ヤーコフは、基本的に眠らない。
眠る位なら各国の医療関連の本を読む。
子供の時からそうなのだ。皆が、遊ぶなか彼は近所の獣医や医院に行き医学について教えて貰ったり、張ってある解剖図を眺めて暮らし、遂には鳥や猫、犬等を解剖して遊んでいた。
幸い、彼の一族はその地域の政治委員であり、中央に党員を送り出している赤い名門で金には不自由せず、また親も彼が医者と党員をやるならばと奇行を気にも止めなかった。
その中で、どんな動物も麻酔なしに手術する術を手に入れた。
獣医として、実技と実家の金で権威を掴んだが……中東で戦争が勃発し医者と言う事で軍医にさせられた。
そして、戦場で捕虜と負傷兵を治療した。
が、戦況を急ぐ党幹部に拷問を命じられ、快感を覚えたのだ。
泣き叫ぶ少年兵や徴兵で呼ばれた者や民兵を割礼してから去勢をし、尻にその去勢した者のぺニスを突き刺し写真をとるのが趣味だった。
砂と石畳の上を駆ける男、ヤーコフがそこにいた。
「同志イワン。今日の入荷は?」
ヤーコフは、何時もの笑みで聞く。
「同志セルゲイ、少年兵が三人と傭兵が一人、女のゲリラが一人ですかね。」
イワンは、正直ヤーコフは苦手だ。爬虫類のごとき目と仮面を張り付けた顔が特に嫌だ。
しかし、拷問中は顔に艶かしい妖しげな魅力があるのを知っている。ヤーコフが女か自分が女だったら関係を持ったかもしれないとも思っていた。
「先ずは、傭兵から女にいって最後に少年にしようか。」
少年達は、不安になっていた。愛国心や脅されたり何なりして兵士になったが今、何をされるのかを考えだ。
「うがぁ!がぁぁぁぁぁ!ヤァァァァ!!!」
少年達が待つ場所に響く声に少年達は、恐怖した。
「あぁ。待たせたな。時間だ、来い。」
引きずられるように、部屋に連れてかれた。
「やぁ!待っていたよ。ここにきたまえよ。」
上機嫌な男に言われて座らされた。
「この皿に、在るもの食べれたら、あんなことには成らないよ。」
彼が、指差した方向には、磔にされて男だと思われる者の体中に刺青いれられ去勢されていた。
「悪魔め!」
少年の一人が、彼ヤーコフを罵倒した。
「つまらんな、つまらんな。つまらん。」
無表情で、銃を打った。
死んだ少年を無視して、ヤーコフは笑いかけながら話すのだった。
「話を戻すぞ。この皿の上にある“モノ”を二人で食べたまえよ。」
ヤーコフは、死んだ少年から前立腺から何まで性器を摘出し、乳首も切り離した。
「あ、待てこれも、追加だ。」
ヤーコフの笑みは、最高潮に達していた。
「くっ、喰えばああは、成んないんだよな。」
少年の一人が、皿の上にある赤い塊に口を付けた。
「ウッ……エッグっ……あぁ。」
少年の目から生気が無くなり部屋に咀嚼音響く。
「最高だよ。」
ヤーコフは、正に絶頂を迎えていた。
「俺は、嫌だぁ!父さん、母さん助けてくれぇ!!」
もう一人が騒ぐとヤーコフは、体を震わせながら呟いたが約束は約束だと。
騒がずに食べた方の少年が手術台に繋がれていた。
「さぁ、手術だよ。喜べ……お前は、死なない。」
最後の方は消えるような声で囁いた。
ヤーコフの腕前は、常識を凌駕していた。局所麻酔をして、少年から見えるようにカメラ繋いだテレビを付けて手術を開始した。なぞるだけで 、少年のぺニスは、切り開かれていった。
「あ、止めてくれよ。俺は、食べたじゃないか!!俺のぺニスを切らないでくれよ。アイツ、アルのを切ってくれぇぇぇ!!」
少年の声が響いたが、ヤーコフは笑い。
「じゃあ、元に戻そう。」
滑る様な動きでぺニスを元に戻すと隣のシーツを取ってからシーツの中身に話し掛けた。
「だそうだ。君は、許されないらしいぞ。」
ヤーコフが、微笑みあの食わなかった方の少年アルに話し掛けた。
「んんんーんんーんんん!!」
口に拘束具を嵌められたアルは、話せない。
「やめてほしいならはっきり彼の様に言ってくれよ。」
まあ、無理だろうがなと言い切り、患部の消毒と毛そりを始めるヤーコフを止めれるものは誰も存在しなかった。
(止めてくれ、俺のを切らないでくれ。止めてよ。)
ソビエトの軍歌を歌いながら、まずは、睾丸を摘出する処置をしはじめた。
「袋と言うのは固く出来てるんだぞ。私は、一切りで切り開けるがな。」
ヤーコフの宣言通りに、切り開かれたアルの宝袋から、精巣を引き摺りだし勿体ぶる。
(あぁぁぁぁぁ、痛い痛い戻してくれ。俺の大事な物を……
んんん!!と騒ぐアルになにいってるか分からんし聞こえんなと囁いて、その精巣を切り取った。
「ほら、よく見たまえよ。君の睾丸だ。」
アルの胸に置き騒ぎながら涙を出す彼の声は、残念な事にヤーコフを興奮しかさせなかった。
(俺は、もう男じゃないのか。)
ツゥーと涙がアルの頬を濡らす。
「嬉し泣きかな?アル君。」
ヤーコフは、そんな冗談を飛ばしながら性器を弄くり倒し女性器を作ったのだった。
一部を除き、摘出された男性器を胸に乗せさせられたアルは、無表情と笑みの間の顔を見せていた。
それから、二週間が経った。
アルは、女性ホルモンを打たれすっかり中性的な魅力ある少女と言った方が正しくなっていた。
「ほら、腰を振れよ。アル君、少年はイケないぞ。時間かかればかかる程、女に近付くぞ。」
ヤーコフは、笑いながら二人の性交を見ていた……。
「昔の思い出を思い出すのは、良いな。やはり、あれは嬉し泣きだったのだな。」
とヤーコフが手に持っていた手紙には、イワンからあの時の少年とアルが故郷を離れ結婚したと書いてあった。
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投稿:2014.07.22
ヤーコフの日常
著者 東側 様 / アクセス 7695 / ♥ 2