薄暗い部屋の中に三人の女性と一人の男がいた。男はしっかりとベッドに固定されており、三人の女性は死刑執行人意外は着ることの許されない特別な制服を着ていた。
彼女達の仕事は死刑の執行。といってもこの国において死刑が適応されるのは男のみである。その主な理由として男による犯罪の凶悪性、そしてなによりこの国における絶対的な女性優位がある。そしておそるべきは死刑の執行法にある。この国では立法、行政、司法など重要な官職には女性しかなることができず、死刑制度が決定されたとき男にとって身の毛もよだつような恐怖の死刑の方法が取られたのである。
「男に対する死刑執行に関する法律」
男に対して死刑を執行する場合には痛覚の増強作用を有する薬剤を投与した後、睾丸を潰し、それによる苦痛によって罪の重さを自覚させ、また睾丸を潰すことによって起こるショック死によって死刑とするものである。
また、大抵の男は一つ目の睾丸を潰すことによってショック死に至るが、それでも死に至らない場合はもう一つの睾丸を潰す。薬の作用も影響して二つとも睾丸を潰された場合に男が生き残る確立は0%となる。
「それでは死刑を執行します。」
執行人である女性の一人が言った。それを聞いて男は暴れもがき大声で叫びだした。その男の最後の悪あがきを三人の女は冷たい笑みを浮かべて眺めていた。
「では注射を打ちます。」
と言って執行人の一人がいきなり男の睾丸に緑色の怪しい液体の入った注射器の針を刺した。その瞬間男は「ギャー!!」と大声を上げたが、執行人は構わず液体をすべて睾丸に入れた。
「左の睾丸のほうが大きいようなのでそちらから潰したいと思います。」
すると執行人は左の睾丸をペンチによく似た去勢専用の器具で挟んだ。この器具に力をかけていけば睾丸は潰れ、そして勢いよく破裂するのである。
「これより潰しにかかります。男に苦痛を与えるためゆっくりと確実に力を加えていきたいと思います。」
そう言って執行人はゆっくりと去勢器具に力を込めていった。最初は大声をあげていた男も激しすぎる痛みのため次第に声も出せなくなり、そして体を激しく痙攣させていった。そして執行人が思いっきり力を加えた次の瞬間、男の睾丸は「ビシャ!」と言う音を立てて破裂した。そして男は体を震わせ白目を剥きショック死した。その顔は苦痛に満ちていて男の苦しみを物語っていた。無論、女性である執行人に男の苦しみなどわかるはずもなく彼女達はその表情を見て大いに笑った。
「これにて死刑執行を完了します。」
その一言とともに彼女達は去っていった・・・・。
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投稿:2012.01.12
死刑執行
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