(これはRPGゲーム『テイルズオブゼスティリア』の二次創作です。)
災厄の時代の暗い世界に光をもたらす英雄【導師】。
神のごとき存在【天族】と契約し、超常の力で魔を浄化する彼等は【家族を持つことすら出来ない】孤高の存在だ。
導師になるべく【天族・湖の乙女の宿る聖剣】を引き抜く試練に人々が挑む『聖剣祭』は暴動により滅茶滅茶になった。
人の怒りと憎しみが人を魔物に変えていく。
湖の乙女は人々の怒りを鎮めようと必死に呼び掛け続けるが彼女の声は人々には届かない。
普通の人間には天族の姿は見えず声も聞こえないのだ。
そんな中、一人の青年が湖の乙女に声をかけた。
「湖の乙女、なんとか出来ないのか!?貴方は『浄化の力』をもってるんだろう!?」
赤子の時に天族に拾われ、水の天族ミクリオと共に育てられた青年スレイにだけは湖の乙女が認識出来ていた。
「浄化の力は私が振るうのではなく、この剣を引き抜き、私の剣となった者が操る力なのです……」
「それなら」
「お待ちください!」
湖の乙女は導師が背負う宿命をスレイに語った。
超人的な力を得る代償に人に疎まれ打ちのめされることや、苦渋の決断を迫られることなどをあげ……導師になるという事は想像を越えた孤独な戦いなのだと諭した。
そして、湖の乙女が宿る聖剣を引き抜いた者は聖剣を唯一の剣として【男性の剣】を捨てねばならぬのだと。
「それが導師の宿命……?それを今、受け入れろっていうのか!」
スレイの親友である天族・ミクリオが顔をしかめたが、スレイは即座に覚悟を決めた。
過酷な宿命の果てにスレイが夢見る『人と天族が幸せに暮らせる世界』があると信じて。
「オレは【導師】になる!この身を君の器として捧げ宿命を背負う!」
スレイの言葉に湖の乙女・ライラが契約の儀式を始めた。
「さあ!スレイさん!剣を!」
「よおし!」
剣を台座から引き抜くと凄まじい力が解放され、スレイは【導師】の力を振るい、魔に堕ちた人を浄化し人間に戻した。
導師の力を得た代償に3日間寝込んだスレイはミクリオから「少し匂う」という指摘を受け入浴することにした。
「ふ〜、気持ちいい」
体を洗いバスタブで思いっきり足を伸ばし寛ぐスレイに扉の向こうから遠慮がちにライラが声をかけた。
「スレイさん……宜しいですか?」
「あ、ライラ。すぐ出るから待ってて」
「いえ、そのままで……スレイさん……その…スレイさんの【剣】を…」
「そうか。もう……」
湯の中の肉剣を複雑な心境で暫し見つめていたが、意を決した。
「いいよ、ライラ。始めよう」
ゆっくりと風呂場へ入ってきたライラが袖を廻りながら指示する。
「スレイさん、1度お湯の外に」
「うん、こう?」
顔を赤らめながらバスタブに腰かけたスレイの股間にライラが手を伸ばす。
「うっ!」
石鹸の泡を纏ったライラの白い指がスレイの肉剣を丁寧に洗っていく。
ライラは僅かに先端を覗かせている皮までめくりあげた。
「痛っ!」
「ご……ごめんなさい」
「ん、少し驚いたけど大丈夫だから続けて」
普段は包皮に保護され刺激に慣れていない先端に痛みを与えないように気を付けながらも丁寧に洗い、やがて皮を元に戻すと両手で竿を丁寧に洗い、袋まで泡まみれにしてゆく。
ライラは火属性を表す毛先が赤い艶やかな銀髪と大きな瞳が印象的な美女だ。
実際には2000年ほど生きているのだが、その容姿は20代前半にしか見えない。
そしてスレイは17歳の健康な青年。
刺激に反応してしまうのは仕方ないだろう。
洗われているだけにも関わらず【素直すぎるスレイの愚息】は徐々に元気になってきた。
「ふっ……くぅ…………ぅ……」
息を荒くしながらスレイは必死に他の事を考える。
泡を湯で流され、清潔なタオルで拭かれているうちに刺激に流されてしまった。
奮闘空しくスレイの愚息はライラの目の前でギンギンに勃ちあがってしまったのだ。
「きゃっ!」
「ご、ごめんライラっ!す、すぐになんとかするから!」
スレイは両手で肉剣を覆い隠し慌てふためいたが
「スレイさん……」
ライラは優しくスレイの両手を退けると先走りの液を滴らせるソコに触れた。
「ライラ、だ、駄目だ。そんな……」
「スレイさん、我慢しないでください。私にスレイさんの最後の……をください」
ライラはスレイの竿を手で擦りながら、先端に軽くキスすると舌先で尿道口をくすぐった。
「う……ライラ…………ふあっ……」
「ひもひひひでふふぁ(気持ちいいですか)?」
ライラの温かな口に取り込まれ、スレイはコクコクと頷く。
「うあっ!」
根本を手で擦られながら裏筋を舐められたと思えば吸われライラの舌技に翻弄されスレイは耐えきれなくなってきた。
「ライラもう駄目だ!放して!駄目だからっ!」
ライラはスレイの顔を伺いながら制止を振り切り強く吸った。
「もう放しっ!うああああっ!」
初めての刺激にスレイは恥ずかしいほど呆気なく達してしまった。
ライラはスレイの放ったモノを戸惑う事なく飲み込んだ。
