夜のゲームセンターで、俺は望と再会した。彼に前に出会ったのも同じ店、同じ時間ごろだったような気がする。
一見すると小学生のように見える小柄な少年であるが、13歳と聞いて少し驚いたことを覚えている。学生ズボンにアロハシャツのような派手なシャツを着ており、ポケットにはタバコが入っていた。俺は彼のテーブルの向かいに座ると、上目遣いに俺を見る少年に向かってタバコを差し出した。彼がタバコをくわえると、俺はライターで火をつけてやった。彼の顔つきは全く子どもで、目鼻立ちがやや南洋系ではっきりしており、色も浅黒く、ちょっとエキゾチックなかわいらしさだった。すさんだ目つきが、そのかわいらしい顔つきに不似合いで、俺の嗜好を微妙にくすぐった。
彼は人なつっこい方ではなかったが、俺は巧みに彼に近づいた。こういう少年は、少し大人扱いをしてやることで、うまく取り入れるだろうと俺は読んでいた。
たわいのないタバコの銘柄の話、女の話をした。背伸びして彼はついてこようとする。ドライな望は、金のためなら何でもやるという感性をすでに持ち合わせているようであった。朝まで俺につきあったら一本出すぜ、と言ったら、ほとんど抵抗なくOKを出した。
83 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:16
ホテルの一室で俺は彼に言った。「一晩つき合うっていう言葉の意味は当然わかっているよな」と。彼にはセックスの経験はない。もちろん男性との経験はましてないだろうと踏んでいた。このハードルを越えさせるために俺は彼の自尊心をくすぐったのだ。「裸にさえなれば、後は俺に任せればいいさ」逡巡する彼に助け船を出すのも忘れない。たわいもなく俺は小柄でしなやかな美しい肉体を手に入れた。
目の前にいる望は、あの時よりも一層少年期の危うさが香気を漂わせているようであった。そのことはつまり、彼がもうすぐ、俺にとって無意味な存在になりつつあるということだ。少年もいつかは、大人になってしまう。いつからか少年も、成長するごとに欠点ばかりが露骨に強調されるようになってしまう。望はそうなる前に、魅惑的な姿のまま、永遠に俺のものになる運命なのだ。
「久しぶりだね」
声をかけた俺を見て、望は少し口元で微笑んだ。俺のことはよく覚えているらしい。
「ああ。こんばんは」
あまり気のない返事である。俺は黙って、テーブルにひじを突き、彼のプレイを見ていた。ゲームオーバーになると、彼は顔をあげて、ニヤッと笑う。
84 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:17
「また、俺としたいの?」
俺も意味ありげに笑う。
「そんなところだ。今夜は、OKか?」
「コレさえ出してくれれば、いつでもOKだよ」
望は親指と人差し指でマルをつくる。
「いいともさ。今日は二本でどうだ?」
「・・・気前がいいじゃない」
「そのかわり、ちょっとハードだぜ。それでもよけりゃあな」
「平気だよ。今から行く?」
* * *
俺は思わせぶりに目隠しをさせて、自宅へ車を走らせた。家の場所を知られると困るから、と言った。俺にしてみればたわいもないゲーム。望にとってはドキドキする犯罪の中の気分の体験。もちろん、彼が俺の家のドアを、生きて再びくぐれるはずもないのだが。
俺は彼を納屋へと導き、目隠しを取った。パイプベッドが準備してある。望の死刑台だ。俺は望を軽く抱き寄せると、額に軽くキスをして、ベッドに導いた。
85 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:17
「ここ、何だか変な臭いがしない?」
俺にはわからない。
「さあ、そうかい、俺は何も臭わない。・・・ここに横になって、そう・・・」
優しく裸にして、彼と交わった。死の前の神聖な儀式と思えば、いやが上にも嵩ぶる。彼の温かいアナルで、俺は存分に暴れた。望にさほどの苦痛はない。あれから、誰かと「経験」をしたのかもしれない。よがりにかすかな「慣れ」を感じた。それは本来、俺をしらけさせるはずの感覚だったが、死刑にすることを心に決めていれば、懲罰の理由を合理化するだけのことだった。
一息入れた俺は、彼に背を向けて額の汗を拭っていた。
「もう、終わり?」
俺は振り返り、にやりと笑う。
「まさか、これからが本番さ」
