放課後、友人と話しているとクラスメートの女子が教室に入ってきた。
一人は背の高い細身の美人、でも貧乳。もう一人は背は小さめで胸がそこそこあるかわいい感じの子だ。
高校に入学してから半年も経つのにこの二人の名前を覚えていない…人の名前を覚えようとしない自分の悪い癖だ。
「あれ、南ちゃんどうしたの?」
友人が背の高い細身の美人に話しかけた。どうやら南という名前らしい。
「今日の5時間目の保健体育、男女別だったでしょ、女子は護身術やったのよ」
「へぇー護身術か、確かに女子はやった方がいい勉強だな」
同意を求めるように自分の方に向きながら言ってきたので、軽く頷きながら、
「そうだね、痴漢とかよく聞くからね」と、適当に話をした。
「そうなの、私もそうだけど、利矢子もけっこう痴漢にあったりして困ってるの、だから護身術の復習をしたいんだけど手伝ってくれる?」
どうやら、胸がそこそこあるかわいい感じの子は利矢子という名前で、よく痴漢にあってるらしい。
暇なので友人と護身術の復習を手伝うことにした。
「まず、私を後ろから襲って両手で抱き締めて、そのあとは任せるから」
「任せるって言っても、本当にやっていいの?」念のために確認すると、
「本気でやってもらわないと、いざっていうときに役に立たないじゃない」
そりゃそうだと思っていると友人が、
「じゃあまず俺からやらせてもらいますか」とニヤニヤしながら南の後ろにまわった。
「きゃっ」と声にもならない悲鳴を南が上げた。友人がいきなり後ろから襲いかかったのだ。
「い、いきなり何すんの」
南は驚くような恥ずかしいような感じで叫んだ。
「本当の痴漢や変態はきっとこんな感じだぞ、早く護身術を使わないと…」
南の顔が急に赤くなった。友人が南のあるのかどうかわからない胸を揉みだしたのだ。
「ちょっとやめてよ」
南は必死に言うが、友人の手は太ももの方にのびていった。
「スカートめくっちゃおうかな」と友人が南のスカートの裾を持ち上げようとした瞬間、
膝を高く上げ、かかとを友人の右爪先に降り下ろした。
「痛ってえ」
友人はスカートの袖を離し、一歩後ろに下がった。
その時、南の拳が弧を描いて友人の股間へ突き刺さった。
「ぐぅ、」
友人は両手で股間を押さえながら膝をついた。
続く
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投稿:2017.06.18
断れなくて
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