女性店員「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件ですか?」
男「あ、あの…買取り希望で…」
女性店員「買取り希望のお客様ですね。奥の部屋へどうぞ」
男は数カ月前に会社をリストラされた。
雇用保険も先月で終わり、今月ついに貯金も底をつきそうなのだ。
男はドアを開けた。
医者「はい、入って」
50代ぐらいのおじさんが白衣を着て座っていた。
男「失礼します…」
医者「兄ちゃん、買取り希望ってどうした?女になりたいの?」
男「いえ…お金に困ってまして、結婚するアテも無いし売っちゃおうかなと…ははは…」
医者「なるほどねぇ。じゃあ、査定をするからパンツ下ろして。」
淡々と進める。
男はおそるおそるズボンを下ろした。
医者「そのまましててね。リラックスして。今サイズを測りますから。」
医者はそう言うとノギスを取り出した。
医者「長さ109mm、っと、太さ15mm。睾丸が(モミモミ)普通サイズだね。」
医者「じゃあちょっと勃起させてみようか。」
医者はそう言うと、男のペニスを軽くしごく。
医者「こんなもんか。長さは155mm、太さは24mm。はい。大丈夫です。」
医者はカルテに細かに記載していく。
医者「兄ちゃん、セックスとかしたことはあるの?タバコとか吸う?持病とかは?今薬とか飲んでる?」
男「風俗に3回だけ行ったことがあります。タバコは吸いません。持病もないです。」
医者「じゃあ一応性病の検査だけするから、横の検査室に行っておしっこしてきて。紙コップにおしっこしたら台に置いて下さい。」
男「わかりました。」
男は検査室に行って検尿を済まし、部屋に戻る。
医者「じゃあ査定するんでフロントで待ってて下さい。終わったらお呼びしますから。はい。これ受付け番号ね。」
男はフロントで待つ。これで良かったんだろうか?後悔しないだろうか?そんな事が頭をよぎった。
女性店員「5番でお待ちのお客様ー」
20分ほど待っただろうか、男は呼ばれた。
店員「お待たせいたしました。査定が完了しました。ご説明させて頂きますね。」
店員「まず、サイズについてですが平均的でしたので陰茎、睾丸共にMサイズになります。状態についてですが、痣や曲がりなども少なく良好でした。」
店員「次に性病についてですが、検査の結果、性病等はございませんでした。」
店員「ですので、買取価格になりますが、こちら陰茎が100万円、睾丸が1つ50万円、合計で200万円となります。」
女性店員は表を見せてMサイズのランクAを指差した。
店員「この価格でご納得されましたら、買取らせて頂きます。」
男は悩んだ。意外と安い?男にとって命のように大事なものがたった200万円?
でも200万円あれば1年は食べていける。その間に仕事を探すことできる。
男「もうちょっと高くならないんですか?」
女性店員「申し訳ございません。決められた価格となっておりますので、これ以上は出来かねます。ただ、陰嚢も買い取らせていただけるのでしたら+10万円出来ますが?」
男「分かりました。お願いします。」
店員「はい、ご利用ありがとうございます。でしたら買取の手続きを始めさせていただきますね。まず、契約内容、注意事項、利用規約についてですが…」
店員は事務的にボールペンでなぞりながら契約内容や注意事項や利用規約を読み上げていく。
店員「で、ですね。ご了承いただけましたらこちらにサインと、こちらに拇印をお願いします。」
男「はい…」
サインと拇印を押すと、これで最後なんだなと思い涙が出てきた。
店員「はい、ありがとうございます。では手術の準備をいたします。ご用意が出来ましたら、またお呼びいたします。代金の方は帰りにお渡しいたします。」
店員は慣れてるのだろうか、お構いなしに進めていく。
男は15分程度待った、その時間がとても長く感じられた。
店員「5番でお待ちのお客様どうぞー。」
男「はい。」
ついにその時が来た。
店員「ご用意が出来ました。こちらまっすぐ行って右の部屋へどうぞ。」
男「あ、あの...買取った僕の生殖器はどうなるんでしょうか?」
店員「私共は新鮮なうちに業者に卸しますが、一般的に防腐加工を施して女性向けのおもちゃに加工されたり、高級食材として市場に並ぶことになると思いますよ。陰嚢は巾着袋になることが多いですね。ただ稀に性転換手術の移植用臓器として利用する場合もあると聞いております。」
男「そうなんですね。」
男は意を決し、手術室へと向かった。明日を生きるお金を手に入れるために。
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投稿:2020.12.02
性器買取センター
著者 シュガー 様 / アクセス 17583 / ♥ 59