小高い丘を見上げるようにしてつくられた小国は、人々の活気に湧いていた。
この国唯一の姫が近いうち、婚礼相手を決めるとお触れがまわったのだ。
花婿は身分を問われず、国中の我こそはと思った若者たちが名乗りを上げてもよい。彼らの中で一番ふさわしいものが決められ、姫の婚礼の相手は決まる。
一見、誰にでもチャンスがあるかのように見えるこの催しだが、国民は既に、誰が姫と結婚して王となるのがよいのか知っていた。
姫のお気に入りの戦士、アレマだ。
この国で齢15という若さながら、外敵に対し多くの戦績をあげてきた彼は、平民でありながら姫の幼馴染でもあった。
国王からの信頼も厚く、若き英雄として称えられる彼が花婿として迎えられるのを誰しもが疑わなかった。
なにより、アレマとこの国の姫君、リリは幼いころからの付き合いの中で、お互いを深く意識し合っていた。
たびたび彼らが隠れて会っている事は、戦士団や宮廷で絶えず噂されていたが、誰もそれを咎める者はいなかった。
アレマは婿選びの前日も、兵士宿舎での訓練を怠らなかった。剣の素振りを何回も行い、城壁を何周も走りまわった。
明日、もしかすると自分とリリの結婚を引き裂こうとする輩が現れるかもしれない。
この国の人間にとって、それは杞憂かと思われたが、彼は油断するつもりはなかった。
上半身をはだけてトレーニングをかかさないアレマの逞しい上体を、物陰からリリはずっと熱っぽく見守っていた。彼女は明日が二人にとって良き日であるように祈った。
婿選び当日、儀礼用の鎧を身にまとった若き戦士、アレマは真っ先に壇上へ上がった。
もちろん彼の他に、そこへと上がる者はいない。刻一刻と名乗り上げの制限時間が近づいていく。
リリはほっとした。誰もアレマと競い合おうという男がいない。彼女は自分の花嫁姿を想像した。
アレマの気持ちもリリと同じだった。
「ちょいと待ってくんなせぇ。」
制限時間ぎりぎりで、壇上に男が一人上がってきた。群衆がざわめく。
突如乱入してきた男は身の丈2メートルはあるような大男だった。冒険者風の鎧をまとい、身長と変わらない長さの大剣を背負っている。どうみてもこの国の人間ではない。
男は狼藉者として兵士に囲まれる。彼は恐れもせず、紙切れを取り出した。
「今日移入してきた元傭兵だ。ガイアスっていう名前さ。俺もこの婿選びに参加するぜ。」
紙には彼が確かに今日付けで市民権を得たことが記されていた。つまり、この男の挑戦を拒む理由はない。
国王や重臣たち、民たちが予想外の風向きに驚いていた。リリはガイアスの姿に怯えた。
アレマとは対照的に、20の歳月を軽く越している彼の肉体は、飢えた野獣のようである。
「さあ、勝負するのかしねえのか、おめえさんが決めな。」
「もちろん、受けて立つ! リリはお前なんかに渡さない。」
不敵な申し出に、アレマは迷わず返答した。ここで尻尾を巻いて逃げていれば、彼はリリに対してひきょう者になってしまう。
婿選びの戦いを急きょ執り行うこととなった大広間では、国一番の勇者と無礼な無法者の一騎討ちを、見物しようと人だかりができた。
まず初めは剣術試合である。しかしこれはそもそも応募者が多いときにふるいをかける意味で行われるものであった。今回は二人しかいない。
そこで試合は繰り上げられ、次の舞台が用意された。
アレマはせっかく磨き上げた剣を振るうことが出来なくて残念がったが、実は婿選びの実行官が、ガイアスとアレマを戦わせて万が一のことがないよう彼を思って配慮した事だった。
アレマは鎧を脱いで下着姿になった。これから行われる戦いは腕力がものをいうところではない。