俺はロープを手に取り、望の手首に回す。望は興味深げに、それを見ている。
「エスエムするの?」
「ほう、よく知ってるな」
「そのぐらい」
「でも、したことはないだろ?」
「しないよ。そんな変態じゃない」
「ふうん。そうか、俺は変態か」
「だってそうじゃないか。男同士でセックスしたり、ロープで縛ったりさ」
望の口調には、多分に冗談が含まれている。かわいらしい憎まれ口である。
86 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:17
「ふふ、じゃあ、お前も俺の、変態仲間だ」
俺は両手をベッドに拘束しながら、冗談めかして答える。望の顔に笑みが広がる。家族や教師の前で、決して見せない笑顔だろう。何が彼を逸脱させ、片意地にさせるのか知ってみたい。
足の膝に縄を回し、肩口まで引き上げて開脚で縛る。羞恥で望の顔が赤らむのがわかる。俺は望の性器を指先でいじくりながら、声をかける。
「お前はなぜ、ちゃんと学校へ行かないんだい」
「え?」
その場に全く不釣り合いな質問だった。望の顔に当惑が広がる。
「お前はなぜ、夜中まで遊び歩いて、見も知らない男に体を売る?」
険しい表情が見る間に広がる。
「なんでえ、お説教するためにこんなとこに呼んだのかよ」
全裸で開脚したスタイルでは、彼がすごんでもおかしさが広がるだけだった。
87 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:18
「遠い異国ではね、君ぐらいの小さな子どもが、兵隊として戦っている」
「・・・・・・」
「中にはね、自分の意志に関係なく、誘拐され、親兄弟から引き離されて、人殺しを強要される者もいる」
俺は彼の反応にほとんど注意を払うことなく、続けた。
「君はそんな不幸な少年達と比べて、どうなんだ。自分の命を安売りしなきゃならないほど、君は不幸なのか」
意外なことに、彼は鋭く反応した。
「そんなこと、わかるかよ。親がいたって、親がいないやつより不幸なことだってある。好き好んで、日本なんかに生まれたわけじゃない。お金やものがいっぱいあったって、幸せとは限らないさ」
意外にも、彼の言葉は受け売りではなく、真実の響きを持っていた。思ったよりも賢い少年だ。俺を少しは理解してくれるかも知れないと、ちらりと考えた。
「生きている実感がしないだろう? 何もかも頼りなくてさ。セックスしたり、殴られたり、痛めつけたり、血を流したりするときだけが、生きている実感がするのさ」
彼は返事をしなかったが、俺は望の目に、共感の光を感じ取ったと思った。
88 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:18
初めて望を抱いたとき、俺は彼の性器の形の素晴らしさに感嘆した。13歳としては平凡な大きさだろうが、体つきの割には大きなペニスだ。包皮をかぶってはいるが、雁首ははっきりしており、勃起すると竿は豊かな曲線を描く。同性愛者として、俺はさほど男性器に執着する方ではないと思うが、彼のペニスには心惹かれた。
俺は不安げな望を残して、小道具を揃えて戻ってきた。小椅子に腰掛け、彼の腰のあたりにかしずいて、ペニスに手をかける。俺の言葉は彼の心をかき乱したが、ペニスへの愛撫を続けるうちに、無言のまま少し落ち着いてきたように見える。俺は望のペニスの包皮をまくり上げ、親指と人差し指で敏感な皮膚をくすぐるように愛撫した。鈴口に指を這わせる。やがて彼の体に覆い被さり、そそり立ったペニスに口づけする。固くした下で、竿から舐め上げ、愛撫する。望の息づかいが激しくなり、あえぎが漏れ始める。
絶頂を迎える前に、俺は残酷なアイデアを試す。思わせぶりに唇を離すと、望は怪訝そうに首を持ち上げて俺の方を見る。俺は木箱の蓋を取り、長いまち針を取り出し、その先端が放つ、鈍い光を見つめた。
「なにを・・・」
彼の言葉を待たず、俺は左手で竿の部分をしっかりとつかみ、雁首の根本に、針先を横様にあてがう。
「ちょっと! 嫌だよ! 何するの! 嫌だよ!」
腰をよじって抵抗する望。しかし、拘束された体の動ける範囲は限られている。俺は真横に、彼のペニスを突き刺し、針先を貫通させた。滑らかな感触に、俺は手が震え、望の悲痛な叫声も、どこか遠くで聞こえるようだった。
