この貞操帯もうどれくらいの月日をつけられているんだろう。気が狂いそうだ。
それは鋼鉄で造られた貞操帯。
鋼鉄の鉄の棒で組まれたシマウマの柄のような少しRの付いた貞操帯。その組み込まれているペニスを取り囲む鉄の棒で型どられている金属はかろうじて隙間から小指の指先ならチンポに触れることが出来るほどのスペースは空いている。
玉袋からペニス全体を覆い隠しペニス部には勃起の為か通常時ならゆとりがあるようなサイズで作られている、とは言え勃起すると曲線の貞操帯は反りたつチンポと真逆に緩やかにカーブしている為、その組まれている鉄の棒に亀頭が食い込み痛みが襲う。
その勃起を解消するにも小指の先しか触れない。
この悪夢のような男性器を覆い隠す貞操帯をあの女に取り付けられ8ヶ月が過ぎていた。
その女は俺の寝ているときに貞操帯に取り付けられている4つの施錠をし1年つけていなさい。来年の今日また会いに来ると俺の寝ているときに取り付け、置き手紙を残し去っていったのだ。
かろうじて隙間から洗うことは出来る、そして排尿も問題なく出来る。
だが女ともヤれない、オナニーだって当然無理。
それでも最初は何とかして外そうと試みたんだ。
鋼鉄の切れるペンチのような器具、鉄ノコ、石鹸をつけてヌルヌルと外せないか等、色々試したんだ。
けれど他人に相談することも嫌な俺は一人でその事をするには限界があり1年を我慢するしかなかった。
オナニーだって何度も何度もチャレンジした。
その隙間にいろんな物を入れてはチンポを擦ったりもした。でも勃起するとその貞操帯は見事計ったの様に俺のいちもつと同じサイズで貞操帯の中がパンパンになり隙間ができないくらいだった。
勃起をすると鉄の棒が食い込みオナニーどころじゃない俺はなるべく刺激をしないようにエロい妄想もなるべくしないように努力していた。
男も女の生理のように作り貯めた精液を排出する機能が備わっている。
俺は1ヶ月過ぎた頃から3日に1度はムセイを繰り返していた。
決して快楽とは別の射精。それもあと、4ヶ月で終わると自分に言い聞かせていた。
それからその1年目の今日、知らない番号から電話がなった。
たまたま寝ていた、その時に電話がなったのだ。
当然出れなかった俺はかけ直したが電話に出ない。
何度か折り返しをした後に、メールで
今日が1年の日ですが電話に出なかったので来年の今日までそのままいてください。
とだけメールが来た。
その言葉であの女とすぐにわかった俺は気が狂いそして更に1年をこれをつけたままと思うと泣き叫んだ。
何度も何度も電話を折り返しても電源が切られており連絡がつかない。
いてもたってもいられない俺は鋼鉄でできた貞操帯を無理に外そうとひっぱったり叩いたり試みた。
だがその鋼鉄はびくともせず俺に取り巻いている。
我慢のできない俺は恥じらいを捨て、板金工場に相談にいったんだ。
そこの町工場の社長に鋼鉄を切れるか相談したところ物を見てみないとわからないと言われその場で俺はズボンを脱ぎ貞操帯を見せた。
社長はそれを見るなり複雑な笑いの混じった顔でこれなら切れるかもしれないよと答えをくれた。
その日に工場がしまった後、社長が外す作業をしてくれる。
俺は下半身全裸のまま鉄の机に性器をのせた。
社長は鋼鉄カッターという器具で切ろうと試みてくれるがカッターの刃がかけるほどの鋼鉄で無理だった。
同じように鋼鉄を切るノコギリもチャレンジしてくれたが無理だった。
残るはバーナーで焼ききるしかないとの事、それでも外せるならとお願いした俺。
貞操帯の隙間から熱を防ぐ当て物をチンポ周りにぎっしり詰め込み社長がバーナーをゆっくりあてる。
少しずつ赤くなる貞操帯。
それと同時にチンポ周りに巻いていた当て物が燃え始め恐ろしい熱さに俺は急いでその当て物を抜き取った。赤く熱している貞操帯がチンポに直接張り付く。
社長は急いで用意してあったバケツを運んできてくれる。
がむしゃらにそのバケツに性器を入れるとシューと音をたてながら熱をほぐしていく。
社長が病院に行こうと言ってくれたが俺は抵抗があり断りそのままその工場から帰宅した。
家に帰るなりやけどしているチンポを見ると赤くただれ玉袋も赤くただれていた。
火傷の痛みでズキズキと激痛が襲う。
冷やすにも貞操帯が邪魔をしてその貞操帯ごと水に浸けるしかできなかった。
数日すると火傷した傷口もろくに手当てができない性器は化膿し始めていた。