婿として、男としての機能はどちらが優れているかを測るのである。
大勢の国民の目の前で、挑戦者は恥ずかしがることなく全裸にならなければならない。それくらい出来ないのでは肝が小さいと思われてしまう。
なかなか踏ん切りがつかないアレマはガイアスの方を見た。彼は実行官から詳細を聞いてすこしだけ驚いたようだったが、すぐにかちゃかちゃと鎧を剥いで下着すら放り出した。
アレマも負けじと腰を覆う下履きを一気にずり降ろす。若く鍛えこまれた身体が余すところなく衆目に晒された。
その隣では、大きな刀傷を何本も身に走らせた、傭兵の隆々と盛り上がった筋肉を見せつけるガイアスが立っていた。
「へへ、お互いがんばろうぜ。」
ガイアスはアレマに握手を求めてきた。醜悪な雄の匂いがする。
アレマは無視し、ちらりと大男の股ぐらに目をやる。
ちりちりの濃い陰毛に抱かれ、ガイアスのふてぶてしい太さを持った男性器は、岩のような腹から垂れていた。
自分の一物と比べると、なんと禍々しく不潔なものかとアレマは嫌悪感をあらわにした。
リリにこんな男根を咥えさせるなどあってはならない。アレマは気合十分だった。
「婿選び、3つのうち最初の競技は『矢比べ』である。」
矢比べとは、精液の飛距離を競いあう競技である。
お互い自分のペニスを扱き、その発射の勢いでどこまで種を飛ばすことができるのかを測定し、より遠くへ放った者が勝者だ。
リリがおずおずと両者の裸体を恥ずかしそうに見ている。後ろ向きからでは分からないが、彼らの陰茎は硬くそそり立っていた。
アレマのペニスに実行官が物差しを当てた。男根の長さが18センチと測定されると、観衆たちは拍手して若き勇者の雄々しいものを祝福した。
対して、ガイアスのペニスは25センチと、測った側も驚く程の巨根であった。
華奢なリリが受け入れるには、到底あり得ない大きさだ。
ラッパの合図で、矢比べの競技が始まる。
仁王立ちになったアレマとガイアスは並んで己の一物を扱きたてた。アレマの剥きあがった亀頭がぴくぴく動く。
なるべくじっくりと、自分を焦らす必要があった。より耐え抜いた方が、遠くまで精を届かせることが出来る。アレマは一発勝負にかけた。
ガイアスはというと、扱き始めて数分でまず一発目に達した。2メートルをぎりぎり超えなかった彼は悔しがり、また己を擦り始める。
2発3発と、矢継ぎ早に射精するガイアスをよそに、じっくりと時間をかけてアレマは己自身を磨いた。
「うっ、出るっ……。」
自分で出来る限界まで我慢を貫いたアレマは、充血した陰茎を振るわせて果てた。矢のように放たれた精子は、ガイアスのつけた印よりはるか向こうに突き刺さった。
「『矢比べ』終了、勝者はアレマ。」
解放された大きな快感にがくがくと膝を折るも、何とか顔をあげて国民に答えるアレマ。
口笛が彼のために鳴らされ、歓声が響く。
「ちっ、やるじゃねえか。」
ガイアスはあっさりと負けを認めた。勝負は明日からだと捨て台詞を残し、彼は帰っていった。
あと一回、勝利すればリリはアレマのものになる。誰もが今だけはアレマの勝利を信じて疑わなかった。
翌日、第2の競技が始まろうとしていた。
「2つ目の競技は、『槍打ち』である。」
今度は男性器の耐久力を試す競技だった。
競技者は向かいあって密着し、お互いのペニスを兜合わせしてもつれあわせ、最後まで射精しなかった者が勝者となる。
昨日と同じ広場には、また沢山の人だかりが出来ていた。一晩かけて回復した両者は裸になって対面し、濡れた亀頭をくっつけ合った。
腕を後ろ手で縛られ、これで二人は相手を突き離すことができなくなった。どちらかが先に漏らしてしまうまで、縄の緩むことはない。
