少女が少年を拉致監禁して約一ヶ月の時が過ぎていた。その間 少女は少年に対して苛烈極まる暴行を繰り返していたのである。
何処とも知れぬ家の中——少女の居住する家だろう——と思われる一室で、少年は責め苛まれ続けたのだ。連日、一日たりとも休みなく虐待は続いていたのだ。それは彼の男の象徴——男性器、陰茎(ペニス)と睾丸を執拗に攻撃するものだった。
「ウフフッ、潰してやるっ、今日こそ潰してやる!」
炸裂する金蹴り、そして玉潰し。少女の手足は少年の性器を痛めつける。嬉々としたそれは狂気を帯びるものだった。皮膚が裂け、鮮血が飛び散ろうとも少女は許さない。寧ろより激しく猛り、その攻撃は鮮烈さを極めていく。それを狂気と言わずして何と言うのか?
一切の容赦のない狂乱の攻撃は忽ちにして男の象徴を血に染めていくのだ。それは少年を追い詰めるが、抵抗は叶わない。ただ叫ぶしかない。
「やめて、許して、もう勘弁してぇっ!」
叫びは悲痛に満ち溢れ木霊すら響かせるかに轟くが、少女は全く聞き遂げる気はない。加虐の虜と成り果てた彼女には返って逆効果、寧ろ悦びを増す促進剤にしか成り得なかった。尚更に猛りを高め、少女は少年の性器を痛めつけていくのだった。
だが————
蚯蚓腫れが拡がり芋虫みたいに変形したペニスは、酷い内出血に苛まれている事実を意味する。そして玉袋はまるで風船みたいに膨れ上がっている。
少女は憑かれたような目で玉袋を見つつ、両手で包み込むようにして握った。そしてゆっくりと力を込めていく。徐々に押し潰され、鈍い痛みが高質量を伴って下腹部を支配していく。少年は呻き声をあげて身じろぎするが、そこまで。疲れ果てたのか、それとも恐怖のためなのか、逃げ出そうとはせずに為すがままだ。故に膨れた玉袋はあくまでもに潰されていくだけとなる。走る鈍痛が次第に強さを増し、やがて掻き毟るような激痛が襲う。跳ねる腰、波打つ腹が苛まれる苦痛の大きさを物語る。それでも彼は逃げない。いや、逃げられないのだ。
彼は虜囚——最早 身も心も少女に支配され、その暴虐からは逃げられなくなっている。自由意思など潰え果て、抵抗など露ほども思い描けない。だからこそ彼は少女の慰み物になるしかない。彼女の望み——「男性器の破壊」という欲望を満たすまで、いつ果てるとも知れぬ局部責めに苛まれ続けるしかないのだ。
少女の笑みが拡がる、それは魔女の如き凄絶さを示すものだった。
「潰れていない。これだけやっても潰れないなんて、ホント サイコーね」
ウットリとした眼差しになり、少女は腫れ上がった玉袋を口に含んだ。唇を動かし吸い付く度に睾丸から鈍痛の衝撃が下腹部を席巻するのを少年は味わう。彼は叫ぶ、だがそれは心の中での叫び。もはや決して肉声とはならない。疲れ果て、そして絶望が心を覆うからだ。
やめて、もう勘弁して。お願いだから家に帰して……
叫びは切なる懇願。だが、それは叶わぬという自覚が彼の絶望を深める。
普通ならとうの昔に潰れてしまうほどの局部責めを果て無く繰り返されて来た。少女の金蹴りや玉潰しは通常ならば男の睾丸の加重限界を越えてしまう程のものだったのだ。だが少年のそれは超人的な耐久力を示し、少女の攻撃を耐え忍んでいた。それ故に少女は目的を果たせず、結果として一ヶ月にも及ぶ局部責めの日々を生むこととなった。
耐え難い苦痛は終わりの扉を容易に開かず姿を隠したまま。よって少年は絶望し、それでも叫び続ける。心の中で。
何故、何故こんなに僕を苛めるの……
そして更に数日の時が流れる————
夕刻、陽が沈む頃。所はバスルーム、少年と少女がバスタブの縁に跨って腰を掛けている。知らない者が見たら恋人同士の触れ合いかと錯覚しそうだが、そんなわけがない。
