平日アキバに向かう車内に座る一人の美少女はそわそわしている。彼女は誰もが振り向くほどの美人で可愛い……何よりも恥らう姿に男心を掴む、何よりも太腿を僅かに開いて学校制服に身を包み、僅かに大きめサイズの制服なのか手のひらが少し隠れる。
「(は、はずかしいよぉお!)」
この車両内で彼女の正体を知るのは真向かいに座っているビジネスマン……男はビジネス用のカバンを足元に置きスマホを操作しているように見えるが実際は目の前に居る“美少女”を撮影した画像を見ている。TVカメラは男のメガネとネクタイピンに仕込まれており映像記録は電波でカバン内にあるHDに収められる。
「(ばけるもんだな)」
男は顔に出さないようにチラっと見る。とても数ヶ月前までは少年だったからだ。
21世紀のアイドル戦国時代、昭和の時とは異なるのはアジア各地から参戦、韓流スターを筆頭にした参戦であった……韓流が席巻しているように見えていたがそれらは全て事務所側が偽装工作しておりネット住民により暴露、ごり押しもあいまって日本の芸能界には根付くことなく消えた。他のアジア諸国から来たアイドルは日本流も取り入れてそこそこ売れていると言う感じなのに韓流スターの戦略は日本の芸能界とは真逆をいく物であった。韓国人のアイドル志望者は祖国の事務所よりも日本の芸能事務所志望が強いがスポンサーは韓国人を倦厭、所属事務所も日本人か他のアジア人を育成したほうがマシと言う事で弾かれた。更に成人後の兵役義務まで何処まで売れているのか未知数なところもあり志望者の中には親類に在日韓国人や帰化韓国人の養子縁組までしてしまったケースも少なくは無い。こうなると売れた際に起きる身内トラブルも凄く、芸能事務所の看板を下ろした同業者も少なくは無い。
「社長、どうするんですか?」
私はあきれつつも言う、背後にある応接セットには肩身が狭いのかオロオロしている少年が居た。社長がいき込んで韓国人少年でアイドルグループを売り出したがメンバーらが不祥事を起こして韓国に逃げ帰った……彼だけが不祥事を起こさずに真面目に活動していただけに私も同情する。
「まあ、黒井君……彼らにはその日のうちに三行半をつけている、韓国に逃げ帰ったと思うかね?」
「????」
「両親共々、取立人に捕まって死ぬまで利用されるだろうねぇ……死体で祖国に帰れるだけマシと思うが」
「社長も悪ですね、まさか売れない事を知って……ハメましたね」
「貧乏くじを引く当番だからなぁ。彼まで巻き込まれてないのは計算外だったが……まあ、よい」
業界も押し寄せる勘違い韓国人に手を焼いていたが悪事には頭がよく回り、所属事務所社長らはこの問題を解決する為に手を組んだ……こいつらを枕営業専門にしてしまおうと思いついたのだ。当番制にして候補生とその両親、兄弟姉妹も社会的抹消する……ノウハウ化され不祥事を起こしたアイドル(候補生)とその両親らも今頃はどんなアブノーマルをされているのか……想像はつく。
「あ、アノ、しゃちょさん、プロデューサーさん!」
彼は舌足らずな日本語で言う。彼は語学面で遅れを取っていたので小声で会話すればたいていはわからない。
「もう、ダメデス……ボクをカイコしてください」
「君まで責任を取る事は無い、先方さんも責任もあるし君は発覚するまでしらなかった……その、お詫びといってはなんだが活動自粛を利用して君の弱点を克服してみないかね?事務所が全面支援する」
少年は驚いた顔になり、首を横に振る。既にネットじゃ少年が所属していたアイドルグループの顔写真が氾濫していてどっちみち引退しても世間の好機の視線に曝される……引退した彼らの中には自殺で世から消えた人もいる……富士の某樹海を初め自殺の名所には最近ハングル文字の自殺を思い留まる様にした文言の看板まで出てくる始末、それだけ韓国人自殺者が多いと推定される。
「……これは預かるよ、今日は寮に戻りなさい」
先ほど出された辞表を見せ、社長は机の中にしまう。少年は一礼して社長室を出た。
「対象が出た、頼むぞ」
社長はスマホを通話中にしていたのだ。
「黒井君のコレはシュレッターに入れておこう」
数日前に出した辞表は卓上シュレッターに通されて紙吹雪になった。
「社長!」
「代わりに先方さんを抱いてやれ、それでチャラになるよ」
言われも無い女性問題でアイドルを引退した黒井にとって大人の女性を抱くには抵抗があるが仕方ないと思う。先方さんの別荘の住所が書いたメモを渡された私は直ぐに勝負服のコーディネイトを考えていた。
