※ Part1の続きです。
【ケース1:執行課去勢執行官、愛夢の場合】
—決議案採択後、約1ヶ月後の東京にて—
「し、失礼します……」
ドアをノックする音と男の声。
「えっと、貴方が執行官さんですか……?」
「ええ、そうよ。愛夢っていうの。貴方のペニスを切ってあげる、女王様よ」
「じょ、女王——」
この男、セックスは未経験のようね。全く、これだから男は。
まあ、政府の教育方針がそうだからしかたないわね。性教育の中でも、セックスに関しては男に教えたりしていないし。勿論、女性器に関してもそうね。男には何も教えられないわ。——まあ、かつては女性器に関してや男性器に関しては教えていたみたいだけど、今は女にしか教えないみたいね。
「で、貴方は何歳なの?」
「2、25……」
「25歳? ——それにしては少し子供っぽいわね?」
「そ、それは……」
この男、隠そうとしているのかしら。
「ひゃんっ」
「踏まれて声を上げるなんて、貴方童貞?」
「す、すいませ……」
「ふぅん……」
今の世の中、女の子は基本的に女の子と初体験をするしね。やっぱり、そういうところでは男は性的知識が得られないのかもしれないわ。エロ漫画サイトとかも、基本的には女性しか観覧できないように法律で決まっているしね。——ふふ、童貞だなんて、これはいい獲物ね。
しかも、顔まで幼くて好みだなんて、今日はついているかも。
「じゃあ、君は精液に関してはどうなの?」
「えっと——」
「ほら、ちゃんと言う!」
「ひゃん!」
この男、やっぱりペニスを足で踏まれて喜ぶみたい。——可愛い。
「い、一日一回はオナってるっていうか……」
「あら、盛んにやっているわけじゃないのね。そこは高評価よ」
「えっ……?」
「いや、去勢執行官っていうのは凄く疲れるのよ。去勢する人数とエッチするわけだもの」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。それに、クリトリスとか虐められたりして、執行官としてのプライドが潰されそうになったことが有るのだけど、その時はそいつの玉蹴ってやったし」
「——」
やっぱり男はこういうので怯えるのか。……うんうん、可愛いなホント。
「まあ、君はそんなことをしなければ、行為中に斬ったり蹴ったりすることはないから安心してね?」
「は、はい……」
「それじゃ、しましょうか」
「えっ……」
「グズグズしないの。ほら、行くわよ」
「いっ、行くって何処に……?」
「それは貴方が決定してほしいわ」
そうなのよね。ホント、政府はいらないことばかり要求して……。
「決定?」
「ええ。この部屋か、屋上か、車内か。何処がいい?」
「きっ、決めていいんですかっ?」
「何を驚いているのよ? ——そんなに切って欲しいの?」
「ち、違いますよ! 妹がその、『クソ兄貴、行ったらすぐ切られるから覚悟しておけ』って……」
「あら、可哀想に。——でも、それは嘘よ。愉しませてあげなきゃ、去勢執行官じゃないの」
私がそう言ってみたら、この可愛い男の子は目を輝かせた。
「……ホントにそう思ってたみたいね」
「冗談じゃないんですよね?」
「ええ」
「じゃっ、じゃあ、この部屋でお願いします……」
「ええ、いいわ」
「と、ところで、プレイとかって愛夢さんが決められるんですか?」
「本当わね。——でも、いいわ、私が許可する。貴方にしたいプレイ、呑んであげる」
「愛夢さん……」
25歳とは思えないこのショタっぷりに、私もちょっと感動しちゃう。……もう、なんでこう可愛い執行対象が紛れてくるのか、本当に疑問。こんな可愛い子、絶対モテるはずなのに。
「君、名前は?」
「優です」
「優、いい名前ね。……ところで貴方、これまで本当にセックスしたことがないの?」
「は、はい……」
「じゃあ、女性と付き合ったことは?」
「ない……です」
なんていう素晴らしい男の子! こんなのは男性じゃない! 男の子よ! ショタよ!
