(四)
誕生日の朝はいつも何だかワクワクしていた。それも昨年までのこと。今年17歳の誕生日の朝、陣厚は少し憂鬱だった。彼と同じ班に入っている男子達も同じ気分の様だが、陣厚は昨日聞かされた蓮舫部長様からの言葉『・・、私のペットのしてあげようか?』に胸をときめかせていた。
全員が最初に集められた講堂に集合すると、再び蓮舫部長が壇上に上がって、訓話を始めた。『我が国の偉大な指導者金玉男総書記様の僕の者達世よ。今日、お前達は昨日までの試験結果によって仕分けされる。有難くその結果を受けるように。』講堂の出入り口は屈強な軍人達で固められ、睡蓮達仕分け人が蓮舫部長の前にずらりと並んだ。あらためて仕分け人達の美貌とスタイルが際立った。蓮舫部長が壇から降りると、班毎に小部屋に再び分かれ仕分け通知書の番号順に男子の処置が決められていった。『・・・性人去勢。』『・・・同じく性人去勢。』『・・・宦官完全去勢。』等。
陣厚の番、064645になった。仕分け処置を読み上げている睡蓮の声が止まった。
『064645、ぅ〜ん、仕分けは最後に。』
そして次の男子の仕分け発表に移っていった。『・・・宦官完全去勢。』『・・・宦官完全去勢。』・・・・。陣厚を除いて他の男子の処置が決まった。睡蓮が続けて言う『残念ながらこの班からは種人は出なかった。ただし、064645番だけは後程連坊部長様直々に処置がされる。以上。では満蓮っ、湖蓮っ、珍蓮っ、玉蓮っ。処置を始めなさい。』陣厚を除く男子達が次々と開脚手術台に乗せられ、麻酔を打たれ、不完全去勢(二つの睾丸を抜き取られ、陰茎だけが残される)、若しくは完全去勢(睾丸、陰嚢、陰茎更に前立腺まで除去)されていった。全く抵抗するものはいない。去勢される前に抵抗する意思を無くしている様だった。床に置かれたバケツに睾丸、陰茎、前立腺と分かれて次々投げ入れられていく。仕分け人達は黙々と作業を続けていく。陰嚢を切り開く、まず右の睾丸をひねり出すと精索を縛り、睾丸を切り離す、バケツに睾丸を入れる、次に左。陰嚢を閉じると性人の完成。
宦官の場合は更に時間がかかった。中国の宦官とは違い北国での宦官は前立腺まで除去するからだ。ただし、初日の犠牲者は麻酔処置無しだったから、仕分け人としては技術を要したが、今日は麻酔をしての処置だったから作業は流れるように行われた。完全去勢だから尿道の付け替えだけが困難そうだった。
陣厚を除く全員の処置が終わったのはもう日が暮れてからだった。仕分け人達のベビードールの様な手術服にも男子達の血や、麻酔されていたのに何故か射精した男子の精液(人生最後の射精)が付着して凄惨な姿だったが、その表情は嬉々としていた。
睡蓮が『ご苦労。皆さん楽しんだようね。そりゃそうよね、仕分け人になって一番の楽しみはこんな役立たずの男子達を去勢しまくることだものね。では残ったこの064645番を講堂に連れて行き、連坊部長様の処置を皆で見学させていただきましょう。』睡蓮と満蓮、玉蓮が今日の戦果とでも言うべきバケツに入った睾丸、陰茎、前立腺を持ち上げると、湖蓮、珍蓮は陣厚の両脇に立って移動を促した。
(五)
講堂に両脚開化手術台と無影灯が準備されており、他の班の仕分け人達が睡蓮の班、というよりも陣厚の到着を待ち構えていた。陣圧が着ている物全て剥ぎ取られ、両脚開化手術台に固定され猿轡をされると、連坊部長が全裸で登場した。睡蓮達他の仕分け人は固唾を呑んだ。それは一番若い満蓮よりも磨きのかかった女体をしていたからだった。誰が言うのでもなかった、『部長様、美しい。』その連坊部長の全裸の姿を陣厚は見ただけで無く、抱いて、しかも何度もイカせたのだ。(俺は連坊部長様のペットになれる!)陣厚は心に中で叫んだ。徐に連坊部長は口を開いた。
『仕分け人の皆さんご苦労様でした。そして美しいといってくれて有難う。私は仕分け人部長として、いつも皆さんが集めてきてくれた役立たずの睾丸を優先的に食べさせてもらっているから、当然かもしれないわね。今日も種人は一人しか出無かったということは今晩の私の夕食は睾丸尽くしってことかしら。17歳の睾丸が一番おいしいのよ。有難う、仕分け人の皆さん。』ぞっとするような美しさで連坊部長は微笑んで回りにいる仕分け人を見渡した。『でもね、この064645番の・・・、何だっけ、そう陣厚君には参ったわ。この子本当にテクニシャン。部長としては恥ずかしいけれども昨晩何と四回もイッちゃったの。』講堂にどよめきが起こった。『連坊部長さまが、四回も・・・』睡蓮の驚きの声が陣厚の耳にも入った。『そうよ、この馬鹿男が、何とこの私を四回もイカせたの!そこで私は偉大な指導者金玉男総書記様にお願いして新しい去勢方法、いや去勢じゃないわ、無精子ペットを作る方法に許可を頂いたの。凄いでしょう偉大な指導者金玉男総書記様って。この私のお願いをすぐに許可して下さったわ。ではその許可された方法を今日皆さんに公開するわ。来週から男子どもの中から特に今後北国女子の性欲を満たすと思われた男子にはこのペット無精子化手術を班長以上には許可するから、良く見ておくように。』連坊部長は手に持った銀色に鈍く光るメスを輝かせると陣厚の耳元で囁いた。『あなたを私の、この私の性欲解消ペットにしてあげるからね、でも勘違いしないで。貴方の資格は性人だわ。私達を妊娠させる程の頭脳は持ってないのよね。』顔を上げると連坊部長は続けて仕分け人達に『では始める!』と宣言した。
連坊部長は先ず陣厚の陰嚢を切り裂いた、麻酔無しで、しかし陣厚は猿轡をされていたので声を上げることは出来なかった。『うぐううううう・・・・』『この連坊を四回もイカせた罰よ。』更に左の睾丸を引きずり出すと、『この睾丸を見て。』陣厚の睾丸をグリグリ連坊部長の華奢な指でしごいた。『うぐううううう・・・・』『ほらね、ここに副睾丸ていうところがあるでしょう。これを切り取ると、男子の妊娠させる能力は無くなるの、そして睾丸は残して・・・』連坊部長は睾丸と副睾丸の間にメスを差し込んだ。副睾丸は睾丸から切り離された、その副睾丸を連坊部長は口に放り込んだ。『新鮮な副睾丸は本当に美味しいの。』連坊部長は微笑んだ、美しいなぁ〜と陣厚葉思った。俺は男、種人、性人、宦官???気が遠くなった・・・・。
完
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投稿:2010.06.01
仕分け人(2)
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