一緒に入浴するというわけでもないらしい、湯船が張られていないのだ。それに少女は制服姿、着衣のままだ。だが少年だけは全裸——彼は少女の命令により着衣が許されていない。一日中全裸でいることを強要されているのだ。そのまま彼女の家に閉じ込められ過ごしている。
ほっそりとした全身は男らしさを欠片も見せず、丸みすら帯びるボディラインは寧ろ女性的だ。しかし彼は男、股間には隆々たる男の象徴が聳えていた。
そう聳えている——つまり勃起している。彼のペニスは隣に身を寄せている少女の手に握られゆっくりと扱かれていたのだ。リズミカルに上下し、時に亀頭を包み込むようにして続けられる少女のハンドジョブに少年の"男"はいいように弄ばれるだけ。巧みなそれは男の性感を絶妙に刺激し、興奮を高め、いとも容易に勃起という結果を生んでいたのだ。
「ウフフン、これからヒドイことされるってのに、こぉ〜んなにおっ勃てちゃってぇ、変態ねぇ」
嘲るような、それでいて何処か愛おしさを込めた言葉を繰り出す少女。言いつつ手コキを加速させる。グチュグチュいう音が響くが、これは鈴口から溢れた先走りがペニスを濡らしたためだ。それが潤滑剤の役割を果たすらしく、手コキをスムーズにさせていく。
「さぁ、それじゃあキンタマも可愛がってあげようかな」
言って腰を上げる少女、右脚を高く上げて縁の上に乗せる。その際 スカート丈が短いせいもあったのだが、少女の股間が見えてしまった。その奥に秘められる"芯"が目に飛び込んでしまい、少年は思わずといった感じで顔を背けてしまった。
「アラ、アタシのアソコを覗き見したわね」
笑い声を交えて話す少女の声は上機嫌なものに思えたが、それが少年の恐怖を煽ったらしい。彼はビクッと全身を震わせた。
「別にいいのよ、好きなだけ見ていいよ」
そう言って少女は殊更ひけらかかすように両脚を拡げて、更に左手でスカートの裾を掴んで捲りあげた。よって彼女の股間は見事に晒されてしまう。
鮮やかとも言えるサーモンピンクに彩られる彼女の女性器が現れた。そう、少女は下着を穿いていない。生まれたままの彼女の"姿"が外界へと露出されているのだ。
「うう……」
少年は短く呻くだけ。目は固く閉じ、顔を背けたまま。決して少女の方を見ようとしない。それが不満だったのだろうか? 続く少女の声は険を含んでいた。
「何よ、その汚いものでも拒絶するような態度は!」
言葉の最後は声質が跳ね上がり叫びとなる。同時に少年は股間に炸裂する激しい痛みに襲われた。
「うぎゃっ!」
跳ね起きるようにして彼は少女に向き直るが、鼻先に彼女の膝が当たって逆に仰け反ってしまった。マトモに膝頭にぶつかってしまったのだが、彼は鼻の痛みにかまけてられなかった。股間の痛みは激しさを極め、下腹部全体に鈍痛の嵐を巻き起こしていたからだ。
「うぶっ、ぐうぅっ」
吐き気が忽ちにして込み上げる。これが睾丸に加えられる圧力の結果だということは明白だった。
少女の右足が少年の股間に突き刺さっていた。強く、深く、押し潰すようにして彼の玉袋を踏みつけ圧力を加えていたのだ。それが下腹部に鈍痛を巻き起こし、胃をも圧迫して吐き気を生み出している。少年は襲い来る重い痛みに耐え兼ね身を捩るのだが、即座に両肩を押さえられ動けなくなってしまう。そのままバスタブの縁の上を滑るようにして移動させられ、背中が壁際に押しつけられた。強く押し付けられ、逃げるどころか身じろぎ一つが容易でなくなる。
少女はゆっくりと顔を近づけ、囁くように話しかけた。
「ネットで見たんだけどさ、娘が欲しかった母親が息子を女の子にしようと考え出してね、それで去勢するにはどうしたらいいかって書き込みがあったのよ。事故に見せかけるにはどうしたらいいかって」