串刺しにされたペニスは見る間に弛緩し、小便を漏らす。望の顔を見ると、蒼白になって唇を振るわせていた。俺はまち針をもう一本取り出すと、光にかざして彼に見せつける。
89 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:19
「嫌だ・・・痛い・・・抜いて・・・」
たった一本の針の一撃で望はショック状態に陥り、声には張りがなくなっていた。
「生きている実感ってやつを味あわせてやるよ」
俺はむき出しにした亀頭に、深々と針を突き刺す。「うっ」という声が漏れて、体中の筋肉が緊張し、体が反り上がる。俺は次々に針を構え、亀頭が針山のようになるまで執拗にそれを続けた。針を刺すたびに血玉が浮き上がり、やがて流れ出すが、望のペニスを濡らす血は何か赤い油のようであった。俺は竿から血をすくって、それを舐めた。金属の味がする。
「痛い・・・やめて・・・」
傷ついたレコードのように、望は哀れなか細い声で短い言葉をくり返す。日焼けした頬は今は紙のように色を失い、頬を伝う涙が痛々しい。俺はたまらない気持ちになり、針山のようになったペニスをいじくりながら、自分のペニスをも刺激する。
俺は残った針を左手に持ち、一本を構え、睾丸にぶすりと突き刺した。望は激痛に声も出ないのか、ただ首を左右に振って唇を噛んでいた。すっかり縮み上がった左右の睾丸にも、それぞれ数本ずつの針が突き立てられ、俺の手持ちのまち針は、見事に望のペニスを飾ってくれた。今や、性器とその周囲は血まみれである。
90 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:19
俺は精気を失った望の哀れな顔に顔を寄せ、柔らかな頬に手を添え、唇を吸った。彼が物心ついて以来、こんなに大切に扱われたことがあっただろうか。俺は乾いた涙の筋を舐める。微妙に塩辛い涙の後を舌でたどる。その間も片手は自分のペニスをしごいている。クライマックスに向けての儀式である。
俺はナイフを手に取り、望の傷だらけのペニスを片手で真上に引き上げ、陰嚢のそばに刃をあてがい、スライドさせた。深々と刃物が陰嚢の下に食い入り、望は残った力の全てを吐き出すように体を硬直させた。声ではなく、空気の漏れるような音がする。余りにもたやすく、望のペニスは彼の体から離断された。俺はその真っ赤な、縦横に針の貫いた、見ようによっては滑稽な宝物を片手に高く掲げ、果てるまで自分のペニスをしごいた。やがて望の体からは大量の血液が失われ、命を奪うことであろう。
91 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:20
92 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:25
全裸の少年がテーブルの上に乗り、目の前で蹲踞の姿勢で性器を晒す。
そして白い皿を性器の下にあてがい、
「どうぞ、食べてください。きっと、とても痛いけど、…がまんします」
という。
躊躇していると、股間の下に皿を敷くようなかたちでそのままテーブルにすわり、自分でフォークとナイフを取り上げると、フォークを立ててペニスの上に立て、ナイフを根元にあてがった。
「…ここから先は、お客様が、やってください…」
93 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:26
細く白い手から食器を受け取ると、少年は後ろに手をついて深呼吸をした。冷たいナイフとフォークをあてがわれ、ペニスはむくむくとふくらみを増していく。
ナイフを滑らせ、先端のギザギザまで走らせるとその官職に身を引き締め、覚悟を決めたかのようにくちびるを噛んだ。
付き立てたフォークに力を入れる。
「……!」
少年の身体がぴくっと動いた。だが、ぷよぷよとした少年のペニスは簡単には突き刺せない。それでもフォークの先端は僅かに肉に食い込み、内出血し始めた様子がうかがえた。
94 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:26
ぷちっ、ぷちっ…
包皮に傷が付き、血が滲み出した。
ナイフを握る手にも力を入れた。はじめは刃の腹で左右に引く。しかし、そんなことでは切れない。
「あの…、だいじょうぶです。ぼくの、命をかけた料理です。ちゃんと、食べてください…」
