は、にこっといたずらっ子のように微笑んだ。
美佐は、司会者からマイクを受け取り、会場に向かってしゃべり出した。
美:「私は、今、この人のタマタマを落札しましたけど・・・タマタマそのものは別に欲しくないんです。」
会場がざわつく。この女は落札しておいて何をいっているんだ?という雰囲気に会場が包まれている。
美佐は続けた。
美:「私は、この人からタマタマが切り離されて、なくなるところを見れればいいの。だから、私が落札したこのタマタマを、会場の誰かに差し上げます。」
会場からは、歓声が上がった。
美:「あ、そうだ。差し上げるのは男性限定です・・・女性には、この人のおちんちんに触れて欲しくないのです」
会場の女性から、大ブーイングがおこる。そして僕は顔面蒼白となった。
美:「では、タマタマ、欲しい人は手を挙げてください・・・。あ・・・会場の照明を明るくしてください」
会場の照明が明るくなった。観客席を見ると、ほとんどの男たちが目を血走らせて手を挙げている。
あきらめきれない女性たちも、何人か手をあげている。
みんな殺気だっている。非常に恐ろしい光景だ。
美:「へえ・・・こんなにたくさん欲しい人がいるんだ。だ・れ・に・し・よ・う・か・な?じゃあ、そこのあなた・・・」
美佐が指さす方向に、会場中の視線が集まる。
男:「ぼ・ぼ・ぼくか・・・」
視線の先には、一人の男がいた。
美佐が選んだ男は、会場の前の方にいた、見た目30前後と思われる、暑苦しいデブだった。
まさか自分が指名されるとは思っていなかったらしく、あたふたしている感じで、会場にあがってきた。
舞台に上がってきた男は、僕の近くに立ち、全裸の僕を舐めるように見回し、ひどく興奮している様子だ。
「お・お・お・・・」と訳のわからない奇声を上げている。いかにも変質者といった感じに見える。
舞台上の、この男を見て、会場の女性客からは、悲鳴に似た声があがっている。
男が、美佐に近づき話しかける
男:「こ・こ・こいつの・・・き・き・きんたま、も・も・もらっていいのか?」
やはり、変質者だ・・・挙動も話し方もおかしい。
美:「もちろん。さっき言ったとおり、あなたにあげますよ」
美佐は、僕を見て、僕の反応を確かめるように、答えた。
男:「き・き・きんたま・・・さ・さ・さ・さわりたい」
男は、美佐に向かって、とんでもないことを言い出した。
美:「これ触りたいんだ。どうぞ・・・どうせあなたにあげるんだしね」
美佐は答えた。
僕:(ちょっとまて!)
僕は、必死に首を振って、拒絶した。
美佐の声を聞き、男は、にやにやしながら、僕の方を見る。
僕:(やめろ!気持ち悪い)
そんな僕の思いは当然届かず、男はお構いなしに僕の性器に手を伸ばしてきた。
僕は、必死に逃げようと体をよじるが、しっかりと台に固定されていて動けない。
男は、両手で2つの玉をそれぞれ軽く摘んだ。こりこりと中身を確認しているようだ。
僕は、男に性器を触られるのは、もちろん初めてだ。情けなくて涙が出てきた
男「お・お・お・おれの。おれの!いししし・・・・」
男は、気味悪い笑みを浮かべながら、嬉しそうに、僕の睾丸をつまんでいる。
そこに美佐が話しかけた。
美:「ねえ、お願いがあるんだけど・・・」
男:「な・な・なんだ」
美:「あなたにあげるそのタマタマをね。この場で、食べて欲しいんだけど・・・どうかなあ?」
これには男も驚いたようだ。男の一瞬手が止まった。
会場もざわめき、僕も恐怖で凍り付いた。
男:「お・お・おれ・・・た・たべたい」
その言葉を聞き、会場では、男性客の歓声と女性客の悲鳴とが交錯する。
男は、睾丸を食べるという行為に、テンションがあがったらしく、息づかいが荒くなった。
軽く玉を摘んでいた手は、今度は片手で両タマをわしづかみし、ごりごりとまさぐりだした。かなり痛い。
さらに、もう片手は、ペニスにおよび、皮を剥いた。僕の亀頭があらわになった。
男は、僕の亀頭を指で摘み、刺激を与えはじめた。
僕:(くっ・・・)
その刺激を受け、僕のペニスは、僕の気持ちとは裏腹に、だんだん膨張していった。
その様子を、美佐は、見逃さなかった。
美:「あれえ?タマタマを食べられるって決まったら、オチンチンが大きくなってきたみたい・・・。そんなに、この男に食べられるのが嬉しいのかな?」
僕は、美佐を見つめて大きく首を振った。
美:「否定しているみたいだけど、おちんちんは大きくなってるよ・・・。体は正直だねー」
僕:(こんな大観衆の前で、男に性器を触られて、勃起するなんて・・・最悪だ。)
すると美佐がまた恐ろしいことを言い出した。
美:「そうだ・・・。タマタマを取っちゃったら、もうエッチなことできなくなっちゃうんだよね?」
美:「せっかくだから、タマタマ取る前に、最後に、いっておけば?」
美:「会場のみんなも、いくところを見たいよね?」
美佐は、会場を煽り、観客からは大歓声があがった。
僕:(なんて恐ろしいことを考えるんだ・・・)
美佐は男に向かって言った。
美:「そういうことだから・・・この人を、みんなの前で、いかせてあげてね。みんなによく見えるように、手を使っていかせるんだよ」
男:「うししし・・・」
男は、嬉しそうに、大きく頷いた。
どこからともなくローションが用意され、亀頭にとろりとかけられた。
男が、右手でペニスを握って上下にしごき、左手は、亀頭をつまみ、刺激する。
