誠に言いづらいのですが。。。
その言葉が始まりだった。
ぺニスの無い生活をすることになったのは。
この数日ぺニスに違和感を感じていた。部位が部位なだけに妻にも相談していなかった。
そんな仕事前の朝
「あなた、最近調子悪いんじゃない?」
「なんだ?どうした急に?」
「なにもないんだったらいいの。」
子供を授かってから早3年妻との夜の営みはご無沙汰だったが妻は異変に気づいていた。
どうやら下着に自分でも気付かない異変があたようだ。
だが俺はこの一年仕事も忙しく妻とも夜寝ることもなく自慰行為すらもろくにしていなかった為、恥ずかしくも夢精をしてしまっていたと思い込んでいた。
それから2ヶ月経ったある日
妻に連れられ病院に連れていかれ検査をさせられた。
数日後検査結果を聞きに俺は病院に向かった。
「お子さんはすでにいらっしゃいますね。」
「はい。それがなにか」
「誠に言いにくいのですが」
「外部からの見た目は変わりませんが性器が内部より壊死が始まっております。」
「。。。」
なにが起きているのかなにがどうなるのか頭がパニックになった。
「2ヶ月ほど前であれば投薬治療できたのですが。。今はもう手遅れです。リスクはありますが壊死している部分を切り落とし投薬しながら治療していくのはいかがですか?ただし壊死が広がり次第再度切断するしかありません。
もう1つの選択は壊死している部分と同じ分を切断する方法です。こちらは男性としてはぺニスが半分以下になってしまいますが再発のリスクはほとんど無くなります。」
「妻と相談して決めてもよろしいですか」
「わかりました。今でも壊死は進んでおりますので早めの手術をお勧めします。性行為は可能ですがなるべく控えてください。進行具合が進むと行けませんので。」
頭がパニックとショックを受けながら家路についた。
妻に一段の話を説明した。
「じゃあ安全なところで切っちゃいなさいよ。」
「。。。」なにも返せなかった。
「考えるよ。」一言俺は妻にいいベッドに入った。
そんな姿の俺を慰めてか妻がベッドに入ってきた。
「もっと早く気づいてあげられてればおちんちん無くならずにすんだのにごめんなさい。」
俺は涙が出た。妻には涙を見せぬよう背中を向けている。
「まだ、あなたにおちんちんがあるうちにもう一度昔に戻りましょう。まだしても平気なのかお医者さんに聞いてきた??」
「。。。」
俺はなにも言わず妻に抱きつきしても大丈夫と小声でそっと打ち明けた。
妻はぺニスを口に含み涙を浮かべている。
いろんな気持ちが重なりどうすることもできなくなった俺は妻の膣の中にぺニスを押し込んだ。
暖かくて優しく包み込んでくれる。壊死はしているがまだ表面の神経等は以前と変わらなかった。
気持ちいい。。。嫌だ。。切りたくない。。
「今日はいつまでもこうしてていいのよ。気のすむまでして」耳元で妻がそのように話す。
俺は涙をこらえ初めての経験のように腰を降り続けた。
そして「きて」妻の言葉で人生最後のセックスが終わった。
翌日
再度妻と病院に向かった。
診察の時間に妻と一緒に入り医師からの説明と今後の治療について話し合う。
「昨日より壊死部分が進んでおります。性行為は壊死を進めますと説明しましたが。。されましたか?」
「あなたそのようなこと言わなかったじゃない!手術でまだ間に合うんですか?!」
「はい。まだ特に手術でなんとかなりますが旦那様にはお気の毒ですが壊死分だけの切除が少し大きくなってしまいます。リスクを完全に無くすのであれば全摘しかありません。その際は尿道を肛門付近に移動します。排尿は立ってすることはかなり困難になります。」
「壊死部分だけだとどれだけ残せますか?!」妻は追い討ちのように聞き返した。
「残せて3センチ程です。また再発した場合は体内の陰茎海綿体も摘出することになると思います。また、睾丸まで広がってしまっていたら。。。そちらも摘出です。。」
妻は俺の替わりのようにに泣き崩れた。
なぜか俺は涙も出ず、まるで他人の事を聞いているような現実逃避のような感覚におちいっていた。
「お願いします。旦那に少しでも残してあげてください。再発したときはその時考えさせてください。」
