注:この小説はフィクションですので、一部非現実的であったり不自然な描写等ある場合がありますがご了承ください。
また、各登場人物の年齢に合わせて漢字や平仮名の使用に制約を設けている都合上、特に幼少期パートが読みづらくなっております。
登場人物(主要人物のみ)
項(こう) 基本的に彼の一人称で話が進みます
理恵(りえ) 項くんと同い年の幼馴染
--ここから小説--
おちんちんって、じゃまだな。
おんなのこには、おちんちんがついてないんだって。
ぼく、おんなのこのほうが、よかったな。
おちんちん、きっちゃいたいな。
あるひ、ぼくはりえちゃんのいえにあそびにいった。
そこでぼくは、りえちゃんにずっときになっていたことをきいてみた。
「ねえりえちゃん。」
「なあに?」
「おんなのこって、おちんちん、ついてないの?」
「おちんちん?ついてないよ、ほら」
りえちゃんはそういって、パンツをぬいでスカートをあげてくれた。
ぼくは、はじめておんなのこのおまたをみた。
「ほんとうに、おちんちんついてないんだ」
「そうだよ、そのかわり、こんなかんじでワレメがあるんだよ」
「へえ、そうなんだ」
「ねえこうくん、わたしもこうくんのおちんちん、みてみたいな」
「もちろん、いいよ」
ぼくも、ズボンとパンツをおろして、りえちゃんにおちんちんをみせた
「わあ、これがおちんちんなんだ」
りえちゃんがそういった。
ぼくはそのあいだもりえちゃんのおまたをみつづけた。
そして、ぼくはりえちゃんにこういった。
「ぼく、りえちゃんに、おちんちんきってもらいたいな」
「ええっ、おちんちん、きってほしいの?」
りえちゃんはすこしおどろいたみたいに、そういった。
「うん、だって、おちんちんって、あってもじゃまなだけなんだもん」
「でも、おちんちんきったら、きっといたいよ?いいの?」
「りえちゃんにきってもらえるなら、ぼく、いたいのもがまんする」
りえちゃんはすこしかんがえてから
「わかった。じゃあハサミをもってくるから、ちょっとまっててね」
そういった。
そして、りえちゃんはハサミをとりにへやをでた。
それからしばらくして、りえちゃんがおおきなハサミをもってもどってきた。
「じゃあ、おちんちんきるけど、ほんとうにいい?」
「うん、いいよ、きって」
そういうと、りえちゃんは、ぼくのおちんちんにハサミをあてた。
「じゃあ、おちんちん、きっちゃうよ」
りえちゃんがそういって、ぼくがうなずくと、りえちゃんはハサミにおもいっきりちからをいれた。
そして、ぼくのおちんちんはチョキンときれた。
ゆかに、ぼくのおちんちんがおちた。
きったところからたくさんちがでたけど、りえちゃんがすぐにちをとめてくれた。
ぼくのおちんちんがあったところには、おちんちんをきったあとがのこった。
りえちゃんのおまたとはちがったけど、おちんちんがなくなってうれしかった。
「こうくん、だいじょうぶ?いたかった?」
「いたかったけど、だいじょうぶ。」
そしてぼくは、りえちゃんにもういちどおねがいをする
「ねえ、りえちゃん、ぼく、タマタマも、きってほしいな」
「どうして?」
「だって、これだと、オシッコするときにじゃまなんだもん」
「わかった、いいよ、すぐにきってあげる」
そういうと、こんどははさみをぼくのタマタマにあてて、すぐにチョキンときってくれた。
おちんちんのあったところには、なにもなくなって、すこしいたかったけど、うれしかった。
ぼくがうれしそうにしていると、りえちゃんがぼくにはなしかけた。
「ねえ、こうくん」
「どうしたの?」
「こうくんのおちんちん、わたしにくれない?」
「いいよ、あげる。おちんちん、いらないもん。」
「ありがとう、だいじにするね。」
そういって、りえちゃんはふくろのなかにぼくのおちんちんをいれて、"たからばこ"とかかれたカンのなかにいれた。
そしてそのあと、ぼくとりえちゃんはしばらくいっしょにあそんで、そのあとぼくはおうちにかえった。
おちんちんがあったところから、ずっとおもくてじゃまだったものがなくなって、とてもうれしかった。
おちんちんがあったところはすこしいたかったけど、それもすこしずつなくなった。
あれから10年が経った。
あの後、どうやってお母さんとお父さんをごまかし続けたかはもう覚えていない。
ただ一つ言えることは、僕にはもうおちんちんがついていないこと、そしてそのおちんちんは、今もりえちゃんが持っていること、そして、りえちゃんと僕が付き合っていること。
告白はりえちゃんの方からされた。
「本当に、僕なんかで良いの?僕、だってほら、アレ、ついてないし...」
「もちろん、だって、こうくんからおちんちんをきったのって、私でしょ?」
「そうだけど、ほら、あのときはまだ僕たちまだ子供だったし」
