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アーカイブから"Pit Stop" By: Chad Addison
[睾丸]
ゾレックス・エンタープライズは、新商品の契約に必死になっていました。そこで、ゾレックス氏は、この取引を確約にする為に四人のトップ・セールスマンを送り込むことにしたのです。彼らより良い人材はいないといっても良いでしょう。まもなくコンペが始まろうとしていました。
誰もがこの営業マン達の能力を知っていました。この四人は最高です。ハンサムでスポーツマンタイプ、筋肉質でたくましい体つき。そして性格は誰もをメロメロにするほど魅力的でした。
取り引き先には車で一時間ほどかかります。彼らは会社に集合して、社用車に乗っていくことにしました。30分ほど運転したところで、彼らは休憩所に停まりました。どうやらコーヒーを飲みすぎたようです。
「いつも不思議に思うんだが」ジムが言いました。「何だって自分のタマを切り落としたいだなんて思うもんかね」休憩所には、自発的に睾丸を切除したくなった男性の為に、公共去勢診療所が併設されていたのです。
四人の男達は『紳士用』と書かれた扉を目指し、小便器へ向かいました。彼らはもう数年間一緒に働いていて、仕事の外でもいい友人関係でした。同じジムに通っていたので、お互いの裸も何度か見たことがあるのですが、それでも便器の前に立ったときには隣をチラリと覗き見ました。イイものが拝めるとなれば、ついつい目がいってしまうものです。
「俺にもわからんよ」ビルが答えました。「聞いた話じゃ、上手いこと言いくるめられるらしいけど」
彼らは、若くてハンサムな男達が壁際に置いてあるベンチに座っているのに気づきました。彼らはそこにある『PCC』(公共去勢診療所)と書かれた扉が開いて、中から声がかかるのを待っているのです。
「次の方」
デイヴはショーンに囁きかけました。「あいつらの虚ろな目つき見たかい?」
「なんか魚の腐ったみたいな目だな」ショーンは答えました。
六歳くらいの小さな男の子が休憩所に入ってきて、ベンチに座っている男の一人に近寄りました。「ねぇパパ、ママがいつまで時間がかかるのって聞いてるよ」父親が返事をしなかったので、流しを洗っていた係員が言いました。「ママにあと数分だって伝えるといいよ」そして父親が言いました。「そうだな、ママにすぐに戻るって言いなさい」少年は帰っていきました。PCCの扉が開いて男が言いました。「次の方」そして、全員一つ空いた席を詰めて座りなおしました。
ジムとデイヴは用を済ませ、流しで手を洗いました。ジムが手を乾かし、ビルが後に続きます。
ジムは言いました。「俺は先に車で戻るぞ」
デイヴは言いました。「俺は自販機でコーラでも買っていくよ」
二人が出て行く頃にはビルも手を乾かし終わり、代わりにショーンが手を洗いに来ました。「車で待ってるよ、ショーン」
係員がショーンに、どこへ行くのか尋ねました。ショーンは言いました。「いつもの仕事さ。退屈なセールスだよ」
ドリンクマシーンのところで、休憩所で働くもう一人の愛想のいい係員がデイヴに調子を尋ねました。
三分か四分ほどたって、デイヴは『PCC』の扉近くにあるベンチのショーンの隣に座りました。二人とも、どんよりと濁った目で目の前を見つめていました。
ビルは、ショーンとデイヴが遅いと、ジムが言っているのを聞いて、二人を急かすために戻ることにしました。
ジムはビルも戻ってこないのに少し腹を立てて、彼らを探しにいきました。自販機のある部屋にもいないので、トイレの方まで戻ります。彼はショーンとデイヴとビルが、どんよりとした目つきでそこに座っているのを見つけて、自分の目を疑いました。
ジムは言いました。「お前ら、何やってんだ?」
係員がジムの方へやって来て言いました。「皆さん、決心されたようですよ」
−−−−−
PCCの扉が開き、男が一人ゆっくりと歩いて部屋から出て行きました。声が聞こえます。「次の方」ショーンが立ち上がって、ドアの奥に入っていきました。デイヴとビルとジムが席を詰めます。
大学のバスケチームのバスが、休憩所に止まりました。みな一斉に手洗いへと殺到します。係員は中の一人が仲間に言うのを聞きました。「どこのバカが自分のタマを切り落としたりしようとするんだ?」係員は微笑みながら流しを洗い続けました。
更に三人の店員が混み合った手洗いの中をかき分けて入ってきました。一人が尋ねます。「今日の調子はどうでした? 試合には勝てましたか?」もう一人がPCCの中へ入って、これから少し忙しくなりそうだと声をかけます。
扉が開いて、男が言いました。「次の方」デイヴはドアをくぐります。そこには数人の裸の男達が、足をつり革に引っ掛けた格好で仰向けになって、おとなしく横になっていました。彼はショーンを見ました。ショーンの太ももの間にぶら下がっていたあの大きくて立派なタマはもうありません。
男は扉を閉めて言いました。「服を脱いで、空いているテーブルに横になってください。それからつり革に足をかけてください」ショーンと他の男達は、デイヴが服を脱いでいくのを見つめました。
ビルとジムは、ベンチの席を詰めます。そして最初の二人の大学バスケの選手達が、その場所へ座りました。
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投稿:2010.10.20
パーキングエリア By: Chad Addison
著者 訳:自称清純派 様 / アクセス 12446 / ♥ 79