「旦那様の決断で手術の準備をしましょう。」
俺はわかりました。しか言えなかった。
「進行が早いのでなるべく最短な日程を組みましょう。早くて明日から入院していただき明後日の手術が可能です。」
「わかりました。お願いします。」
妻と俺はその様に言い残し病院を出た。
家につくなり妻に大きなビンタをされ俺の胸元で泣き崩れる。
「昨日の私の身勝手な行動であなたのおちんちんが。。。もっと短く。。」
「昨日のセックス昔を思い出したよ。ありがとう。もう二度とお前とすることができなくなってしまうけど許してくれ。。」
その言葉を残し妻と俺はお互い無言で入院の当日を向かえた。
病院
「では明日に備えて検査をします。本日よりなにも飲食しないでください。」
俺は看護師の事務的な言葉とテキパキした指示に従うしかなかった。
「問題なければ明日手術です。思い残しの無いようトイレとか済ませておいてください。」
看護師はマニュアルなのか気を使ってなのかその様に説明してきた。
手術当日
「では、これから脱毛して準備が整い次第麻酔投与になります。ご自身で術前にトイレにいかれるのは今しかありませんが」
それを聞いて俺は
「はい。わかりました。トイレに行かせてください。」
俺は多目的室のようなトイレに案内され一人になった。
一人になった俺は妻と交じりあった事を思い出しながら最後の自慰行為をした。
あれだけ回数をこなしてきて出来なくなることなんて想像してもいなかった行為がこれが最後という実感が襲いかかる。。
不思議とどれだけ摩擦してもイク事が出来ない。
その瞬間、「トントン」
「もう時間ですがよろしいですか?」
「すいません。やっぱり手術を辞めてもらえませんか」
「すいません。聞こえませんでした。なんですか?」
「いえ、なんでもありません。もうでます。」
この会話とともに萎んだぺニスをもち最後の排尿をする。
夢であるなら目覚めてくれそう思いながらトイレを後にした。
手術開始
ピコピコと心電図が流れる中で
俺のぺニスは短くされていく。
当然意識はない。
「あなた新人ね。初めての手術が殿方のぺニスを切り取る手伝いは災難ね。この患者さんは目が覚めたらショックを隠せないと思うから気を使ってね。」
新人看護師はまだ見たこと無い男性器を見つめている。
「では、オペ始めます。」
とてもあっさりとぺニスは切れていく。
新人看護師がぺニスの先端をもち上に吊り上げている。医師はその持ち上げられたぺニスをいとも簡単に切り離す。
その瞬間からだから離れたぺニスは新人看護師の手に残り残されたぺニスの根本はスッと下に下がる。
短くなったぺニスはカテーテルを差し込まれたまま後処理をされる。
「縫合!」
切り離したぺニスを縫合し切断部分を丸く縫合する。
「えっさらにこんなに短くなっちゃうですか?」新人看護師は無意識に言葉を放った。
確かにその通りである。
ただでさえ切り取られ短くなったぺニスが縫合によりさらに短く見えるのだ。
「手術は成功だ」
医師の言葉で手術は完了した。
俺は数時間後に目を覚ました。
意識がもうろうとしてどこにいるのかなにがあったのかを理解できずにいる。
「目が覚めたのね」
隣に座っていた妻が声をかけてくる。
「今何時だ?酷い夢を見ていたよ。とても恥ずかしい夢だったよ。」
「うん。」妻はうなずいた。
「お前と最後にしたのは3年くらいまえか?お前と昔みたいにセックスしている夢だったよ。その後チンポなんでか病院で切り落とすバカみたいな夢だったよ」
俺は笑いながら妻に説明した。
妻は笑顔で声をかけてくれていたが、込み上げるものがあったのだろうか、涙顔を見せられなかったのか、現実を今伝えられなかったのか「目が覚めたからお医者さんに伝えてくる」と言い残し勢いよく病室を出ていった。
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投稿:2020.08.26更新:2020.08.26
最後のセックス 1 手術終わりまで
著者 よーこ 様 / アクセス 6292 / ♥ 5