食事を済ませた女達が「玉抜き室」に近づいたとき、中から男の呻き声が
聞こえていた。
「どうやら気がついたようね」
マユミはノブに手をかけドアを開けた。
「うわっ、悲惨・・・」
ミユキは口に手を当てた。
大きく開かれた男の股間には、ハンドボール大になった陰嚢がその重さに
耐えきれず、テーブルの上に形を落としていた。
「バケツを持っておいで」
マユミはナミに告げた。ナミはすぐに用具入れからバケツを取り出した。
「抜くのね」
ユウコはそう言うと、戸棚の中から黒い管と針を取りだした。
「抜くよ」
針に管をつけ、マユミは手際よく陰嚢に刺した。勢いよく管からは陰嚢に
溜まった液体が流れ出てきた。みるみるうちにバケツに液体が溜まり始めた。
「体液と血液ね」
ユウコは萎んでいく陰嚢を見つめながら呟いた。
「金玉を潰すとこうなるから、男は面倒なのよね」
マユミはバケツの半分まで溜まった液体を見ながら言った。
「出血が止まらない場合は、潰された金玉を抜くしかないのよ」
ユウコは唇を舐めながら呟き、棚からメスとハサミを取りだした。
萎んできた陰嚢から針を取り、手際よくメスを入れた。潰れた睾丸が血
まみれになって陰嚢から垂れ下がった。
「生の金玉ね」
ミユキは呟いた。
「完全に潰れているね。血液がどんどん出てくる」
マユミはそう言うと、体内につながる管の根本をハサミで切った。
糸で縛り止血した。
「応急処置は完了ね」
マユミは開いた陰嚢をそのままにして、手を洗いに「玉抜き室」を出た。
「左の金玉が出たままよ」
リナは不思議そうに睾丸を見つめた。
「ユミが潰しやすいように出してくれたのよ」
ミユキは腕を組みながら言った。
「へぇ、これが金玉の正体なの。なんかウズラの卵みたい」
リナは人差し指ではじきながら言った。
裂けた陰嚢から、睾丸が一本の管でつながり、艶を見せながら揺れた。
「こんなものが気を失うほどの激痛を孕んでいるなんてね」
ミユキもゆっくりと指ではじいた。
「ホントにこの痛みだけは私達にはわからないのよね、一生」
ユウコは摘出された潰れた睾丸を小指でつついた。
「ここをクリクリしてみると・・・」
リナは左の睾丸をつまみ、副睾丸を刺激した。男の体は小刻みに震えながら
もだえた。額に脂汗をかきながら、途切れ途切れに息を吐いた。
「これは痛そうね」
ミユキは男の顔を覗き込んだ。
「金玉って内臓と同じに痛いんだって」
ユウコは腕を組みながら言った。
「内臓の痛みだから、死んだり気を失ったりするのね」
リナは相変わらず副睾丸を指で刺激していた。
男の体は次第に硬直し始めた。
「これ以上やると、死んじゃうよ」
さらりとユウコは呟いた。
「それもそうね。マユミが帰ってきたら、この金玉、潰しましょ」
ユミは嬉しそうに唇を舐めた。
リナは生の睾丸をテーブルに置いた。男は息を細くしながら、
体を駆けめぐる鈍痛に耐えていた。
「金玉を潰される時って、どんなだったのかな」
リナは指先の臭いを嗅ぎながら言った。
「股から無理矢理裂かれていく感じなのかな」
ユウコは難しい表情をした。
「内臓をそのまま潰されるんだから、筆舌に尽くしがたいものなのね」
ユミはテーブルの置かれた睾丸を見つめた。そして、小指の爪で刺激していた
副睾丸を軽くつついた。男の体はそれだけで硬直した。
「えっ、これだけで?爪でつついただけで痛いの?」
ユミは不思議そうに男の顔を振り返った。
「金玉って、激痛の塊なのね。何で男ってこんな急所を持ってるの」
ユウコは笑いながら言った。
「女は力では男に勝てないから、必ず勝てるこういう急所ができたのよ」
リナはそう言って、軽く指先で睾丸をはじいた。
男は大きく体を揺らし、もだえた。
「ホント、痛そう・・・」
ミユキは薄笑いを浮かべた。
ドアが開き、マユミが帰ってきた。
「お待たせ。さて、左の金玉も潰しましょうか」
マユミはいたって冷静に男を見下して言った。男は目を真っ赤にし、
マユミに懇願の眼差しを向けた。
「そう、その目がいいのよね。快感だわ」
ミユキは唇を舐めながら呟いた。
「もう一度地獄の激痛を経れば、あんたは男でなくなるのよ」
ユウコはさめた声で告げた。
「約束通り、一番可愛い顔をしたユミに潰していただきましょうね」
リナはユミの肩をそっと押して、男の股間の辺りに導いた。
ユミは陰嚢から出された睾丸を見下ろした。
そして、黙って右手の指でつまみ上げた。男は体をこわばらせ、
声にならない叫びを漏らした。
睾丸はテカテカに乾き、ユミの指先にペタリと張り付いた。