「では、『槍打ち』はじめっ!」
合図と共に、アレマは憎い男根目掛けて猛攻撃を仕掛けた。
ぴったりと相手にくっつき、そしてペニスの幹を上手に使って、アレマはガイアスの張り出した亀頭のえらを集中攻撃する。
大抵の男はここが弱い筈だ。戦士仲間との遊びの中で習得した技は、確実にガイアスを倒せるとアレマは踏んでいた。
「何だあ、そんなんじゃ俺をイかせるなんて百年早いぜ。」
女遊びの経験豊富なガイアスには、そんなお子様のちゃちな技術は通用していなかった。
くちゃくちゃと粘液を絡ませながら、どれだけ責め立てても、使いこまれて黒ずんだ25センチはびくともしない。
むしろ果敢に攻めるアレマのほうが、陰茎を立て続けに擦りつけていた為に射精寸前まで追い詰められていた。
「手伝ってやんぜ。ほらどうした、そろそろかあ?」
「く、くそぉっ!!」
太く熱された肉棒がアレマの幹を上下に擦る。口惜しくも尿道を駆け上がってくる快感に彼は耐えられなかった。
若者の白い塊が弾け、ガイアスの陰毛にこびりついた。
ガイアスは余裕をかましながら、アレマがイき終わった後に悠々と射精した。
「『槍打ち』終了…。勝者はガイアス。」
審判の声は少しだけ残念そうな響きを含んでいた。勝負の行方を見守っていた人々も同じ気持ちでため息をつく。
膝をついてガイアスを睨みあげる恋人を、高みからリリは心配そうに見おろした。
これで1勝1敗、次が最後の競技だった。
その晩、アレマはリリと会った。必ず勝つと宣言するアレマに、リリは頼もしさを感じたのだが、彼女の嫌な胸騒ぎは止まらなかった。
そして一方のガイアスもまた、ある人物と接触して何かを手に入れていた。
3日目の朝が来た。どんよりと曇った気持ちの悪い天気が広がっている。
「とうとう終わりだ。尻尾を巻いて逃げるなら、今が最後だぜ? ぼうず。」
「何を馬鹿なことを、逃げるものか。」
威勢良く返したアレマはとっとと裸になって競技台に立った。もう恥ずかしくもなんともない。初めから彼のペニスは臨戦態勢を整えていた。
「最後の競技は『穴調べ』である。」
三つの競技の中で、それはもっとも過酷と言われた試練だった。
姫君と契りを結ぶ者が、ソドミーにどれだけ耐えられる男らしい肉体を持っているのか確かめる為の競技である。
相手の肛門に己のペニスを代わる代わる挿入し、どちらかが最初に相手の中へ放つか、それとも相手に突きあげられて達するまで続けられ、その者は負けとなる。
アレマは緊張していた。あの巨大なペニスを目の当たりにした初日のときから、この競技だけは受けたくないと思っていたからだ。
特に、リリの前でこんな粗野な男に尻を掘られるなど、想像しただけでも耐えがたかった。
くじ引きで順番が選ばれ、まずはアレマが攻める番になった。制限時間内にガイアスを射精させれば彼の勝ちである。
「お手柔らかに頼むぜえ?」
四つん這いになって引き締まった尻をアレマに突きだし、ガイアスはにやにやした。
自分の胴より大きな腰を掴むと、アレマは肛門に自前の唾をつけたペニスをあてがう。
何、リリと初めて交わる時の練習だと思えばいい。軽い気持ちでアレマは腰をうずめた。
「ぐっ、あっ! …なんだ、この感じ…。」
「おいおい頼むぜ? そーろとゆっくりやってくれや。」
ガイアスはアレマに貫かれながらも余裕の笑みすら浮かべていた。突きいれている方はと言えば、締まる腸内の動きに翻弄されて全く動くことができない。
早くこいつを射精させないと。アレマは焦っているが、攻める前にこっちが果ててしまいそうなのを我慢するしかなかった。
