一樹さんが言うには僕に話しかけた人は政財界の重鎮、彼も幼い頃は彼らの妻や妾から可愛がって貰っておりこれが重度のロリショタになったと言う。世間じゃ可愛い奥さんが居るが彼女も同じ性癖を持つ変態で彼とは利害関係が一致しているらしい……。
「カズさんっ!」
「ハニーっ!」
世間じゃ同じく元二世役者で今は夫が所属する芸能事務所社長を務めている奥さんを抱えて回る。
「この子が例の……ふぅん、可愛いわ」
彼女は顔を近付けるなり僕のイチモツを握る。
「この子チェリー?」
「そうさ、女の壷を知らない皮被りの小学6年生だ」
「あ、あのぉ」
「私の事はマダムって呼んで……ウフぅ」
僕は彼女の色香に噎せる、女性劇団員には無い魅力に……。
別荘地は孤島にあり外からは簡単に入れない構造をしている。ここに居るセレブは何れも僕の様な"女装奴隷”や"児童奴隷”を持っていて表向きは養子縁組しているのが殆どだ。宛がわれたゲストコテージにて沢木夫婦と僕は着替えを始めた。僕は持って来たスク水に着替える……何時も使うとは異なり新品、他にも女子用運動服やレオタードが入っておりこの日の為に調達したモノだ。
「えっと……」
「空と呼んでください……韓国の時の名前はもう」
「そっか、結構酷かった事件だったし……貴方がデビューしたあのグループは、日本での代理店になった事務所はカンカンで事件以降日本での活動が出来なくなったけ」
僕は頷くとマダムはギュゥと抱きしめる。
「その事務所……私の兄が社長を務めている所なのよ。私は貴方の顔を見てこの子だけでも頼んだけど」
「いいえ、韓国の事務所もギリギリで他のグループとの契約上のトラブルで……ニッチもさっちもどうにも出来ずに」
その事務所はかなり羽振りが良く、多くの韓流スターを送りこんでいたのだがあるダンスユニットグループとの契約上のトラブルが長引き、他のユニットも騒ぎ始めた。そして解散or分裂のオンパレードに辿りつきそこに僕が所属していたグループメンバーの一人が起した"事件”とマネージャーの確信犯としか思えない旅査の不正取得(しかも常習犯)で一気に傾き倒産した。マダムが言う酷かった事件って言うのは日本で同年代の女児子役にセクハラしたのである。僕は目撃して無いので分からないが日本での仕事が全てキャンセルになったのだから……。
「……その子どうなっていると思う?」
僕は今更興味は無い表情をすると僕にパーカーを着せながらマダムは言う。
「あの後、芸能事務所が潰れて社長が消えたからその子の両親に損害賠償責任が生じたの……結局は示談に持ち込まれたけど、その額が数千万円……日本の代理事務所も三分の一は責任が生じて支払ったけど残りを支払うべき加害者側が団扇モメ」
僕はまさかと言う表情になる。
「そう会えるわよ……ここで」
アイツは僕よりも一つ上だった筈。
僕ら三人はビーチへと向かう。先程の好々爺達が僕を見る。
「うふふっ……みんな注目しているわね」
「はっ、恥ずかしいです……」
スク水の股布にはしっかりと男性器が浮かび上がりパーカーの裾が絶妙なアクセントを産む。一樹さんなんてカメラ回しているし……。
「何時もは劇団のけいこ場とかしか」
「じゃあ外に出るときは男の子なんだぁ」
マダムはキュンキュンし、表情は怪しくもかわいらしい。
「おおぃ、これまた可愛いノォ……例の子は」
僕は息を飲み込んだ、明らかに人為的にボリュームアップされた胸と尻に僅かに膨らみがある股布をさらけ出している水着を着た男の娘がいたのだ。
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投稿:2012.07.24更新:2012.07.24
夢の果てに得たモノ 2
著者 kyousuke 様 / アクセス 6689 / ♥ 1