「大丈夫?良祐君。」
白衣の女性が良祐の髪を撫でた。
「ぼっ・・・・ぼく・・・・」
良祐は震え、泣きじゃくりながら女性に抱きつく。
「言わないで。大丈夫よ。」
女性が良祐を強く抱きしめる。
「君は二週間眠り続けていたの。君のお父さんが君のおちんちんをそれに変えて、その間に身体を女の子にする女性ホルモンというものを君に与え続けていたようなのよ。」
女性が良祐の胸に手を当てる。
少しだけだが膨らんでいるのが分かった。
「うっ・・・うっ・・・・」
「辛いよね。ごめんね、もっと早く助けて上げられなくて。」
女性にすがり付き、離れない良祐をずっとなだめ続けた。
そして、しばらくして良祐が口を開く。
「もう・・・・学校に行けないよ。お母さんが死んでからお父さんに行かせてもらえなくなって、ようやく行けると思ったのに・・・・」
「・・・・・希望があれば、別の学校に行かせるわ。施設から通う事になるけど。」
「うん・・・・そうする」
それから3日後、良祐は女性と共に自宅に荷物を取りに来た。
良祐も落ち着き、現実と向かい合えて大分明るくなった。
「じゃあ、欲しい物幾らでも持ってきていいわよ。」
「うん、ありがとうね。」
良祐が荷物を整理しているとき、ふいに喉が渇いた。
台所にむかい、冷蔵庫を開け、ペットボトルのお茶を取り出し、コップに注ぐ。
次に氷を取り出す為、冷凍庫を空けた。
その中に、肉を入れた妙なケースを見つけた。
「?こんなのあったっけ・・・・・」
良祐が空ける。
「!!」
それは、良祐の股間についていたものだった。
皮が剥がされ、海綿体が生生しく保管されてある。亀頭も一部切除されてあるが、それでもなんなのか分かった。陰嚢は見当たらないが、白い玉が二つほどある。
「どうしたの、良祐君・・・・」
「こっ・・・・これって・・・・」
「?」
それを見た女性も凍りついた。
「ぼっ・・・・僕のおちんちん・・・・・?」
「みちゃダメっ!!」
女性が良祐の手から性器を収めたケースを取り上げる。
ようやく希望を取り戻せたのに・・・・
「ねえ・・・・僕は大丈夫だよ」
「良祐君・・・・・」
「だから、見せて。ちゃんとお別れしたいんだ。」
「・・・・・」
無言で女性が良祐にケースを手渡す。
その中の海綿体を持ち上げた。
「ねえ、これって何?これもおちんちん?」
「え・・・・あ、うん。海綿体っていうのよ。」
「へえ。これって先っぽだよね。こっちはタマタマ?」
興味津々らしく、良祐は笑顔でそこにあるものを弄ぶ。
「・・・・・ねえ、良祐くん。君、今男の子に戻れたらどうする?」
ついしてしまった質問を直ぐに後悔し、ごめんなさいと謝った。
しかし
「んー・・・・・なんか、もう男には戻りたくないかも。」
女性は驚いた。
良祐は現実を受け止めるため、脳まで直ぐに女性化したのかもしれない。
「ねえ、ちょっと一人にしてくれない?」
「え?ああ、うん。分かったわ。」
女性が玄関から出て行ったのを確認すると、良祐はズボンを降ろした。
「おちんちん・・・・」
良祐は割れ目を開き、近くにあった母親が使っていた化粧品の細いボトルを入れる。
「あ・・・・・あ〜〜〜・・・・」
すんなりとは入らない。しかし徐々に入っていってるのは確かだった。
やがて、奥に到達する。
「ふぅ・・・・・女の子って凄い・・・・・」
ボトルを入れたままなのにズボンを上げ、ケースを持ってまた荷物整理を始める。
その時、ビデオデッキの中に気になるものが入っていた。
それは、『良祐性転換』と書かれていた。
「・・・・・ふふっ」
良祐は笑い、コッソリとダンボールに入れる。
「楽しみができちゃった・・・・」
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投稿:2009.09.05
良祐と秋菜 2
著者 去勢上等 様 / アクセス 15714 / ♥ 4