あれから俺は自分なりの工夫で立ちションができるようになった。
だがその際はやはり少し垂れてしまう為拭き取るティッシュが必要なのだ。
職場ではそれがばれぬよう女性用ナプキンを3分割して玉袋に張り付けている。
この案とナプキンの用意は妻からのものだ。
唯一この体をわかってくれる大切な存在だ。
あくまで身の回りの人々は俺の病名を知らないままにしてある。
家に帰ると今までのように妻が笑顔で迎えてくれる。
筈だったっ!
だが、その日帰宅したときには妻は笑顔でなく「明日病院に行きましょう」とそれだけを話してきた。
毎回職場に捨てることの出来ない妻手作りのナプキンを持って帰っていた。
そこで毎日妻はナプキンをチェックしていたのだろう。そして異変に気づいたのだ。
「たぶん大丈夫だよ。俺はなんともないよ。」俺は妻にそう伝えたがこの病気に最初に気づいたのも妻であるその、妻が深刻な顔をしている。
「あの時と同じなの、だから今回は早めにお願い。」
「わかった。ありがとう」そう言い翌日検査に向かった。
翌日
検査が終わり医師からの説明に妻と二人で息を飲み込み大丈夫であることを祈った。
が妻の勘は当たっていた。
「まだハッキリとはしておりませんが、この後詳しく再検査しましょう。先に言っておきますが外部陰茎は切断しかありません。この後の検査は体内の陰茎組織と睾丸の検査です。」
泣く妻を抱きしめ俺は検査室に向かった。
祈るように待つ妻。
検査が終わり二人して医師の説明を聞く。
いつになったらこの悪夢が終わるのか。俺はもう妻を不安にさせたくない気持ちでいっぱいだった。そしてきっと大丈夫だという精一杯の気持ちで医師の言葉に耳を向けた。
「内部の一部が壊死しております。そして残念ですが睾丸は片方はすでに壊死が始まっておりもう1つの睾丸は壊死が始まる前のようで機能しておりません。以前にもお話ししたと思いますが手術されますか?」
「また壊死部分だけ切り取るということは可能でしょうか」俺は問いかけた。
「できますが、またこのような事が繰り返されることが95%です。」
「もし、このままにしたらどうなるんですか?」
「壊死の原因は海綿体の特殊な病気でから始まり体内のホルモンにより細胞が壊死するというものでした。そこからはどのようになるかはわかりません。ですので原因の海綿体と壊死がおきている部分を根こそぎ摘出すれば再発はなくなると考えられます。このまま放置してしまうと最悪の場合は。。」
「続けてくださいっ!」妻が言った。
医師もその先を妻の言葉により説明した。
「死に至る可能性良くても下半身付随や全身が壊死していきかねません。」
妻は俺より先に発生した。
「全摘出してくださいっ!」
「旦那様のご決断で手術いたします。」
もう迷わないと決めていた自分だったが以前よりもショックが大きい。
妻は「しっかりしてっ!あなたは男性よ!いつまで経っても、どうなろうとも!私が愛した男性ですっ」
力強い言葉だった。
俺は決断し医師に全摘出の意思を伝えた。
「では日程は1週間後です。入院は5日後が最短です。今回は全摘出ですので時間にも少しゆとりありますのでその日程でどうでしょうか」
「わかりました。お願いします。それとその日にちまで性行為はしてもよろしいですか」
「良いですとは言いきれませんが安全のために入院前日に行ってください。」
医師にそう告げられ病院を後にした。
もう妻はドシッと、構えて俺を迎え入れてくれる。
入院前日
妻が今までのように口で舐めては玉を優しく揉み快楽を与えてくれる。
そして切断してからはしていなかったセックスをしようと妻からの提案があった。
切断してからは妻の配慮でそこまでの行為はしなかったのであろうだが今回は全ての性器が無くなってしまう。
あてがうだけでも、擦り合うだけでもその行為を最後にしようとしてくれているのが伝わってくる。
「入れて。。。」
俺は短いぺニスを膣に押し当てた。以前のような包まれるような感覚はない。
だが、妻は上になり前後に腰を振り摩擦してくれる。妻も膣では感じれていないだろうがクリトリスと短いぺニスが当たる度に声を出す。俺はいけそうになったが妻が先にイクまでこらえた。
妻は泣きながら「あなたともっとしたかった。。気持ちいい。。お願い穴に指を入れてっ」
俺は無理な体制ではあるが座る体制で擦り付けながら妻の膣に指を入れた。
その瞬間妻は大きな声で泣きわめきながら大量に塩を吹いた。
本当はだいぶ前から我慢していたのだろう。
俺が仕事が忙しくて相手にしていなかったんだ。妻はいつも気を使い夜の誘いをしてこなかったんだ。
妻は大きく体を仰け反り小さい痙攣をしながら荒い呼吸をしていた。
頭を撫でると最後の愛撫をしてくれた。
俺のかろうじて残っているの性器を頬で擦りながら手で撫でては舐めて人生最後の射精をさせてくれた。
「私もあなたと同じようにもうオマンコいらない。」「バカ言うな」俺は笑いながら声かけた。
「チンポも玉も無くても男なんだからお前のマンコは、これからも舐めて気持ちよくさせるよ」
「ありがとう。」そう言って妻は寝に落ちた。
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投稿:2020.08.27更新:2020.08.27
最後のセックス 3 再発
著者 よーこ 様 / アクセス 3724 / ♥ 4