夏の夜に
「腹痛ぇ...トイレトイレ」
俺は今、塾の帰りだというのに猛烈に腹が痛くなっていた。
ここから家まで歩いて帰らなければならないが、まだ20分近くかかる。
そんなもたもたしてたら漏らしちまう、かといって塾へ戻るのも同じくらいかかるのだ。
ここは片田舎でこの時間にやっているような店は見当たらないし、
コンビニでトイレだけ借りるのもなぁ...と思っていたところにふと考えが浮かんだ。
そうだ、この近くには学校があるじゃないか
俺の通っていた小学校。今年卒業したからすっかり忘れていた。
この時間、校舎には鍵が掛っているだろうが、家庭菜園部の畑のそばに小さなトイレがあるのだ。
汚いトイレというイメージしかなかったが、この際背に腹は変えられない。
俺は敷地内に入るとトイレを目指した。
相変わらず汚いトイレだななんて思っていると、男子トイレは壊れているという貼紙を見つけた。
どうしようか、と一瞬考えた後すぐに、
「だれも見てないんだし女子トイレでもいいか」
と思い、隣の女子トイレへと駆け込んだ。
女子トイレも小さく、個室が1つしかない割には男子トイレの数倍はきれいだった。
おそらく家庭菜園部の女子が使っているのだろう。
そんなことを考えながらズボンを下ろし、用を足しているとおかしな音が聞こえることに気づいた。
最初は空耳かと思ったが、よく耳を澄ましてみると、それは声だった。
「男の...子?ここは女子トイレよ」
俺は訳がわからなかった。個室は閉まっているし、個室内にも当然俺しかいない。
しばらくするとぼうっと光が現れ、半分透けた美少女が現れた。
「ここは女子トイレよ、どうして男の子がいるの」
俺は漏れそうでトイレを探していたこと、男子トイレは故障中だったことを話したが、少女は耳を貸さない。
「そんな嘘ついちゃって...ふーん、そういうこと」
少女は一人でなにかぶつぶつ言っていたが、いきなり俺に話しかけてきた。
少女の話をまとめると、少女は昔いじめで自殺した女の子で、最後にもう一度外へ行きたい、
そのために俺の体を貸してほしい、ということだった。
思いっきり同情していた俺は二つ返事でOKすると、目の前に俺が現れた。
いや、中身は少女で、俺はさっきの少女のように透けているのだろうと思っていると、少女がとんでもないことを
話し出した。
「あんたがバカで助かったよ さっきの話ね、ほとんどは本当だけど、1つだけ嘘が混じってるんだ♪
もう一度、じゃなくてこれからずっと、なんだ もうこの体返すつもりないから」
当然俺は抗議した。しかし少女(見た目は俺だが)は、
「あんた、女子トイレに入っちゃうくらい女の子になりたかったんでしょ?ちょうどいいじゃない
ま、そうじゃなかったとしても女子トイレに入ってくるような変態だから別にいいけどね」
その瞬間、俺は体をはじめとした違和感を感じた。
髪は腰辺りまで長く伸びた金髪に、服装は半そでのTシャツに赤いミニスカート、
顔こそわからないがさっきまでの少女の特徴、格好だった。
そして何より男の象徴であるアレ、つまりオチンチンがなかった。
「どういうことだよこれは!」
俺は少女を問い詰めるが少女は話を聞こうとすらしない。
「かわいらしい名前をつけてあげるねー♪ さきちゃん?みずきちゃん?あすかちゃん?
そっか、あすかちゃんがいいんだー きっとかわいくなれるよ、あすかちゃん♪」
そんな彼女に絶望していると、急に体に異変を感じた。
「あ、言い忘れてたけどあすかちゃんが女の子になれたんだって感じられるように、
尿意と性欲が交互に、常に訪れるようにしといてあげたからね♪」
もう彼女の言葉は俺の耳に届いていなかった。
俺はすばやくパンツを下ろし便器に跨ると、
ぴゅしゅしゅ、しゃぁーっ
オチンチンから出る男のオシッコとは違い、短い尿道から出るオシッコの快感に俺はすぐイってしまった。
すると少女の言葉通りすぐさままた次のオシッコが出てくる。
そこでもイってしまうとまたすぐにオシッコが流れ出る。
「女の子の快感いっぱい味わってね、あすかちゃん♪」
オシッコ垂れ流し、イキっぱなしになりながら、俺は女の子になったことを実感するのだった。