※ Part4の続きになります。
【ケース4:非精通者管理者、夏桜の場合。】
私は昔から、男の子の事が結構気になっていました。別に、恋愛感情というわけではなくて、彼らの持っているペニスがどうなっているかみたいな、そういうことです。
高校一年生の時でした。男を廃止する動きがあったのは、たしかその頃です。去勢を認める法案が通ったのがその翌年だったので、確かその年ですね。
その年、私はレイプされたんです。
電車に乗っていた時、後ろから格好いい人が通ったと思ったんですが、その後ろに居た太った男が私の身体を触りだしたんです。でも、近くに居た人達は助けようとしません。
この頃は、別に男の人が権利の強い時代ではなかったですけど、太っていたために怖かったんだと思います。やっぱり、男なんて要らないだろっていう話が持ち上がったのは、そういう要因がありますよね。
まあ、話を戻します。
そのデブの人が私に対して何を要求したかというと、『処女を捧げよ』というものでした。なんでこんな奴に捧げる必要があるのか、私は酷く悩みました。ですが、結局は捧げてしまいました。
逃げられなかったのです。でかい訳でもないペニスが入ってきた時、デブは私の口を抑えました。
そして一通りのセックスが終わった後、私はその男を電車から強制的に連れだして玉を蹴りました。あの時、太ももに血が流れてきていたのを見たのですが、男の人の生臭い匂いと重なって最悪でした。
まあ、今はそんなことしたら即去勢、即死刑ですが。
そして今。私は、『非精通者管理者』という役職についています。そして今日も、一家の長男の管理が始まります。
「夏桜さん。おはようございます」
「今日も元気だね、春猫ちゃんは」
「だって、お兄ちゃんの管理をしている人と居られる時間がどうなるかなんてわかりませんし」
「大丈夫ですよ。私はこの街の小学校、中学校、高校と出没しますからね」
「でも、お兄ちゃんを連れて歩かれると恥さらしですよ、ホント」
春猫ちゃんの言うとおりです。でも、お兄さんはまだ射精を経験していません。もう、一七歳なのに。
「そういえば、春猫ちゃんって元々男の子だったんだっけ?」
「そ、そうです。……母親が離婚した時に、兄と弟のどちらかを女の子にするって言って、それで私が女の子にされちゃいました。——でも、今じゃ凄く運が良かったなって思ってます」
「そっか。……ところで春猫ちゃんは、将来どういうお仕事に就きたいの?」
「大企業ですかね」
「中級女子を目指すのかー」
「むぅ。別に上級じゃなくても、お金は入ってくるじゃないですかー」
そんなガールズトークをしている中に、春猫さんのお母様が入ってきました。口紅を塗っていますが、お母様は年齢を感じさせない美人さんです。因みに、私よりは胸は小さいですが、軽くDカップはあるって言っていた気がします。
「春猫。朝食はお兄ちゃんと分けて食べてね」
「はーい」
因みに、お母様は一流の企業の社長様——じゃなくて、会長様です。日本だけじゃなくて、世界をターゲットにしています。そして、成長させてきた裏には、多数の雄の力が関わっています。
まあ、雄の労働時間は一日最大一五時間ですからね。女性が一日最大九時間なのに比べると、熱心な人が多いです。それに、働けるだけ雄たちには有り難みを感じて欲しいですよね。
ちなみに、一家をまとめている彼女の名前は『冬海』さんです。
「……それじゃ、行ってきます。夏桜さん、お兄ちゃんをよろしくお願いします」
「はい、分かりました」
お母様が笑顔で言われたので、私も笑顔を返しました。
「それじゃ、お兄ちゃんを呼んできてもらえますか?」
「その前に、春猫ちゃんを抱きたいなぁ」
「あっ、朝からエッチですっ! そういうのは、お兄ちゃんとしてください!」
「女の子なんだから、エッチな事に興味持つのが普通だぞ」
去り際に吐いた台詞はそれでした。しかし、春猫ちゃんの反応はありません。
私は、そんな春猫ちゃんも可愛いと思いながら、笑顔で二階へと向かいます。そう、お兄さんの寝室へ向かうためです。なにしろ、そこが私の活動拠点でも有りますからね。
「秋天さん、入りますよ?」
もう、こんなことをして約二年が経過しています。射精を経験したことのない男の子を管理している私ですが、やっぱり二年となると苦痛も多いですね。
そして、この一家の長男坊が『秋天』という男の子。この子こそが私の担当している、射精を経験したことのないチェリーボーイなのです。
「な、夏桜さっ……」
「私の使っているバイブを舐めるなんて、飛んだ変態ですね、貴方」
「こっ、これは精通しているかどうかを確認する作業であって——」
「でも、その時にバイブを舐めるのは、どうかと思います」
でも、レイプされた時のあの経験を考えてみれば、こんなの全然可愛い方です。本来、男の子は欲望を抑えなければいけないのですが、一応私がそういった所を認めていることもあって、抑える必要はありません。
……まあ、早く射精してもらうことが認めた理由だったのですが、そんなことしていたら二年も経過していました。
「触らないということを絶対に破らないのであれば、私たち『非精通者管理者』は脱いでも大丈夫なんですが、飽きちゃいました?」
「あっ、飽きたっていうかっ、やっぱりっ、見られるのは……」
「男の子に羞恥心なんて要りません。——ほら、ペニスを出して」
「うぅ……」
秋天さんは、これでも中学三年生。一七歳にもなって射精していないのは死活問題です。
「気持ちよさそうですけど、出ないんですね」
「う、うん。でも、夏桜さんも尿をかけられるのは嫌でしょ……?」
「ええ、嫌です。だからって、止めませんよ」
