チャラ男は台の上でしきりに身体を揺り動かしている。しかし、下半身は足首、膝、桃の付け根、上半身も腰、胸周り、両手両肩ががっしりした鉄の固定具で固定されているので動かせるのは首くらいなものだ。しかも、首には赤い紐が巻かれていて、チャラ男が首をイヤイヤするたびにペニスが揺れ動く。
「なんだよ、これ、どうなってんだ? ミツコはどこ行ったんだ?」
「ミツコか。ふん。お前、ミツコとやったのか?」
黄色ふんどしがチャラ男の顔を指で突く。
「なん、なんだよ。お前たちはミツコの何なんだ?」
「ああああ〜ん」
切なげな声が小屋の中に響き渡る。反対側の壁だと思っていたのは大型TVだったらしい。その画面の中で、チャラ男がベッドに寝ていた。タオルのようなもので両手をベッドに縛られている。
「ああああ〜ん」
両端の切り上がった眼鏡のような仮面を被った巨乳女がベッドサイドからチャラ男を見下ろしている。
「さあ、どう、料理しようかしら」
巨乳女はカメラに向けてにっこり微笑むとそのままチャラ男の上に顔を埋めの乳首を舐めた。するとチャラ男はまた、女のように「ああああ〜ん」と切なげな声を上げた。
「ふふふ、いい声で鳴くでねえか。お前、ここ感じるのか?」
黄色褌が乳首をいじると、チャラ男の全身がびくりと痙攣した。
「感じとるで、感じとるで」
「や、やめて」
「な」
ゲンゴ爺がボクの耳元でささやいた。
「女みたいだろ。あんな奴はちんぽ付けてる権利はねえんだ・・・まあ、お前もだがな」
女は顔を上げ、ベッドサイドでペニスバンドを装着していた。黒光りする大きなものを両手で抱え、ベッドの上のチャラ男にまたがり、それで数回、チャラ男の顔を殴る。
「どう、気持ちいい?」
チャラ男は恍惚とした表情で人工ペニスを見つめている。
「しゃぶりなさい」
そういうと女は、牛乳瓶ほどの太さのハリガタをチャラ男の口にねじ込んだ。
「ふ、ふ・る・し・い」
「嬉しいの?」
女はそのままゆっくりとローリングする。
「ふ、ふ、ふ、ふ・す・け・て、ふ・き・が・へ・き・な・い」
それでも女は容赦なく今度は腰を前後に振れ始めた。相当苦しいはずだが、チャラ男のあそこはもう完全に怒張していた。
「ふ・き・が、ふ・き・・・が、ふき」
チャラ男の首ががくんと落ちた。
「睡眠薬塗ってます」
女がカメラに向かって微笑む。
女は人口ペニスをチャラ男の口から抜き取ると、平手で数発殴った。しかし、チャラ男は寝ているようだ。
「寝っちゃったあ」
女はカメラの前に来てペニスバンドをはずした。すると、驚いたことに女の股間にはペニスも玉も付いていた。
「タイチくん、見てる〜」
カメラの前で手を振る女。
「ミツコじゃなくて本名はミツイシマサオだ」
「うっそ」
「玉付けててあれだけ女っぺえ身体はすげえよな。ミツイシは」
「ミツイシが、この町の男で最後の去勢だったんだよ。何せ、子どもの頃から女みてえで、こういう町だから、女っぽい男は去勢されるって知っていたのに、むしろ、『わたし、去勢してほしい。みんなの見てる前で去勢されたい』なんて言っていたヘンタイよ」
「ミツイシは、その台にくくりつけられるわけでもなく、自分で横たわり股を開いた。そんな奴はもちろん、ミツイシだけだ。ミツイシは台の上で言ったものよ。『切り取っても潰してもいいよ。ペニスも犬の餌にでもして』 あいつは自分の男の身体が許せなかったんだな」
でも、さっきのあれは
「だが、結局、去勢はしなかったな。ミツイシはその台の上で去勢されなかった最初で最後の男だ。ちんぽは付いてるがちっちぇえしな」
ビデオの中のミツイシは、画面の中でオナニーを始めた。確かに言われて見れば勃起しても十センチないだろう。ミツイシは、勃起した彼のものを、チャラ男の口に含ませた。
「ねえ、噛み切ってもいいのよ。早く誰か、あたしのこの薄汚いものを噛み切ってよ」
(つづく)
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投稿:2011.05.01
若衆宿伝説(3)
著者 はちまき 様 / アクセス 8303 / ♥ 3