年始に秋葉原の片隅の雑貨屋さんに立ち寄った。
鬱袋 税込5,000円
中には使えないゴミが入っています。絶対に買わないでください。
こう記載された鬱袋を購入した。
店員に「ゴミしか入ってないですけどよろしいですか?」
念を押された鬱袋だ。そこまで言われると中身が気になる。
意外とずっしり重いのだ。
どうせがっかりするんだろうな。という期待を胸に鬱袋を家に持ち帰った。
さっそく開けてみよう。
まず1つ目は、「千年後に死ぬトカゲのキーホルダー」
そんなのあったなあ。在庫残りまくってたんだな(笑)
2つ目は、「千年後に死ぬトカゲクリアファイル」
3つ目は、「千年後に…」
よっぽど残ってたらしい。
4つ目は「アマビエ柄のマスク」
5つ目は「妖怪コイン」
思ったよりゴミばっかだな。
でもずっしり重い本体がまだ出てきていない。
ガサゴソ…
ポータブルギロチン
「ポータブルギロチン!?」
重い原因はこれか。ちょうど箱ティッシュサイズの箱にはそう書かれてあった。
なんだろう?裏の説明書を読んだ。
これはポータブルサイズのギロチンです。
使い方
リサちゃん人形を処刑したいときに!
きゅうりを真っ二つにしたいときに!
ヤクザの方の指詰めにもご利用いただける便利なポータブリティギロチンです。
※これはジョークグッズです。危険ですので絶対に指を入れないでください。
箱を開けてみた。中には本でよく見るようなギロチンとは少し違うものが入っていた。
なるほど。ここに紐を引っ掛けて?バネの力で刃を動かすのか。
きゅうりで試してみる。
グググ よし準備OK
紐を外すと…
バチンッッッ!!!
意外なほどの勢いできゅうりは真っ二つになった。
何これ?製品として出していいレベルじゃ無いだろwwwww
リサちゃん人形でも指でも簡単に真っ二つになるだろうと容易に想像できる。
もしかしてちんこ入れたらちんこもスパーンと切れてしまうのでは?
一瞬そういうことが頭を過る。
ちょうどちんこが入りそうだ。大丈夫。紐を外さなければいいのだから。
好奇心がどんどん高まってくる。
入れてみよう。入れるだけ…
そーっとちんこをギロチンの穴に入れてみる。ちょうど入るサイズだった。
おおっ。
(このまま紐を外せば僕のちんこは切れてしまうんだ。さっきのきゅうりみたいに。)
なんだかドキドキする。たった一本の紐が僕のちんこの運命を握っているのか。このまま紐が外れたら。
その時だった。
ピンポーン 呼び鈴がなる。「日本郵送でーす。」
ハッと現実に引き戻された。何というタイミング。
ヤバっ。
手が滑った。
バチンッッッ!!
さっき見たのと同じ勢いでちんこに刃が降りかかる。
スパーンとちんこは切れて窓の外に飛んでいった。まるでおしっこを漏らしたみたいに血がどくどくと流れ出る。同時におしっこも出てくる。
「ぎゃぁ!痛ったーーー!!逝った!!」
配達員「どうしたんすかー?大丈夫っすかー?」
ドア越しに配達員が言う
僕「だっ大丈夫。足ぶつけただけ。置き配でいいから置いていって…」
配達員「わかりました。ありゃしたー。」
僕はティッシュを取ってあそこを抑えた。血が止まらず意識が朦朧とする。
フラフラしてそのまま僕は気を失った。
目が覚めると夜だった。気分が悪い。血は止まっていたがまだズキズキ、ジンジンする。ズボンは乾いていたが血まみれだ。
(恥ずかしすぎて病院とか行けねえだろこれ。)
僕はちんこを諦めるしかなかった。そして一晩中泣いた。
そして正月早々くだらない鬱袋を買った自分を悔いた。
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投稿:2021.01.09
鬱袋
著者 シュガー 様 / アクセス 11234 / ♥ 38