女達は固唾を飲んでユミの親指と人差し指につままれた睾丸を凝視した。
「少しずつ潰していくね・・・」
ユミは乾いた声で呟くと、その指先に少しずつ力を込め始めた。
男は声を殺し、体をいっきに硬直させた。両足に力を込め、
つま先を硬直させた。
「痛がってる、痛がってる。これだけで死にそうな勢い・・・」
ユウコは男の額に滲み出た脂汗を見ながら言った。
「さっ、男殺し激痛地獄の始まりよ・・・」
マユミは嬉しそうに呟くと、女達はユミの指に挟まれた睾丸を
興味深い眼差しで凝視した。
ユミは右の親指と人差し指で睾丸を縦に潰し始め、横にも膨らみ始めた部分も
左の親指と人差し指で潰した。逃げ場の失われた睾丸は、楕円から丸く変形し始め、
中身の圧力に耐えられないくらいに外壁がパンパンになった。
「うふふ、息が止まってるよ」
ユウコは激痛で歪む男の顔を覗き込んだ。
「なんか、もうそろそろ潰れそう・・・」
ユミは指先の感触で悟っているらしく、口元に笑みを浮かべながら
みんなに報告した。男は両足に力を込め、小刻みに痙攣を繰り返した。
「なんでペニスが勃起したままか、わからないよね」
マユミは笑いながら、ヒクつくペニスを指でつついた。
「激痛を通り越して、快感になるとか」
ミユキはペニスの割れ目に小指の爪を忍ばせた。
液体が糸を引いて爪にからみついた。
「男って不思議なものを持ってるよね」
マユミはいきり立ったペニスを指で弾いた。
「短時間でこんなに変化する無様なものって、私達、女にはないからね」
リナは腕を組んだまま、男を軽蔑する眼差しで言った。
「もう少し楽しもうか・・・」
ユミはそう呟くと、睾丸を放した。男は相変わらず激痛に顔を歪ませ、
身体を左に曲げようとしながら震えた。
「左の金玉だから、身体が左に曲がっちゃうね」
ユウコは左の脇腹をつつきながら笑った。
「押しつぶすよ」
ユミは台の上に左の睾丸を置き直し、掌で押し潰し始めた。
「これは悲惨・・・」
ミユキは口に手を当てて睾丸の行方を凝視した。
女達は中腰になり、ユミの掌と台に挟まれた睾丸を覗き込んだ。
「うわっ、変形してる。あっ、もうダメ?」
マユミが呟くと同時に、堪えられなくなった睾丸が液体を飛ばしながらその原型を崩した。
男は仰け反りながら息を止め、身体を石のように硬直させた。
女達は恍惚の表情を見せ、この世の地獄を迎えた男を見つめていた。
「よし、切断するよ」
マユミはすかさず、潰れた睾丸と身体とをつなぐ管を糸で縛り、
ハサミで切断した。
「潰された金玉の痛みは、このまま身体を駆けめぐり、二度と収まることはないわ」
マユミはそう言って、口元に笑みを浮かべた。
「なるほど。あるはずのない金玉の激痛を、身体に覚えさせたまま切断」
ユミは掌で潰した睾丸を指でつまみ上げながら呟いた。
「激痛の記憶を身体に封じ込めたの?」
リナは泡を吹き始めた男の顔を覗きながら言った。
「この地獄の痛みから解放されるのは、死ぬときだけなんだよね、きっと」
ミユキは納得するようにいきり立ったペニスを指で弾きながら言った。
「もう、これ以上の悲惨なことってないよね」
つまみ上げた睾丸を目の前で揺らしながら、ユミは男を見下ろした。
男はペニスから液体を垂れ流しながら、身体を大きく痙攣させた。
「どう考えても、この激痛は私達には無縁だよね」
小刻みに痙攣を繰り返すペニスをつつきながら、リナは笑った。
「この男の身体の中を、潰された金玉の記憶が駆けめぐってるのね」
恍惚の笑みを浮かべながら、ミユキは呟くように言った。
「さっ、このまま明日まで放っておきましょ」
マユミはそう言い放つと、苦しがって痙攣する男を尻目に「玉抜き室」を出た。
ユミは潰れた睾丸を男の口元に落とした。他の女達も何事もなかったように、
男のペニスを指でつつきながら部屋を出て行った。
次の朝、リナはユミと一緒に「玉抜き室」の前を通りかかった。
「んっ?なんか、匂わない?」
ユミは鼻をクンクンさせて、辺りを見回した。
「これはまずいねぇ・・・。おそらく昨日、金玉潰した男、逝っちゃってるわよ」
リナは冷静な視線で「玉抜き室」に目をやった。
「悲惨な光景かもね」
ユミは腕を組んで、溜息をついた。
「どうしようもないわねぇ、男って生き物は。始末するのが大変」
そう言ってリナは「玉抜き室」のドアノブに手をかけた。
ドアを開けると異臭が鼻を突いた。二人は眉をひそめて、男に近づいた。
潰された睾丸が男の頬に張り付いたまま干からびていた。ペニスは勃起したまま