「ごめんライラ!我慢出来なくてごめん!すぐに吐き出して!あ、いや、」
思わずライラの口にタオルをあてようとしたが、そのタオルは先ほどアレを拭いたタオルだと気付きスレイは一層焦った。
「いいんです。スレイさんのは汚くなんてありません……」
「ライラ……」
スレイは他人の手で達したのは初めてだったのだろう。
【スレイ】に触れた最初で最後の女性になれた事が誇らしく思えたが、淋しさも覚えた。
「【スレイさん】、もうお別れなんですね……」
ライラは大人しくなった【スレイ】を感慨深げに眺めていたが、やがて顔を近付け別れのキスを贈った。
「スレイさん、本当に宜しいのですね」
「うん、かまわない」
精巣は残す事も可能なのだが、それでは『満たす事も出来ない性欲に焼かれ魔に堕ちる』可能性が生まれてしまう。
導師が堕ちてしまえば、この世界は闇に閉ざされる。
【導師は家族を持てない】というのは恐らく歴代の導師たちもスレイと同じ選択をしたということなのだろう。
スレイも男性の機能を全て捨てる決断をした。
スレイは覚悟を決め浴室の床に身を横たえた。
「いいよ。ライラ始めて」
「はい……」
ライラは手始めに自らの火でスレイの陰毛を焼き払った。
「っ!」
そこは幼児のようにつるつるになり、スレイは屈辱に堪える。
ライラが刃物をゆっくりと袋状の器官へと近付ける。
「良いのですね……」
「ああ。ライラお願い」
次の瞬間、耐えがたい激痛が襲ってきた。
袋状の器官が切り開かれ、中から白い臓器が抜き取られた。
「うあっ!……くっ!…………うう!…」
ライラに心配かけまいと悲鳴を堪えるスレイを再び激痛が襲う。
なにかが体から引き抜かれ、何かが切り取られたと感じた瞬間、そこが温かくなり痛みが引いていった。
ライラが傷口に回復術をかけてくれたのだろう。
「スレイさん、2つとも綺麗に抜けましたよ」
スレイが閉じていた目を開くとライラの血にまみれた白い手に、血にまみれた白い臓器が2つ乗っているのが見えた。
火の天族であるからかライラには赤がよく似合う。
その危うくも美しいライラに心奪われ、スレイは状況も忘れてみとれた。
「…ライラって…綺麗だなあ…」
「ありがとうございます。スレイさんのここもとても綺麗です」
「それがオレのアレなのか……オレ、もう子供作れないんだな」
スレイは寂しげに笑った。
「スレイさん……」
ライラの悲しげな表情にスレイは慌てて言う。
「あ、オレ後悔とかしてないから。ライラそんな顔しないで!ほら笑って!これはオレの導師としての門出なんだからさ」
「そうですわね……これは終わりではなく始まりでしたわね」
スレイを慰める立場のライラが逆に慰められてしまった。
スレイは笑顔で言う。
「よし、あともう一頑張りだな。ライラ続けて」
「はい。スレイさん」
ライラがスレイの【剣】を切り落とす作業に入る。
一撃で綺麗に切り落とさなければスレイの苦痛を長引かせてしまう。
だらりと垂れ下がった剣の根本に慎重に刃を寄せていく。
「スレイさん、いきますわよ!」
「ああ!」
スレイは歯を食い縛る。
その瞬間、スパッと衝撃と熱さを感じたが、その衝撃と熱さが凄まじい痛みに瞬時に変わっていく。
「うぎゃあああああああ!!!!」
「スレイさん!しっかり!」
ライラはスレイの尿道を確保するために断ち切られたそこを探り、消毒の作用のある薬草を束にしたものを差し込むと回復術をかけた。
「はあ…はあ……あ……はあ……」
スレイの左手の導師の刻印が光り輝き、秘めた力が一層強さを増した。
「……スレイさん、終わりました」
「ライラ、嫌な事をさせてごめん」
「いいえ。私は……」
スレイは自分の体を見てみた。
人形のような何もない股間に尿道だけが開いている状態だが、思っていたよりも綺麗だ。
「スレイさん、これはどうします?」
銀の盆の上に乗せられた血まみれの白い臓器と肉剣にスレイは目をやった。
上から見下ろすアングルでしか見たことがなかったが、こうして見るとかなり大きかった事を失ってから初めて知った。
後悔はしていないが、切り落とされたモノを見ると淋しさを感じた。
「……イズチの土に還したいけど、今はイズチには帰れないし、その辺に埋めて憑魔の餌になったら嫌だなあ」
「導師の体の一部を憑魔が取り込めば憑魔の力になってしまいます」
「なら、ライラに奉納する!オレのチンコと金玉をライラの力にして」
「私で良いのですか?」
「うん、ライラがいい。ライラでなきゃ嫌だ」
「スレイさん……ありがとうございます」
切り落とされたスレイの男性器は全てライラの炎に焼かれライラに取り込まれていった。
こうしてスレイは導師になるための試練を全て乗り越えたのだった
【完】
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投稿:2021.03.20更新:2021.03.20
唯一の剣(5ちゃんねる去勢小説集めようぜ!!!6投稿作品)
著者 雛衣 様 / アクセス 7495 / ♥ 3