Mortal Agony with Nutcrackers
最近、女性の間で、密かに流行り始めた道具がある。彼女達はそれを「EN」と称し、
腰につけたホルダーの中に収めている。
通称「EN」、Electric Nutcrackersの略である。これは当初、痴漢除けとして発売され
たものだ。暗い夜道や電車の中で痴漢に遭遇した際、「EN」を男の股間に当てると、
睾丸がそこに吸い寄せられる。パンツやズボンの上からでも可能で、あとはまさに
「クルミ割り」と同じように握ればよいのである。「EN」の中に収まった睾丸は、
その女性の意志による運命しか残されていない。男の睾丸にある物質にしか反応し
ないようになっている。考案したのがある女性グループだという。かなりの数に上
る睾丸が実験材料とされたらしい。実用化の最終段階では、睾丸の売買までされて
いた。自分の彼氏の睾丸を、勝手に1個5カルン(1万円)で売り飛ばす女性も現れた。
クロロホルムで眠らされ、その間に2個とも削ぎ取られた男も後を絶たなかった。
これらの睾丸は全て「痴漢撃退グループ」の女性達に売られた。
復活紀102年、再び男達を震撼とさせる時代が幕を開けようとしていた。
Mortal Agony with Nutcrackers・・・「クルミ割りによる断末魔の苦しみ」の始まり。
高速道路の橋桁の隅に男が倒れていた。連絡を受けた女性捜査官達3人は、
呆れた表情で現場に到着した。
「最近ENを使った強盗が流行っているわね」
ユミは気を失っている男の懐を探って言った。背広からは財布が抜き取られ、腕時計も外された形跡があった。
「見知らぬ女について行くからこうなるのよ」
ユウコは男のスボンを脱がし、パンツの上から股間をまさぐった。
「どう?やられてる?」
薄笑いを浮かべながらナミは聞いた。
「腫れてるわ。間違いない。ENを使った犯行ね。」
「潰れるまではいかないけど、失神するには十分よ」
ユミは腕を組みながら男を見下ろした。
「睾丸が2倍くらいに腫れちゃっているし、悲惨だわ」
ユウコは腫れた睾丸をグリグリ確かめながら、口元を緩ませた。
「失神するくらいだからね。かなりの激痛らしいよ」
ナミもしゃがみ込んで腫れた睾丸を確かめた。
「男ってすぐ気を失っちゃうんだから。こんなものが潰れそうになるだけで」
ユウコは呆れたように溜息をついた。
「女の私達にはわかるわけないわよ」
ユミは笑いながら言った。
「それもそうね。それにしても情けない姿だわ。金玉腫らしちゃって」
ナミは睾丸を指で弾き、立ち上がった。男の身体がビクッと動いた。
「少し精液も漏れているみたい」
ユウコは指先でペニスの先端をパンツの横から探った。
「苦しくて出ちゃうらしいわよ」
ユミはそう言って、無線で救急車を呼んだ。
「強制的にせり出て来ちゃうのね。可哀想・・」
ナミはユウコの指先に付着した精液を眺めながら呟いた。
「さて、現場検証は速やかに行いましょうね」
ユウコは男のスボンを整え、腰の下にクッションを入れた。睾丸を潰されか
けた男の処置は、捜査学校時代、女性上官から手ほどきを受けていた。
この社会の実権を握るのは、全て女性だった。男達はいつの間にか骨抜きに
され、女性達の手で少しずつ弱体化されていった。女性達が男の睾丸に目をつ
けてから、その構造を学び、奴隷化するには時間がかからなかった。
男の睾丸は攻撃されると激しい痛みを伴い、戦闘不能になる。女性達は本能
的にそれを悟り、向かい合えば従わせるために必ず睾丸を攻撃した。膝で蹴り
上げられたり、手で握られたりすると、全ての男は従順になった。さらに、自
ら進んで睾丸を握られたり、潰されたいと願う男も現れた。痴漢撃退グループ
を作った女性達は、そういう男達を集め、その睾丸に実験を繰り返した。そし
てついに出来上がった商品が「EN」である。