何しろ非精通者管理者は、「男の子の射精を補助し、それで一〇分間精液を放出することが出来なかった場合のみ、『不合格』となって去勢させることができなくなる」っていう風な感じで決まっています。
そのため、その一〇分間の間に射精できなかった男の子は、勢い良く尿を放出することが有るのです。
「やっ、やばっ……。トイレ、行かせて!」
「はぁ……」
なので、こういうのもしょっちゅうです。階段とかを降りるときは手を止めていますが、トイレに入るまでの道ではペニスを晒させています。恥ずかしそうな顔をする秋天さんですが、大人の顔になってきていて、あまり可愛いとは感じられません。
トイレに移動しました。
「勃起、収まりましたね」
「ちょっ……」
勃起が収まったことを確認すると、私は秋天さんのペニスを掴みました。放尿体勢です。
「ほら、出して下さい。いつ出来なくなるかわからないのですから」
「……」
皮を剥いてあげるのですが、彼のペニスは露茎です。精液を出せないくせに一丁前です。
「私が見ているのに、出しちゃうんですね」
「夏桜さんって絶対サディストですよね?」
「女の子は男の子には容赦無いのが普通ですよ?」
そんなことを笑いながら私はいいました。それからすぐに、秋天さんは放尿をします。
「一杯出てるね」
「あ、朝だし……」
「変な方向に飛ばしたら、怒りますよ?」
ですが、それとは裏腹に尿はペニスを伝ってきます。
「勃起したんですね。——また洗濯物を増やすんですか?」
「夏桜さんの馬鹿! 馬鹿!」
「女の子みたいな言動はやめてください。そして、女の子への悪口はいけません」
「悪口じゃない!」
そんなふうに言い張る秋天さんですが、本当に女の子への悪口は厳禁です。男の子への悪口は大丈夫ですが、子供を産む身である女の子、社会に貢献することが出来る身である女の子への悪口は、決していいものではないのです。
「まあ、良かったです。私が貴方のペニスを押さえていたおかげで、尿がそこまでいっぱい飛び散ることもなくて」
「……」
「ところで、一つ聞きたいんですが」
「なんですか?」
「今日は、中学校で講演会が有るんですよ。『去勢と女の子について』ということで」
「えっと……」
「秋天さん、私と一緒に立ちますか?」
「舞台——いや、ステージの上にですか?」
「ええ」
私の思いもよらぬ提案に、秋天さんは首を上下に振りました。
「でも、何をするんですか?」
「道具の出し入れです。少量なので、秋天さん一人で十分だと思ったんですよ」
「少量なら、やります!」
「そうですか。……でもお昼からですし、取り敢えず朝ご飯食べましょう」
「はい」
そんなこんなで、朝ごはんを食べることに取り付けることが出来ました。でも、汚い尿がついた手を洗わなければいけないことは嬉しいはずがなく、秋天さんも謝罪するばかりでした。
朝ごはんを食べたあと、二人と一緒に学校に来ました。秋天さんも春猫ちゃんも、通う学校は同じです。男の子は三年間遅れて義務教育が始まるので、一七歳と一四歳ということになります。また習う内容も異なっているので、男女別のクラスになっています。
しかし、非精通者は男女別のクラスと、更に別のクラスで勉強をしています。
「それじゃ、お兄ちゃん。バイバイ」
「お、おう……」
最高学年でありながら、生徒会組織に所属できるのは女子だけなので、会長だとかも皆女子です。男子の出る幕はありません。まあ、精通している人が殆どなので……というか、最高学年で精通していないのは秋天さんだけなので、結構恥ずかしいようです。
春猫さんと別れた後。私は秋天さんと共に、別のクラスに入りました。三階ですが、ここは特別棟の方になります。なので、基本的に特別クラスの人達だけしか入れません。それも、汚名の付いた人達だけです。
「お、おはようございます……」
「照れなくてもいいのに。なんで照れるんですか、二人とも」
特別クラスに所属しているのは、何も男の子だけではありません。女の子も所属することが可能です。 これは、学校側の指示したもので、男子は『精通をしていない者』、女子は『成績が学年最下位だった者』となっているためです。なので、基本は二人しか所属しません。
「ねえねえ、なつさー」
「なつさー」というのは、女子で成績が最下位だった女の子が私に付けた名前です。
「なんですか、秋兎さん?」
「今日って女子だけが特別時間割なんでしょ?」
「そうですね。でも、今日は私たちが講演するわけですし」
「たっ、『達』?」
「ええ。秋兎さんと秋天さんには、手伝いをしてもらおうと思っているんです」
「私も聞きたいのに……」
「大丈夫です。今日、講演前に予行練習がてらやりますから」
私がそう言うと、秋兎さんは喜びの声を上げます。
「ところでなつさー」
「はい」
「講演の内容って、そらっちからしたら残虐なんじゃ——」
「よくわかったね」
「そらっち」というのも、女の子が付けた名前です。誰を指しているかは簡単にわかるでしょう。私ではない、このクラスに居る男の子です。
「まあ、それでも引き受けてくれたんだから」
「ま、待ってくれ! 俺、別にそんなつもりで……」
家では敬語ですが、秋天さんは学校では敬語を使いません。
「男の子は女の子が喜ぶことをしなければなりません。なので、今更拒否するのは無理です」
「……」
「まあ、ふたりとも。残虐性はあるかもしれないけど、恐らく女子からしたらそこまで吐き気を催すようなことはないと思うよ。——まあ、研究所から借りてきた写真とか、執行官の写真とか、色々と入ってるから、秋天さんは……」
私は、そんなことを言いながらも、内心では秋天さんを心配していました。
「まあ、ここは特別クラスです。クラスメートと先生の関係は親密であるべきだとおもうので、あんまり暗いムードにするのは止めましょう」