少年は首を振る。それは助命の嘆願を意味するものであり、少女の言葉に応えるものではなかった。だが少女の言わんとするものを彼は理解した。それが助命の動きに現れている。だが少女は聞き遂げる気などない。ただ自分の言葉を続けるのみだ。
「でさ、医者だという人から返事があったんだけど、これが驚きでさ、事細かく方法を指南してたのよ。つまり事故に見せかけた潰し方」
言って少女は足を細かく動かす。それが少年に更なる苦痛を与える。身じろぎを繰り返し逃れようとするが、両肩を押さえる少女の力は巌のようで如何ともし難い。僅かに身体を左右に揺らすしか叶わなかった。
「バスタブの縁に跨るようにして息子を座らせてね、キンタマがよく見えるようにして縁の上に置くのよ。———で、そのタマをこうして足裏でしっかりと押さえつけるようにして踏むの」
少女の足の力が増し玉袋を押さえつける圧力が増す。踏み方が巧みなのか、全方位から包み込むようにして力が加えられているので中身の睾丸が身動き一つ儘ならない状態になっていく。いや増しに増す圧力は睾丸を断崖へと追いつめて行く。
「こうなると圧力の逃げ場がなくなってね、全部キンタマに掛かっちゃうわけよ。んで一気にプチュッとやっちゃうのね!」
キャハッとはしゃぎ、少女はいきなり踏みつける力を上げた。グレードを何段階も飛ばして加えられた力は少年の下腹部の奥に爆発でも引き起こしたような鈍痛——いや激痛の嵐を引き起こした。
「うぎゃああぁっ!」
獣のような叫び声を上げ逃げようとする少年、しかし少女は体当たりでもかますように身を寄せ彼の思いを阻んだ。結果二人は縁の上に留まったままとなる。苦しむ少年など全く気にも留めないように少女は自分の言葉を続けた。
「ひっどい話よねぇ。親のエゴで子供の未来を奪うなんてさぁ」
言いつつ足をグリグリと動かす。足裏を転がるように動く睾丸の感触を感じ、少女は嬉しそうになる。対して少年は苦しみ呻く。頭を下げ必死に堪えるのだが、震える全身は彼を襲う苦痛が耐えがたい事実を示していた。
「ま、この話は全て自演のフィクションなんて噂もあって眉唾なんだけどさ。でもキンタマの潰し方としては実に有効なんだと思うのよね。でもアンタの場合は——」
少女は少し足を外した。縁の上には異様に拉(ひしゃ)げた玉袋がある。かなり潰れてしまって扁平になっているのだ。少女は右手を伸ばして玉袋を掴んだ。
「すっごぉ〜い、全然潰れてないよ。ちょっと変形しているけど大丈夫! さっすが鋼鉄のキンタマね!」
実に嬉しそうに言い、彼女は玉袋を鷲掴みにした。そのまま自分の方へと引っ張り上げ、激しく揉み始める。それは散々踏みつけられてダメージの溜まった睾丸には途轍もなく響くものだったらしい、少年はいきなり大声で叫び出した。
「なぁっ、やめて、やめてぇっ! お腹が掻き毟られるぅっ!」
叫びは悲痛さに満ちている。指先を立ててグリグリ押し潰すようにして揉むものだから堪らない。下腹部全体を中から掻き回されたみたいに感じられ、それが少年を狂わせるのだ。
「ホント、アンタのキンタマって凄いね。ネットの話ではそれで簡単に潰せるってあったけど、アンタのコレは全然大丈夫。しっかりと生きていて普通に機能しているものね」
そのまま彼女は玉袋を嬲り続ける。しかしその目線は新たな標的を見定めた。
「フン、ホント変態さんね。こんなヒドイことされてんのにオチンチン思い切りおっ勃てちゃうなんてね」
