彼は仲良くしていたメル友の男性だった
吊るした男と同時間にコメントしたのが原因で誤って召還されてしまった
「どうして、どうしてこんなことに…ごめんなさいっごめんなさいっ」
私は彼を抱きしめて謝った、涙が溢れて止まらなかった
私の体温を感じて彼も正気に戻ってきた
「き、君が恵子さんだったんだ…はじめまして、ボクが…ヒロ…」
気を失ってしまった彼を布団に寝かせる私
「私…なんて事をしてしまったの、ヒロさんのを切ってしまうなんて」
彼は私の悩みにマジメに答えてくれて、心を通わせるうちにメールの上では恋愛関係までいっていた
私は一晩中彼の傍で泣き明かした
翌朝目を覚ました彼に全てを打ち明けた
オチンチンを失ったショックはあるものの、賢い彼は現状を理解してくれた
彼はテーブルのオチンチンとタマタマを指差して
「それ、君の魔法でくっつけられないのかな?」
どうしてそこに気付かなかったんだろう
私は大急ぎでオチンチンとタマタマくっつけようとした
(settyaku o chinchin tama tama)
「…だめ、もうオチンチンとタマタマ…ダメになってる」
「そんな…あぁ、せっかく会えたのに君と愛し合えないなんて…」
「ごめんなさい、本当にごめんなさい…私がお嫁さんになるから、許して」
「そんな、ボクはもう子供も作れないんだよ?本当にいいの?」
「どうしてそんなに優しいの?私が切ったのよ…一生、いっぱい愛してあげるから許して」
私たちはその翌月に結婚した
ネットで男性ホルモン剤を購入して周囲の目はごまかせた
座ってオシッコをするのが辛そうで心が痛んだ
いっしょにお風呂に入っていると
「君と愛し合いたい…」
そういって抱擁してきた彼
男性ホルモンのせいで彼に性欲が戻ってきた
お互い経験がないからどうしていいのかわからないまま抱き合い
深い深いキスをして、感じる部分を愛撫し合った
ピンク色に染まる断面を舐めてあげると彼は声を出した
「気持ちイイ?オチンチン切った所」
「うん、気持ちいいよ…恵子も舐めてあげるよ」
「あぁ…エッチ、恥ずかしい」
彼が透明だけどちゃんと精液を出して感じてくれたのが嬉しかった
彼の切った所は固く盛り上がり、私のと擦りあった
何度も、何度も…ふたりが疲れ果てて重なり合って眠るまで
人並みな夫婦に負けないラブラブな初夜だったと思う
周囲から仲良し夫婦と呼ばれるほどラブラブな日々が続いた
オチンチンを切ってしまった事をおぎなうような勢いで毎晩愛し合った
「そろそろ赤ちゃんは?」
悪気のないその言葉が重く響いた
「恵子が赤ちゃん欲しいなら…色んな手段を使ってもいいよ」
「バカな事言わないで、私は大丈夫だからねっ」
(産みたいのはあなたの子供…それ以外なんて嫌なの)
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投稿:2010.04.13
復讐 3
著者 喪女さんの作品転載 様 / アクセス 10947 / ♥ 1