これは私が若き頃、我が王の命により東の大国へと使者を兼ねて貿易をしていたころです。当時は大型帆船もありましたが航路開発や気象条件が知られて無く難破する事も珍しくありませんでした。陸路は途方もない年数がかかる上に遭難や盗賊の襲来やらのリスクもあるで危険は然程変わりません……祖国である“西の大国”との間には幾多の少数民族があり侵略されたり侵略したりの時代を繰り返し、当時は西の大国も東の大国も国難となり侵略する事はなかったそうです。民族によっては険しい山々によって行く手を阻まれた地域により幻の民族とも呼ばれている所もありました。
東の大国“蘭韓”の王宮は広大で私は唖然としました。表で皇帝の謁見を済ませたその夜……私は次官に案内されたのは後宮、即ち蘭韓王族が住む場所でここに招き入れるのが通例だそうです。丁度アブラアンのハーレムみたいな感じですが当時の蘭韓王は大変若く、後宮入りした女性も同じ年代を揃えてました。一応妃もいるのですが子を宿して男児ならその女性は後宮の支配者になれます、なので血生臭い事も多々あります。先代皇帝の后に気に入られる為に賄賂も珍しくなく中でも媚香蝋燭は地方有力豪族らが後宮入りした娘の為にこぞって献上したのです。この蝋燭は人間の雄の生殖器を蝋燭にすると言う恐ろしい品物でした。材料は健康な男の子で精通していればよく尚且つ若い子程よいそうです。つまり国境付近の豪族らは少数民族の集落を襲い、邪魔な大人は奴隷にすればいいだけ……けれど返り討ちに逢う事もあったそうです。逆に内陸の豪族らは税の滞納を出した家の子供をそれに仕立ててました。やり過ぎて農民一揆で殺されたり逆に自分の息子がそうなった事もあれば妾に産ませた息子を差し出したと言う事も……。
彼らは王宮の一角にある作業所に集められ、ペニスの形状を図り精通の有無を記録されます。少数民族の子は蘭韓語の言葉が通じないので専門の役人が教えておきます。まあ鞭で言い聞かせるので意味が無いと思うんですが……彼らはひたすら射精を抑制されつつも発情されるようになります。簡単に言えば肛門にペ●スやディルドゥを嵌めこまれ肉棒に薬を塗りこまれペニスを大きくされます。彼らの衣装はマントの様なモノですから問題はないそうです。大体半年で8歳の子供ですら手鎌の柄と同じ大きさになった肉棒となります……仕上げに彼らは脱走を防止する為に目を潰され後宮でも皇帝の寝室に飾られます。そして尿道に蝋燭の芯を差し込まれ火が灯されると煌々とした光と共に女性を狂わす香りが漂うのです。薬により精液が変質し牛の涎がダラダラと出る様に変化されてました。後宮入りした女性達は故郷から送られたこの蝋燭の数を見せる事でライバルに実力を見せつけてました。この蝋燭は一年と持ちません、最後は肉棒は解ける様に消滅。この後は城下町の畏娼館に払い下げされます。
年老いた私が、この蘭韓は滅びました。原因は赤子の数が少なくなり山岳少数民族らが積年の恨みに侵略され、蘭韓の圧政に立ち上がった民衆により……その新しい王朝はこの悪しき風習を断絶したそうです
-
投稿:2012.08.23
媚香蝋燭
著者 kyousuke 様 / アクセス 9178 / ♥ 0