バイク事故
その日は1人でのツーリングで都会から離れ峠道を1台で泊まりの旅に出るのだった。
いつもの見慣れた信号、そして走るとすぐにやってくる信号。バイクに乗って走るのなら快適に走りたいという夢がやっと叶う日なのだ。
彼女はバイクに反対しており危ないから乗らないでといつも口酸っぱく言ってくる。
その日は友達と旅行に行くと嘘をつき愛車と秘密のデート。心がウキウキに弾み都会のビルの林を抜け高速道路に飛び乗りいつも出せないスピードに酔いしれていた。
何事もなく楽しいスピード。そして目的地の田舎の峠道付近で高速をおり登り下りの多い峠道に昼御飯休憩を取り気分高々と走り出す。
そこにはすでに数名のバイク乗りが走っており自分もいくぞと張り切りながら前の車両に追いかけるようにスピードを上げる。
1つ目のカーブを気持ちよく曲がり去りまた、次のカーブへと差し掛かる。ここで走っている人達はなれているせいかコーナリングがとても速く僕は悔しさで技量以上のスピードを自然と出してしまっていた。
緩やかなS字カーブを僕は舐めていた。
颯爽と走り去る地元のライダー。
調子よくスピードを上げ僕は緩やかなコーナーに入った瞬間タイヤは滑りはじめ僕は次の瞬間、愛車から弾き飛ばされ僕の頭の中は彼女の言葉が脳裏に流れはじめた。
周りから見ればほんの一瞬の出来事だろう。だが、僕にはスローモーションの様にゆっくりと時が流れている様に感じていた。
転倒したバイクは火花を散らせながら回転して地面を滑る僕にその後ろから回転しながら襲ってくる。
ヤバイこのままでは自分の愛車に激突されるそう思った瞬間、ガードレールに僕はあたり衝撃で背中をガードレールに打ち付けガードレールの下の支えのようなコンクリートに腰を打ち付けている。そのまま迫り来る愛車が自分に向かってくるのを正面から見ているしかなかった。
僕はなんとか逃げ出そうと立ち上がろうとした瞬間にバイクの後輪方面が向かってきてバイクのマフラーのサイレンサーと呼ばれる筒が僕に直撃をした。
立ち上がるタイミングが悪かったのかその後バイクのマフラーは中腰になっていた僕の股間に激突し後輪は僕の太股辺りでクルクルと太股を削りながらまだ回っていた。
何が起きたかわからなかった僕は冷静に今の状況を確認した。
そこにはバイクのマフラーとガードレールの支柱のコンクリートに僕の性器が挟まれていた。なぜか痛みは感じない。愛車をどかそうにもガードレールと地面の隙間にバイクのフロント部分が挟まっており挟まれている自分ではどうすることもできなかった。
レーシング繋ぎを来ているせいか太股は後輪に削り取られ剥き出しとなっている太股から出血はしていた。そこで意識がなくなった。
ふと目が覚めるとレスキューと救急車が到着しており挟まっている僕を救出してくれている。やっとバイクをどかされた僕は自然とありがとうございます。と言いながら救急の方に恥ずかしいのですが股間に感覚がありません。と伝えるとハサミで繋ぎを切り股間状況を確認した。一瞬だけそれは僕にも見えた。
僕の股間は血だらけとなりペニスがついているのさえも確認が出来なかった。
すぐに救急車に運ばれ寝かされたまま応急処置をおこない病院へ搬送される。
救急車の中で股間の感覚がないんです。チンポついてますよね?僕は気が動転してその様に問いかけていた。
救急隊の人は今はまだなにもわからないからごめんね。としか言われなかった。
僕は彼女の言葉が頭に浮かび嘘をついてツーリングに出掛けた事を後悔した。
さっき一瞬見えた僕の性器を思い出すもなければいけない場所にはあるように見えなかった。
病院へ到着し緊急手術で僕は麻酔で寝かされたまま治療をされた。
ふと目が覚めた。そこには彼女がベッドの横で座りながら寝ていた。
ねぇと彼女に声を掛けるとものすごく怒られ。そして、数日寝たきりになっていたことを教えられた。
僕は事故の事を思いだしハッとなったのがチンポの事が気になった。しかしその事を彼女に聞くのはためらってしまう。
聞きたいけど聞きづらいもどかしさでモゴモゴしていると先に口を開いたのは彼女だった。
あのね。私達もう子供は望まないカモシレナイッテ。徐々に小さいこえになりながらその様に呟く。
えっなんでだよ。今回の事は謝るから怪我が治ったら今度は約束守るから結婚して子供2人は作ろうよっ僕は明るく彼女にいった。
彼女はなにも言わず首だけ横に振っている。
どうしてだよ。別れるのかよっ
半キレ気味に僕は叫ぶ。
ううん。そうじゃないの。でもね。
彼女はハッキリと言わない。
じゃあなんでかちゃんと説明しろよっ
僕は彼女に問い詰めた。
彼女は目をそらしながら僕に
もう。。。おちんちん無いんだよ。。。
だから。。。だからね。。
その言葉を効いて頭の中は真っ白になった。
布団をめくり上げ自分の股間へと視線をなげやる。
そこには包帯で巻かれた股間。そこに膨らみはなく僕は包帯のせいで股の下の方に押し曲げられてるに違いないと手で股を探り確認をする。包帯の隙間から細い管だけが飛び出しているのが確認できただけだった。
彼女は傷が開くからダメっと股を探っていた僕の手を掴み触るのをやめさせた。
俺。。。チンポ本当に無くなってるの??