「燃えるわ。久しぶりよ、童貞の男の子にセックスを教えるのは」
「そ、そうなんですか……」
「そうよ」
笑みを浮かべる私。でも、その裏には変な野望が渦巻いていた。
「——やっぱり、私が貴方を犯すわ」
「あ、愛夢さん……?」
「ふふ、舐めなさい……」
言って、私は膣口を見せるくらいに、女性器を拡げた。勿論もう、私のクリトリスは勃起していた。
「んっ……」
「じゅる……」
嫌らしい音が室内に響き渡る。でも、去勢執行官としてのプライドが傷つけられている気はしなかった。やっぱり、この子が何も言わずに熱心に舐めているからかもしれない。
「美味しい?」
「は、はい……。なんか、酸っぱい液体が流れてきて……」
「ふふ。それは、『愛液』っていうのよ。『ラブジュース』」
「へぇ……」
教育プレイなんて、久しぶり。……んん、やっぱりそそる。
「このまま、舐めたい?」
「はっ、はい……」
「それじゃ、私は貴方のものを。……でもこの場所じゃ大変ね。……優くん、机の上に横になって?」
「わ、わかりました……」
取り敢えず去勢対象の可愛い男の子が机の上に横になる。——可愛い上に従うなんて、もう、やばい。
「それじゃ、私に見せてもらえるかしら」
「……」
そう言って私も横になった男の子の上に横になる。まあ、男の子が恥ずかしそうにしていたから、私が彼のズボンを下げることになったんだけどね。
「おお」
「みっ、見ないでぇ……」
「ダメよ。私だって見せているもの。貴方も見せなきゃ駄目よ」
「うぅ……」
「あら……?」
少しペニスの匂いを嗅いでみると、少し臭かった。
「洗ってる?」
「は、はい」
「本当かなぁ?」
そう言って、私は彼のペニスの亀頭を覆い隠していた包皮を口に含んだ。そして、それを巧みに舌の方へ下げていく。包皮口から見える亀頭をチロチロ、と舐めると、男の子はたちまち声を上げる。
「どう?」
「きっ、気持ちいいです……」
「ふふ。——あら」
「なっ、何か有りまし……んっ」
「これ、何か分かる?」
後ろを振り返って、私は男の子の恥垢を人差し指につけて彼に見せた。
「……」
「これ、なんて言うか分かる?」
「白いやつ……」
「恥垢、っていうのよ。覚えてね?」
「は、はい……」
男の子は、自分の汚いところを見られてか、更に硬さを増したペニスを私に見せた。
「——それじゃ、貴方を気持よくしてあげるわ」
「お、お願いします……」
「ふふ……」
笑みを浮かべて、私は男の子のペニスを口に加え込む。もう亀頭部分は皮が向けていたので、男の子の敏感なところを舐められて、彼は凄く感じていったみたい。
「じゅるじゅる……」
カリ首辺りを舐めると、彼は膣口の奥に舌を押し込もうとした。でも、それを阻止するかのように、私が一歩リードしていく。
「どう?」
「うっ、あっ……くっ……」
滑りとったため、恥垢はもう見えない。でも、男の子は絶頂を迎えていないようだったので、私が彼の肉棒を扱く。
「もうっ……無理です……」
「出しちゃいなさい。——でも、ここは嫌か」
「えっ——」
くるりと身体を回転させて、私は亀頭のすぐ上に膣口を近づける。
「私の膣内、使っていいわよ」
「愛夢……さ……んあっ!」
私は、入れた直後に奥まで差し込んだ。すると、男の子は見事に奥で精液をぶちまけた。
「——ごめんね」
「え?」
「切らなきゃ、いけないの」
「あっ……」
「今、すぐ果てちゃったみたいだから、君が責める形で途中までやってみて?」
「愛夢さん……」
「ちょっ、胸触るなぁっ……」
可愛い25歳のショタみたいな男の子は、私の膣内の奥で果ててもなお、ピストンの速さに劣りはなかった。それほど、彼はセックスが好きになれる素質が有ったのかもしれない。
「ふふ、可愛いわ。——それじゃ、私もいくわよ」
「愛夢さっ——」
体勢を変えたわけではなかったので、私は男の子が下から上へ突き上げるような形で、私が上から下へ落とすような形でセックスを楽しんだ。勿論、膣口からペニスが出ると元も子もないので、私は出ないようにして楽しみ、愉しませた。
「僕、もう、いくっ——!」
「さあ、果てなさい! 膣内で!」
「うっ……ああっ!」
ビュルルルル———
白濁液が見事に奥で出される。初めてとは思えない気持ちよさと、凄い腰使い。それに、まだこの子のペニスは起っていた。
「ねえ、優くん」
「はい、分かってます」
「じゃあ、いくよ?」
「お願い……します……」
こんな男の子もう見ること出来ないんだろうな、って思いながら、私は男の子のペニスと睾丸を切断した。当然、そこからは血が出てくる。でも、血だけではなく、白色の液体もそこから出てきた。
「痛いよね……。それじゃ、これを」
声も出ない痛さに、男の子は絶句していた。だが、執行官にのみ渡される特殊なタオルによって、その痛さも無くなった。血に関しても、即座に止まったし、白濁液も見えない。
「愛夢……さん……」
「それじゃ、下着を着てもらっていいかな?」
「はい……」
男の子は躊躇うことなく、笑顔で着てきた下着と服を着けた。
「ねえ、優くん」
「なんですか?」
「これが、貴方のペニスよ」
「これが僕の……」
「それじゃ、これの取引書を書いてください」
「取引書、ですか。……名前だけを書けばいいんですか?」
「そうよ。——今だけ、おっぱい吸わせてあげる」
「あ、愛夢さ——」
私の性欲が抑えきれなくなってきたので、解消するためにそう言って男の子を寄せる。
そして、私が着ていたスーツやワイシャツを少しばかし脱ぎ、右だけ胸を露出させて男の子に吸わせる。
「代理で書こうか?」
「お願いします……」
雄というよりも、この男の子はペットだ。——もう、私のペットとして生きてもらおうかな。
必要事項を書きながら、私は男の子が私の乳首にキスしているのを見て微笑む。
「ねえ、優くん」
「なんですか?」
「君、執行官補佐をしてくれないかな?」
「そ、それってどういう……」
「——私ね、君に恋しちゃったんだ」
「なっ……」
「い、嫌ならいいんだけど……」
「お願いしますっ! こんな可愛い女性に好かれるなんて、断れるわけないですっ!」
「もう、がっつきすぎだよ。……それじゃ、君にこの紙は要らないね」
「えっ——」
私はそう言って、部屋の電話コーナーから男性管理省へと電話を繋げた。
そして僅か二分で折り合いがつき、晴れて私の補佐ができた。
「それじゃ、優くん。過激なプレイとかを要求されたり、するときに、私の手伝いをしてね?」
「はい、分かりました」
執行官でも、恋することは有る。
——去勢から生まれる恋、なんちゃって。
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投稿:2014.08.04更新:2014.08.04
去勢が合法化された世界。 Part2
著者 フェードアウトC.T 様 / アクセス 11303 / ♥ 0