ご要望にお答えして、獣人世界 共食いの町 2
あたなの分身かもしれない「旅人」、その旅に、前作よりハードな、パラレルワールドを作りました。
物語の結末をきめるのは、あなた自身です。
(※ 物語は後半部分からとなります。前半部分は同じなので 省略いたします。)
密室で一人めの、検査がはじまった。俺は、密かにのぞいた。
白い犬か熊の獣人、見たところ大工だろうか、彼はメスに台に固定され、赤いロウソクのロウを、たらされた。
なんだこれは?これが検査?
検査をするメスは、はじめは毛のある所へ、そして、彼の皮膚の露出している部位に、ロウをたらしはじめる。
「熱い?、熱かったら、タマタマ一個もらうからねー、サオのほうがいいかしら。」
「ねえ、答えてよー。答えなくても わかっちゃうんだけどね」
「熱くなんか ねぇぞ!」(しかし、熱いと匂いで言っている)
「検査、不合格。でも 軽い異常ね。サオの先 1cmの切除か、タマ1個で大丈夫よ。よかった。」
そうゆうことか!、この検査、ただのデタラメだ。我々 獣人は、大事な所は毛で普通に隠れてる。大事な所を、食用に狩られてたまるか!!!
俺は、とっさにとびこみ、検査をしている彼女から、ロウを奪った。
「こんなもん!、熱いにきまってるじゃねーか!。かけてやる!、かけてやるぞ!コラ!」
俺は、検査をしている彼女へ、ロウをぶっかけた。
「イヤン。そんなの、熱いなんて、熱いなんて 言えないわ!」
しかし、匂いは「それは普通に熱い」ということを、プンプン物語っていた。
「こんなことしてる町なんて、おまえら、異常だぞ!」
「私、オスしか感染しないはずの病気に感染しちゃったの? そんなの イヤン!」
俺はウソをついていない、声でも匂いでも、外にいる連中にも伝わったはずだ。これでこの町の悪しき風習は無くなるだろう。
しかし、奥のほうから、しなやかな動きで、妖艶なメス達が、数人現れた。
「メロちゃん 大丈夫よ。外界から来る旅人は、感染してる場合が多いの」
検査員はメロという名前らしい。
「おまえら!、なぜこんなことをする。公共の狩場には 食材が豊富だ、じゅうぶんに食っていけるだろ!」
「メロちゃん、おちついて、あなたは感染なんてしてないわ、、、医療用ロウソクの 適切なたらし方は、何ミリリットルかしら?」
「これは、医療行為よ、嘘つき病の検査と治療。」
「は?、長いこと 旅してるが、そんな病気はしらん!」
「あなた、ひどいことするわね、医療用とは言え、そんなにロウをぶっかけたら 熱いにきまってるじゃない!」
そもそも、オスの場合タマタマを取られると、匂いによる情報は出せなくなる、ウソがつけるようになるって、誰か偉い学者が言ってたな。
「匂いではウソをつけないことは、知ってるでしょ?。オスの性器が悪玉プリオンに感染すると、匂いが変異して、心にも無い匂いを放つようになるのよ。」
「なに!、何? 言ってるの!!!」
「それを、赤い医療用ロウソクで検査するのが、メロちゃん。」
「治療するのが、私達ってわけ」
「感染してても、このロウソクにだけは、ウソをつけないのよ」
こんなことって、ありえねえ!
俺が嘘つき病じゃないことは、俺が一番知っている!
ウソをついてるのは、このメスどもだ。そいつが、全部だましてるに違いない。
でも、メスは 何をどうしたら ウソをつける?
そもそも、治療とか言って、大事な所を取ったら、ウソつきになるんじゃ?
まさか、まさか、あのメス。
「旅人さん、こんだけの人数に囲まれて、力の弱いメスには負けないなんて、思ってるでしょう?」
「ああ、そう思う。それに 匂いをかぎつけて、誰か来るだろ?」
そう言いながらも、不安半分だと 匂いでわかるだろう。
「ここは、空気の淀む所、匂いは外へ出ないわよ。だから検査にも治療にも有効な場所なの」
一人匂いのしないメスがいる。こいつ、まさか!
