庄屋の権兵衛は、それはそれは巨根が自慢で、ことあるごとにデカマラを見せびらかして、まわりの男共を萎縮させておった。
今日も今日とて、人目の付く縁側に、ふんどし一枚締めないフルチンの素っ裸で、太の字になって寝転び、大股おっぴろげて居眠りをしておった。
そこへ通りがかった雷様が、天高く突き出された権兵衛の如意棒を目に留め、へそどころか珍宝まで丸出しで寝ている姿にあきれ果て、ここは一つ懲らしめてやろうと、御思いになられたのじゃ。
雷様は、権兵衛の太マラをむんずと掴むと、二、三度扱き、えいやっと根元から引っこ抜いた。引っこ抜かれた肉棒は、ぴちぴちと雷様の手の中ではねたが、雷様にかなうはずもなく、取り押さえられた。
権兵衛の股間には大きな穴が開き、それを見た雷様は、更に茶目っ気を起こして、御自分の下帯を紐解き、巨大な御神棒を権兵衛の股座へ突き立てて、荒々しく腰を振られた。
勢い良く中へ御放ちになった雷様は、すっきりとした顔で、権兵衛のふてぶてしい一物を従え、天へと帰っていかれたのじゃ。
これら全てが電光石火の早業であったため、びっくりして目覚めた権兵衛には、何があったやら皆目見当も付かず、ただ、自慢のドラ息子が消えてなくなり、代わりに開いた穴に、じっとりと男の種が撒かれているばかりであった。
人目につく場で裸で寝ていた権兵衛は、その姿を村中の者に見られ、笑い者になった。村の男どもは、いままでのやっかみもこめて、ここぞとばかりに権兵衛を慰み者にしたという。
一年の後、権兵衛改め、庄屋のお権は、誰が父親とも知れぬ赤子を産み落としたが、その顔立ちは、どことなく雷様に似ておったそうな。
今では雷様は、罪を犯した不届き者を打ち据えるのに、大きくしなる鞭をおつかいになるということじゃ。ピシャンと音を立てる太鞭は、人のマラの形をしており、長さが自由に変わるとか。
だから、雷様の罰からは、誰も逃げられんのじゃよ。
おしまい
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投稿:2012.03.29更新:2012.05.08
まんが日本去勢話 権兵衛とかみなりさま
挿絵あり 著者 自称清純派 様 / アクセス 11400 / ♥ 2