普通の「クルミ割り」のようだが、集積回路が埋め込まれており、睾丸を引
き寄せる物質を放つ。ズボンの上からでも確実に睾丸をとらえ、あとは握るだ
けである。最後までは潰れず、途中までで止まるように設定されている。ちょ
うど気を失う程度だが、特殊な電磁波により、3日間は2倍くらいに腫れ上がり
悶え苦しむようになっている。痴漢をした罰で苦しめられるのだ。しかし、最近
女子高生の間で、自分たちで設定を変え、完全に睾丸が潰れるように改造する
グループが現れた。気を失うどころか、死に至る場合が多く、路地裏などで男の
死体が多く発見されるようになった。ほとんどゲーム感覚に近く、叫び声もあげ
る暇もなく、改造「EN」の餌食にされていた。
「最近の女の子達は怖いね」
ユミはパトカーの運転をしながら言った。助手席のユウコはピンクのマニキュ
アをしながら、クスッと笑った。
「改造ENのこと?」
「男殺しもいいけど、声も出ないくらい、そっこうで死に至るみたいよ」
「運良く死ななくても、二度とまともに歩けなくなるのよね」
後ろの席のナミが身を乗り出して言った。
「そうそう。下半身が全部駄目になっちゃうみたいね」
ユウコは指先を吹きながら乾かした。
「さっきの男は普通のENだから失神で済んだんだけど、病院に運ばれたあとは、
悲惨だよね」
ユミは口元を歪ませた。
「2倍に膨れ上がった金玉、すっごく痛いらしいわね」
ユウコはマニキュアを塗り終わり、蓋を閉じた。
「病室で暴れまくるから、最近ではベッドに縛り付けるみたいね」
赤信号で止まり、ユウコに振り向いた。
「この間、縛られた男を見たけど、その苦しみ方って尋常ではなかったわ」
ナミは腕を組んで言った。
「どうだった?」
興味深くユウコは聞いた。
「吐くし・・・。下からは洩らすし・・・。痙攣はするし・・・。勃起はおさ
まらないし・・・。勝手に精液はせり出しちゃうし・・・。もう悲惨よ」
ナミはそれでもいささか口元に笑みを浮かばせて言った。
「ENにやられた男は、100%、その苦しみが待っているのね」
ユウコは面白そうにナミを振り返った。
「今度、いたずらしてやってみようか」
ナミは小悪魔的に笑った。
「こらっ、私達は治安を守る女よ。男の金玉攻撃したら駄目よ」
ユミはそれでも口元に笑いを浮かべて言った。
「はいはい。でも仕事が終わったら、私達もプライベートですからね」
ナミは運転するユミの耳元で言った。
「あっ、それは私も誘えっていう笑いみたい・・・」
ユウコはユミの横顔を見つめた。
「別に私は・・・」
ユミは言葉を濁した。
「大丈夫よ。ユミも誘うから」
ナミはユウコの腕をつつきながら笑った。そして、ハンドバッグの中から
真新しい「EN」を取り出した。
「ナミも買ったんだ。実は私も痴漢除けに・・・」
そう言うと、ユウコもバッグの中から「EN」を取り出した。
「あんた達、男を気絶させて、地獄の苦しみを与えるなんて、女のする事じゃないわよ」
ユミは笑いながら言った。
「女だから躊躇しないでできるのよ。金玉の痛みを知っているなら、きっとしないと思うけどな・・・フフフ」
ナミは買ったばかりの「EN」を右手に持ち、カチカチと音をさせた。
「この間に金玉が挟まって、あとは私が握り潰すだけか・・・」
ユウコはそう言って、挟まれる睾丸を想像した。
「潰れる瞬間って、どんな感じかなぁ。大の男が失神するんだから、相当な激痛なんだろうね」
ユミはハンドルを握り直しながら、ユウコの「EN」を一瞥した。
「それにしても、こんな男殺しの道具を、よく女が考え出せたものね」
ナミは感心して言った。
「女だから考えられたのよ」
ユウコは自信ありげに言い放った。
3人を乗せた自動車は、治安維持署に到着した。
彼女達が署に入ろうとすると、足を引きずった男が署から出てきた。そして、苦しそうに腰に手を当てながら、ゆっくりとすれ違った。