「はい」
「まあ、秋兎さんは一杯勉強しなきゃいけない時期ですし、早めに終わらせましょうか」
私はもう、資料だとかは準備出来ていました。なので、昼までに緊張感をなくすことだけが必要だったのです。ですから、予行練習は欠かせません。
「しかし、この部屋って結構設備いいよね、そらっち?」
「……」
「今は男女の境目を気にしなくていいんだよ? クラスメートなんだし」
「……」
「答えろ!」
「はい!」
「お、はいって言ったからそういうことか」
酷い話術ですが、これも訓練のうちなんだと私は思います。
ソフトの画面をプロジェクターで映し終わったので、秋天さんには、取り敢えず道具の箱を机にあげてもらいました。
「さてと。準備ができました。これから説明をします」
真面目な表情になって、私は講演の内容に沿った練習をします。
「去勢が合法化されて、女性の立場は男性よりも何倍も大きくなりました。ですから私達は、知恵の遅れている男性たちを、雄を、しっかりと保護する責任が有ります。それは、親が子を守るような感じと考えていただければいいでしょう」
取り敢えず、箱の上にはプログラムを乗せておいたので、恐らくそれを見てくれれば大体わかると思うんですが、どうなることやら。
「男性という括りでも、性的暴行を加えてくるようなゴミのような輩が居ました。しかし、今では完全に排除されており、ペニスを見る機会も減ってきていることでしょう。強姦が無くなったことは非常に素晴らしいことですが、将来の職業で、去勢関連の仕事に就こうと思っている方々もいるでしょうから、今回は詳しい解説をしていくことにしましょう」
その説明で、秋天さんは反応を示します。
「恥ずかしくならないって、凄いよ先生……」
「褒めてくれて嬉しいな。でも、模型」
「あっ、すいませ……」
私が指示を出すと、秋兎さんが模型を出してくれました。これは、研究所から借りてきたペニスの標本です。もちろん、触ることは基本厳禁ですが、今回は特別に許可が下りたので、触らせることが出来ます。
「これが男性器、ペニスです。教科書で見るよりも生々しいでしょう。しかし、去勢関連の仕事に就くということは、これを毎日のように見ることになるわけですから、生々しい物は我慢しなくてはなりません」
私がそういって説明をしている裏で、秋天さんと秋兎さんが会話をしていました。
「あんなの付いてるの?」
「わっ、悪いかよ……。射精したこともないし、笑えよ……」
「別に、お前って女の子と喋れないわけじゃないんじゃん。拒否すんなよ」
「あんときは、気分が悪かった」
「はあ……」
何か疑問に思っていることがあるのかと思い、私は話の内容を耳に入れようとしたのですが、どうやらそういうわけではなかったみたいです。
「では、詳しい紹介をしていきましょう。この皮が『包皮』と呼ばれるものになります。そして、この皮を剥くと出てくるピンク色から黒ずんだ色の物が、『亀頭』と呼ばれるものになります」
そんな説明の最中、やはりまた秋天さんと秋兎さんは会話をしています。
「なんであれって大きいままなん?」
「去勢された時に、勃起させてたんだろ」
「なるほど。ということは、あの標本が五つ置いてあるのって、そういうことなのか」
会話に耳を逸らしているので、私はそれを聞いた後に頷きました。ちなみに、左の標本から、露茎勃起、露茎非勃起、カントン非勃起、真性非勃起、仮性非勃起の五つになります。
「そして、この下に付いている二つの玉が、『金玉』『睾丸』と呼ばれるものです。基本的には、去勢するときにはこれを潰すか、ペニスを切るか、両方失わせるか。三つのうちのどれかになります。
では、実際に触ってみましょう。代表者の五名、お願いします」
私はそう言いましたが、これは本番での話。教室内では模型は触らせずに、本物を触らせます。
「さて、秋兎さん」
「はい」
「そして、秋天さん」
「は、はい」
「秋兎さんは、男性のことを知る一環も兼ねて、実物を触って下さい」
「なっ——」
「秋天さんも、非勃起と勃起状態をしっかりと区別して触らせてあげて下さい」
「夏桜さ——」
「学校では先生と呼ぶのが一般的だと思うのですが、まあいいです」
先生と呼ぶか呼ばないかはどうでもいいですが、実物を触らせるのが今回の講演の大きな目的だ。ただ、男女は学校内で会ってはならないため、雄を連れてくるのはダメなのだ。
そして、うちの学校の女校長が許すはずもなく。
けれどこのクラスの場合は、私が自由に指導していいということになっているので、校長先生の許可は不要なのです。
「そらっち、匂いとかって大丈夫?」
「そ、それは……」
「でも、これも授業の一環だもんね。じゃっ、さっ、触るよ?」
「どうぞ……」
こういうふうに学生同士がエロいことをしているのを見るのは、凄く背徳的でいいですね。
秋天さんの制服のズボンの中に、秋兎さんは右手を入れました。ですが、そこにペニスはありません。パンツに埋もれているので、そこから出さなければならないのです。
「……どうですか? 硬いですか?」
「いっ、いえ……。でも、徐々に硬くなってきました」
「それが『勃起』と呼ばれる現象です。手で感じたのは初めてですよね?」
「は、はい……」
「それでは、見てみて下さい。ベルトを一部分だけ外して、ズボンのチャックを下ろし、パンツからペニスを出しましょう」
秋天さんは凄く恥ずかしくなっていたようですが、触られて気持ちよさそうだったので、何も言えませんでした。一方で秋兎さんは、悪い成績を改善するために一生懸命になっています。
「うっ、うわあ……」
「秋天さんは『露茎』です。射精はしていませんが、凄く素晴らしいペニスです」
「こ、これが……」
「硬いでしょう?」