私の事、黒井 正弘は元アイドル……芸名を出せば当事を知る同業者らが知っている一発屋アイドルグループの一人だった。今は三十代になるが引退のきっかけになった女性問題は成人する前に騒ぎになり私は今の事務所を守るために認めて責任を取って引退したのである。社長は当事プロデューサーをしていた……そのまま業界を去るつもりであったが先代社長が引きとめ、今の社長の下でプロデューサーとして辣腕を振るっている。
「(しかし、あいつをどうするつもりだ?)」
ほとぼりを覚めたのを見計らっての再起しても彼は元韓国人、きっと言われない悲報中傷がくる。私は自宅に戻りPCを開き、掲示板を見て思う。そのときは思いもしなかった……まさか彼をここまで変えてしまう事に、知っていたら止めていただろうか?いや、今の社長には恩義もあるから見て見ぬ振りをしていたと思う。
「おっと、遅れるぞ」
黒井は自動車のキーを掴み、一張羅に着替える。そして予備の背広や靴Yシャツ、ネクタイが入ったトランクケースを持って愛車へと向かう。相手は私と同期で純情路線をウリにして、いまや女優となっている大物だ……恋愛が出来ないことを知っている一人だ。
僕の名は東雲 ショウ……韓国の時の名前は忘れた、両親はアイドルにしたがったけどその時から韓流バッシングが酷く親戚らも親日行為になるから止めろといわれていた。両親は無理をして日本に渡り、売り込んで今の事務所で僕を候補生として受け入れてくれた。けれど両親は居ない、事故死でこの世を去ってしまったのだ……父親が居眠り運転して崖下に落下、二人とも即死。僕は日本に渡り帰化して舞台役者として活動していた伯父、東雲 一太郎の養子になり日本人になった。
「……」
『結論を急ぐな、劇団のことは心配するな……アノ事務所社長も辞表を受け取ってないのだろ?』
「うん」
『ネットの連中がどういおうが関係はない、トラブった先方さんとは以前仕事をした事があるから、次の仕事の際にあった時に旨く弁明しておいてやる。だからっていって逃げるなよ』
伯父が心配して連絡してきた、彼の劇団で細々と裏方になろうと思っていたが言い出せずにいた。
『その事務所の好意に甘えておけ……さっき俺が頼んでいたからな』
伯父は少し強引な所もあるが役者として成功しているし帰化韓国人と言う事を知らない、そして携帯が切れ僕はため息をつく。現在小学6年生、このままでいいのか迷っていた所に今回の事件で僕はアイドルをあきらめようとしていた。
「?」
目の前に割り込んできたワンボックスカーから黒服の人がアッと言う間に僕を麻袋に入れて抱え上げ車内に連れ込まれた。麻袋の中に大量の睡眠ガスを流し込んで僕の意識を途切れさせた。
僕が気がついた時に着ていた服装に驚いた、アキバで売っているパソコンゲームに出てくる女の子が体育の時に着る服装で寝かされていたからだ。
「少し強引過ぎたけど、こうでもしないと消えるからね……あっわたしの事は翡翠って呼んで」
多分僕よりも少し年上の女性が婦警のコスプレをして足を組みました。
「東雲 ショウ君、どうしてこうなったのかわかるよね?」
うなずく僕に翡翠さんは言う。
「本来はあなたも被害者だけど先方さんは納まりきれないからねぇ……アイドル候補生を引退する気?でもそれじゃ今までの育成に回したお金は回収できないわね……だけど世間は韓国人には厳しいしこんなスキャンダラスを起こせば再起は不可能に近い、例え加害者でなくても」
そう韓国のアイドルはグループで売り出すことが多い、故に不祥事が起きるとメンバーの空中分解に消滅、事務所移籍へとコンボ状態……コレが韓国人芸能人を避けたがる事務所の本音である。損害もバカにならない……これは子供も知っている、だから退職金が発生しない解雇を求めたのである。
「正体を隠せばいいのよ、大胆にね」
「はい?」
「だから、今のしている格好に慣れてもらう……ぶっちゃけ、コレしか回収する方法がないわ」
ショウは唖然とする。
「嫌なら移植できる内臓を取るまでよ……その後は試作人工臓器のデキ次第の命がけの闇モニターっていう奴」
「!!!!」
「死んで恩義がある伯父にまで迷惑をかけたくないよね?」
翡翠さんは一枚の書類を出した。
「あなたの人生を買い取る”契約書”……ここにサインして捺印して」
僕の覚悟は決まっていた。おそらくコレが社長が用意したモノだろう……伯父やプロデューサーさんの事を考えて僕はサインして捺印した。
ショウはブルマでは隠し切れない前の膨らみを隠すように歩く。見たところ豪邸だ。
「この屋敷がある島は本土とは道路で繋がってないのよ……移動手段は船かヘリって言うところね」
「……」
「あなたの人生を買った人は一度会っている筈よ……」
「???」
「残りの面々は一足先に研修中」
「え?韓国に逃げ帰ったって」
「何れの親もこっちで闇金に手出しているから……日本人って怖い人は怖いわね」