「あの男も金玉潰されたみたいね」
ユミは小声で言った。
「悲惨・・・。ホントにまともに歩けなくなっちゃうんだ」
ユウコは横目で男を追った。
「私は女で良かったわよ。激痛の地獄は見たくないわね」
3人はそれでも口元に笑みを浮かべながら、男の後ろ姿を見つめた。
「潰されると死ぬくらいだからね。全ての痛感神経が集中しているのよ」
ユミはパンプスの音を響かせながら、廊下を歩き始めた。紺のミニスカート
からは、男を惑わせる形の良い脚が伸びていた。痴漢を誘い出すような腰つきで歩く姿は、署内でも評判だった。
「痴漢にあったら、合法的に金玉潰せるのよね」
ユウコはユミの腰つきを見ながら言った。
「私達も超ミニをはいて、夜道でも歩いてみようか」
ナミは薄笑いを浮かべながら呟いた。
「それ、いいね」
ユウコは手を合わせて喜んだ。
「ランドリュー線、死亡者12名、廃人20名、負傷者35名。いずれも改造EN
による睾丸への攻撃。ランゴル線、死亡者8名、廃人12名、負傷者20名。
やはりいずれも改造ENによる睾丸への攻撃。以上、報告終わり」
キヨミは乾いた声で淡々と先日の報告を読み上げた。艶めかしい唇から報告され
る内容は、男の睾丸を縮み上がらせるものだった。しかしこの部署には女性しかお
らず、彼女達はその報告を薄笑いを浮かべながら聞いていた。
「最近面白半分で金玉潰している女性がいるみたいね」
所長のマユミは腕を組みながら言った。
「私達女性には理解できない痛みだけど、男にとっては死ぬほどの激痛なのよ」
ユミは脚を組みながら煙草をくゆらせた。
「実際、金玉潰されて死んでいるし」
ナミもそう言って、煙草に火をつけた。
「ENを改造するのは簡単なの?」
マユミは机の中からENを出し、カチカチと音を立てた。
「はい、こうすれば・・・」
ユウコは器用に留め金を外し、内側のコードを切断した。
「このコードを切って睾丸を挟むと、リミッターが効かなくなって、最後まで
潰すことができるようになります」
「良く知っているわね・・・どれ、試してみようかしら」
マユミが軽く言うと、署内の女性達はごくりと生唾を飲んだ。
「所長が???」
ユミはトーンの高い声で聞いた。
「痴漢をした男を留置場から一人連れて来な」
凍るような視線でマユミはユウコに命令した。
「3人いますが、誰に・・・」
ユウコは嬉しそうに聞いた。
「一番若い男でいいよ。痛がり方も初々しいでしょ?」
マユミは唇を舐めながらそう言った。
手錠をされた男が署内に連れて来られた。女達は好奇の目でその男を見つめた。
「かわいそうに・・・死ぬかもね・・・」
ユミがナミに耳打ちした。
所長のマユミは椅子に腰掛け手足を組んでいた。その前に引き出された男は、
自分が何をされるのか皆目見当がついていないようだった。
「取調室ではないのか」
男は不思議そうに言った。
「もう金玉の腫れは引いたの?」
マユミは股間を一瞥した。
「お陰様で、地獄の苦しみは終わったよ」
男はすっきりした表情で言った。
「金玉潰されかけて、死んだ方が楽だったんじゃない?」
ユミはそう言って、煙草の煙を男に吐きかけた。
「うるさい。お前達、女にはわからないだろう、この激痛は」
「当たり前よ、そんなモノついていないんだから」
ナミは口元を緩ませて笑いながら男に言った。
「さて、そこで頼みがあるんだが・・・」
マユミは立ち上がり、男に寄った。そして、耳元に熱い息を吹きかけた。
「あんたの金玉、私たちに潰させてくれない?」
耳元でそう呟くと、男の顔色が変わった。そして周りを見回し、女達の鋭い
視線を感じ取った。ユミに掴まれた手錠を振り払い、ドアへと逃げようとした瞬間、
マユミのパンプスが後ろから男の睾丸を蹴り上げた。
「ヴブッ」
男は膝を折って崩れ、床にうずくまった。