「は、はい——」
「それが男の子の象徴であり、性犯罪の象徴です」
秋兎さんは、そんなことを私の話の中で聞くと、ペニスを少し強く握りました。
「秋兎さ——やめっ!」
「な、何? 何?」
「いや、なんでも……」
秋天さんが必死に抵抗しますが、気持ちいいのには逆らえないことを実物で試させましょう。
「では、睾丸を触ってみてください。摘んでも大丈夫です」
「やっ、やわらか……」
「温かいと柔らかいのです。——では、触りながらペニスを手で包み込むようにして、それを上下に動かして下さい」
「こ、こんな感——」
指示通りにする秋兎さん。ですが、気持ちよさに耐え切れなくなった秋天さんが反応します。
「うわぁっ!」
秋天さんは、そこで出してしまいました。
「なつさー……? これってその、あれだよね……?」
「ええ。どうみても精液ですね」
「やっぱり、そらっちも男の子なんだね……」
「じゃあ、それを舐めてみてください。精通したのですし、記念に秋天さんも」
私は、そう言います。しかし、精通記念などという言葉を、秋天さんが受け入れたかというと、そういうわけではなかったです。しかし、秋兎さんの補助により、秋天さんは舐めざるをえない状況になりました。
「に、苦い……。ほら、そらっちも」
「うわっ……苦っ……」
「でも、切られるんだよね? ——って、反応はやっ!」
舐めざるをえない状況になり、切られるなどと去勢についての話が言われ、秋天さんのペニスは小さくなりました。
「どうします? 一応、私は去勢関連の仕事に就いているので、ペニスを切れないわけじゃないですが」
「お願いします! 今はダメです! 頼みますから!」
「じゃあ、今日の夜にしましょう。私が切ってあげます」
「なっ——」
そして、私が切ることを告げた時、秋兎さんが言いました。
「そらっちが切られるってこともあるし、今日そらっちの家に行っていいかな?」
「えええええ」
「ぶっちゃけ、男の子の家に行ってみたいし」
「でも、そういうのって本当はダメなんじゃなかったっけ……?」
「別に、義理の兄妹ってことにしておけばいいじゃん。それに、私の親は出張中だし」
「なんだその展開!」
私が切ることには、秋兎さんも同意したみたいです。あとは春猫ちゃんの同意を得るだけですが、恐らく、彼女からの同意を得るのは簡単でしょう。
「それでは、再開しますね?」
「はい!」
「はい……」
二人からの許可を得て、私は講演練習を再開します。
「五人の皆さん、有難うございました。さて、これが男性器です。では、次は去勢執行などに関してのお話になります。……これは写真出ますから、覚悟しておいてください」
「そらっち震えてる……。でもどうせ今日失うんだから、覚悟くらいしておけよ……」
「ふふ」
私が笑うと、更に秋天は震えました。
「さて、これが男性のペニスを切断することを専門とする人たちです。名称は『去勢執行官』です」
「続いて、これが雄となった人達の相談をしている『雄管轄官』です」
「続いて、これが精液や卵子を管轄している『精液・精子管理官』です」
「最後に、私のような人達が『非精通者管理者』です。精通していない男の子たちの指導、管理を行っています」
そこで私は礼をしました。
一方で、講演練習を見ていた秋天さんは、更にぶるぶると震えだします。まだ写真は出てきていませんが、相当怖い様子でした。
「では、二人は写真の準備をお願いします」
「そらっち、そういうこともあるよ……」
酷い話であることは私も分かっていましたが、それでも私の立場は、そういうことを言ってはいけないような立場なのです。まあ、言っても悪くはないのですが、仕事上それは不可能に近いわけですし。
私が話をしている裏で、二人は画面の操作を担当します。頭の悪いのが特徴の秋兎さんですが、ここではしっかりと仕事を全うしてくれていました。もちろん、秋天さんも全うしていましたが、震えていました。
「これから流す映像は、去勢執行官と男性の間で行われている、去勢執行の様子です。画質は結構いいものにしてあるので、グロテスクな映像に吐き気を催す可能性がありますが、ご了承願います」
そして、秋天さんがエンターキーを押した瞬間に映像が始まりました。
『あっ……んっ……。ふふ、気持ちいいわ。こんなペニス、美味しそうなペニス、切りたくなるペニスを持っているなんて、なんて悪魔なのかしら』
『うっ、うわぁっ、で、出るぅぅっ!』
『膣内でビュービュー出しちゃいなさい。ほら、ほらっ!』
『イッ——————!』
『ふふっ!』
『痛ッッッ!』
白い液体と赤い液体が混じったものが映像になっています。非常にグロテスクなのは確かですが、これも学ぶためには必要不可欠なのです。
「はい、これで映像はおしまいです。……では、次の映像お願いします」
今度は、秋兎さんがエンターキーを押しました。
『ええと、今日はどのようなご相談で?』
『その、性欲ってどうやれば無くなるのかを教えて頂きたいのですが……』
『そうですね。……まあ、性欲を鎮めるための薬が出ていますから、それを使うのがよろしいかと』
『本当ですか!』
『はい。——でも、何故そんなご相談を?』
『妻が高度なプレイを要求してきてですね……』
『具体的には?』
『ペニスバンドを僕が腰につけて、それを膣に入れろということなんですが……』
『羨ましいじゃないですか。でも、何故鎮める必要が?』
『先に絶頂を迎えたほうが負けというゲームを行ったんですが、それで負けてしまって……。結局、妻の言うことを聞く事になって、一ヶ月間——』
『可愛そうですね。……でも、くれぐれも女性の言った言葉に逆らわないでくださいね?』
『はい!』
『有罪になって、今度は命を失うかもしれないので。——では、こちらがお薬になります』