彼女に聞く。
黙りながらうなずく。僕はそんなの嘘だっ!
だってこの前まで御前とHしたばっかりじゃないかっ!と叫ぶ。
彼女はなにも言わず手を強く握りしめてくれた。
僕はただただ泣くしか出来なかった。
翌日、包帯を変える為に看護師の方が変えにきてくれた。どうしてもそれを聞き出せない。そのまま僕の下半身はどうなっているのかわからないまま包帯を巻かなくてもよい日に月日は流れた。
太股の怪我は埋めピンク色の皮膚でほぼ完治しているようだ。
看護師が包帯をほどきながらこれから辛いと思うけどリハビリを頑張りましょうね。
僕はその時初めてなんのリハビリですか?と聞き返した。
今までとは生活でトイレの仕方が変わるのでリハビリというよりは練習かな?
あの。。僕のあそこどうなっているんですか??と、さらに問いかけた。
気になるわよね。聞いてると思うけどその様になっちゃてるの。
自分で見えるように確認させてもらえませんかっ僕は息荒くそう聞いた。
看護師は先生に聞いてくるからちょっと待ってねと病室を出ていった。
1人になった僕は布団をめくりガーゼがあてられている股間に手をそっと近づけ触れてみた。
ガーゼからはみ出している管を手に取りそのまま管を辿る。たどり着いた所には名にかしら少しの凹凸を感じ怖くなってそれ以上は触ることをやめた。
病室の扉が開き女性の医師が現れる。担当の先生だった。なんでこんな怪我なのに女性の先生なんだと思いながら口を開けた途端に先に先生が喋り始めた。
説明させていただきますね。と難しいことをたんたんと説明され唯一わかったのが僕のペニスと睾丸は事故により失ったということだった。
そして女性医師は少しでもと思って陰茎をできるだけ残しました。ですがご自身で確認されますか?とガーゼを剥がし僕に見えるように鏡を股の間に置いてくれた。
細い管が体内に突き刺さっている根元には2センチとも言えないような斜切りのようにされた竹槍のように少しだけ残っていた。
僕はこれチンポですか?医師に聞いた。
はい。病院へ着いたときには陰茎の半分以上が形を残してなかったので出きるだけ陰茎を残したのですが尿道は破裂しておりましたので排尿するのに都合よい下の位置へ移設しました。
ということは立っておしっこは?
これからは屈んで排尿するしかないと思います。
僕は看護師の練習という意味を痛いほど痛感した。
睾丸も失っておりますので今後のホルモン維持の為にホルモンを摂取することが必要ですと医師は説明しもうわかったと僕は1人にさせてくださいと医師を病院から追い出した。
1人になり僕はガーゼを剥がし鏡で股間を見つめる。
玉袋は無くなりペタンと平べったくなっておりその平らな所に新しく作られた尿道と思われる小さな穴がポツンとあり少し上に斜めに切り落としたように小さい肉片に変わり果てたペニスがちょこんとある。
それを触るとチンポの根元を触っている感覚だった。頭の記憶によりそのまま上にまだチンポがノコッテイル錯覚となりそのまま指を上に持っていくが空振りでそこには何もなかった。
ガタッと扉が開き彼女が見舞いにきた。
僕から口を開き。
今全部聞いたんだ。そして自分の目でも確認した。こんな俺でも一緒にいてくれるのか?
彼女に聞くと少し濁った顔でうん。一緒に居るよと笑顔で返してきた。
僕はそれが信じられなくこれでもかよっ
と布団を捲り股のガーゼを剥がし変わり果てた股間を彼女に見せつけた。
彼女は言葉もなく初めて見た変わり果てた僕の股間に無言で
わたしむりかも。。。とポツンと呟き
僕は彼女を失いたくない気持ちでセックスできなくてもお前を気持ちよくさせるから別れないでくれよっ頼むよ。お願いだよっ
と何度も何度も恥ずかしげもなくお願いをした。
残ってるチンポできっとセックスもできるからさっお願いだよ。
必死で訴えた。
彼女は私セックスより子供が欲しいの。
それは貴方と一緒になると叶わないことなの。だから、ごめんなさい。
その一言を残し病室を出ていった。
そして、彼女と会うことはなくなった。
僕は彼女がバイクは危ないからやめてほしいと言っていた事を聞き入れていればと失った性器を見ながら後悔していた。
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投稿:2021.03.04
バイク事故~性器破損~
著者 よーこ 様 / アクセス 6244 / ♥ 5