玉袋の上に聳える起立あり。少女の玉責めに呼応して左右に揺らされる姿はリズミカルでメトロノームを思わせる。思い切りいきり立った剛直は力感に溢れ、女性的な面差しの少年に似合わず実に雄々しい。その先端には煌めきが見られ、時折 周囲に滴を散らしているが、その一部が少女の顔にかかった。
「全く、悦んじゃって。いい気にならないでよね、アタシの顔を汚して無事に済むとは思わないことね!」
怒った口調で言うが顔は笑っている。言いつつ彼女は左手を大きく振り上げ、そして————
そしてペニスを襲う激痛、切り裂くようなそれは少女の平手打ちによるもの。思い切り打ち抜かれた打撃は剛直に折らんばかりの衝撃を加えた。だが直ぐに立て直す。二、三度首を振るように揺れるが間もなく中央に起立を取り戻し、その剛直を少女に見せつけるのだった。それを目の当たりにして少女の両目は大きく見開かれた。口元は大きく開けられ、悦びが増しているのを知らせる。
「このぉ、生意気なチンポめぇっ!」
そして連打が始まる。一度、二度に終わらない。果てしなく続くかに思わせるそれは乾いた鋭い打撃音をバスルームに響き渡らせていく。
「やめて、お願い、許してぇっ! オチンチンが破裂しちゃうぅっ!」
その痛みは凄絶を極める衝撃を少年に見舞い、それが絶叫を生むのだ。泣き喚きは収まらず、必死に許しを請うが、当然のように無視される。無慈悲な打撃は決して収まらず、少年の男の樹は少女の手によって傷つけられていくのだった。
左右を打撃が走り抜ける度に焼け付くような衝撃が走る。鋭い鎌ででも斬りつけられたようで、ペニスに燃え上るような痛みを齎す。赤い飛沫が飛び散るのが見えるが、どうやら皮膚の一部でも裂けたのだろう。撒き散らすように飛び散っていた。しかし少女は気づかないのか、或いは気づいた上で無視しているのか——いや、歓喜する表情は気づいたからこそ尚更に猛った事実を意味しているのだろう。
「サイコーよ、血まみれのチンポってチョーイケる!」
言葉は確かに彼女が流血を認識している事実を証明した。そしてそれが少女の加虐心に更に火を点けるのだった。
少女は平手打ちをやめるが、素早くペニスを鷲掴みにした。思い切り握りしめ、搾り上げるように引っ張った。ぷっくりと膨れ上がる亀頭、見る間に充血度を上げ、雁首辺りから止め処ない出血を始める。どうやら平手打ちで皮膚が裂けたのがこの附近なのだろう、握りしめる圧力で出血量が増えたのだ。
まるで滝かと思える程に溢れ出る紅い河、ペニスと自分の手を赤く染める流れを見る少女の目は恍惚度を高めていく。
「ああ、とっても美味しそう……」
そう言うや、少女は身を屈め唇を紅い肉棒に近づける。今にも触れるかと思うや、一瞬動きを止めて間近の少年の顔に目を向ける。上目遣いのそれは如何にも悪戯っぽく、しかしそれが少年には途轍もなく空恐ろしいものに思えた。少女はほくそ笑むや————
「食べさせてね」
ウフッ、と笑い、少女は血まみれのペニスを口に含んだ。
「うあっ」
忽ちにして温かな滑りに包まれたかと思いきや、少年は自身の身の奥底に腰が抜けそうな快感が走るのを感じた。それはフェラチオ、少女の口が少年の男樹をスッポリと咥え込むもの。
柔らかくも、ざらついたものが蠢き彼の分身を搾り上げる。粘性に満ちた感触を走らせたそれは少年を快楽の淵へと落としていく。少女の巧みを極める口技が少年の"男"を翻弄していくのだ、しかし————
少女は僅かに口を離し、少年に話しかけた。
「血混じりのオチンチンってのも乙なものね。でもね、もっともっと味わいたいな」
ニヒッとした笑いを最後に付け加えたが、それを見た少年は背筋が凍るものを憶えた。何かが予感したのだろう、彼は慌てて叫ぼうとするのだが、少女が再びペニスを口に咥え————
「やめっ——」
少年の言葉は最後まで続かなかった。