『も、もらえるんですか?』
『私たちはそういう役職ですので。……では、お大事に』
『あ、握手してもらっていいですか?』
『仕方ないですね。——へへ』
『ありがとうございます。笑顔まで頂いて……』
『いえいえ。雄の管理をするのが私たちの仕事ですから——』
そして、またしてもビデオはすぐに終わります。
「はい。以上が『雄管轄官』のお仕事風景でした。……では、続いては『精液・精子管理官』ですね」
交互にやっているので、今度は秋天さんの手でエンターキーが押されます。
今度は、男性を使った実験が行われている光景を撮影したテレビ番組を流すはずだったのですが、どうやら先に進んでしまっていて、そこからのスタートになっていしまいました。
ですが、このほうが良かったかもしれません。
『取材班は東京の郊外にある、去勢を認めた法案によって国が作った、「東京精液・精子・卵子・母乳保管局」に取材をしに行きました。そこでは、白衣を着た三人の女性が待っていました——』
『ようこそ、東京精液・精子・卵子・母乳保管局」へ。私は、この保管局及び研究所の局長と所長をつとめている、●●●です。では、施設内を案内しますね』
『——まず、こちらが被験体の男性を用いて実験を行っている場所になります。あまりにもペニスが良くなかったりした男性の為にある場所ですが、今回は精液は一日にどれくらい出るのかを実験していますので、いいペニスを持った男たちを採用しています』
『実験に使った後はどうするのですか?』
『はい。今回の実験では、彼らは気絶してしまうと考えられるため、彼らの母親や姉、妹などの女性に来ていただき、直接引き渡すつもりです』
『去勢はしないのですか?』
『はい。私達は、去勢することを認められている立場ではありませんからね。それに、こんなにいいペニスを持った人達を去勢していいのか、と思ったりすることが有るんですよ。——でも、結局逆の発想に転じるのですが』
『そうですね』
『やっぱり、男は害悪ですか?』
『ええ。なので、男性差別はあって当然だと思うんですよね。子供を産むためのみでもなく、精液なんて所詮代替用のものであるし。正直、女性の性的興奮の発散のために居る道具としか考えられません』
『ですが、バイブレーションというものが有りますよね?』
『ええ。しかし、子供のペニスを使ってセックスをした時程の興奮は得られません』
『なるほど。そうなんですね』
『はい。——では、これから精液保管室へ向かいましょう』
『そう言われ、私は実験室の向こう、精液保管室へと一緒に向かいました』
『こちらが、精液保管室になります。奥手の右側の方が精子保管庫となっていて、精液の中から取り除いた精子を、シャーレの中に入れて冷凍保存しているんです』
『なるほど。ちなみに、取り出した精子はどのような用途に使っているのですか?』
『はい。基本的には人口を増やさないよう、死んだ人数分だけ取り出して、卵子と組み合わせて細胞化しています。その細胞が後に受精卵となって、女性たちのお腹の中に赤ちゃんを宿すんですね』
『男女比はどれくらいですか?』
『男女比は六対四です。女性の数は十分ですので、去勢執行官が仕事を失わないように調整しています』
『考えられているんですね』
『はい』
『では、次は卵子保管室へ行きましょう』
『はい』
『ですが、室内へは入れませんよ?』
『やはり、人権が関係してくるんですか?』
『その通りです。雄みたいな働く家畜のような奴らは人権なんてありませんが、女性は人権で大切に保護されていますからね。室内へははいれませんが、廊下からでもカメラに収めておいて下さい』
『はい』
そして、それから母乳の保管室へと行って、こちらもまた外からカメラに収めておいてということになっていました。やはり、人権が有るか無いかというのは、考えている以上に大きい物なのです。
「結構長かったな……」
「そらっち、途中で吐きそうになったでしょ?」
「あんなん見たら、普通吐くよ男は……」
そんな会話を聞いていたのですが、次が自分の仕事の紹介ということもあって、私はテンションが上ってしまい、春猫ちゃんを呼んでしまいました。勿論、ビデオを流している間に、こっそりとメールで連絡を取っていました。
一応、三階から二階へ来なければならないのですが、取り敢えず担任の先生と学年主任の先生方に言っておいたので、許可は下りています。
「——お兄ちゃん、精通したんだね。おめでとう」
「春猫……」
兄と妹が再会しました。春猫ちゃんは、凄く嬉しそうな表情をしています。やはり、この年齢まで待ったかいがあったということの現れでしょう。
「さて、ここから秋天さんには目隠しをしてもらいます」
「なつさー、切っちゃうの?」
「だって、ビデオ見てたら——」
「そ、その、なつさー!」
「なんですか?」
「そらっちに私の処女を捧げていいですか?」
「なっ——。まあ、彼が望むのならそれでいいのですが。……いっそ、四人でしますか」
ですが、やはり春猫ちゃんの反論はありました。
「い、嫌です! 近親相姦なんてそんなの有り得ないです!」
「残念だけど、上位に来る女の子の命令のほうが優先されるんだゾ」
「うわあああっ!」
つまり、それが何を表すかといえば——。
いや、その前に目隠しをさせましょう。去勢執行官でもないのですし、顔がバレてはいけません。
「秋天」
「なっ、なんだ?」
「私、お前の彼女になりたい!」
「はっ……?」
「嫌——だよな? どうせ、私なんてって思うんだよな……?」
「そ、それが冗談じゃないのなら別に——」
「やった! ……でも、雄になったら肉奴隷かペットってところだよね?」
「そうだな」