「うわっ、痛そう・・・。もろに金玉直撃よ」
ナミは男を覗き込んで言った。
「苦しがってる、苦しがってる」
ユミは股間を押さえて震える男の腰を、パンプスの爪先で軽くつついた。
「逃げようとするからよ」
マユミは腰に手を当てて、床に震える男を見下ろして言った。
ユウコは改造ENの留め金を丁寧に取り付け、薄笑いを浮かべて男の股間を見た。
「ご苦労様。あと二人くらい呼んで」
マユミはユウコから改造ENを受け取り、そう言った。
「では、ミユキとリナを呼びます」
ユウコはそう言って署内の一室を後にした。
男は股間を押さえてうずくまったまま、苦しそうに呼吸をしていた。
「だらしないわねぇ、男のくせに。そんなに痛いの?金玉潰れたの?」
ユミは股間を押さえる男の手を取り、手錠を外した。そして、男の手を後ろに回し、
再び手錠をかけた。男はもがき苦しみながら完全に手の自由を奪われた。
「どれ、見せてごらん」
ユミは男の股間を無理矢理に開いた。ズボンとパンツを脱がせた。
後ろからナミが覗き込み、「潰れてる?」と問いた。
「結構、頑丈だね。潰れていないわ。死にそうだった?」
ユミはおもむろに睾丸をつかみ、グリグリと形を確認した。
男は激痛に顔をゆがませ、呼吸を止めた。
「息、止まっちゃってるよ」
ナミは笑いながら男の顔を覗き込んだ。
「おっと、失礼。私達にはついていないから、どれくらい痛いのか見当がつかないのよ」
ユミは人差し指で睾丸をはじいた。男は身体を震わせ、再び丸まった。
「へぇ、指ではじいただけでも駄目なんだ!面白い!」
ナミは立ち上がるユミに向かって言った。
「女は指一本で男を倒せるのよね」
ユミは人差し指を立てておどけた。
「そうそう。それから、指二本で殺せるのよね」
ナミは親指と人差し指で何かを潰す仕草をして言った。
「さて、ユウコたちが帰ってきたら、始めるわよ」
マユミは煙草をくわえ、脚を組んで椅子に腰掛けた。
「凄い声になるから、今のうちに猿ぐつわをしなくちゃね」
ユミはそう言って、男に猿ぐつわをかませた。
「凄く暴れるよ」
マユミは煙を吐きながら男を見下ろした。
「テーブルに張りつけましょう」
ナミがそう言うと、女達は男の身体を持ち上げ、テーブルの上に運んだ。
男の足を大きく開かせ、テーブルの脚にくくりつけた。
「改造ENだからね。この男、きっと死ぬわよ」
マユミは改造ENをさわりながら呟いた。
男は大きく足を広げられ、がっちりとテーブルにくくりつけられた。
首を起こし、周りの女達を見回した。男の目の位置からは、彼女たちの
スカートの中が丸見えだった。もちろん、彼女たちはその視線に気がつ
いている。故意にパンティを見せ、男の反応を楽しんだ。ペニスが下腹
にそそり立ち、先端からは透明な液体が滲み出ていた。心臓の鼓動と同
じ速さで、ペニスは波打っていた。
「精液を出したくて、ピクピク動いてるわ」
ナミは小指の爪でペニスの割れ目を刺激した。
「別の生き物みたいに勝手に動いてる」
ユミはクスクス笑いながらナミの小指の動きを見つめた。爪が先端に
触れる度に、ペニスはそれを避けるように大きく揺れた。そして、また
小指に吸い付くように、男は腰を浮かせながらペニスの位置を変えた。
「私の小指に吸い付いてくるわ」
ナミは何度もペニスの先端を刺激し、長い爪を先割れした部分に忍び
込ませた。男は息づかいを荒くし、これ以上大きくならないくらいにペニ
スを勃起させた。
「かわいそう。射精したくて涙を流してる」
先端から爪を離すと、我慢汁が糸を引いていた。ナミはペニスを握り、
親指で先端をグルグルと刺激した。ナメコのようになったペニスは、彼女
の細い指の中で、射精できない苦痛で収縮を繰り返した。
「あっ、来たわよ」
ユミはドアの方を見て言った。
「金玉の潰れる前奏曲ね」
マユミは腕を組みながら薄笑いを浮かべた。
