僕は控室にて有名女学園の制服に袖を通した。
「ごめんな、こんな事になって」
「いいえ、僕は貴方達の恋人です……これしか出来ませんから」
空はニコッとほほ笑む。
「それにミンスに比べてたらまだ恵まれてます……」
ミンスの母親はあの後もどうにか個人で一旗揚げようとしたが彼はブラックリストに掲載されにっちもさっちもいかなくなった。どんなに頼んでも(日本の)仕事先は断るばかりで中には“台湾人の無名の方がまだ礼節がある”と怒鳴られた事もあった。積み重なる借金と比例するようにミンスの両親もギクシャクした。そんな時に声をかけた日本人は借金を肩代わりする代わりに母子であるゲームに参加を持ちかけた。それが闇の迷路と知らずに……借金は母親のギャンブルの遠因でもあった。
客船のカジノで彼女が挑んだ種目は所謂サイコロ賭博……偶数奇数の目を当てるシンプルなモノ。賭けるのはチップでもいいのだが自分の体や我が子の“所有権”を賭ける……周囲にいる“客”はプレイヤーが勝つか負けるを賭ける。最低でも数十万単位の金が動くと言われている……ミンスの母親は丸っきし素人で対戦相手は組織が用意した“サクラ”……彼女は絶対に負けない様にサイコロ自体に細工している。透明なサイコロだけど面に電磁石があるから操作出来るのだ。サイコロ自体でかいから投げ入れるのもマピュレーターでイカサマし易いわけ。最初は子供の体をチップに使って互角の勝負をしていたけどサクラがツキが無くなる様になると調子に乗ったミンスの母親はあっという間に借金分を取り戻した。ここで止めればミンスは少なくとも普通の少年のままでいられた。彼女は活動資金目当てに賭けを続けた……ここから組織もサクラに勝ちが行くようにサイコロを操作してあっという間にミンスは戸籍すら失い、彼女も自由を奪われた。彼女は目の前で息子の菊門や口が改造されたペニスで蹂躙され、無理矢理剥かされたペニスをしごかれ犯される光景を見た……そして自分にも孔と言う穴を蹂躙され最後はミンスの筆下しまでされたと言う。
ミンスの所有権、表向きの戸籍は平上 ルミと言う日本人養女のモノを与えられた。母親は別の好々爺に引き取られてしまい今では行方知らず……逆らえば達磨にされて移植できる臓器を取られて始末される事を彼は知ってしまったのだ。彼は客船から下ろされた後にある病院に入院、まあ監禁されて女性ホルモンを投与、同時にナノマシンにより女性化遺伝子を活性化され半年もたたないうちに少年の体は少女へと変貌した。ペニスは保持されていたが精嚢は体内に移植され直腸に亀頭を生やされた。それがルミの養父であるご主人様が語った内容だ。
「……噂には聞いていたけど趣味じゃないからね、ギャンブルは」
「そうね……」
空を抱きしめるマダム。
「ねぇ、今度私主演のドラマに出て見ない?」
「僕よりも劇団員の人に声をかけてください……僕は」
「貴方は輝ける、お客さんの中には芸能プロや監督もいるのよ」
一樹さんはニコっとすると僕とマダムは舞台へと進む。
そして一年後、僕は“性同一障害”の診断され、僕の様な“男の娘”を受け入れている女学園に居る。
「島﨑 空です」
理事長室に入る僕、待っていたような顔をする理事長。
「おおっ……まっていたぞ」
理事長は手招きすると僕はキスをする。舌を入れると相手の舌を誘うようにして引っ込めて……彼もその気でホルモンで膨れた尻を撫でる。彼の足元には同様の男の娘達が舌で奉仕している。
「胸も膨れて来たのぉ」
「もうすぐパイズリが出来ます」
僕は本当に発情して制服を脱ぎ始める。この学園に出資している理事長は自信が持つ医療法人を使って僕の様な少年を“シーメール化”する……劇団を離れ、マダムの誘いを断るのは辛かったけど僕の居場所が見つかった気がする。
「ルミはどうしてます?」
「今頃懲罰の最中じゃ……困ったのぉ」
「火病ですからねぇ」
僕はマンコ化したケツ穴を広げるとそのまま理事長の肉棒に差し込み快楽が来る、同級生達の舌が鋭敏化された肉棒を舐めているのだ。
終
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投稿:2012.08.17
夢の果てに得たモノ 4
著者 kyousuke 様 / アクセス 7564 / ♥ 1