「じゃあ、秋天の家に何回も行けるってことか。やった!」
「……」
イチャイチャするのは、是非ともやめていただきたいのですが、どうやらそんなことを言う前に察したみたいです。
「じゃあ、脱いで……くれ……」
「お、おう……」
そんな性交渉しようとする二人が居る一方で、春猫ちゃんは帰ろうとしました。しかし、私は止めません。彼女が諦めたのです。自分は傍聴者になるべきじゃないと、そう思ったのです。
「これでも、一四歳……だからな……。胸はそんなに成長していないけど、処女はホント……だから」
「そっか。……けど俺、自分で脱げんぞ、今」
「なら——」
そう言って、秋兎さんは秋天さんの服を脱がせます。目隠しされていて、頼りは聞こえる音と感触のみ。エロイことを考えれば、それはすぐにペニスの大きさとなって現れます。
「意外と、身体ムキムキなんだね……」
「こ、これでも俺は毎日搾精していたしな。そうなるのが当然だと思う」
「へえ。ところで、今ペニスは最大勃起サイズ……?」
「まだだ」
「そ、それじゃあ、これは……どうかな……?」
「うわっ——」
イチャラブセックスしてもらうことには全然いいのですが、二人とも本気で愛し合っているみたいで、私の出る幕はまだ来ないようです。……というか、いとも簡単に脱いでしまいましたね、二人とも。
秋兎さんは胸を当てます。小さいですが、それでもエロさは十分です。
「じゃあ……舐めるね?」
「俺も舐める」
「なっ——! ひゃんっ……!」
目隠しをされているにも関わらず、秋天さんが秋兎の性器を舐め始めました。当然、そんなの考えていなかった秋兎さんは、男性の体の上で一回転されてしまったことに驚いていました。
「しょっ、しょっぱい……」
「お前もちょっと臭う……。けど、凄くエロい」
「ねえ、この臭いっておしっこ?」
「それと精液だろうな。お前は……」
「私は恐らく、エッチなおつゆ——」
「愛液だろ?」
「ひゃぅん!」
本来、ここまでエロ知識を知っている男の子は少ないです。これも、私の努力の成果ですね。一五歳の時、担当になった瞬間に教え始め、今では女性くらいのエロ知識を脳内に保管しています。
まあ、その方が去勢された後の欲求が大きくなるので、要するに『早く死ね』ということなんですが、目の前の光景を見ているとその思いが強くなってきてしまいます。
「ところで、夢中になっているのはいいんですが、セックスするときはまずは女性が上になるんですよ?」
「そ、それは——! んっ……! ひゃぁっ!」
「ヤバイ……俺も……もうっ!」
「一緒にぃ……一緒にぃ……んあっ」
「俺も……うっ!」
私はため息を付いてしまいました。あまりにも気持ちよさそうなシックスナインをしてくれた二人に、結構イライラしていたのです。しかし、二人にシックスナインを許可したのは私ですし、文句を口に出して言ってはいけません。位が上でも、それがマナーです。
白濁液を口の中にぶちまけ、愛液を口の中でぶちまけます。——そして、ここからセックスをしたら、普通は去勢に入るのですが、私の欲求が抑えきれなくなったので、男の子にリードを任せることにしました。
「あ、秋天……さん……」
「先生、どうしました?」
「私も……参加したい……です……。言葉で虐めてもいいです……」
私、何言ってんだろ。本当はこんなのダメなのに——
しかし。去勢を行う側の人間として、違反を犯してしまいました。目隠しを外してしまったのです。
「エロ教師」
「わ、悪口を言っちゃ——」
「さっき、虐めていいって言ったじゃん」
「……」
やばい。たまにこういう風なプレイもいいかも……。
「秋天ぁ……。処女を貰ってくれぇ……っ!」
「痛かったら言え……よな……ッ!」
「イギィッ……! ハァ……ハァ……」
「きっ、きつい……。でも、出したら去勢——」
重要な事を彼は覚えていたようで、私は安心しました。しかし、そんな私も彼の魅力を見つけてしまっていて、執行する立場としては考えられないほどに堕ちてしまっていました。
口にバイブを咥えながら、私はそれを秋天さんのもとへ運びます。四つん這いで、顔を真っ赤に染めながら。
「秋天さん……。バイブ、バイブを……」
「おらよ!」
「バイブキタァァァァァァァァ!」
「執行官がそんな淫乱な顔して! 教師がそんな淫乱な顔して!」
「ハヒィィィ! 秋天様ァァァァ!」
堕落した私の耳に聞こえるのは、秋天さんの声とバイブレーションの音、そして、セックスしている秋兎さんと秋天さんが奏でるエロい音色と水音。
「秋天ぁ……。腰が、止まってるよぉ……?」
「お前もっ、女のくせにっ、男にっ、支配されてっ!」
「気持ちいいのぉ……!」
「淫乱だな!」
「私は淫乱ですぅ……!」
そんな声を聞いた時、私の膣に入ってるバイブレーションの振動が強くなった気がしました。
「秋兎がエロい声をあげたら、エロ教師のバイブの振動を強くしてやる」
「だっ、だめですっ! そんなこと、教師にしちゃ——あっ、ひぃっ!」
「欲望には執行官も従わずに入られないようだな! オラッ!」
「私は執行官じゃないよぉ……んっ! あんっ!」
「お前が喘ぎ声を出したらバイブの振動を……」
「らっ、らめれすっ! ひょおしにっ、しょんにゃきょっ、ヒィィィン!」
バイブが一体どのくらいの振動なのか、正確なものは私にはわかりません。憶測ですが、まだ五〇パーセントにも満たないでしょう。
「エロ執行官」
「は、はい……?」
「お前、そのバイブレーションを秋兎の尻穴に挿せよ」
「ハヒィ!」
「あっ、秋天ぁ……やらぁっ、二穴なんてぇ、むりぃ……」
「お前にもご褒美をやらないとな」
「ふぇっ?」
目がトロンとしている私に、秋天さんはバイブレーションの強さを最強にしました。
