前作からだいぶ経ってしまいましたが、久しぶりに小説を書く時間が出来たので、再投稿させていただきます。
「ユウジ君、いつも力仕事ばかり頼んでごめんね」
性犯罪の被害に遭い、玉無しになってしまった俺は、定期的に男性ホルモンを投与してもらう必要があるため、月1回、性犯罪を得意とする女医の聡子先生の所へ通院している。
聡子先生であれば、他の患者に俺が玉無しであることが知られずに済むし、彼女のユキとの性生活についても相談できるので、俺にとっても都合がよい。
力仕事とは言っても、いつもは、薬の入った段ボール箱や医療機材を運ぶ程度だから、どうと言うことは無い…はずだったのだが。
「………」
今回、運ぶのは人間。それも薬で眠らされたと思われる成人男性だ。
しかし、それも覚悟はしていた。なにしろ、この聡子先生の診療所は、秘密裏に性犯罪者の去勢も行っているのだ。眠らされた成人男性を手術台に載せることだってあるはずだ。
「こんな部屋ってありましたっけ…」
成人男性を運びこむように指示されたのは、いつも使っている部屋のさらに地下。面積は四畳半、高さは2mぐらいの小さな地下室だった。しかも、階段が無く、昇降にはハシゴしか使えない。
「今回の試験のために作ったのよ。足元には気を付けてね」
聡子先生は軽く答えてくるが、眠らされた成人男性を背負って、ハシゴを降りる身にもなってほしい。
足が滑ってハシゴに玉を打ったらどうするんだ。もう無いけどさ。
「そうそう。いいわよ。そこの手術台に大の字で上向きに寝かせて手錠をしてね」
聡子先生の言うように、男の手足を広げる。
ちょうど、手足の先のあたりに手術台から手錠が伸ばされており、両手足を拘束する。
「お疲れさま。ここからは私がやるわ。ありがとう」
そう言って、聡子先生が梯子を下りて地下室に入ってくる。
「今回はね、性犯罪者を被験者にして、新しい去勢法の実験をするの」
いつものように、聡子先生は物凄いスピードで手を動かしながら説明をはじめる。
「普通、性犯罪者は有無を言わさずに去勢をして終わりでしょ」
まず、眠らされた被験者の衣類が切り取られる。おそらく、いつものように薬を飲まされたのだろう。陰茎は完全に勃起している。陰茎の長さは20cm程。かなり大きい。
「だけど、ムリヤリ去勢された性犯罪者っていうのは、女性ホルモンを打たれても、男としてのプライドを残していることが多くてね」
聡子先生が、道具箱から内径3cm弱ぐらいの小形の手錠のような物を取りだす。
「去勢されても半端にプライドが残っている性犯罪者の再犯っていうのは最悪なの。巨大なバイブで女性の性器を破壊したり、健全な男性を拉致して去勢したりね。ただのレイプの方がまだマシ」
次に、聡子先生は被験者の玉の入った袋を絞り、片方の玉ごとに、根元に小形の手錠を装着する。
被験者の玉は片方だけでもミカンほどもあるから、この手錠が抜ける事は無いだろう。
「今回の試験は、その男としてのプライドを完全に砕くように、性犯罪者自身に自分の去勢をさせる方法の検討なのよ」
同じように、今度は陰茎の根元に小形の手錠を装着する。陰茎の太さが5cmほどなので、こちらも装着された手錠が抜ける気配は無い。それどころか、根元を絞られた陰茎は、血液が滞留するから、このままでは完全勃起状態のまま壊死する恐れもあるだろう。
「こうやって、精巣と陰茎に手錠を装着して、その手錠に付いた鎖を、手術台に固定するのよ」
玉の根元に装着された手錠から伸びた鎖は、そのすぐ下にある、手術台から突き出た輪に固定される。
左の玉の方の鎖には長さの余裕がほとんどなく、被験者が寝返りでもしたら、玉袋が引き千切れるかもしれない。
右の玉の方の鎖の長さの余裕は20cmほど。
陰茎の根元に装着された手錠から伸びた鎖も、手術台に固定されたが、こちらはさらに50cmほどの余裕がある。
「よし、準備完了。私たちは上に戻るわよ」
入る時に使ったハシゴで、地下室から出る。そこには、いつものように助手気取りの葵が居た。
「聡子先生、ビデオの準備もできました!始めましょう!ユウジ君もおつかれさま」
葵の奴、拷問の時は本当に生き生きしてるよな。こいつ、ヤバいよな…
「そうね。ユウジ君、そこのふたを閉めてちょうだい」
言われるままに、地下室の出入り口を塞ぐ。出入りの時は気付かなかったが、かなり頑丈な二重扉だ。
地下室の被験者の様子はビデオで確認ができるようになっている。
「まず、被験者を起こして」
「ポチっとな!」
そう言って、葵がボタンを押すと、被験者が突如、跳ね起きる。
「電気ショックよ。精巣の根元の手錠から陰茎の根元の手錠に電流を流したの」
電気ショックが痛かったのか、跳ね起きた時に玉を引っ張られたのが痛かったのか、被験者は苦悶の表情を浮かべている。
片方だけでもミカンのように大きな玉だ。痛みも大きさに比例して凄まじいのだろう。
「そうね。ちょっとかわいそう過ぎるから、両手足の手錠を外してあげて。性器の方の手錠と間違えないでね」
「はい」
また葵がボタンを押すと、被験者の両手、両足を拘束していた手錠が外れる。