ドアが開き、ユウコが入ってきた。その後ろをミユキとリナが水着姿の
ままついてきた。
「ちょうど水泳の練習中だったモノで」
ミユキは濡れた髪を拭きながらマユミに報告した。
「金玉を潰すと聞きましたが・・・」
リナは嬉しそうに濡れた水着の水分をタオルで取りながら言った。
「これで潰すのよ」
マユミはリミッターを解除したENをカチカチと音をさせながら答えた。
男は防声具の隙間から奇声を発していた。睾丸を最後まで潰される激痛
は、正規のENどころでないことくらいわかっている。渾身の力を込めて
テーブルから逃げ出そうと試みるが、自分の体かそこから逃れられないこ
とに気がつくと、グッタリと力を抜いて再び奇声を発した。
男の恐怖と不安とは裏腹に、女たちは改造ENを見つめながら、これか
ら起こる睾丸潰しのイベントに薄笑いを浮かべながらときめいていた。
「きっと死ぬわよ」
ユウコはボソリと言った。
「死なないまでも廃人になるわね」
ユミは男の耳元で呟いた。
「知ってる?治安維持署のTK病棟。あそこにいる男は、男じゃないのよ」
ミユキは水着姿のまま男の横に立って言った。黒のビキニがしっとりと
濡れて、男の視線は自然と彼女の胸や股間に釘付けになった。縮み上がって
いたペニスは、再び下腹へと勃起した。
「私を見て勃起してる場合じゃないのよ。TK病棟には金玉を潰されて、
玉抜きされた男が収容されてるのよ。ほとんどまともに歩けないのよね」
ミユキは腰に手を当てて、勃起したペニスを見つめながら言った。
「そうそう、金玉潰されて運ばれても、すぐには摘出されないのよ」
リナもミユキの横に来て男に告げた。スタイルはミユキと同じくらい抜群
で、男は息づかいを荒くして二人のしなやかな肢体を眺めた。
「あなたは男だからわかると思うけど、金玉が潰れる瞬間、激痛を通り越して
天国を見るらしいじゃないの?精液がペニスからせり出して」
ミユキはペニスの先端を人差し指で刺激して言った。
「潰された後は、そのまま放置。金玉はソフトボールくらいの大きさになり、
激しい鈍痛が股間から全身を巡る。潰されたときに死ねる男は幸せ。でも、
死ねなかったら・・・・うふふ、女の私達にはわからないのよね」
リナは微笑みながら男を見下ろした。
「大抵の男は嘔吐して糞尿を垂れ流す。痙攣は一昼夜続き、高熱も出る」
マユミはENをカチカチと音をさせながら呟いた。
「こんな金玉が潰されるくらいで、男って悲惨な状態になるのね」
ユウコは男を見て言った。
「さて、金玉潰しの時間です」
マユミは細い声で冷たく言って、男の股間のところへ近づいた。
女達は冷たい視線を股間に向けながら、口元に薄笑いを浮かべた。
「さっ、みんな、よく見ておきなさいよ。」
マユミは女達を見回し、ゆっくりとした手つきで睾丸をつまんだ。
そして、ENに右の睾丸を挟んだ。
男は奇声を上げながら女達に懇願の目を向けた。怯える眼差しが、よけいに
彼女達を興奮させた。
「男なんだから、もう、往生しなさいよ」
ユウコは冷たくつけ離した。
「男だからこそ、往生できないのよね。ふふふ」
リナは笑いながら言った。それを聞くと、女達は薄笑いを浮かべて、
挟まれた睾丸に目をやった。
「では、右の金玉を潰します」
マユミはゆっくりとENを握り始めた。男は体を硬直させ、忍び寄る激痛に
堪えようとした。
「そろそろスイッチが入るわよ」
ユウコはミユキに向かって笑いかけた。
「スイッチ?」
キヨミはENから目を離さずに言った。
「ある程度まで握ると、勝手に潰してくれるのよ」
ナミは頷きながら言った。
「よく見ててね」
ユミはキヨミがよく見えるように、軽く背を押した。
次の瞬間、鈍い音がマユミの掌に伝わり、ENにスイッチが入った。
みるみるうちに睾丸は変形し始め、無情にその原型をなくした。