重厚な飾りを施されたドアをノックし、彼女はドアを開ける。
「翡翠です、最後の一人がそろいました」
ショウは目の前に居る男性を見て驚いた、確か世界的にも名が知れたIT業界の風雲児でデビューして彼の会社製品のイメージキャラの契約をしていた。男は椅子に座りモデルの様にスーツを着こなしている。
「そうか……さて、ショウ君。改めてはじめましてというべきかな?」
「……あの」
「私は大学生の時に今の会社を起こして気がつけば三十半ば、だがよってくる女は財産と国会議員している親父の利権目当てでね……気がつけば大人の女に興奮しなくなっていたし時期に少女の体すら欲情しなくなるだろう」
「君のグループは上手くいくと思っていたが、天狗になってしまったか……」
「僕を女装させてどうするのですか?」
「大胆に変えるのだよ……ボディーラインを女性にして股間を少し改造する、シーメール……世間には“少女”と偽るがね」
「!!!!」
「君の様な少年を集めてアイドルグループを作ろうとする話が持ち上がっている、契約上拒否できないのはわかるかね?」
「はい……伯父に迷惑をかけないでください」
「了解した、じゃあ早速だがレッスンを始めよう」
男は椅子を回転させ、翡翠さんは僕に首輪をつける。戸惑って居ると男は強引にキスをして舌を入れた、僕は驚いたけど彼の舌は僕の舌でまとわりついた。
「ファーストキスがご主人様なんてラッキーよ……他の四人なんて相手のペニスだったんだから」
翡翠さんがリモコンで操作すると壁から大型スクリーンが出てきてプロジェクターに投影された写真は互いのペニスを咥えたまままるで真空パックされた四人が映し出された。
「ちゃんと鼻から酸素送っているし肛門からも排泄物が出るようになっているよ……」
男はキスを止めると僕はへたり込む。
「この時は自発的にフェラをするように言ったのだが反抗的でね、このまま一晩置いたよ」
「それでも手に負えないから専門家に任しているんだよ」
映像は切り替わり四人は目と耳を覆う特殊なゴーグルをされ、足枷をされており鎖により床にある金具と繋がっている。それ以外は全裸であり四人とも落ち着かない。
「今から彼らの身嗜みを整えるのだよ、ショウ君もしてもらうがね」
そして彼らの目の前に精巧な人体を再現したマネキンが出てくる。しかもペニスや女性の秘所を模した男女一人ずつ……。
「性器のところから空気が吸えることになっているのだよ」
ブザーと共に液体が流し込まれ、それが少し粘性を持っていることは映像でもわかった。腰まで覆った時に一人が悲鳴を上げた、彼は年相応ではない陰毛があったのだが抜けているのだ。頭部のうえにあるノズルからも同じ液体が降り注いだ瞬間、彼らの頭部あった毛はゴーグルにガードされた睫と眉のみになり、水位が上がる。
「おぼれて死ぬのも選択肢だけど、生への欲求は曲げられないわね」
数分後には四人とも造りモノのペニスを咥えていた。どうもマネキンは外部から操作できるらしくランダムに空気を止めて女性の秘所から空気を出したりもした。
「四人に会ってみるかね?」
彼は手を叩くと別のメイドさんが部屋に入ってくる。
「!!!」
ショウは目を丸くした、四人とも女性の髪形をし、睫も眉もそして体も少女らしく整えられていたがブルマは不自然なカマボコをはっきりと写しされていた。
「鬘だよ、特別な接着剤により剥がれないさ」
四人ともショウに気がついたが視線を泳がせた。
「罪悪感を感じないのかい?彼は伯父の為に人生を売ったのだよ……今から彼の初物を頂く事にしよう。目を背けたらサム達のモノで一晩付き合ってもらう」
いつの間に居た黒服を着た黒人さんはチャオという表情でウィンクするとデロと一物を出す。あんなのが御尻に入るなんて信じられない……。
隣の部屋はバスルームだが少し変わっていた。ベットがあり防水マットがセットされている。
「翡翠君」
「はい」
巨大な注射器に見えるけど先端に針が無い。
「うつぶせになり尻を上げるんだ、ひざで立て」
僕は言われたとおりにするとブルマを下げて菊の窄みにさっきの道具の先端が食い込んだ。
「浣腸器だ、コレに慣れてもらわないとダメだぞ」
おなかに入ってくる液体、四人ともジッとそれを見ているようだ。
「ブルマを脱がすよ」
そして翡翠さんはオムツを手馴れたように僕にセットした。やがてお腹がなるもベットから降りると怒られるような気がした。僕のペニスは硬くなっている……なぜかどきどきする、そして僕はオムツの中に排泄した。
-
投稿:2013.01.09
アイドルグループStMR9 Ⅰ
挿絵あり 著者 kyousuke 様 / アクセス 12261 / ♥ 1