「無理っ! こんにゃにょぉぉぉぉぉ!」
僅か数秒で絶頂を迎えてしまうほどの強さになってしまいました。そして、それを見た秋天さんが私に飴を与えてくれました。
「あっ……あっ……」
「それじゃ、それを尻に挿れろ。お前、別に俺のペニス欲しくないだろ?」
「はいっ! 切りたいのでっ! 入れなくてっ! 大丈夫っ!」
「やっと平然さを取り戻したんですね。……それじゃあ」
そう言うと、秋天さんは自分が下になる形になりました。言うまでもなく、私がバイブレーションを入れる為に、秋天さんが気遣ってくれたのです。
「秋兎」
「にゃ……にゃにぃ……?」
「これが、俺のペニスの味だぞ。最後のペニスの味だ。しっかりと味わえよ」
「はいっ!」
その返事と同時に、エロ教師の私が秋兎さんの尻穴にペニスバンドを挿れました。
「膣の壁と、おしりの道の壁が、ゴリゴリ擦れてるのぉ! もう、もう無理だよぉ……!」
「お前の絞まり強過ぎ……! もう……無理っ! うあああっ!」
秋天さんが絶頂を迎える時、バイブレーションも最大にしてくれました。
「らめぇぇぇっ!」
「イクっ! もう! 無理ィ!」
バイブレーションで気持ちよくなった私と秋兎さん。普通のセックスで気持ちよくなった、秋兎さんと秋天さん。三人とも、気持ちよくなって終わりました。
「——じゃあ、去勢だ」
「あ、ああ。そ、そうだな。しかしその前に……」
「そ、それは——?」
「搾精用バイブレーションだ。筒型で先端には袋を取り付けるための穴が付いている」
「ま、まさか……」
私の話を先読みした秋天さんは、身体を震え上がらせました。
「精液を保管してもらいましょう、秋天さん。私がしっかりと研究所の人とコンタクト取っておいたので、今日の夕方に家で受け渡します。それまで、この教卓に有る冷凍ボックスで冷やすことにします」
「終わるまでどれくらい掛かるんだ……?」
「一〇分でしょう、早漏であれば。恐らく、秋天さんは一五分程度かと」
「それが終わったら……」
「去勢です。望むのなら、彼女にやってもらってもいいでしょう。私が許可します」
そんなことを言った後、私は笑みを浮かべました。そして、箱のなかから透明な袋を取り出し、それをバイブレーションに付けます。
「それじゃ、一五分後まで目隠ししていてくれ」
「——!」
バイブレーションは「強」でなく「最強」に設定しました。そして、その裏で私と秋兎さんで講演練習を続けます。……しかしながら、私はすぐに復帰出来たのですが、秋兎さんはグタっとしていました。なので、道具の準備だとかの練習は止め、私の話を横になった状態で聞いてもらうことにしました。
鍵をかけ、カーテンを閉めてここまでの事を隠すようにすると、私は講演練習を再開しました。
「では、ここからは『非精通者管理者』の仕事についてになります。皆さんが知っている通り、精通したということは去勢して下さいと言っていると同じことです。ですから、大体どういう仕事をしているかわかるでしょう。
一方で、私達は包茎の男の子たちのトイレトレーニングを行っています。今回は、そんな貴重なトレーニングの映像を見てもらいます」
そんな説明をしていると、秋兎が目をしっかりと開いて起きました。
「なつさー?」
「ああ。秋天さんは、去勢の前の精液採取をされているんですよ。それが、私の『彼の付添人』としての仕事の最後です」
「やっぱり、去勢は私が——」
「はい」
そんなやりとりの裏で、秋天さんは喘ぎ声をあげています。
『ここは、名古屋郊外の中京包茎保育園。中部地方などの中学校に入学したけど包茎の人達が集まる保育園です。まずは、この保育園の園長さんにお話を聞いてみましょう』
『園長さん。園長さんはこの保育園を管理するにあたって、どのようなことを気をつけていますか?』
『はい。包茎の男の子たちを、この保育園の全員で馬鹿にしています。そして、トイレトレーニングをさせるのですが、この時も皮を触ってあげて、気持ちよくさせてあげたりしています』
『ペニスを触るということは、手が汚れたりすることも有るんですよね?』
『当然ですね。やっぱり包茎の男の子がと立っておしっこする時って、どうしても皮の中におしっこが溜まっちゃって、結局それが影響してズボンを濡れさせたり、手を汚させたり、小便器を汚したりするんでうよね』
『そうですよね』
『赤ちゃんとかだとまだ可愛いから許せるのですが、中学生ということはもう一五歳を超えているわけですからね。それに、親御さんたちはペニスの為にお金を遣うのはあまり……ということで、包茎手術だって今はどこもやってないですし』
『ですが、あれって確か国が主導した政策じゃなかったでしたっけ?』
『忘れてしまいました。——でも、一つ言えるのは、男の子は消えてなくなればいいということですね』
『害悪ですか?』
『はい。汚いですし、気持ち悪いですし、役にも絶たないですし。はやく去勢されてしまえという話ですよ』
『そうですか』
『はい。……では、ここからはトイレトレーニングをしている当保育園の職員達と一緒に、男の子の包茎を見て行きましょう』
『はい!』
露茎のペニスしか見たことが無かったために、秋兎さんは映像に釘付けになっていました。
『はい。ここが、男の子用のトイレになります』
『そうえいば、この施設って男子しか入れないんですよね?』
『いいえ。女の子の場合は、赤ちゃんの頃にトイレトレーニングをすることが出来ますから、彼女らには、昼ではなくて夜にトイレトレーニングを行っているんです。親御さんと一緒に」
『へえ』
『やっぱり、女の子は子供を産む身ですからね。どうしても、衛生面を保とうする親御さんが多くて』
『そうなんですか』
『男の子みたいに、将来的に人権を剥奪される訳ではありませんから、お金を掛けても勿体なくないんですよ』