「うぎゃああぁぁっ!」
言葉は絶叫に取って代わった。途轍もない激痛が股間より走り、それ故に彼は狂い叫んだのだ。至上とも言える快楽が打って変わって激痛の嵐に呑まれ、その落差こそが彼をして尚更の狂乱に陥れる。少年は腰を引こうとするが壁に阻まれて果たせない。よって逃れるは叶わず、ただ泣き叫ぶしかなかった。
「そらっ、チンポからもっと血を出しなさいよ!」
少女の口元から血が溢れ出ている。それは平手打ちの跡などとは比較にならない大量の流血だった。少女はその口で、少年のペニスに尋常でない攻撃を加えていたのだ。
「ぎゃああぁぁっ! 千切れる、食いちぎられるぅっ!」
首を振って逃れようとする少年、しかし少女は身を寄せて逃がさない。玉袋を握る手の握力も上げ捩じり上げるものだから、それが少年をドンドンと追いつめて行く。
逃げられない。ペニスを襲う激痛が決して消えない……
「フフーン、亀さんのお肉、美味しいわ」
少女は歯をたてて亀頭に噛みついたのだ。いとも容易に歯先は亀頭の肉に喰い込み、血を溢れさせた。例え少女のものとは言え、人間の顎の力は強大。脆弱な男性器の頭に抗うも、防ぐも叶うはずがない。見る間に血が飛び散り、少女の口元、胸元を紅く染めていく。そしてバスタブは少年の股間を中心として血の海と化していくのだった。だがこれだけで終わらないのは当然。
「うぎゃあぅっ!」
ガリッという衝撃が走り、それが少年を狂わせる。亀頭の表面を幾つものヤスリが走り抜けたようなものだった。少女が歯を立てたまま亀頭を擦り上げつつ口を離したからだ。それは腰を突き抜ける電撃の如き激痛を放ったが、何故か快感すら伴った。震える硬直の姿が少年の味わったものを示している。
「この変態、アタシに亀頭を食べられそうになって更に興奮しちゃって。何よそのチンポ、ますますいきり勃ってんじゃないのさ!」
高らかに嗤い、少女は少年を見下ろす。眼差しは冷たさと熱さが入り混じるものだった。口元に流れる血の跡が魔性を演出するが、目の当たりにした少年は言い知れぬ恐怖に囚われた。彼は無言で震え、固まったまま少女を見上げるしかできなかった。股間に聳える血まみれのペニスが実に異様。何故ならば血まみれなのに、勃起は収まらず先走りが溢れているからだ。
それを実に物欲しそうに少女は見つめた。ウットリとした眼差しは血まみれの肉棒から決して離さない。
「ホント、こんなに美味しそうなもの、そうはないわね」
きつく握りしめられた手の上で膨らむ亀頭——噛まれた跡なのだろう、歯型がキッチリと残っていて、しかも未だ血が流れ出ている。滲む——などと生易しいものではない。ドクドクと流れる血は、それがかなり深く穿たれた傷口だという事実を証明していた。
「いい按配だわ、こぉんなに素敵なオチンチンになるなんて」
そう言い、少女は再び口を近づけて舌先を伸ばす。そして傷口を舐め始めるのだった。
「あいぃぃーっ、痛い——!」
傷口からひりつく痛みが走る、舌が傷口を刺激したのだろう。まるで電撃を連続で浴びせかけられたかのようで、少年にはそれが耐えられなかったのだ。しかもペニスから、最も大切な男の象徴からそんなものが走るのだ。それが少年の心を根底から打ち砕いてしまう。男の尊厳をトコトン凌辱されているという事実は、少年を何処までも踏みにじっていくのだった。
「嬉しいでしょ? 女の子にオチンチンを食べられそうになっているのよ」
少女は背中を頻りに上下させているが、呼吸が急速に荒くなっているからだ。興奮が高まっているのだ。彼女の"本気"度を知り、少年は惨劇の到来を予感する。
食べられる……
僕が……、僕のオチンチンが食べられてしまう!
