「おい兄ちゃん、あんたの◯んこ見せてくれよ」
そう呼び止められてボクは辺りを見回した。人通りの少ない道ではあったが、通行人がいない訳ではない。ボクに対しての言葉かどうかわからなかったのだ。
真後ろに大柄な黒いTシャツ男が立っていた。
「あんたの◯んこ見せてくれよ」
男は同じ言葉を繰り返して懇願するように頭を下げた。
「何を見せろって?」
ボクは怪訝そう100%の顔で答えた。この辺りがボクが真面目なところだ。「◯んこを見せろ」なんて男がいたら全力で逃げるべきだったのだ。
「そう、ナニだよナニ」
男は顔をあげてにこっと微笑んだ。悪い奴ではないのか?いやいや冷静に考えれば赤の他人に「ナニ」がどうのと言う奴が好い奴な訳がないのだが。
「なぜ?」
「10万出す。見るだけ」
ボクは迷った。アレを見せるだけで10万円なら。だが、口だけなのではないか?
「ほら」と男は封筒を尻ポケットから取り出した。ふっと息を吐いて封筒を開き中の札ビラを取り出した。
「でも・・・な」
「触らない、写真に撮らない、見るだけさ」
男は標語のように口ずさんだ。
「10万だぜ。◯んこ見せるだけで10万だぜ。『一瞬』って言うか1分でいいぜ」
「どこで?」
「ここでもいいぜ」
つづく
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投稿:2018.09.04
ちんみ その2 ペニうな にされる (1)
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