少年1人から1本しかとれない貴重な食材。そしてそれを食されたら以後、少年は二度と性交はできない。まさに、一生を尽くしての最高の少年料理だ。
彼の声に応えるように、ナイフの先端を小刻みに、強い力を入れて動かした。
「ぐぅ…っ!」
ナイフは少しずつ、しかし確実に、少年の、少年たる部分にめり込んでいった。
白い皿はみるみるうちに真っ赤なソースがあふれていく。
95 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:27
少年は後ろについているうちの左手をあげると、今、まさに切り込んでいるナイフの手前に持っていき、下腹部のやわらかい肉をつまみあげた。
皿から視線をあげ、少年の顔を覗くと、彼はしぼりだすような声でこう言った。
「こういないと…、出欠多量で、ぼく、死んじゃうよ…」
実際、少年の股間からは洪水のように真紅のソースが流れ出ていた。
「…だい…じょうぶ…、自分で止血してるから…」
あらためてその部位に目をやり、更に切り進む。ナイフとは言え、鋭利な刃物ではなくギザギザの先端でノコギリ引きをしているのだ。少年はこれまでに味わったことのないような痛みを感じているだろうし、切断面はズタズタで、おそらく手術での接合はもはや無理だろう。
中ほどまで刃が埋没したころ、コリッという感触があった。尿道に到達したのだ。その時、止血のために抓んでいた少年の指が緩んだ。
びゅくっと勢い良く吹き出す鮮血の中に、明らかに異なる色の液体が混じっているのが見えた。
96 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:27
それは今さっきまで、少年の本体と繋がっていた尿道から噴射されていた。血液とは違い、びゅるっ、びゅるっと、波のある吹き出し方をしている。性器が切断され、これから食べられようとしている、自分の置かれたアブノーマルでありながらも性的な状況に、彼は人生最後の射精をしたのだった。
ひとしきり白いものを出すと、少年は再び指の力を強め、切断面を抓んだ。
「もう…だいじょうぶです…」
そしてナイフの刃はいよいよ、裏側の皮を残すのみのところまで進んだ。
97 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:28
チキンの薄皮のようなぐにぐにした柔らかい裏皮のみで少年本体と繋がっている幼い性器。
それを見て、ふと我に返り、
「ごめん、もうやめよう」
と言った。しかし少年は叫んで怒った。
「ここまで切って、ぼくが助かると思ってるの!? 必死なんだよ!? ぼくが一生を尽くして、本当に一生を尽くした食事なのに、そのぼくの一生をむだにするのっ!?」
確かにそうだ。この子は自分のために、これからの人生を台無しにしてでも最高のディナーを提供してくれたのだ。
皿の底に押し付けるようにナイフを押し、ついにペニスは、完全に少年の身体から切り離された。
98 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:28
ギリギリと刃の切り進む激痛の感触が薄らいだのを感じ取り、少年は
「もう…終わった…?」
と聞いてきた。答えてやると彼はさきほどまで痛みを堪えるために必死に瞑っていた目をゆっくり開き、自分の股間に視線を落とした。
皿の上には紅白のスープが盛られ、その中にはほんの数分前まで自分の股間に生えていたペニスがしんぼんだ状態でフォークが刺さり、泳いでいた。
本当に切られちゃったんだ…。
少年は思った。ものすごく寂しいような気持ちがする。それでも、その皿の上に盛られた、身を賭した料理は、信じたくはないのに、とても美味しそうにさえ見えた。
99 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:28
「じゃあ、まだ味の変わらないうちに、召し上がってください…」
フォークに刺さったまだ活きの良いペニスに、皿いっぱいに盛られた液体をあえてから取り出した。
少年は、それが口に運ばれる様子をじっと見ている。その視線に気付き、こう聞いた。
「きみも…、…食べる…?」
彼が人生の全てを費やした料理を、自分一人でたいらげてしまうなんて罰当たりだ。そもそも、このペニスはもともとその少年のもの。彼だって、自分のペニスがどんな味なのかは知らない。