隙間から塗り薬を塗るがうまくは濡れない。
それでも数日経てば治ると思い痛みに耐えながら何日も耐えた。
10日後、それでも治らないチンポ。
火傷の傷口は膿んで変色し始めていた。
玉袋は少しずつ傷がおさまっているように見える。
そして自己治療しながら10日が過ぎた。
傷口はおさまっているようだが紫に変色している部位がチンポのあちこちにある。
貞操帯の隙間からつつくように触ってみるが変色している所は感覚が無くなっていた。
俺はその事に冷や汗をかき、恥じらいを捨て病院に行く決心をした。
病院の診察の時間に医師がその性器を見るなりどうしてこうなるまで外さなかったのか等、いろいろ聞かれたが結果的に医師も外せないことを理解し治療方法について説明する。
それは俺にとって絶望な治療方法だった。
幸運にも睾丸と陰嚢は傷が治って問題は無いようだったがペニスはバーナーをあてていた根元辺りが酷く壊死しており陰茎切除術をするしか無いとの事だった。
このままでも壊死したチンポは鋼鉄の貞操帯の中で腐り落ちるのを待つのみだった。
医師からの提案は外せない貞操帯の隙間から陰茎を少しずつ切り離し隙間から取り除くしかないとの事だった。
また切り落とすしか出来ないのならレーザーカッターで貞操帯とペニスも一緒に切り取るだけだった。
俺はどっちも選べなかった。
悩みながらその日は帰宅した。
帰るなり家のドアに封筒が挟まれていた。
封筒を開けると鍵が1つ入っていた。
中には一言のメモがあり文面は
少し気の毒だから亀頭部分の鍵だけ渡す
と書いてあり急いで鍵を使い捨て外そうと試みる。
亀頭だけが解放された。
その鍵で他も試すが無理だった。
それでも久しぶりに触る亀頭。
俺は必死に触って射精を試みた。だがもう感覚はなかった。
根元の壊死が神経を壊していたのだろう。
その瞬間この世の者ではないくらいの泣き叫びを一晩中し、決断をした。
もうこれ以上は無理なんだ。と自分に言い聞かせ楽になりたいと陰茎切除術を医師に頼むことにした。
陰茎切除術当日。
医師が貞操帯を見るなり外せたのかと聞かれるがそこの部分だけだと説明した。
亀頭の部位の貞操帯は亀頭の半分くらいの所でありカリの部分はしっかり鋼鉄の中だった。この隙間だと切り取ってもペニスを抜き取れないた為、刻みながらしか切除できないと医師の判断。
そして嫌でもそれを承諾しなければならない自分。
切り落とすだけの為、比較的簡単な手術らしく部分麻酔で俺は切り取られていくその時間は意識もハッキリしており自分から男の大切なものが切り刻まれていくのを実感する最悪な時を感じるだけだった。
医師が手術開始すると言葉を発し、カチャカチャと脚を開かれ固定された俺の股間にメスがをあてていく。
俺は寝かされヘソの上辺りからカーテンで仕切られ医師の手元は見えない。
それでもカチャカチャと数分置きに音がなり刻んでは取り除かれているというのだけがわかった。
手元で助手をしているであろう看護師の女の人がマスクしていても表情が読み取れるような顔で哀れな性器を食い入るように見つめている。
一時間位だろうかジジジと断面を止血しているのか焦げ臭い臭いと共に手術は終わりを迎えた。
意思によると貞操帯が邪魔をして縫うことが困難な為、ギリギリで切り落とし1センチ満たない所で焼き付けをして傷を塞いだとの事だった。後に貞操帯が外れたときに生活で不便にならないような整形をするらしい。
その日は入院、手術終わりもあり俺の患部はどのようになっているかも見れないまま病院に運ばれた。
医師が病室に来て手術の無事成功と今後の整形術について説明をしているが俺は頭に入っていなかった。
気になっている性器を見させてもらえないかと医師に尋ねた。
今日は手当てをしてある為に後日にしましょうとの事だった。
そのまま夜を迎える。麻酔が切れてきたのだろうか、麻酔のせいなのだろうか無くなっているはずのチンポが痛むと同時に性欲が溢れる。
俺は手を股間に伸ばし無いはずのチンポを擦った。だがそこには鋼鉄の冷たい貞操帯がドシッと体に貼り付いており前と手で触る感覚は変わりがなかった。
医師には止められたがどうしても気になり布団をめくり入院服をめくり下半身に目を向ける。
目にはいったのは貞操帯。
いつもならその貞操帯の中にチンポが入っているのに無かった。
1本の細い管が貞操帯の中に続いておりガーゼであてられたチンポの断面に突き刺さっていた。