映像では、取材者の女性と園長の女性が笑みを浮かべていました。
『では、実際に見てみましょう』
『男の子は男子トイレにしかはいれませんが、女の子はいいですね、やっぱり』
『そうですね』
そして、トイレの中に入っていく女性二人。目の前には、男の子が一人立っていました。年齢は一五歳。要するに、中学一年生です。そして、そんな彼は被験体です。
『では、園長先生。男の子のトイレトレーニングの方法をお願いします』
『はい。……まず、男子用トイレの前に立たせましょう』
『はい』
『次に、男の子のズボンを脱ぎ下ろさせます。この時、パンツの臭いを嗅いであげて下さい。明らかに精液の臭いではないと思ったら、それは包皮と亀頭の中にあるチンカスと呼ばれるものが原因です』
『そうなんですね』
『しかし、これを除去するための薬は値段が高いため、基本的にはこのようにして放尿訓練を行うのです』
『なるほど』
『ペニスに触れたくないという方は、手袋をするといいでしょう』
教育用に作られたDVDなので、非常に分かりやすいです。
『さて。ペニスに触れた後は、これを強く握ります』
『あらあら。お皮が剥けませんねえ』
『はい。これが、包茎です。引っ張っても動きません』
『ですが、このままではしっかりと排尿できないのではないですか?』
『仰る通りです。しかし、させないといけません。ですから、包茎脱出も兼ねさせて——』
男の子のペニスの勃起が収まったのを確認すると、園長先生はそのペニスを右手で優しく持って、左手で皮を亀頭のカリの方向へと下げました。
『このようにすると多少包皮口が広がるため、垂れてくることは無いでしょう』
『ペニスの方向はどうするんですか?』
『下斜め四五度くらいでしょうか。下にし過ぎると、今度はズボンを汚してしまいます』
『へえ』
そして、その後。恐らく編集されたとみられるのですが、トイレから出た所でDVDの映像は続きます。
『今日は、有難うございました』
『はい、こちらこそ』
その記者の台詞によって、ようやくDVDは終了しました。
「ねえ、秋兎さん?」
「なんですか?」
「秋天さんのペニス、凄く素晴らしいものだと思わない?」
「そ、それは——」
「でも、切らなければいけないのよ。……あと、一〇分位でその時刻よ」
「でも、切った後って何に使うの?」
「去勢執行官が決めるのですが、今日は私が決定しました。ですから、貴方のお持ち帰りです」
「そ、それって——」
秋兎さんが私に首を傾げて聞いてきました。私は、こう答えます。
「わかりました。私が、ペニスバンドに出来るように加工いたしましょう」
「放課後にはできているんですか?」
「ええ。……夜、秋天さんのお部屋でまたしましょうね?」
「なっ、なつさー……」
そしてここから一〇分間の間、私も秋兎さんも自慰行為に浸ります。
「秋天ぁ……!」
「秋天様っ……!」
そして、一〇分が経過し、私がバイブレーションのスイッチを止めました。袋を見てみれば、しっかりと白い液体が溜まっています。……しかし、そんなのも束の間。ドアを開けようとする、白衣を着た女性が現れました。
「コンタクトを取っていた女性って、この人?」
「そうです。……では、こちらの精液を」
「あらぁ。これはまた、濃厚な味がしそうね」
「ふふ」
「それじゃ、クーラーボックスの中に入れるわ」
私の笑みを聞いた後、白衣を着た女性は、持っていた輪ゴムで袋を縛り、クーラーボックスに入れて持って行きました。
「秋天!」
「ん……? って、俺絶頂迎えすぎて」
「去勢の時間だよ……」
「ああ、解ってるよ。さぁ、俺のペニスをそのカッターで切れ。玉も一緒に」
笑いながら、秋天さんは言いました。しかし、彼女が要望を出します。
「秋天。勃起させて」
「じゃあ、咥えてみて。最後に」
「うん——」
秋天さんのペニスを、秋兎さんが咥えました。一五分間も精液を搾り取られたのにもかかわらず、秋天さんのペニスはそそり立ちました。
「じゃあ、夜はペニスバンドで」
「三人で、セックスしましょう」
秋兎さんはナイフを右手に持ちました。一方の秋天さんは、目を閉じます。
「——ああ」
その答えを聞いた瞬間に、秋天さんのペニスからは血が流れ出ます。睾丸も一緒に切り取られました。
しかし、痛みはありません。特殊なタオルが有りますから。
その後、私の講演会は練習の成果もあってか、性欲を発散できたこともあってか、大成功に終わりました。
そしてその夜、秋天さんの部屋でセックスパーティーが始まります——。
「あの、秋天さん……?」
「なんだ?」
「そのペニスって……」
「その睾丸って……」
一日でペニスバンドは出来上がり、それを使ったセックスが行われました。勿論、勃起非勃起を自由に変化させることが出来るため、臨機応変な対応が可能になっていました。
「ふふっ。さあ、セックスパーティーの始まりだ!」
「秋天ぁっ!」
「秋天様ぁっ!」
今日は春猫ちゃんが友人宅で泊まることになったので、部屋にいる三人だけがこの家にいる人ということになりました。カーテンを閉めて高度なプレイをしたりしましたが、深夜一時位までセックスパーティーは続きました。
そして何故か、皆がペニスバンドを付けて寝ることになっていしまいました。
「——明日は、皆で学校休みましょうか」
私の問いかけに、二人は手を広げて答えました。
去勢もいいけど、セックスもいいよね……。へへ。
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投稿:2014.08.04
去勢が合法化された世界。 Part5
著者 フェードアウトC.T 様 / アクセス 6973 / ♥ 0