被験者は体を起こして、いわゆる体育座りの体勢になり、自由になった両手を使って玉を隠している。先の電撃がよほど効いたのだろうか。
「玉の根元を手錠で縛られているから、隠しても意味がないのに。男の本能なのかな」
おそらくそうなのだろう。俺も玉無しになってから長いが、今でも反射的に玉を守ってしまうことがある。
「次が本番ね。水を入れましょう。水深に注意してね」
「は〜〜い!」
葵が嬉しそうに、水色のボタンを押す。
すると、地下室内に水が物凄い勢いで入って行く。わずか数分で深さは1m以上になった。
手術台に座っている被験者は、顔だけを水面から出し、必死に息を繋いでいる。
「ここでいったん止めましょう」
「はい!」
再び、葵が水色のボタンを押すと、水が止まる。
しかし、被験者はほとんど水没しかかっており、かろうじて鼻の穴だけが水面上に出ている状況だ。
立ちあがれば容易に呼吸ができるのだが、すでに左の玉と手術台を繋ぐ鎖は、既に完全に伸びきっており、少しでも腰を上げれば、左の玉が根元から千切られてしまうことになる。
「マイクを用意して」
「はい。どうぞ」
聡子先生がマイクを受け取る。
『あーあー。犯人に告ぐ。大人しく精巣を諦めれば、命だけは助けましょう。それが嫌なら・・・わかるわよね』
モニターの中では、犯人が必死で顔を上に向け、息継ぎをしている。
「水深、2cm増やして」
「はい」
とうとう、被験者の鼻の穴までが水没してしまった。被験者は両手で水面をかき分けて、なんとか鼻や口に空気を送り込もうとする。
『がんばってるけど、いつまでもつかしらね』
『面白いことを考えますね〜〜』
それから数分、被験者もコツを覚えたのか、手を上手く使って息を繋ぎ始めた。
「水深を5cm増やして」
「はい」
被験者が完全に水没する。さすがに手を使っても十分な空気を口に送り込むことができなくなったようで、表情が険しくなっていく。酸素消費を抑えるつもりか、被験者はじっと動かない。
「そろそろね」
水没してから3分ほど経った頃、被験者が急に暴れ出し、そして、膝立ちの体勢になって、水面から顔を出し、狂ったように呼吸を始めた。
その結果、被験者の左の玉は鎖に引っ張られて袋ごと千切れ、どこかに流されてしまっていた。
『根性が足りないわね〜〜。性犯罪者な上に根性も無い遺伝子の入った精巣には何の価値も無いわよ』
『あとひとつっ!』
聡子先生達が、被験者の精神に、さらに打撃を与える。
俺の経験上、玉は潰されるとショック死するほど痛いが、千切られた時はそれに比べればだいぶマシなんだ。
ここで気絶できれば、まだ楽なんだろうけどな。
『それじゃ、水深を20cm増やして』
『はい』
結局、さっきと同じ展開だった。
玉が残り1個となり、後が無くなった被験者は、膝立ちの体勢で、さっきよりは長い時間粘ったが、それでも耐えきれず、最後は酸欠で暴れて立ちあがってしまった。
呼吸と引き換えに残りの右の玉も失ったのだ。
『精巣より命の方が大事なんて、男のプライドなんて無いのね』
『男卒業、いや、中退ですね』
両方の玉を失った被験者の精神を、言葉でさらに抉る。
『あとはさっさと行きましょう。一気に水深を50cm増やして』
『はい!』
水面がさらに上昇し、被験者は完全に水没した。
地下室の上部にはまだ空気が残っており、立ち泳ぎでもすれば問題なく呼吸は出来るのだが、被験者の陰茎の根元が手錠と鎖で手術台に固定されている。鎖の長さは50cmほどと長いが、それでも、被験者が水面から顔を出すほどの余裕はない。
『ナイフを投下』
『ポチっとな!』
葵の奴、これ以上ないほど調子に乗っているな…。
小形のナイフが被験者に渡される。当然、最初、被験者は陰茎と手術台を接続している鎖を切ろうとするが、それで切れるほど弱い鎖では無い。
鎖にはほとんど傷がつかず、逆にナイフの刃はどんどん毀れていく。
『すぐに陰茎の方を切れば、ナイフの切れ味が良いから、あまり痛くないのに』
『玉も無いのに、今更、何が惜しいんでしょうね〜』
再び、精神攻撃がされる。
そろそろ潜水状態になってから2分。とうとう、被験者も決心したようで、自分の陰茎にナイフを当てる。
被験者の目は完全に血走っている。呼吸困難と痛みで正気を失っているのだろう。
刃が毀れたナイフをノコギリのように使って陰茎を切断している。
1分後、ようやく切断が終わり、被験者が水面から顔を出して呼吸を始めた。
しかし、今までの2回とは異なり、今回の呼吸は狂ったようなものではなく、すべてを完全に諦めた、そのような精神状態を反映した、ゆっくりとした呼吸であった。
左手に陰茎を、右手にはどこから探したのか2個の玉を握り、立ち泳ぎをしながら、虚ろな表情を浮かべていた。
第一話 彼女に玉を喰われた
第二話 彼女に玉を喰われた(2)
第三話 玉を喰わされた少女達の復讐
第四話 失った玉の痛み
第五話 巨根の値段
第六話 ケンジの去勢
-
投稿:2012.08.05
性犯罪者に自分の意思で去勢をさせる
著者 元男 様 / アクセス 15821 / ♥ 2