運営さんから、そのファンレターを渡されたのは、先月のことです。普通、「オチンチン」などの言葉が書いてあるファンレターは破棄されるのですが、今回の手紙はエッチな話ではなく、大切な報告だということでメンバーに公開されました。そうです。小学校4年生の男の子が、私達のDVDを見ながら女の子になりたいと思い、お姉さんにオチンチンを切り取ってもらったという内容でした。弟さん(今は妹になっている)本人からのお手紙でした。その手紙を読んだ私は、すごくビックリしましたが、今は女の子として幸せであるということは、とても嬉しく思いました。
お姉さんが弟さんを女の子にしたいと考えていたこと、2人でお留守番の時は、弟さんは女装していたこと、そのうち、弟さん自身も女の子になりたいと願い始めたこと。そして、その夏休みの当日に、私達のDVDを見ながら、お姉さんにオチンチンを切り取ってもらったことなど、詳しく書かれていました。私は弟さんの一番の推しメンとして名前が書かれていました。弟さんは私のワレメを想像しながらオチンチンを切り取ってもらったことになります。私のワレメ・・・か。
メンバーは手紙を読んで色々なことを言っていました。
「きゃー、オチンチンを切るなんて痛そう。」「でも女の子になりたいんなら切るしかないでしょう。」「病院で切ってもらえばいいのに。」「未成年は手術してくれないんだよ。」「詳しいわね。もしかして、あんたも?」「何いってんのよ、私は生まれつき女の子です。オチンチンなんて無いです。」「確かにお風呂で見た時はワレメだったけど、生まれた時は付いてたかも?」「もう、いいかげんにしてよ。」
私はその会話を聞きながらドキドキしました。
「ねえ、推しメンで名前が書いてあった◯◯ちゃん。あなたの責任は重大ね。」「え?私?」
ドキドキしていた時に、急に名指しされたので、本当にビックリしました。
「だって、あなたがスカートをヒラヒラさせたから、この子はお姉さんに切ってほしいって言っちゃったんでしょ。あなたのせいで、一人の男の子が女の子に変わったのよ。」「そ、そんな。スカートをヒラヒラさせないで踊るのは無理です。」
私はそう答えるのが精一杯でした。メンバーは、爆笑しながら、まだ話を続けています。
「私達の影響で、女の子になりたいとかオチンチンを切りたいとか、そう思う男の子もいるのね。」「女の子の仲間が増えるのは嬉しいわ。」「そんなにワレメっていいのかな。」「確かにオチンチンは邪魔そうだし、私は自分がワレメでよかったと思う。」「私もワレメの女の子でよかった。」「この子、私達のグラビアで、私達の股間を見てたのね。」「男の子は胸を見たいんじゃないの。」「私も今まで胸を意識して撮影会してたけど、今度から、股間に何も付いてないことを強調しようかしら。」「そんなことしたら、また切っちゃう子が出ちゃうわよ。」「いいじゃない、本人が希望するんだから、どんどん切って女の子になってほしいわ。」「残酷う。」「残酷じゃないわよ。邪魔なオチンチンが付いてる方が不幸よ。ワレメになりたいというのは当然な感情なんだから、私達の股間で、それを応援してあげるのよ。」「それもそうね。女の子は可愛くて楽しいってことを表現して、それに憧れて欲しいだけなのよ。生まれつきの女の子にも憧れて欲しいけど、男の子が憧れてもいいじゃない。ただし、その場合は、オチンチンを無くすという壁があるけど、その壁を乗り越える手助けをするだけね。」「私は、どうしても切れないって男の子がいても仕方がないと思うわ。だって痛いんでしょう。」「そうね、一度は痛い思いをしなければ女の子にはなれない。それを無理矢理に切れなんて言えない。だけど、思いきって切ってしまえば、こんなに楽しい女の子の世界があることは伝える必要があるわね。」「私、今度からテレビに出る時は、カメラの向こうで悩んでいる男の子に、勇気を出して切って!と思いながら歌う。」「私も。」「私も。」「グラビア撮影では、股間のワレメを強調する。」「私も。」「私も。」
もう楽屋の中は、自分達の活躍で、一人でも多くの男の子にオチンチンを切らせ、女の子の仲間を増やそうという雰囲気で盛り上がってしまった。
「◯◯ちゃんに負けない!」
急にまた名指しされたので、ものすごくビックリした。どうしてかというと、私はメンバーにも運営にも世間にも絶対に秘密の事情があるのだ。そう、私は生まれた時、男の子だったという秘密・・・。
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投稿:2014.12.07
女の子になりたい⑤(推しメンの気持ち−1)
著者 さくら 様 / アクセス 13224 / ♥ 11