そもそも男同士の遊びにも手慣れたガイアスには、素人のアレマがどんな突きいれ方をしようとも全く意味のない行為だった。
「交代の時間だ。」
審判の声によって、アレマは暴発しそうな肉棒を引き抜いた。ガイアスの性器は全く濡れてはいない。
「へっへっへ、そんじゃ俺の番か。」
アレマは羞恥心に耐えながら、自ら尻をガイアスが良く見えるように突きあげた。ピンク色の秘門が観客に向けられる。
貴賓席のリリも、その戦士らしくない卑猥なポーズを見ていた。
自分の愛おしい勇者が、大勢の前で男に犯されるのを待っている。彼女には直視できるものではなかった。
果たして、あのような一物を壊れずに受け入れられるのだろうか。先ほどの攻防でいくらかガイアスもダメージを受けている筈だと、アレマは楽観的な予測をした。
「ちょっとタイムだ、こいつを使ってやってもいいか?」
ガイアスが甲冑袋から取り出したのは何かの軟膏だった。このまま自分の太いペニスを、まだ少年のアレマに入れるのは酷なことだと、自分から申請したのだ。
何も仕掛けのないことを、自らの巨木に塗りたてて証明する。取りたてた変化のないことを確認した実行官はそれを許可した。
しかし、これこそがガイアスの狙い通りの展開だった。
アレマの窄まった穴にも軟膏がたっぷり塗りつけられ、ついにガイアスは太い腕でアレマの腰を掴むと、自分の方に寄せた。
凄まじい圧迫感がアレマの肛門を襲う。
姦通の瞬間、痛みに身構えたアレマだったが、太いペニスは難なく少年の内部に吸い込まれていった。
「う、うわああああああああああーーーーー!?!?!」
すっとんきょうな声がアレマの喉からひり出される。彼を見守っていた国民たちの表情が凍りついた。
彼はガイアスの巨根を受け入れると、一瞬で射精してしまったのだ。
尻の中が燃えるように疼いているのをアレマは感じた。挽き肉のように肛門は柔らかく緩み、下品なペニスを根元まで咥えこんでいく。
前立腺が丸太で叩かれた鐘のように震え、快楽の竜巻がアレマの脳を犯した。
「おいおい、こいつ、なんて変態野郎だ!」
ガイアスが楽しそうに罵る声も、アレマにとっては遠い出来事のようだった。
彼の大腸は嬉しそうにくねって、ガイアスの昂る男根に奉仕した。
肛門性交に興味もなかったアレマが、こんなにも狂い悶える原因となったのは、ガイアスが前日知り合いの薬剤師から手に入れていた媚薬のせいだった。
それは腸から吸収される類のもので、ペニスに塗っても何ら効果は現れない。ただしこれをまぶされた男根で突かれれば、たちまちに受けた方は色狂いを起こす。
そんな劇薬を、ガイアスは潤滑剤として使った軟膏の中に混ぜておいたのだ。
ほんの少々でいいと言われた媚薬をふんだんに練り込んだ軟膏は、性に対して免疫のないアレマにとって効果てきめんだった。
「うひいーーーー! ひいいいいっ!」
「うははははっ! 見ろ、野次馬ども! この国一番の少年剣士って野郎は、こんなチンポ狂いだったんだぜえ!」
噴水のように止まらない噴き上げが良く見えるように、ガイアスはアレマを後ろから抱きかかえて観客に突きだした。
ガイアスの巨根に貫かれる若い肛門が丸見えになった。そこは収縮と弛緩を繰り返して、ガイアス自身を気持ちよさそうに招き入れていた。
目は宙を泳ぎ、涎で口元はべたべただった。ガイアスの動きに合わせて力なくぶらぶらと手足を振る。
逞しい戦士であったアレマの淫らな姿に、そこにいた全員が釘付けになった。
「うあっーーーーー!! お、しりっがっ! あづづううううういいいいっ!!」
アレマは乳首をびんびんに勃起させ、腹筋に力を込めて城下中に響く大声で吠えた。