「おさっしのとうり、元オスよ。」
「彼女は、偉大なる医者よ。かつて 嘘つき病に感染した彼は、自らを治療し、性別も変えた。そして、嘘つき病の感染を広げないためにも、こうして医療行為をやっているのよ」
「医療用ロウソクを開発したのも、彼だったころの 彼女よ。」
「メロちゃん、ここは任せて、あなたは、向こうで検査を続けて」
「はーい」
やばい、やばすぎるぞ、俺はどうなる、、、
「俺の大事な所を、狩ろうというのか!。それより 公共の狩場の獲物のほうが うまいにきまってるだろ!」
メロが遠くへ行くと、メスどもの態度が変わった。
「おいしくないのよ。一度 あれを味わってからはね。」
「あなた、旅人さん、タマタマ二つとサオも、ぜーんぶ 食べちゃおうかしら」
「でも、一個とっても、たいがいのオスは、もう一個くれるわよ」
「え!!!」
つまり、タマタマを取られることが、恥ならば、1個取られたなら「検査合格だった」と言ってもウソがばれる。この町のれんちゅうは、1個取られたら 2個とも取ってもらい、ウソをつきとうしていると言うことか!!!
もし、検査員に、サオを取ることを選ばれたら、ウソをつきとおすためには、結局タマタマも!!!。
思い出したぞ、ここに来る前、オリの中から助けを求める匂いを出したのは、2〜3人くらいだ。
のこりの大多数のオスは、匂いを出さなかったんじゃない、出せなかったのか?
検査をもっともらしく見せるための、ダミーか?、それとも ここのメス達は、タマ無しのオスのサオも狩ろうと?
そして、あのメロと言う【検査員役】、あいつ、本気で【検査員】だと思っている。匂いで明らかだ。あの元オス以外は、メロに近づかなかった。匂いでウソがばれるからに違いない。
なんで近づかないかなんて、衛生を保つとか、テキトウな理由を、元オスが言えばだませるだろうし。
絶体絶命だった。
俺は、テキトウな方向を指差し、大声で叫んだ
「あっ! 人間だ!!!」
画面の向こうの世界では、こんな時「あっ!UFO!!!」とか言う。(※人間はレア種族)
俺は、全力で逃げた。
バーン!!! グサ!
「あれ?、、、」
なんか、ささっちゃった、力が抜ける。
「マンガみたいな手で、逃げちゃってさ、全力で逃げるぞ!って匂いで言ってるんだから、お ば か さ ん。」
「第二治療室に隔離して、さっそく、やる?」
「うん、やる やる」
俺、終わった。
俺の俺たる部分が、間違いなく 俺じゃなくなる。俺いやだよー。
俺の体は、台に固定された。
「第一にいる大工より、あんたが、先ね」
「安心して、体ってもんはね、痛いと気持ちいいは、同時には感じられないのよ」
「それに、この町は合成香料の発達した町だから、ウソの匂いだって作れちゃうのよ」
「すんごく、きもちよくして あ げ る 。」
何か、合成香料がまかれた。
これは、イヤー—ーンな感じの、すげえ気持ち良い匂い。
あの季節の、あの 恋の季節(発情期の季節)の大気の匂いだ。
うれし はずかし あの大気の匂い。
恐怖心が無くなり、恋がほしい! 愛がほしい! メスがほしい!
我々獣人は、愛の無い交尾などしない。あの季節は聖なる恋の季節。
しかし、合成香料の匂いは、天然の数十倍はあろうかと思うほどだ。
しかも、変な成分も混じってるに違いない。
く!、、、
狂う!!!、こんな濃度じゃ 狂っちまう。体が熱い、大事な所に、まるで心臓があるみたいだ。
イヤだ、いやだ、、、うわ イイ、すげえ。
「なんか ヤダーー!! いや すげえイイーー!! 気持ちいいじゃねーか! 馬鹿やろう!イヤだー、気持ち いいじゃねーかよー!!!なんだこりゃーー!!!!」
メスどもが、ガスマスクして入ってきやがった たまんねーーー!!そそる!