少年は瞳に涙を浮かべて、顔をくちゃくちゃにしながらうなずいた。
100 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:29
あらためてペニスを皿にしずめると、もう一度ナイフを握り、縦切りにした。こうすればこの子と同じ部分を均等にわけることができる。先端部分の亀頭も、根元の茎も。
「まずは、きみから食べてくれないかな。折角のきみの料理なんだし」
切り裂いた片方にフォークを突き刺し、少年に差し出した。少年は身を少し立て直すと、後ろにしていた右手を出してそれを受け取った。左手はまだ止血のために股間をおさえたままだ。
しばらくその自分の片割れを見詰めていた少年だったが、ゆっくりと自分の口元にそれを運んでいった。開かれる少年のくちびる。そしてその中へと、肉片は入っていった。
口の中に広がる生臭い鉄の味。そして、くにくにっとした食感のそれ。時間を掛けて噛み締めて、自分の性器の味を確かめる。
これが…ぼくの味なんだ…。
今ある自分の状況が信じられない。それでも実際、自分はこの食卓にのぼり、目の前のこの人に性器を突き出して切り落とされ、そしてそれが自分の靴の中にある。
クラスの誰も、こんな経験はしていないだろうし、これからもすることはないはずだ。友達の中にはフェラチオの経験のある者もいたが、まさか自分のペニスの味を知る者はいないだろうし、まして、切り落として食したのは絶対にいない。
101 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:29
噛むごとに、海綿体に浸透した汁が溢れだし、口の中を赤く染める。
こんなふうに縦に切って、こんなふうに噛んじゃったら、ぐちゃぐちゃになって、もう絶対に治すことなんてできないよね…。
そう改めて思い、そしてそれを飲み込んだ。
喉を通り、胃袋の中へと潜ってゆく感覚が、いつもよりも強烈に感じる。こんなにも飲み下すことが強く感じるなんて初めてのことだ。
一呼吸を置いて少年はフォークを返してきた。
102 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:29
フォークを受け取ると、残されたもう一方の片割れを突き刺して皿のスープからすくい上げる。
自分にしてもこんなものを見るのは初めてだ。滅多にない機会であるし、切り裂いた面をよく見てみることにした。
体液にまみれてはいるものの、慎重に縦に切ったので、きれいに尿道にそって切断されていることがわかる。解剖図解などでペニスの輪切りは見たことがあるが、これは実物、しかも年端のはかない少年のものだ。しかも解剖するべくしたしたものではないので切断面はきれいではない。だからそうした解剖図とは違って、鮮明にその内部の様子を見ることはできない。だがそれでも、しぼんではいるものの、どこが静脈であり、どこが海面体なのかは窺い知ることができる。この一つ一つに、さっきまで少年の血液が流れていたのだ。
103 名無しさん 2006/10/20(Fri) 02:30
ひとしきり人体解剖標本のそれを眺め、自分も少年がしたのと同じようにそれを口へと運んでいった。
今見たものはたぶん、一生忘れることはないだろう。そしてそれは、少年にとっても本望なはずだ。自らの一生との代価として用意したこの食卓を忘れるなんて、そんな奴はとんでもない。
少年自身の味を噛み締め、そしてその味も絶対に忘れることが無いように心に刻み、飲み込んだ。
これは間違い無く、おいしい。それはそうだ。年端のいかない少年が、我が身を掛けた料理がまずいわけがない。フェラチオでペニスを味わうなどよりも、ずっと、ずっと。
作者は私ではありません
コピー元 女の子におちんちんみられちゃった男の子の小説
ttps://megabbs.info/test/read.cgi/boylove/1160657722/
ちなみに昔この小説の挿絵も複数見た記憶があるのですが挿絵のあるページには辿りつけませんでした。
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投稿:2019.08.12更新:2019.08.12
白い皿(作者は私ではありません)
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