※ Part5の続きになります。
このように、去勢の合法化は女性にとって非常に素晴らしいものであるといえる。この合法化に伴い、去勢執行官という職が作られたわけだが、これは男性をこよなく愛しているからこそ出来るものである。愛していなければ、他人の性器なんて触るものは居ないだろう。
2104年の日本では、性犯罪を犯した場合、女性は必ず無罪となる。痴漢冤罪に関しても、男性側が反論を述べた瞬間に去勢刑、または死刑を求刑されるのは間違いない。しかし、冤罪などは別にいいのである。どうせ、去勢される前に精液を放出することが許されるのだから。
数多くの女性たちがレイプ被害にあっていたのは確かである。国策で、以下にレイプをする人間を少なくするかということを考えていた2000年代後半。初の女性総理が出来て、日本は大きく変わった。世界各国でも、女性たちが大統領に上り詰めていったことも有り、レイプの被害をゼロに限りなく近づけることが出来るようになった。
そもそも男性が冤罪を訴えた所で、気持ちよくしてもらえるのだから訴える意味は皆無に近いということは言うまでもない。加えて、これまで女性たちがいかに悲しい目を負ってきたかということを考えれば、去勢されて妥当なのである。
合法化された世界では、男性も女性も、一人ひとりが自分の素晴らしさを見つけられる世界になっている。確かに差別はあるが、それは男女の区別である。男だから女だから、そういったことをいう輩がいるが、諦めたり貶したりするのであれば、他人の視点に立って行って欲しいところである。
それでは最後に、去勢が合法化された世界のことをまとめることにする。
まず、女性と男性の違いである。これは、基本的な法案である以下を見ていただきたい。
[ 人口60億人計画 ]
《 基本案 》
[ 第一項 ]
本決議案は大多数の国が承認していることに寄って成り立つものであり、承認国家が国連加盟国の半分以下を割ってしまった場合は無効となる。
[ 第二項 ]
本決議案を承認した国は、精通していない者を除いた男性全員を決議案発効と同時に去勢することとする。また、彼らを『雄』と呼ぶこととし、決して『男性』と呼んではならない。
[ 第三項 ]
去勢された者に関しては、その者の人権を剥奪し、世界の女性の共有財産とする。また、その者は左にあるとおり、男性としての権利を失う。
[ 第四項 ]
本決議案が発効された時に精通を迎えていない男性に関しては、精通を迎えた後、精子の能力を見た上で去勢するか判断するものとする。去勢すると決まった場合は[ 第六項 ]に沿う形で行う。
[ 第五項 ]
全ての男性は、この決議案の発効されている内には、女性よりも学ぶ内容を少ないこととする。
[ 第六項 ]
去勢に関しての質問、反論・対抗といったものは受け付けない。抵抗したものは処刑することとする。
[ 第七項 ]
本決議案を承認している国全てにおいて、国会の議員全員を女性にすることとする。
[ 第八項 ]
本決議案を承認している国において、メディアなどに男性芸能人を露出させてはならない。また、会社の経営陣に男性を組み込むことは出来ない。
[ 第九項 ]
雄(権利を失った者)は、国連の承認を受けた国家組織がそれを管理するものとする。(日本では、『男性管理省』がそれを行っています)
[ 第十項 ]
雄(権利を失った者)に対する商品販売の際は、女性に販売するときよりも高い値段で買わせるものとする。
別に男性全員が悪いわけではないし、女性全員が悪いわけではない。あまりにも性的犯罪が増えた為に、苦肉の策として作られたものだ。
さて。まとめもまとめだ。男性は何をしたら女性に処刑されてしまうのか少し考えていこう。
まず、男性が女性にしてはいけないことは大きく二つにまとめられる。
・ 国際的に認められていないもの
・ 日本国内で認められていないもの
前者は省略するものとして、後者に関して少し見ていこう。
まず、一つ目だ。これは、言わずともだが、『男性側による女性への悪口』だろう。
具体的には、女性側が『悪口』だと感じたもの全てにこれが当てはまる。侮辱した男性には去勢刑が基本的に執行されるが、去勢済みの雄の場合は最悪死刑が適用される。良くて、前立腺摘出だろう。
次に二つ目だ。これは、『女性への性的興奮を高めすぎること』だろう。
別に性的興奮を高めることは悪いことではないが、女性へと淫らな行為の防止を目的とし、基本的に女性の許可無しでは自慰行為を除き、性的興奮を得てはいけないものと定められている。
とはいえ、性的興奮を無くすことは薬を使わずしては不可能に近いため、貞操帯の着用などが行われる。
次に三つ目だ。これは国際的なものを日本国側の判断で変えたものである。『女性と男性の義務教育年齢変更』だ。
義務教育は、これまで幼稚園と保育園を卒業したものが入るわけであって、これまでは六歳が基準だった。しかし、男の子の小学校入学時期を三年間遅らせ、女の子の学力と男の子の学力に差をつけようとしたのである。このため男の子が中学校一年生の時、女の子の同じ年齢の子は高校一年生になっているのである。
次に四つ目だが、『去勢執行官への課せた義務の多さ』だろう。
去勢執行官は、外国では執行前に射精させたりする国は非常に珍しい。しかし、日本ではあくまで『平等化』を掲げて去勢刑を導入したこともあって、男性が射精させないよう望む場合を除き、射精させるように法案で決められているのだ。そのため、執行官には処女はゼロ人である。
これ以外にも様々なものが法案としてあるのだが、ストーリー的にはこれくらいで大体大丈夫だろう。
そして現在。雄の増加と男性の減少と共に起きているのが、女性同士の結婚、そして妊娠である。
後者の妊娠をするためには男性の精子が必要になることも有るのだが、基本的には不要だ。科学者達が必死に汗水垂らして出来た技術を応用し、現在の日本では出来るようになったのだ。
では、どのようにするかというと、以下のとおりである。
専用のバイブレーションが有るため、それを購入する。二つの方向に亀頭的な物が付いているタイプだ。
そして、中央に蓋があるためそれを開ける。
蓋に冷凍された精液か精子を流し込む。
後は、機械を使ってセックスをする。リモコンに、『射精する方』という名前のシールの下にボタンが有り、左側を指している方を押すと、バイブを中央から見て左側の女性、右側を指している方を押すと、右側の女性にそれぞれ精液が届く。
今ではこのように、画期的なアイディアが登場しているが、これも去勢を合法化したからなのかもしれない。
女性が男性を支配し、女性同士で子供を産む。そんな世界が、この世界だ。
《 FIN 》
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投稿:2014.08.04
去勢が合法化された世界。 Part6
著者 フェードアウトC.T 様 / アクセス 9550 / ♥ 0