「でも切ったのは事実だし、私はそんなこうくんのことが好きなの。だからお願い、私と付き合ってくれない?」
もちろん、僕はその場ではいと言った。
おちんちんを切られたあの日まで、僕はおちんちんのことをずっとじゃまだと思っていたけれど、その後で少しずつわかったことは、僕は別に女の子になりたかったわけではなく、ただおちんちんが付いていることが嫌だったというだけだった。
だから、おちんちんはないけれど、僕は今でも男として生活している。
僕のおちんちんがないことは、一部の親しい友達しか知らない。
そして、りえちゃんを除いて、そういった人たちにも、僕のおちんちんは病気でなくなったということになっている。
僕のおちんちんがあったところの傷は消えて、オシッコの穴だけが見える形になっていた。
こんな見た目ではあるが、実は立ちションもまだできるし、勃起もする。
もちろん、おちんちんはほとんどなくなっているので、立ちションは"できる"だけで、周りにハネたりするので、実際にすることはない。
勃起も、オナニーできないので、自発的にすることはない。
でも、僕は今の、おちんちんのない体に満足している。
今でも、もし自分にまだおちんちんがついていたらと思うと、それだけで嫌気がする。
そして、それから更に10年の月日が経った。
陰茎に加えて睾丸も存在しない僕は、第二次性徴が来ることはなく、声変わりもせず、ひげも生えず、中性的な見た目のまま今に至る。
医者からはホルモン注射を勧められたが、女になりたかった訳ではないが男にもなりたくなかった僕は拒否し続けてきた。
幸いにも、ホルモン投与を行わなかったことによって体に異変が起きたりはしていない。
僕は大学生として生活する傍ら、アルバイトなどでお金をためて、体内に残っていた海綿体の完全な摘出と尿道の移設を行った。
これで、ようやく本当におちんちんが無い体になったのだ。
その際、りえちゃんに言われて、見た目を女性器に近い形にしてもらったりもした。
手術の傷跡が癒えてからは、りえちゃんにやたらと温泉へ行こうと誘われた。
温泉へ行ったときは、りえちゃんに半ば無理やり連れて行かれるような形で女湯に入った。
しかし、中性的な顔や体つきのおかげか、女湯に入っても誰も僕のことを気に留める人はいないようだった。
とはいえ僕の性自認は男なので、少しばかり罪悪感のようなものはあったが、おちんちんの無いこの体で男湯に入れるかと言われてしまえば、それも躊躇われるだろう。
りえちゃんとは別々の高校へ行ったが、その後も交際を続け、同じ大学に入って、そして20歳になったのを期に結婚した。
りえちゃんにあげた僕のおちんちんは、これといった保存処理をしなかったため、気づいたときには既に腐っており、仕方なく捨ててしまったという。
当時4歳だった僕たちに切断した男性器の適切な保存方法などわかるはずがないし、仕方がない。
ただ、かつてそこに僕の男性器が入っていた"たからばこ"と書かれた缶は、今でも残っているという。
同じように4歳という歳では、妊孕性保持という言葉はおろか、睾丸から精子が作り出され、それによって子供ができるということなど知る由もなかったので、僕とりえちゃんは愛し合いながらも子供を作ることは叶わなかった。
しかし最近、皮膚細胞から精子を作る研究がなされている話も聞いたので、未来はそう暗くはないだろう。
僕は間もなく大学を卒業し、就職先も決まっている。
就職先の企業は大手企業で、聞いた話では所謂LGBTというのにも理解があるそうだが、僕のような、言ってしまえば特殊な人間が受け入れられるのかは未知数だ。
それから更に5年の時が流れた。
会社では、あくまでも病気でという体で通してはいるものの、僕の体を知っている人の中には、僕の体のことを変に言ったりする人はほとんどおらず、会社では今もやっていけている。
会社での功績も認められ、昇進もした。
睾丸がなく、精子を作ることのできない僕は、一時は科学技術の発展に期待を寄せていたが、最終的には養子縁組をするという形で子供を育てることにした。
子供の名前は聖樹(まさき)、血の繋がりこそないが、僕たちは家族として、新たな生活をスタートさせようとしている。
そしてある日のこと、聖樹が近所の片上さんの家、そこの娘さんである夕夏(ゆか)ちゃんの所に遊びに行って、帰ってきたとき、何やら満足げな顔をしつつ、僕にこう言った。
「おとうさん、じつはね、ぼく、ゆかちゃんに、おちんちん、きってもらっちゃった。」
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投稿:2021.03.04
幼馴染の女の子におちんちんを切ってもらった話
著者 Sigwald Beck 様 / アクセス 12363 / ♥ 33