セーラー服と言ってもシャツは臍は丸見えになる様になっており、スケスケの生地でありブラジャーを隠す意図も無い。スカートの裾も無いのに等しい……何よりもリボンはあのスレイブバック同様のショッキングピンクである。靴も足枷と一体化している特殊なモノである。
「これがお前の制服だ、当面はコレで生活してもらう。なお寝る時は脱げ」
「はい」
そして中学生や高校生が持つ鞄を模したスレイブバックを装着され貞操帯やブラジャーに装着されている器具のコントローラに専用コードが装着された。
今いる場所が地中深くあるらしく、歩くと音が反響している。等間隔でカメラとシャッターらしい構造物が天井から覗かせている。
「知っての通りだが勝手な行動をするとそれぞれの器具から電流が流れる、そしてシャッターが閉まる」
「はい」
「だがユウナは運が良いな、年齢や背丈次第じゃ人間の姿を失っていたのだからな……」
「……」
「……他の仲間らが気になるか?残念ながら生け捕りにされた奴らはD国は国民として受け入れる事は無い面々だ、戦死したほうが幸せかもしれん……多くがスレイブロイドになっている」
黙り込むユウナに担当教官は言う。
「自分は前世紀に曽祖父が移住してD国籍放棄した帰化人だ。祖父が言うには冷戦時代は軍政権、それが冷戦末期になって漸く民生政権になったが戦前の補償を被害者やその遺族に十分渡さなかった、そして自由をはき違えた奴らが暴走した。結果はこの通りだ、曽祖父があの時帰国を選択していれば俺はこの場にいなかっただろうね」
「……くっ」
「未成年でこうなったのは暗殺の標的が余りにも大き過ぎてキリスト系カルト教団に居た事もな……呆れる程に歪曲しているし……」
担当教官の言う事は正しかった、D国の旧体制は反日や抗日思想の支持層により崩壊したのだ。先の戦争後、混乱期にはその思想者達は嬲り殺され未成年者らは国際マフィアに売られたと言う……カルト教団もまた標的になり多くが都市部から消えゲリラ組織化したがテロ討伐の名の元に潰えている。
「慣れろ……」
担当教官は同じ民族の血がるユウナには同情はしない、しかし十歳になったばかりの彼に科せられた刑罰を思うと如何に限界なのかわかる。もう何年も彼の様な子供が送り込まれているのだ、D国としては旧体制を美徳とした国民なぞ殺したいのだろう。見限った曽祖父の気持ちも分かる。
「ここが教育エリアだ」
目の前の重厚な鉄扉が開き二人が内側に進むとブザーが鳴り響き閉まる。教育エリアは日本の学校を再現したエリアで今は朝の校舎内を再現されている。この様な技術は地下都市や海底都市には必須な技術であり試験場と言う一面もある。
「ここがユウナが通うクラス、初等娼年クラスだ」
クラスプレートに表示された漢字にユウナはハっとする。
「姉は初等部娼女クラスになるな……入るぞ」
引き戸が開くと教室内には十人の少女が座り教卓の前に二人が来ると目の前に居る少女が叫ぶ。
「起立!!先生おはようございます。本日も調教おねがいします!!」
「お願いします!」
驚いたのは起立すると机の上に立ちスカートをまくり上げたのだ、全員ユウナに装着された革製貞操帯により男性器は果実の様に丸められた形を晒したのだ。
「おはよう、知っての通り本日から彼女がここに通う事になる、さっき見たとおりに挨拶をするんだ」
ユウナは教卓横にある机に上りスカートをまくり上げた。
「本日から通うユウナです」
「罪状は」
担当教官、いや先生が尋ねるとユウナは叫ぶ。
「日本共和国及びD共和国に対する政府中枢をテロ行為に姉と共に加担しました!!!」
詳細は云わなかったら全員は知っている、余りにも狙ったターゲットが大き過ぎてD国も更生の余地がないと判断した。
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投稿:2020.08.20更新:2020.08.20
終身国有奴隷刑 3
著者 kyousuke 様 / アクセス 2973 / ♥ 0