術後の現実
扉が開き医師が妻と入ってくる。
俺はまだ認識できていない。
「とりあえず無事に成功しました。後は経過を見て治療していきましょう。」
それだけ残し医師は去っていった。
「まだ飲食できませんがなにかあれば呼んでください。」
看護師がそのように言い残し部屋を出ていく。
「なぁここ病院だよな?俺なんで入院したんだっけ?」
妻に問いかける。
妻はモジモジとまだ説明できずにいる。
「トイレいきたくなってきた。なにも食うなとは言われたけどトイレは大丈夫だろ?」
ハッとした顔で妻は「今は手術後だからカテーテルが入ってるみたいだから勝手に出ていくからトイレはいかなくていいみたい。。。」
「そっか、でもなんかしたい気持ちになるな」
「今ここで言うのも変なんだけど夢で見た事さ家に帰ったら3年ぶりにしないか?」
俺は少し照れ顔で妻に誘いの言葉を言った。
「そ、そうね。。」妻はなんとも言えずにそれだけ答えた。
「俺なんの手術したのか思い出せないんだけど教えてくんないか?医者も成功したと言ってたしな。」
「覚えてないの??」
「うん。まだ頭がボーッとしてるしな(笑)」
「あなたが目が覚めて夢の話をしてくれたでしょう?それが2日前の出来事よ。ごめんなさい。。もうあなたにはおちんちんが無いのっ。。ごめんなさいっでも少しは残っているの短くはなったけどっ。でももう私とセックス出来ないのっ。再発したら今度は全部無くなってしまうのよっあなたの性器が全部っ」
俺は放心状態で自然に涙がこぼれた。
「俺はまだ男として生きていけるのか?」
「あなたはいつまでも男性よ。それはいつまで経ってもかわらないわ」
「ちょっと一人にしてくれないか」
そのように言い妻には強引に帰宅してもらった。
6時間後
「失礼します。」看護師が病室に入ってくる。後ろから新人の看護師もついてくる。
「私たちで退院まで担当をさせていただきます。早速ですが消毒をさせてもらいます」
なれた手つきでテキパキと布団をめくり下半身を消毒する。
「あ、あの気になりますよね。ご覧になりますか?」新人がその様に言う。
「失礼しました。まだ新人なもので悪気は無いんです。」
俺はいえ大丈夫ですよ。ちょっとまだ現実を迎え入れてなかったので見させてください。
「! わかりました。先生からは立ってもらって大丈夫と聞いてますので立ち上がりますか?」
お願いします。俺は立ち上がらせてもらった。
「鏡ありますか?」
そう看護師に伝えるとローラーの付いた姿鏡が運ばれてきた。
鏡を見ると俺の股間には3センチもない短くされるされたぺニスが目に入る。
「あの。これって治るんですか?」
「今のところは再発さえなければ治りますよ。安心してくださいね。ただトイレはリハビリぎ必要かと。」
「いや、長さが元に戻るのかって事です。」
「。。。申し訳ありません。この長さからは変わることはありません。。再発さえしなければですが。。」
「この長さで男なのかよっ!立ってしょんべんできるのかよっ!」俺は発狂した。
「先ほどお伝えした通り傷口が治り次第カテーテルを抜きますのでリハビリして頑張りましょう。」
「当面妻には来ないように伝えてくれ。そして、もう出ていってくれ」
「かしこまりました。」
新人看護師は「私にも無いですけど患者さんは無くても男性ですよ」
慰めの言葉のつもりだったのか逆に俺はついていないということを実感させられた。
10日後
カテーテルが抜かれる日だ。
看護師はあれ以来気まずいのか必要以上話しかけては来ない。
「今日から排尿のリハビリです。後で先生から説明がありますので頑張ってください」
施術室でカテーテルが抜かれ医師からのリハビリの説明をされる。
「今までとは長さが違いますので排尿が困難と思います。したり落ちる尿が足を伝うかもしれませんがこれは本人の仕方で変わると思います。とにかく今は排尿だけを意識して下さい。最初は座って出すという感覚を元に戻してください。」
その日から俺はうまく排尿できず自然に出てしまうなどの苦痛困難におわれた。
就寝前に看護師がナプキンのようなものをはこんで来ては俺はそれを取り付けなければならない。苦痛で仕方がないが短くなったせいか少しづつ尿が滲んでしまう。
起きているときはしたい気持ちが、わかるがトイレに行く前に少し出てしまったりなどの繰り返しだ。
4日後
俺は排尿の感覚を掴みナプキンは使わなくとも平気になった。
このぺニスになってからの初の試みの立ちションを試みる。
下半身全裸になり前向きに放尿する。
医師の言った通りだった。
前に飛ぶが以前のように綺麗に1本で飛ばず数本に別れて前に飛ぶ。そして短いぺニスを伝い太ももまで濡れてしまう。
悲しみで涙ぐみながら何度も大量に水をのみ何度も挑戦する。
退院の日
あれから、あっていなかった妻が迎えに来た。
無言のまま家につき俺はシャワーを浴びる。
振り向けばそこに全裸の妻がたっていた。
なにも言わず抱きつきキスをしてくる。
そして下半身に手を添えてくる。
シャワーを捻りっぱにしのまま妻は短いぺニスを舌で転がす。
その瞬間貯まっていたのかイクという感覚とは別に勢いよく射精した。
「あなたは男性よ。これを見て」
顔に精子がかかっている状態で妻は俺にその様に声をかけた。
俺に対する精一杯の慰めだったんだろう。
妻はそのままシャワールームから出ていった。
俺は妻の優しさと射精した自分に男としての感覚で悩んでいたことを吹っ切ろうとした。
-
投稿:2020.08.27
最後のセックス 2 術後から退院
著者 よーこ 様 / アクセス 3694 / ♥ 6