少女が自分の一物に対して、異常極まりない欲望を滾らせているのを確信したのだ。
少年は逃げ出したい思いに囚われるが、しかし身体を、そしてペニスと玉袋をギッチリと掴まれてしまっていて身動きが儘ならないので果たせない。それ以前に恐怖で凍り付いて身動き一つ取れなくなっていた。
それでも、それでも彼は解放への願いを口にしようとするが、少女が言葉を被せたために果たされず消えて行くのだった。
「やっぱり男の子やめたいんだね、アンタは!」
突然 走った新たな衝撃、重く突き上げるそれは睾丸から齎されたものなのは明白。少女が再び玉袋を踏みつけたのだ。
少女の声が届く、ペニスと睾丸から絶え間なく襲う苦痛の嵐に意識を呑まれながらも、その凛とした声は明瞭に彼の心に響くのだった。
少年は呆然とした目で目前に迫る美少女の顔を目撃するのだった。そこに湛えられる笑み、それが地獄の扉そのものであることを彼は知るともなく知る。そして聞かされる言葉は紛れもない死刑宣告だった。
「今からこのキンタマを思い切り踏みつけるからね。それこそアタシの全身全霊を込めた踏み付けだからね! 楽しみだね!」
ニィッと笑う。正に魔女の笑みそのもので、少年は凍り付く。
「やめ……、や……」
最早 言葉にならない。ただ震え、首を振るしかなかった。
「今までアタシを楽しませてくれてありがとう。こんなに思い切りキンタマ苛められるなんて思ってもみなかった。だから心からの感謝を込めて粉々に砕いてあげるわ!」
そして少女は右脚を高く上げた。勢いよく振り上げたせいか、彼女の股間から迸る煌めきが少年の顔に飛び散り濡らした。まざまざと目撃される女性器、濡れそぼるそれは"くぱぁ"と口を開けてしまってジュクジュクとした赤い襞を垣間見せている。溢れ出る愛液の奔流は止め処なく、脚を——そして少年の身体を濡らしていった。
ああ、興奮している。勝手に口を開くまでに————
男のペニスと睾丸を責めることが、その行為こそが少女の悦びを拡大させる。彼女のエクスタシーはここにしかない。男性器を存分に嬲り倒すことのみが生きがいなのだ。少年のそれは彼女の望みをこの上なく叶えるものとして生贄にされるのだ。
彼は確信し、それ故に到来する惨劇は決して避け得ぬという真実を自覚するのだった。
「潰れろおぉぉぉぉぉぉっ!」
ドシンという重い音響はまるで砲弾が炸裂したかのよう、事実 少年には砲弾そのものの着弾にしか思えなかった。打ちつけられた少女の足裏は正確無比に少年の玉袋を捕え、突き抜け、その圧力を寸分余さず睾丸に伝えた。まるで火焔の礫でも駆け抜けるような熱く重い衝撃が股間から下腹部を席巻し、更に胃を突き上げ、そして脊髄には高圧電流の如き嵐が駈け上った。それは彼の脳髄を直撃、意識を弾き飛ばす。
弾ける閃光が視界を覆い、少年の意識はホワイトアウトしていった。
「いあぁぁぁぁぁっ!」
少女も絶叫する。まるで発狂でもしたかのよう。
頬に打ちつけられる熱い滴を感じ、彼女は痛みすら憶えた。見るとペニスの先端から赤と白が入り混じった迸りが噴き上げられているのを目撃する。呆然と見つめる少女、足裏から伝わる男の断末魔すら忘れ彼女は魅入る。
イッている、射精している!