オナニーでは味わえないような、同性に蹂躙されて生まれる強烈な快楽は、彼の判断力を根こそぎ殺していった。
前立線をがつんがつんと25センチで突かれ、血管を浮き立たせる若いペニスは熱い吐精を近くにいた市民へとぶっかけた。
その痴態に、若き英雄としてのアレマのイメージが、大衆の中から消え去っていく。
リリは幼馴染の変態じみた有様に、悲鳴をあげて卒倒してしまった。
そんなことすら当のアレマ本人は知らず、今がどんなときかも忘れながら、彼は広場の真ん中で派手によがり続けた。
「…あ、『穴調べ』、終了…。勝者、ガイアス…。」
あっけにとられていた審判は随分と遅れて判定を下した。ガイアスの太い魔羅がアレマを抉るのをやめる。
アレマは広場の地面に転げてもなお、白く白く競技場を汚し続けた。
「う、ここ、は…。」
気絶していたアレマが我に戻ると、会場は怒声の嵐に包まれていた。
確か、自分は穴調べで憎きガイアスに弄ばれて…。
婿選びの決着がついたことにまだ気が付いていないアレマは、自分がいつの間にか柱に縛りつけられているのにはっとした。
「よう、お目覚めさん。俺のチンポが大好きな英雄さんよお。」
ガイアスは既に鎧をまとっていた。アレマは自分一人だけが裸のままなのに気が付いた。
「はしたないイきっぷりだったぜえ? よくあんな恥ずかしいことができるもんだなあ。」
ガイアスが指し示す先には、アレマのそそり立つペニスを源泉にした、熱い精液の川が流れていた。
彼はようやく自分の敗北を理解できた。
微かに覚えている自分のはしたない乱心ぶりに、アレマは赤面した。
「なんという恥さらしだ! 何が最高の戦士なもんか!」
「男に突かれてこんな大勢の前でチンポを濡らして、俺の戦友はあんな奴だったのか…。」
「姫様は騙されていたんだ。ありゃ女なんか抱ける身体じゃない。男に抱かれる側の身体だ。」
アレマに対する非難の声が上がる。もはや彼は、皆の認めた立派な戦士ではなかった。
怒りの収まらない群衆に向かって、ガイアスが愛用の大剣を誇るように掲げた。
「みんな、こいつみたいな節操無い変態が、男である資格はねえよな? ジェスチャーで示してくれ。」
ほぼ全員が握りこぶしをつくり、ブーイングと共に親指を下に向けた。
アレマと親しい戦士たちも、近所の付き合いが長い婦人たちも、彼を気にいっていた王ですら、親指を上にあげた者はいなかった。
「じゃ、満場一致だな。よっこらせっと。」
アレマは背中を弓反りになるよう蹴られ、腰を突きださせられた。
引き締まった少年剣士の肉体に生えた、未だに勃起中のペニスを庇うものはなにもない。
大剣を逆手に持ち、持ち手を高々と上げて、ガイアスは尖った切っ先を18センチの根元に突きたてた。
アレマは首を激しく横に振った。その目に涙が漏れている。
「安心しな、跡形もなくぶち斬ってやるぜえ。うおりゃっ!!」
「あぎゃあああああああっーーーー!!!!!」
ざくっ、と獣皮を切るような音を立てて、少年のペニスはガイアスの大剣に切り落とされた。
夥しい量の出血が大剣の片側を染め上げる。媚薬によってまだ止まらない精液が、傷口からどろりと刀身に垂れた。
一方で、地面に刺さった剣のもう片方側には、無残に落とされたアレマの18センチにもなる男性器が、血糊によって黒い鉄の側面に張り付いていた。
「そらよっ、元勇者様の、きたねえ金玉だっ!」
一緒に切り落とされた玉袋の中から、二つの白子をちぎり出し、ガイアスは民衆に投げてよこした。
彼の睾丸はころころと転がっていくと、一つが下水に落ち、ネズミの餌になった。もう片方は怒り狂う民衆の足によって悲惨な最期を遂げた。