情けないことに、男相手でも、こんなことをされたら、ペニスは反応してしまう。
もう、ペニスは、完全に勃起してしまった。
僕:(くそっ・・・誰が男に触られて、いくもんか・・・)
そう自分に言い聞かせたて、心を静めた。
男にいかされて、それをみんなに見られるなんて耐えられない。
なかなかいかない僕を見て、美佐が、僕に近づいてきた。そして耳元でささやく。
美:「まだいかないの?美佐の体を思い出して・・・。わたしもあなたのおちんちん見てたら・・・欲しくなっちゃった。どうしよう・・・」
美佐の甘い声を耳元で受け、美佐の体のぬくもりが頭を駆けめぐる。
一瞬・・・気がゆるんだ瞬間に、男のペニスをしごくスピードが上がり、スイッチが入ってしまった。
僕:(やばい・・・おちつかないと・・・このままではいってしまう)
しかし、時すでに遅し・・・。だんだんタマがあがってきたのが、自分でもわかる。
美:「あれ?タマタマあがってきたんじゃない?」
美佐が、めざとく、僕の身体の変化を指摘した。
美:「このままいっちゃうのかなあ?まさかねえ・・・こんなにたくさんの人の前で、男に触られていっちゃうのかなあ?」
僕:(くそっ、美佐がそうさせてるくせに・・・)
いきたくない!と必死に耐えていたが、もうスイッチの入ったペニスは止められない。
美:「ほらほら、こんなにタマタマがあがって・・・もう時間の問題だね」
ここで、カメラが僕のペニスをアップにし、スクリーンにペニスが大写しにされた。
男は、上下運動のスピードを更にあげる。
僕:(くやしい。ここまでか・・・)
僕は目をつぶる。
僕:(だめだ・・・)
ペニスから大量の精液が発射され、会場から「おお・・」という声が挙がる。
恥ずかしさ、悔しさ、いろんな思いが頭の中をかけ巡り、僕は頭の中が真っ白になった。
そのまま何も考えられずに呆然としている僕をよそに、周りでは着々と睾丸摘出の準備が進められていく。
白衣を着た男が、僕の性器をふきあげると、注射を性器に打った。
性器がじんじんして、しばらくすると感覚がなくなった。
麻酔をしたらしい。
別の男が、今度は陰毛を処理しはじめた。
睾丸摘出なのだから、陰嚢の毛だけで良さそうなものだが、なぜか、全て処理している。
同時に台の周りに医療用具が用意される。
そして陰毛の処理がすんだころ、医師らしき男が現れた。
医師がカメラに向かって合図をするとスクリーンに毛のない僕の性器が大写しになった。
無毛のおちんちんは、滑稽のようで、会場からくすくす笑い声が聞こえる。
睾丸摘出のスタートだ。会場全体が静まりかえった。
陰嚢にメスが入る。
麻酔のせいで、触られている感覚はあるが、痛みはない。
医師が、陰嚢を押し出すようにつまむと、切れ目から白いかたまりが顔を出した。
そして睾丸が一つ引きずり出される。
精管、血管などの処理して、睾丸の一つが僕の体から切り離された。
そこで会場からは拍手がおこった。
僕:(一つだけで許して・・・もう一つは勘弁してください・・・)
そんな僕の思いは、当然伝わるはずもなく、医師は淡々と作業をこなしていく。
手際よく、もう一つの睾丸も陰嚢から引きずり出され、無情にも僕の体から切り離された。
僕:(これで僕は男じゃなくなったんだ・・・)
そう思うと、脱力感が、全身を襲う。
トレイに、摘出された二つの睾丸が、乗せられて、スクリーンに映し出される。
医師は、そのトレイを美佐に渡し、舞台をあとにした。
美佐は、トレイに乗せられた、僕の睾丸を見つめている。
美:「これが、男の子の象徴のタマタマなんだね。」
そして、僕に顔にトレイを近づけて、僕の睾丸を見せつける。
美:「ほら、これが男の子だった証拠だよ。」
そして僕の耳元で美佐がつぶやく
美:「男の子の象徴を、みんなが見ている前で取られちゃって、男の子じゃなくなったんだよ。今の気持ちはどう?」
男:(どうって言われたって、いいわけない)
美:「さらに、それを男に食べられちゃうんだから、男としては屈辱的だよね・・・」
美:「じゃあ、約束通り、これを食べてくれる?」
美佐はさっきの変質者にトレイを渡した
僕:(やめてくれ)
男「ぐへへへ・・・」
男は、トレイを受け取り、睾丸の一つをつまみ、口の中に放り込んだ。
口をもごもご動かしている。口の中でころがしているようだ。
美:「さあ、食べちゃって!」
ぐちゃ・・・
男の口から、何かが潰れる音が漏れた。
男は、何度か僕の睾丸をかみ砕き、そして飲み込んだ。
美:「どんな味だった?」
男:「ぐふ・・・う・うまい」
美:「そう、よかった。じゃあ、残りの一個もお願いね」
男は、間髪入れず、もう一個の睾丸も口に放り込み、躊躇なくかみ砕き、そして飲み込んだ。
こうして、僕の睾丸は、元彼女の陰謀で、たくさんの観衆が見つめる中、変質者の男に食べられた。
あとからわかったことだが、オークションのメールを僕に送るよう仕掛けたのは美佐だった。
あのメールを見れば、傷心の僕が参加するだろうと、計算の上で送ったらしい。
そして僕はまんまと美佐の手の上で踊らされ、僕の大事な男の象徴は、僕のプライドとともに、あっけなくこの世から消えた。
おしまい
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投稿:2009.03.27
恐怖 〜性器のオークションに参加して〜 後編
著者 タマタマ 様 / アクセス 12245 / ♥ 23