考えれば、もう、お終いなほどの大ピンチだ、と言うか おしまいだ。しかし、俺の尻尾は、うれしそうに左右にふれている!!!!。俺は 狂っちまった。
メスどもは、声に出しながら処置してゆく。
「あなた、匂い封じもかねて、全部とっちゃうわよ」(ある意味 口封じ)
「毛ぞり」
「消毒」
「カテーテル」
「刺激しねーでくれ、出る!。いや 刺激して ああ いやだ すげえいい!!!」
「いくらでも、出していいわよん」
大事な液体が、いくらでも出てゆく。
「タマバンド、圧着」
グイ ギギギ、、、
液体から、色が無くなった。
「今夜は、コロッケがいいわね」
「じゃあ、タマタマは、よーーく もみほぐして 砕かなきゃ」
「口に、直接 香料挿入」
しゃべれない、そして、とてつもなく濃度が濃くなった。
「台を裏返すわよ、せーの、それ」
「タマは、後ろにまわしたほうが、砕きやすいでしょ」
ゴリゴリ、、、 もみもみ、、、 料理しやがる!!!
どんでもなく、苦、、、気持ちいいじゃねーか、あの香料のせいだ。
「一個ずつ、ていねいにやるのよ」
「尻尾が邪魔ね、いたずら しちゃおうかしら、ワイヤーある?」
サオを強引に、へし折るかのように、後ろへまわすと、付け根にワイヤーを食い込ませた、
そして、さっきから 左右へふれている尻尾へ、結びつけた。
な!!!、いろんな意味で なんてことしやがるんだ。もう、これ以上の表現はない。
「後ろの尻尾が、まえの尻尾を、引き抜けるまで 後ろ向きに締め上げるわよん。」
「その前に、折れちゃうかしら」
パタパタと尻尾はサオをゆさぶりつづけ、サオはワイヤーでしまり、後ろへ後ろへ 引っ張られる。
このままじゃ、サオが後ろ向きに 体から、引っこ抜ける。あるいは折れて ちょん切れる。
しかし、ほとんど しめあがった その時だった、尻尾は、一人のメスのガスマスクに当たり、マスクは はずれた。
「オスが、オスがほしいわーーー!!!、そこ どいてぇーーー!!!」
言うが早いか、ワイヤーをはずすと、、、
後ろ向きに 引っこ抜けかけたサオめがけ、下半身で飛び込んできた。
「食べる前に、やらせてーーー!!!」
下半身の穴へと、サオもタマも、後ろから ぐいぐい ひきよせてゆく。
「アーん いいわー」
「マスクしなさいよ!。よく つぶさなきゃ、コロッケが」
ボキ!!! ズポ!!!
「ああ、タマタマ 半つぶれだったのに、サオがぬけちゃったじゃない」
そのメスには、マスクがかぶせられた。
「ポーション(魔法の薬)で止血。」
「抜けたサオ、責任もって ソテーしなさいよ」
タマタマは、タマ袋の中で、よーく つぶされ。
ジャガイモ等の材料も入れられ、よーく もみもみされた。
コロッケにされ、食べられちゃった、、、、
ソテーしたサオをそえて。
俺はどうなる、、、
ポーションをいっぱい、ぶっかければ 大事な所、はえてこないかな。
そういえば、あのオス言ってたな「定期検査」って、「検査」って表現じゃなかったよな。
俺が俺を取り戻す方法は、この町にあるのかもしれない。
あるいは、もしかしたら、あのメスども、、、
タマタマとサオを、密かに農業する、変な生態系を、町に作ってたって ことかもしれない。
味をしめたのは、あのメスどもじゃなく、この町のオスどもかもしれない。
はえるんかなぁ。たのむから はえてくれよ。ちっちゃいのでも いいからさぁ。
俺だってよ、かわいいメスの お友達、ほしいよ。
完。
-
投稿:2014.04.29
獣人世界 共食いの町 2
著者 毛もじゃ 様 / アクセス 6216 / ♥ 0