去勢されたアレマは、子孫を残せないという理由から市民権を剥奪された。
その後、彼はガイアスによって奴隷として買い取られた。
ガイアスは医者に彼が逃げられないよう四肢を切り落とさせると、鉄のふたで傷口を覆わせ鎖を4本つけた。
「おい、兵士諸君にプレゼントだ。好きに使っていいぜ。」
兵士小屋の便所にハンモックのような格好で吊られたアレマは、時々残飯をかつての同僚たちから恵んでもらい、生きながらえるしかなかった。
「いぐぅーーー! くううううああっ!!」
「あー、よく締まるわ。おまえ本当にチンポ大好きな変態だったんだな。応援して損したぜ。」
「まったくたいしたもんだ。こんな切株になってもまだ感じるのかよ。」
兵士の一人が水たまりの出来たアレマの腹を殴る。彼は胃液を吐いた。
性欲盛んな若い戦士達に、毎日アレマは犯された。
彼は自分の意思と関係なく、尿道から種のないどろどろした粘液を溢れさせた。その姿は滑稽だと城下の笑い話にもなった。
肉棒を日に何本と入れられ、酷使された肛門は脱腸し赤い花を咲かせている。
兵士たちのレイプが終わると、アレマは注ぎ込まれた白い花粉をぶりぶり漏らした。
しばらく日が経った後、次期国王になることが決まったガイアスは、アレマの様子を見に訪れた。
「俺のガキが出来るんだとよ。一発やっただけでこれだぜ?」
リリの妊娠を知らされアレマは狂ったように喚いた。大便を下の便器に垂れ流している彼は、しばらく誰からも見向きされていない。
「へっ、でもやっぱりお姫様のおまんこより、お前のほうが楽しめそうだぜえ。」
ガイアスのズボンが落ち、再びアレマは自分を犯した25センチの逸物を見ることになった。
アレマの股間から便器に繋がっている細い管を、力任せに尿道から抜く。アレマは痛みにうめいた。
「ここに入れたらどんな感じだろうなあ、淫乱少年戦士さんよお? …おっと失礼、もう剣も握れねえか。」
血のにじむ縫合痕が残ったアレマの股間に、黒くテカった暴れ馬が狭い尿道を裂いて入っていった。
「ぎ、ぎゃああああああっーーーー!! 」
「なんだ、やっぱりケツみたいな締め付けがないな。お、これがはらわたの感触かあ?」
行き場のなくなった男根が尿道を食いやぶり、アレマの臓器を犯す。彼の腹筋が内側から押し上げられ、歪なテントを張る。
アレマは腹痛に身をよじって、失った四肢を繋ぐ鎖をがちゃがちゃと鳴らした。
小腸の生温かい動きに肉茎を絡め取られ、ガイアスは思う存分負け犬の内臓を楽しんだ。
女を孕ませるような勢いで、ガイアスは濃厚なザーメンをアレマの内臓に散らした。
罠にはめられ、淫乱の汚名を着せられた少年の腹腔は、熱い雄汁で焼きただれてしまった。
ガイアスの精子が放つひどい悪臭が漂ってくる。
「ぐ、ぐうううう…。」
苦悶の表情を示すだるま少年をちょっとだけ可哀そうに思ったガイアスは、勃起したまま剥製に仕上げたアレマの長いペニスを、自分の部屋から持ってこさせた。
そしてたっぷりと、例の媚薬入り軟膏を塗りたくってから、後ろのめくれ上がった穴に18センチをたんと御馳走してやった。
「はっはっは、なんだその嬉しそうな顔は? ぐしゃぐしゃにさせて悦びやがって。」
アレマはそれから3日後の夜が明けるまで、自分のペニスの剥製に尻穴を貫かれたまま、正気を取り戻すことはなかったという。
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投稿:2010.11.21更新:2010.11.21
少年剣士の失墜
著者 モブ 様 / アクセス 29824 / ♥ 11