二十世紀、突如として登場したグラウンザー帝国は世界各国に侵略戦争を仕掛けた。彼らが人間ではない事は明らかであった……それは地球上の科学では実現不可能な改造人間を使用したからだ。更にその改造人間こそ地球人を材料にした生体兵器だ……誰もが諦めかけたその時彼は登場した、ジャスティスマスク……何時しか彼の活躍によりグラウンザー帝国は帝王を失い次元の狭間に逃げ込んだ。
次元城……グラウンザー帝国に残された唯一の領土は改造戦士らの悲壮感に溢れていた。ジャスティスマスクは最高傑作になる筈であった、だが改造素体である高城 武は洗脳を免れ帝国をここまで追い詰めたのだ。
「……」
「もう帝国の伝統やら格式やら拘るのは辞めていただきましょう……現地幹部が音頭を執るのは申し訳ないですが」
謁見の間にて永年居すわった宰相ドン.デークが戦闘員グーランに抱えられて姿を消した。
「さて……不肖コーロクが指揮を執るのに異論は無いな?」
他の幹部らは先の戦闘で死亡、今いるのは改造素体になっている人間らだ。
「コーロク、僕はどうなるの?」
帝王の席にちょっこんとすわる男児こそ帝王である……ただし帝王は星の文明を支配する事が条件とされるも、どの星系も一筋縄ではいかないので全く手が付いてない地球が見つかった時に後先考えずに侵略を始めてしまったのである。そしてジャスティスマスクを傀儡政権の新たなシンボルに据える筈が幹部らのイザコザで脱走した。コーロクは知ってはいたが現地幹部なので次元城に入れる身分も無く、戦闘員や改造人間の確保に勤しんでいたのである。何時の間にか幹部は全員戦死、帝王も勝負に挑んだが最終形態ハイパージャスティスマスクEXにより死亡、宰相は精神崩壊……そして自分が帝王に呼ばれた。
「ご心配なく」
とはいってもここ数年で内情が色々と分かったが今の帝王には受けきれないほどの難題揃いだ。
まず事前の作戦が漏れる事が多い事に気が付いた。多くが市民からの通報であるがジャスティス少年団と呼ばれる支援組織が居る事に気が付いた……子供なので行動範囲が限られる反面アジトを見つけられる事が多い、しかも怪人らは人質に利用して有利にしようとしたが……改造の影響で知能が少し低下している事が多く大抵逃げられた。
「つまり力押しか」
コーロクも呆れるほど拙い訳だ。しかもこの報告書……現帝王も知っており弱気になるのも無理はない、責任が無いとは言え多くの部下が失っているのだ。
「そうか……ジャスティスマスクの支援者を潰すのなら」
ジャスティス少年団……コーロクは密かにこの組織を調べ上げており潰し方を考え付いた。許可を執る必要はないし必要な機材も揃えられる……邪魔者も居ない。
「こんな事を考え付かないとはな……何処まで脳組織の劣化が進んでいたんだ?」
コーロクの場合は現地幹部としては致命的な欠点を持っていた、怪人化出来ないのだ。故に戦闘力は人間よりも少し上程度だ……逆に言えばジャスティスマスクに正体が割れてない。
次元の狭間に居ると時差も数年単位が当たり前、深い場所になると何十年単位になる……。
「20XX年か……深い個所に潜っていたからな」
今現在のグラウンザー帝国残党軍はだいぶ数を減らしている。残党軍と言っても現地幹部らの烏合の衆で後から来た侵略組織に寝返って利用されたりしてジャスティスマスクの後継者らに倒された事も少なくは無い。
「ジャスティスマスク.ドライバーバロンか……」
エクステンダーポリスの強化スーツであり専用パトカーロードバロンを相棒に持つ……真正面から挑むのはよした方がいいな。コーロクは地球上のアジトの一つへと急ぐ。某県某市、ここは初代ジャスティスマスクの出身地である事は調べが付いている……故にジャスティス少年団本部もある。少年団のアジトはかつてジャスティスマスクのマシンを開発/整備していた川崎 緑太郎のサテンだ……今でも海外にて残党を追いかけている武との連絡や怪人が出る事から活動は続いており、息子の大輝もかつては活動しており今では緑太郎から全てを任されている。
「(当然ドライバーバロンとの関係もあるのか)」
そう考える方が自然だ。ここはメンバーの寝込みを襲うか……コーロクはニッとした。
彼は既にメンバーの把握を終えており、深夜ターゲットの自宅前に立つコーロク……市で一番高いタワーマンションだがコーロクは躊躇無く玄関ロビーへ……そして装備しているハッキングシステムで警備システムにある録画データをニセモノにすり替えて行く。オートロックも誤作動するが記録には残らない。既にこのマンションは次元レベルで遮断している。更にドライバーバロンは別の事件に対処、ジャスティスマスクはアジア某国にて残党を相手にしている。
「さてと君の人生はここで終わるよ」
ジャスティス少年団の一人 富山 勘太は何事も無く寝ている。両親は共に夜勤……小学生を一人残して仕事とは聊か感心しないが好条件が揃っているので彼からヤル事にした。単に誘拐するだけだ……こんなもんは普通なら戦闘員か戦闘ドロイドに任せるのだが地球時間で換算して何十年も幹部すると万が一の時の損害をそろばん勘定してしまう。無駄な事はしない、直ぐに次元城に撤収する……。
勘太は眼を覚ました瞬間自分が全裸で手術台に固定されている事に気が付いた。そしてそれを見ている妖しげな男がいる事も。
「はじめまして、私はグラウンザー帝国の宰相をしているコーロクと申します」
「っ!!滅んだ筈!」
「確かに前世期末期に先代帝王を討ち取ったのは事実です。ですが帝国から後継者が存在してます…、したがって滅んではません、隠れているだけです…ここは次元城の工房……まあ手術室と言った方がわかりやすいですね」
「僕を怪人化するの!そんなの無理だよ!」
「確かに子供の怪人化は大人以上にリスクが高い故にDr.バーズズも諦めました。ああ、彼もジャスティスマスクに倒された一人です……何も私は怪人化するとは言ってません、愛玩奴隷なら子供でも十分ですから」
「愛玩?」
「小学生には難しかったかな、簡単に言えばペット化した動物です……人間は非常に人気があるから侵略されるんですよ」
勘太は逃れようとするも金属の枷に手足を完全に固定されており様々な医療器具と注射器が付いたマピュレーターアームが恐怖心を煽る。
「やめろおおぉおおおお!」
勘太の絶叫が心地よい……幾多のカメラはあらゆる角度から撮影されており彼の哀れも無い姿を録画し続ける。首筋に注射針が刺さった瞬間に痛みを感じなくなった。眼の前ではレーザーメスや薬剤注入の点滴針が射し込まれているのに……。
「ぅううっ!」
まるで胸とお尻にお湯が入れられるように熱い、それ以上におちんちんが苦しい。
「ああ、強制射精阻止と矯正放尿を出すのに管を入れているんですよ」
「!!!」
「もしかして射精はした事ないですか?う~ん四年生にしては遅いですが……」
絶え間なく続く刺激におかしくなりそうだ……勘太が意識を失ったが直ぐに気が付いた。お尻の孔に何かが挿入されたからだ。
「ふぁ、ふぁぁあっ!」
「男はここを責められると堕ちるのさ」
その意味に勘太は分からなかった……自分の身体を見るまでは。
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投稿:2016.04.22更新:2016.04.23
ジャスティスマスク 恐怖!グラウンザー帝国の恥辱愛玩奴隷改造されるジャスティス少年団 1
著者 kyouske 様 / アクセス 10750 / ♥ 1