俺は絶望と痛みと激しいショックにそのまま意識を失っていた。
目が覚めると看護師がチンポの断面から出ているカテーテルの先にある尿パックを取り替えていた。
恥ずかしくそして惨めだが看護師の女の人に向かって
あの、昨日の夜って。。
と声をかけた。
看護師は笑顔で
気になりますものね。仕方ないですよ。
早く外れるといいですね。
そう言うと笑顔でニコッとして部屋を出ていった。
俺はその言葉で虚しくなった。
あれが外れても。。もう。もう。。ついてないんだし。。
死にたい気持ちになった。
そして数日しカテーテルが抜かれ短なくなった尿道で放尿を強いられる。
どうやら問題なくおしっこは出るようだ、だが短くなった尿道から飛び出る尿はペニスの断面の整形がうまくできていないせいか数本の線に別れて飛び散るように勢いよく出ている、突然鋼鉄の貞操帯が邪魔をしてポタポタとしたり落ちる。座ってしても尿道が男の位置と変わらない俺は前に飛び出しては不便な体になっているのだ。
カラカラとトイレのペーパーで濡れたあちこちの股間の周りと貞操帯を拭き取りズボンを履く。
そして放尿が無事にできたと看護師に伝えなければならなかった。
看護師は何も言わず笑顔で答える。
その日はそれで転院し今までの日常に戻るのだった。
家につくなり空になった貞操帯を見つめる。
なんでか笑えてきた。
この貞操帯はなんのためについているのか触りたくても触るものが無くなったのに股間に付きまとうのが無意味なことを示しており気が狂った様に笑った。
笑うしか発散ができなかった。
そしてついにあの日からちょうど2年の今日、連絡が来る予定の日だ。
プルルル
電話が鳴り響く。
俺はワンコールで電話に出るとあの女からだった。
よく頑張ったわね。という言葉から始まり今から指定された場所に来るように指図される。
そこに着くなり何者かになにをされたのか意識を失った。
目が覚めるとあの時と同じ部屋。
そして全裸にされ産婦人科と同じベッドに寝かされている。
脚を開かされ股を開き両手は縛り付けられていた。
あら?目が覚めたのね。おちんちん無くなってるじゃない。
女は言う。
俺はこの2年の苦痛を女にぶちまけた。
女は聞く耳も持たず3つの貞操帯の鍵をスムーズに外す。
2年ぶりに解放される貞操帯。
以前と違う性器がそこに邪魔する物もなく姿を表している。
女が優しくペニスの残った根元を擦りながら話しかけてくる。
あら。なにがあったのかしら??我慢できなくて切っちゃったの??
残念ね。せっかく外してあげたのに。
その言葉を聞いて俺は女に罵声を繰り出した。
くそ女がっ!お前のせいで無くなっちまったんだよっ!殺してやるっ
女はその言葉に逆上して再度貞操帯を取り出した。
その器具を見るなり俺はあの苦痛を思いだし涙目で冷や汗をかいた。
私にそんなこと言うなんて貴方次は2度と外れないのをつけてあげるわね。
女の目はつり上がりそれでも笑顔で楽しそうにその器具を俺の股間に取り付けた。
今回の貞操帯は鉄の棒を組んでいるものではなく玉袋を包み込む隙間の無い鉄の曲線の板、そしてペニスのあったところにはまるで女性のビキニのような3角形の形をした鉄の板だった。その板には排尿用と思われる縦スジの切れ目がありそこから垂れ流す仕組みになっていた。
これでは洗うこともできなければ触ることなど完全に無理であった。
貴方これをつけて今後生活しなさい。
女は一言そう話すと簡単な溶接機でバチバチとおれに装着した貞操帯を確実に外れないように溶接した。
今回は鍵なんてないよっ。私に発した言葉を一生後悔しなっ
そう言うとスタンガンで俺のの意識を飛ばし拘束を手解き出ていったのである。
意識を取り戻した俺は鉄のビキニを履かされている様にしか見えず大きな声で叫んでいた。
あれから4年
頑丈に取りつけられた鉄のビキニは健在している。
腰に取りつけられた鉄のバンドはどんなに痩せても骨格のサイズで脱げることはない。
痩せて肉のへった隙間からシャワーを注ぎ込むことができるようになってきた。
だいぶこの貞操帯にもなれた頃、好きな女ができた。
俺はこの苦痛といつまで戦わなくてはならないのだろう。
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投稿:2021.09.07
貞操帯
著者 よーこ 様 / アクセス 14195 / ♥ 41