ENは何のためらいもなく睾丸を押しつぶし、静かに機械音を消して止まった。
男は声を上げる間もなく、息を止め、右側に体をよじらせた。
何度か大きな痙攣を繰り返した。ペニスの先端からは精液が漏れだした。
マユミは吹き出したスペルマの匂いに顔を歪ませ、潰された睾丸を確認すると、
ENの安全装置を外した。カチッと音が響き、ENは肉塊となった睾丸から
何事もなかったように外れた。
女達は恍惚の表情を見せ、痙攣と収縮を繰り返す男の肉体を眺めていた。
自分達とは無縁な激痛に安堵しながら、男を支配できる優越に浸っていた。
「この男、金玉が潰れる覚悟もできないうちに、いっきに潰されて・・・」
そう言って、ユウコは口元を歪ませた。
「生のまま金玉が潰れる瞬間を初めて見たわ」
リナは興奮気味に呟いた。
「なんか、女の私達には実感が湧かないんだけど、気を失うほどの激痛なのね」
ユウコは薄笑いを浮かべた。
「ほらっ、痙攣している。あっ、すごい・・・」
ユミは腕を組みながら、潰れた睾丸を凝視した。
「金玉が潰れるって、こんなにも悲惨なの?いゃっ、ホント、悲惨・・・」
キヨミは無意識に自分の股間に手をやり、女に生まれてよかった、
と付け加えた。
「私も女でよかった・・・」
ミユキも水着の上から自分の股間を見つめ、安心したように薄笑いを浮かべた。
「だいぶ長く息がと止まってるね。死んだ?」
ユウコは乾いた口調で呟き、男の鼻先に手をかざした。防声具を付けられた口は
異様に大きく開かれ、目は宙を見たまま止まっていた。そして、血管が浮き出て
硬直している首筋に、二本指を立てて脈を診た。
「どう?」
ENの安全装置を元に戻しながら、マユミはユウコに聞いた。
「生きてるみたい」
すると男は、断続的に息を吐き始め、内股を震わせながらペニスを動かした。
「気を失っていてもペニスが動いてる」
ナミは下腹部に搾り出された精液を小指でつついた。ペニスの先端からは、
まだゆっくりと精液が滲み出ていた。
「あっ、だんだん金玉が膨れてきた」
ミユキは睾丸の袋をつまんだ。
「ソフトボールくらいに膨れあがって、苦しみ出すわよ」
マユミは軽い調子で答えた。
「今、地獄を歩いているわ。股間に集中した激痛は、体中を駆けめぐってるの」
ユウコは膨らみだした睾丸を指ではじいた。
男の体は大きく震え、気を失っても反応した。
「ホントに悲惨ね。何でかしら。こんな急所って女にはないからね」
リナは首を傾げて言った。
「気がついたらもう一個、左の金玉も潰すわ」
マユミは攻撃的な口調で言い放った。
「今度は手でジワジワと潰すのはどう?」
ユミは微笑みながら言った。
「あんた、可愛い顔して、残酷なことを言うわねぇ」
ユウコは妙に納得したように言った。
「あんたに潰させてあげるよ。やってみな」
マユミはそう言うと、ENを箱にしまった。
「初めてよ、男の金玉潰すのって」
ユミは嬉しそうにはしゃいだ。
「初めてって、私だって潰したこと、ないわよ」
ユウコは笑いながら言った。
「でも、これ、腫れあがってパンパンになってる」
ユミは陰嚢を人差し指でつつきながら言った。
「へいきよ。左の金玉はここにあるわ」
リナはおもむろに陰嚢をまさぐり、左の睾丸なを指先で確認した。
男は軽い痙攣を繰り返し、苦しそうに呼吸していた。
「男の意識が戻るまで、食事でもとりましょう」
マユミは女達にそう告げた。
興奮覚めやらぬ女達は、ヒールの音を響かせて署内の一室を出た。
それからこの一室のことを「玉抜き室」と言うようになった。
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投稿:2012.02.29
2chより発掘 Mortal Agony with Nut crackers Part 1
著者 ちんこかじり虫 様 / アクセス 21004 / ♥ 5