キンタマ潰されて一緒に射精しちゃってるよ!
その瞬間、少女は腰の奥に電流が走るのを感じた。背筋を駆け上がり、力が抜けていく。これがエクスタシー、絶頂に達した性感を意味するのは確実だった。
女陰からは、愛液が洪水かと思わせるほどに溢れている。失禁かと見紛うが、粘性に溢れたそれは絶頂故の愛の蜜だ。
少女は両脚の力が抜け、そのまま崩れ落ちた。彼女は少年に圧し掛かるように倒れ、そして二人の身体はバスタブの縁から落ちていった。彼と彼女は折り重なってバスルームの床上に横たわるのだった。
どれ程時が過ぎたのか定かではない。陽はとうに暮れ、闇が拡がっていた。夜の帳がバスルームを覆っている。
床上に重なる人影が動いた。上に乗る者が身を起こしたのだ。揺らされる長い髪は、それが女のものと知らせる。起き上がったのは少女だった。窓の外から差し込む街路灯の光が少女の姿を奇妙に幽玄なものに見せるが、紫紺に染め上げられた姿は何処かこの世ならざるものを想起させるものだ。
彼女は下を見る。視線の先には微動だにしない少年の姿が映った。どうやら彼は未だ気絶しているらしい。或いは死んでしまったのか——危惧が胸を過ぎるのだが、微かに動く胸は呼吸を意味していると理解した。生きていると確信し、安堵するのだった。
少女の目が動く。茫洋した眼差しに光が灯り、意志の力が宿るのが見て取れた。彼女は直ぐに腰を動かし、少年の両脚の間に移動していった。そしてその股間に顔を寄せた。
異様に膨らんだ玉袋が目に入る。それはペニスからの出血と射精の跡なのか、赤黒いベトベトしたものがこびり付いているのが見られる。少女は目線を動かしてペニスへと向けるが、驚きの眼差しが目に浮かんだ。
「何よ、まだ勃ってんじゃないの」
そう、少年のペニスは勃起したままだったのだ。血まみれで傷だらけなのだが、雄々しい起立が維持されていて、それは力感に満ち溢れていたのだ。
少女は再び玉袋に目を向ける。その目には「まさか」の驚きがありありと現れた。
彼女は素早く玉袋を握りしめた。腫れ上がり、傷ついているのだが、お構いなしとばかりに力を込めて鷲掴みにした。
「うぅ……」
呻き声が聞こえ、少年の腰が動いたので少女は少し驚いた。だがそれだけ、それ以上は反応は拡大しなかった。少年は意識を取り戻したわけではない、ただ反射的に動いただけだ。
少女は暫く動きを止めたまま少年を観察していたが、やがて状況を確信。再び玉袋に意識を集中した。
力が込められ、指先が玉袋に減り込んでいく。腫れが酷いため容易に入っていかないが、それでも彼女は捻じ込むようにして指を減り込ませていくのだが、無理矢理の力づくでかなり乱暴なものだ。暫くそのまま指を捏ねくるように動かしていたが、やがて止まる。
大きく見開かれる少女の目、それは正に驚愕の眼差しだった。
「潰れていない、ちゃんと二つある……」
そのまま絶句、彼女は固まってしまった。
こんなの有りえない。だってアタシの全体重と筋力と、そして重力の力を乗せて思い切り踏みつけたんだよ? 固いバスタブに押しつけられて圧力は逃がされないはずよ。アタシの踏み付けは完璧だったのよ! 血混じりのザーメン飛び散らせていたじゃない。あれって潰れた証拠じゃないの?