天井を向き、睾丸部分は切り取られたままペニスの付け根の部分を露わにしていた。
ケロイドのようになった付け根の皮が、肛門部分まで裂け、切り取った睾丸の管を
張り付けていた。
「こりゃ、悲惨だわね」
リナは軽く腕を組みながら男の股の部分を凝視した。
「金玉を潰したぐらいで死ぬことないのにねぇ・・・」
ユミはクスッと笑って男の顔をのぞき込んだ。地獄の苦しみのまま息絶えて、
そのすさまじい形相を物語っていた。
「女はこんな悲惨な形相で死ぬことはないね」
リナは溜息混じりに言った。
「金玉潰されて死ぬと、こういう悲惨な顔になるのか・・・笑えるね」
ユミは嘲笑しながらリナを振り返った。
「しかしおかしな顔で息絶えるのね。どれくらいの激痛なんでしょうね」
リナは天井を向いているペニスの先端をつつきながら言った。
ペニスは何事もなく揺れながら、その異常な硬直を二人に知らせた。
「この激痛だけは女の私たちにはわからないね」
ユミは揺れるペニスを見ながら答えた。
「じゃぁ、私、みんなを呼んでくるから」
リナはもう一度ペニスをはじいて、部屋を出て行った。
数分後、女達はぞろぞろと「玉抜き室」に入ってきた。鼻を突く匂いに
表情を歪めながら、息絶えている男の周りを囲んだ。
「鼻を中心に、クシャッとなってるねぇ」
ユウコは笑いながら男の形相を報告した。
「金玉を潰された激痛で、たいていの男はこういう形相をする。」
所長のマユミは周りの女達に説明した。
「女にはこういう無様なシロモノはないからね。男特有の悲惨な表情ね。」
ミユキは男の顔に張り付いたままの干からびた睾丸をつまみ上げ、床に落とした。
「こんなものを潰されたくらいであの世行き???」
床に落とされた睾丸を踏みつぶしながら、ナミはタバコに火をつけ、
薄笑いを浮かべながら呟いた。
「でも、これ、どうする?」
ユミは勃起したままのペニスをつつきながら、マユミに目をやった。
「うふふ。あんた、また見たいんでしょ」
マユミは何かを引っこ抜く仕草をした。
「何するの?」
ユウコは不思議そうに二人を見つめた。
「じゃ、みんなに見せてあげるわ。」
マユミは滑り止めを施したゴム手袋をはめた。そして片手で鋭いナイフを持ち、
男の股間に近づいた。
「私は何回か見たことがあるんだけどね。」
ユミは期待に胸をふくらませながら、マユミの手つきを目で追った。
「これからペニスを抜くから、みんな、見ててごらん。」
マユミは勃起したままのペニスをおもむろにつかんだ。
「おもしろいから、みんな、よく見ててよ」
ユミは生唾を飲み込んだ。
女達はペニスのそばに立ち、マユミのナイフ裁きを凝視した。
マユミはペニスの生え際を、器用なナイフさばきでくりぬいた。
そして、勢いよくペニスを引っ張った。すると肛門まで伸びているペニスが、
芋づる式に剥がれ、体内に埋まっていた生殖器がぞろぞろと顕れてきた。
「うをぁ、気持ち悪い・・・なんなの、これ。」
リナは体内から出てくる生殖器を目の当たりにし、口を押さえた。
「ペニスって、こんなに体内に埋まってんだ・・・」
ナミは不思議そうにその長さを確認しながら言った。
「男ってこんなものが腹に埋まってるんだ。」
ユウコは感動したように凝視した。
マユミは男の体から分離したペニスを女達によく見えるように、
男の横にそろそろと置いた。
「あらら、私たちと一緒で、股間に何もなくなったね」
ユミは笑いながら股間を眺めた。
「私たちには初めから、こんな無様なもの、体から生えていないものね」
マユミはゴム手袋を外し、ナイフを男の股間に突き刺した。
「さて、片づけましょうか。」
リナは腰に手を当てて、ダストホールを見た。
「ここから捨てちゃえばかってに溶けてなくなるからね。」
マユミはゴム手袋を男の顔に投げつけ、リナと一緒にテーブルをそこまで移動した。
ダストホールの中には濃硫酸が溜まっており、たいていのものは溶かしてしまうようになっていた。
「私たちの実験になってくれたお馬鹿さん、バイバイね」
ユミはそう言って笑った。女達はそれをテーブルごとダストホールに放り込んだ。
「さて、そろそろランチの時間ね。金玉潰しショーでも見ながら、パスタでも食べる?」 女達は声高らかに笑いながら、「玉抜き室」を後にした。
-
投稿:2012.02.29
2chより発掘 Mortal Agony with Nut crackers Part 2
著者 ちんこかじり虫 様 / アクセス 18799 / ♥ 2