だが事実は厳然としてそこにある。手の中に伝わるコリコリした感触は確かに睾丸の感触だ。固くなっていて弾力性を失っているが、確かに睾丸だ。何度も何度も苛めて味わった少年のそれであることは、直感的に理解していた。
少年の睾丸は健在だ。しかも生きている。手に伝わる振動は機能さえもが健在で生きている事実を伝えるのだ。
「潰せなかった……、ここまでやっても潰せないなんて……」
全力を尽くして為した努力が跳ね返されたのだ。それは少女に底知れぬ敗北感を生み出す。
しかし————
しかし少女の顔に笑みが浮かぶ、それは満面の笑みだ。敗北感を抱きながらも現れる幸福感に満ちた笑み、何故なのだろうか?
彼女は睾丸を握りしめたまま揉みしだき始める。それは新たな痛みを伝えるらしく、少年の身体が僅かに動いた。そしてペニスが揺れ、その先端から透明な液体が飛び散るのが見えた。それは尿道に残っているザーメンなどではなく、新たな先走りだということを知らせる。
つまりこの子は再び興奮し始めているってコト。アタシの玉揉みに反応しているんだわ……
「アハッ」
大きく口を開け、歓喜の声を上げた。そして腰を上げて、もう一つの手を伸ばしてペニスを掴む。素早く扱き上げるが、それはスムーズに滑り何ら抵抗はない。手の中にドクドクいう脈動が伝わり、この男の樹が力強く息づいている事実を知る。
「いいわ、いいよっ、いいわよぉっ! まだまだ楽しませてくれるんだよね!」
少女は少年の股間に跨り、掴んだペニスを自分の女陰に押しつけた。熱く震える男の息吹がたちどころに股間に伝わる。
「ああっ」
全身に蕩けるような快感が走り、腰が抜けて倒れそうになるが踏み留まる。そして姿勢を安定、少女は未だ意識不明の少年を見下ろした。ゆっくりと口を開け、毅然とした呈で話しかける。
「受けたわよこの挑戦! この次は必ずアンタのキンタマ潰すからね!」
少女はそのまま腰を下ろした。濡れまくっていたためだろう、大した抵抗もなく剛直は深々と咥えられた。膣内深く、子宮口にまで一気に剛直が貫かれていき、その熱くて硬い感触が女の性感を燃え上がらせる。
「ううっ、生意気なチンポ! 気持ちイイじゃないっ!」
頭を振り、少女は身の奥を貫く快感の衝撃を味わっていた。今にも気が飛ばされそうになるのを寸でで堪え、彼女は意識を凝らす。気絶しそうなのを堪えるためなのか、いや挑戦の意志の現れなのだろう——少女は両腕を背後に回し、再び玉袋をガッチリと握りしめた。そしてギリギリと捩じりあげていく。激しい振動が掌に伝わり、男の脈動をありありと味わう。それが少女をいや増しに猛らせる。
そして叫ぶのだった。
「憶えていなさいっ、絶対に潰してやるんだからぁっ!」
叫ぶや、彼女は腰を振り、激しいピストン運動へと入ってく。そのままいつまでも、果てしなく、一方的な性交へと突入した。
仰け反る度に乱れる髪、身をくねらせ、舞踏でも演じるかのように蠢く女体が宵闇に浮かび上がる。艶めかしくも妖しいさまは、この世の条理を逸脱していく光景。
女が男を、その象徴を嬲り続ける姿。それは理(ことわり)を越えた渾沌の力である。
睾丸は潰れなかった。それが敗北感を生んだのだが、それを凌駕して余りある歓喜を少女に齎したのだ。だから輝くような笑みが浮かび、彼女は快楽へと身を投じるのだ。
もっともっと苛められる。更に激しく、思い切り苛めていいんだ!
いつまで続くんだろう? できれば一生——いや、永遠にこのキンタマを苛め続けたいわ!
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投稿:2015.11.01更新:2015.11.07
鋼鉄の睾丸 —玉責め少女NEXT—
著者 灰人 様 / アクセス 20066 / ♥ 4